修羅場に俺を巻き込むなよォ!!   作:のびえもん

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何も無かった…と思ったら

───放課後、教室

 

 

今日は昼休みに何も無くて、放課後何かあるかと思ったら何も無くて……。結局あの不自然な視線が何なのか分からなかったな……。

 

霧島は部活で行って、雨音と間宮は帰って、只野はいつの間にかいなくて………全く気づかなかったんだけど…。

 

何もないから、もう帰ろうか…。

 

 

 

 

 

 

───昇降口

 

 

あれ、雨音と間宮?まだ帰ってなかったんだ……。

 

「それじゃ、行こ、颯くん。」

 

「あぁ。」

 

……別に何か変な感じでも無いんだけど、何かこう、何とも言えない違和感がある…。

 

私の家も途中まで方向一緒だし、離れた位置から観察してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

───帰り道

 

 

 

自販機に隠れたり、信号待ちの時に物陰に隠れたりして見つからずに済んでる。なんか、尾行してるみたい……ってかモロ尾行してる。

 

……会話が聞こえない位置で尾行してるから、何言ってるかは分からないけど、明らかに友達って感じじゃないのは分かる。

 

あまりに距離が近すぎる。友達ってだけだったらありえないくらいには近くにいる。……でも、違和感はこれじゃない。なんだろう、あの時感じた違和感は……。

 

「────。」

 

「──────?」

 

何か喋ってるけど、聞こえないな………雨音のあんな柔らかい表情は初めて見た。教室で見せる表情も柔らかいけど、もっとこう、恋してる人、みたいな感じ。ラノベとかで見たような表情してた。

 

間宮は教室で見せる顔と、大して変わらないな……。

 

あ、そっか。この表情だ。私が感じた違和感は。

 

昇降口の時、雨音の顔が緩んだのに、間宮の表情が変わらない事に違和感があったんだ。

 

まるで見慣れているみたいな、そんな感じの顔だった。

 

 

 

あ、雨音が袖を引っ張ってる。なんだろう。曲がり角に曲がってっちゃった。ここまで来たら、行ってみようか。

 

 

 

 

 

曲がり角辺りで隠れながら、声を聞いてみよう。

 

「…………………。ごめん、ありがとう。」

 

「……あぁ。」

 

何か、してる?でも、顔を向けたらバレるし、ここは戻ろう。これ以上話を聞いていても、バレそうだしね。

 

 

 

 

 

 

───家

 

 

やっぱり何かある……。多分、只野は私が見れなかった何かを見たんだ。それを見たせいで、雨音が視線を向けるようになったんだ。大体何をやっていたのかは検討がつくけど、確証が無いから、また観察しないと。

 

それとも、只野に聞いてみるのもアリかもしれない。只野が何を見たのか。もしかしたら、私の思っていることじゃないかもしれない。

 

土日で色々と考えよう。今日は何も無いかと思ったら、最後の最後でありすぎた……。




次回もよろしくお願いします!
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