────放課後
今日は間宮と帰るっぽいからな。俺は即帰れるぜ!
ドンッ
「…いてっ。」
痛っ!またこのパターンかよォ!!
「………いたっ。」
早く起き上がらねぇと。
「……ごめん。」
手を差し伸べ……って、昼に俺の消しゴム取ってくれた人じゃん。
「…大丈夫、ありがとう。」
手を取ったので、引き上げた。
「それじゃ、俺はこれで。」
よし、これで帰るぜ!Foooo!
「………。」
そういやさっき親父から面会行けって言われてたわ。仕方ねぇ、行くかぁ。
──────???
最近、雨音の視線がどこかに向いてるのが、気になった。とは言っても、今日雨音が彼の隣に行って、初めて彼を見ていたと認識したんだけど。
ずっと間宮と霧島に向いていた視線が、彼に向いていた。……何かあったに違いないと思う。
昼休みに彼の机の隣に座り、喋りかけていた。普段なら、間宮と霧島について行くはずなのに。
彼に何かされたのか、もしかしたら、雨音の方が何かしてるのか。決めるには早すぎる。明日、2人をもっと観察してみようかな。
そうと決まったら、今日は帰ろう。
……それにしても、彼に全然気づかないでぶつかってしまった。気配が無さすぎる……。
─────翌日
今日は早めに来たけど、あの3人が来てる……早い……。
「あっ、おはよー紬ちゃん!」
霧島が挨拶してくる。相変わらず元気だ。
「おはよう。今日も元気だね。」
「まぁ、私は元気が取り柄だからね。」
自分の席に座る。しかし、霧島はあまり喋らないほぼ空気な私にも、積極的に挨拶してきてくれる。でも、彼はあまりに空気すぎて気づかないのだろうか。挨拶していた記憶が全くない。
────なんやかんや30分くらい経った頃
……どんどん人が来てるのに、全く来ない……。
「………。」
雨音が彼の座っていた場所をちらちら見始めた。他の人と話しながらも、視線は彼の机に向けてる。
あれっ……ちょっと目を逸らした隙に彼が座ってる……いつの間に……。
雨音も少し驚いてる。最近、いつもその席を見てるはずの雨音すら気づかないなんて。相当気配絶ってるんだ……。
……あれ、彼の方から雨音に視線が行ってないな……。むしろ雨音が凄く視線を向け始めた。付き合ってたりは……してなさそう。恋人に向ける目じゃないな。それよりも、確認って方がしっくりくる視線の向け方だ。
っと、先生の足音だ。観察は一旦やめよう。
「────
「はい。」
あ、彼の名前、一応覚えておこう。
「──い。只野 平人。」
「はい。」
只野 平人って言うんだ。さてと、少し2人を見てみようかな。
「…………。」
やっぱり、ちらちらと只野の方を見てる。なんでそんなに見るんだろう。
でも、只野は雨音の方を見てない。眠そうな顔してる。
まだ、結論を出すのは早いな……。もう少し観察してみよう。
さくっと紹介Part2
水瀬 紬(みなせ つむぎ)
人をすぐに判断しない。観察して、その上で判断する。ちなみに性別は女。厄介事は嫌いというのは主人公と共通しているが、他人の事にほぼ興味が無いわけでは無い。
次回もよろしくお願いします!