進化したら人外系お姉さんになる雑魚モンスの俺、飼い主♀の性癖を破壊する   作:霧夢龍人

54 / 98
メルの姿をAIで出力して貰ったら、ドンピシャで想像してた通りの奴が出てきた。最近のAIって凄いなぁ(小並感)
でもえっちすぎて、ハーメルンに載っける勇気はありませんでした


性癖破壊──序

ヴェスティ先生による説教(という名の私情指導)が終わり、生徒たちはそれぞれ自然施設の奥へと散っていった。

班ごとに分かれ、指定されたモンスターの観察と記録を行うのが今日の実習内容らしい。

 

……正直、助かった。

 

これ以上あの場に留まっていたら、ご主人様とアグニの視線で精神が焼き切れていた可能性が高い。今は一般科の実習という大義名分のもと、静かに過ごすのが最優先事項である。

 

決して言い訳をしているわけじゃないよ???

 

「私たちの担当は水辺みたいだね。綺麗な川とか見れるから、結構当たりだよ!」

 

「……えっと、そんなんはウチの地元で死ぬほど見れるで?」

 

イスフィが端末を確認しながら言い、イスフィは都会の自然の無さに愕然としている。人工的に整備された自然施設とはいえ、池や草地、岩場が程よく配置されていて、思ったより本格的だ。

 

これならモンスターもかなり住みやすいな。

 

「一般科の実習って、こんな感じなんやね。モンスター科ほど派手やないけど」

 

「基本は知ることが目的だからね!戦わせるより、どう生きてるかを見て学ぶのが、この授業の肝だ!ってゴマダ教官も言ってたし」

 

なるほど、らしい説明だ。

リリアはこの学園の生徒なだけあって、要点をきっちり押さえている。

 

当の俺はというと。

 

「……ん」

 

とだけ返し、池の縁にしゃがみ込んでいる。

 

水面の下では、小型の水棲モンスターがゆらゆらと漂っていた。

粘液質の身体に、透き通ったヒレ。アメーバ種に似ているが、感覚でわかる。

 

こいつスライム種だ!

よぉ兄弟!と親しみを込めて漂っているスライムを、優しく撫でる。

 

名前は確か──

 

「お!“ボレ・ルーヴ”じゃん!」

 

そうそう、ボレ・ルーヴだ!

アメーバとスライムの中間みたいなモンスターで、服を溶かしてくる。人体に害はなく、服などの繊維や植物繊維が好みらしい。

ちなみにゲーマーたちの間で付いた渾名は、ボレ先生である。理由はR18版で、何度もお世話になってきたからだ。故に尊敬の意を込めて“先生”と付いているのである。

 

ま、俺は服を溶かすなんて造作もないけどね?

 

と格の違いを大人気なく見せつけていると、リリアが興味深そうに隣に座って来た。手元のスケッチブックで、描写が難しいボレ・ルーヴの特徴を捉えた絵を描いている。

 

「この子って臆病だけど、人影に慣れると近くまで寄ってくるんだよね。攻撃性はほとんどないよ」

 

「うわ、懐かし!ウチの近所の川に沢山おって、小さい時に何度も素っ裸にされたわ!」

 

「そうそう!服を溶かしてお母さんに怒られたこともあったよ」

 

──流石はボレ先生だ。幼気な幼女の服を溶かしていたとは、恐れ入った。

 

二人の会話が弾む中、心の中でリスペクトの念を送る。

正直もう少し、二人の溶かされた時について詳しく聞きたいところではあるが、俺は紳士なので凄く我慢した。ちなみにロリコンではない。

 

リリアとイスフィで、俺を挟むようにボレ先生に向かい合う。

 

「ボルゥウア」

 

俺に撫でられているボレ先生は心地良さそうに、身体を震わせていた。しかし、二人が手を伸ばした途端にシュッと距離を取る。残念がる二人は伸ばした手を引っ込めた。

 

だが俺が手招きをすれば、びっくりする速さで距離を詰めて撫でられにやってくる。

 

ふふふ、愛いやつめ。

 

「……メルちゃん、モンスターに好かれすぎやない?」

 

「くぅ、私たちよりスーパー美少女の方を選ぶとは、さては面食いだなこいつぅ!」

 

そう言ってイライラをぶつけるように、リリアは俺の背中に抱きついて来た。柔らかな胸の感触が背中越しに伝わってくる……ふむ、Cだな。間違いない。

 

童貞くん♡であればここで動揺していたのかもしれないが、あいにく俺は酸いも甘いも噛み分けた……と自称しているおっさんである。この程度のこと、ご主人様やアグニは頻繁にやってくるんだ。

 

今更この程度のことで動揺するわけないんだからねっ!?

 

……おっと失礼。脳内のデフォルメモウガンが出てきてしまった。

 

「ふ、二人とも距離感ちかない?」

 

「えーいいじゃん!だってこんなスーパー美少女なんだよ!?しかもイスフィちゃんも美少女だし!間に挟まれれば、オセロ方式で私も美少女にならないかなって」

 

「何言ってんの、リリアちゃんも明るくて朗らかで、めちゃくちゃ可愛いやんか!」

 

「……ま、まぁね?」

 

イスフィに褒められて、リリアはちょっと照れたように笑った。そのまま俺の背中にくっついたまま、離れる気配はない。

 

……尊い。

前世は百合とかあんまり理解出来なかったが、流石に美少女二人の褒め合いは心に来るものがある。

 

「あ、照れてんの?かわいいやーん!」

 

「ん」

 

「くっ、一生の不覚……ッ!こうなれば……そりゃ!」

 

揶揄われたリリアは何を思ったか、背中から脇を通すように腕を差し込んできた。そしてそのまま、お腹を優しく撫でられる。

 

「……っん」

 

考えてみてほしい。

俺が持ってるのは、史上一番使えないと思っている位相、【感覚超倍増】だ。オンオフ切り替えできない、常時発動型(パッシブ)である。

 

そんな状態で不意にお腹を触られれば、いくらクールキャラを演じていれど、声が漏れてしまうのは仕方がないだろう。

 

とはいえ恥ずかしいのは恥ずかしい。

 

反応が思ったよりも良かった俺を見て、リリアはいたずらっぽい顔を浮かべて手を上にやってきた。

 

「おっ、敏感なんだ〜!じゃあこのデカチチなら──うおっ!ここにもボレ・ルーヴ!しかも2匹!」

 

「な、なんやて!?……ほんまや」

 

遠慮なく胸を揉みしだいてくる二人は、妙に気持ち悪いセリフを吐きながら何度も感触を確かめている。「うお!」とか「でっっっ……」とか、いちいち噛み締める二人。

 

対して俺は、声が漏れないようにするので必死だ。

 

「イスフィ姉さん、マシュマロですよこいつぁ……」

 

「これもう新手の私への当てつけやろ」

 

──キレそう。

 

 

 

───☆

 

 

 

依然として胸を揉みまくっていた二人。しかし、急にメルが立ち上がったことにより、伸ばした手を引っ込める形になった。

 

流石にやりすぎたか?と戦々恐々とする二人だったが、何だかメルの様子がおかしい。顔が火照っているし、息も荒らんでいる。揉まれていた胸を両腕で抱え込んでいる。

 

「うっ、えと」

 

「ちょ、調子乗りすぎた!ごめんなぁ……」

 

と慌てて謝るリリアとイスフィ。

謝罪を受けて振り返ったメルの綺麗な赤色の瞳は恥辱に濡れていて、僅かに涙が目元に浮かんでいた。

 

そのまま高い身長を屈めて、上目遣いで二人を覗き込む。

 

「……あ、え(だ、め)

 

辿たどしい言葉遣い。

まともに話せなくなるくらい触り過ぎたのだと、二人は考える。

 

だがそれ以上に──メルの放つ妖艶な雰囲気に圧倒されてしまっていた。

 

黒いチョーカーも、耳に着いたピアスも、血色の良い唇も。さっきまでは全く気にならなかった箇所が、やけに鮮明に見えてくる。

短いスカートから覗く白い太腿ですら、見てはいけないものの様な雰囲気を醸し出していた。

 

ゴクリ、と生唾を飲み込む音。

 

最初に何とか我に返ったのはリリアだった。

 

「ご、ごめん。ちょっと……やりすぎたよね」

 

視線を何度も泳がせ、頬を真っ赤にしながら謝罪の言葉をもう一度述べる。メルの顔を見たくても、恥ずかしくて真正面から見れないのだ。

 

謝るリリアの声によって、イスフィもようやく正気へ戻った。

 

「……本当にごめんな。完全に調子乗ったわ」

 

赤い頬を掻きながら、同じく目を逸らしてしまうイスフィ。

 

先程までの勢いはどこへやら、ぎこちない表情を浮かべる二人。

本当に申し訳ないことをしたな、という気持ちと、艶やかすぎるクラスメートを見て揺らぐものを覚えてしまった気まずさで、メルを含めた三人の間に沈黙が落ちる。

 

「ん」

 

メルは謝罪を受け入れて満足したのか、頬を緩めて二人の頭を撫でた。

その笑顔ですら二人にとって毒であることを、メルは知らない。そのまま二人の頭を数度優しく撫でたあと、名残惜しそうに手を引いた。

 

そのままメルは調査書を指さして、更に川の方向へと視線を向けた。そして歩き出す。しかし歩き出さない二人を見て、足を止めた。

 

「……ん?」

 

行かないの?

表情が変わらないものの、何となくそう聞こえた。

 

 

 

───☆

 

 

 

あんなん反則やろ。

ウチはボレ・ルーヴを観察しながら、真っ赤な顔を片手で覆っていた。理由はさっきのメルちゃんや。

 

なんやあの色気!

なんなんやあのメロいお姉さんみたいな仕草!

 

……反則やろ、まじで。

 

近付くといい匂いするし、身体は柔らかいし、顔もむっちゃ綺麗やし。あんまり喋らんとこも、逆にクールでカッコイイっていうか。気になるっていうか。

 

もしかしてウチが気になり過ぎてるだけなんかな?って思って横を見れば、ウチと同じようにずっと顔真っ赤なリリアちゃんがおる。

 

「……ね、ねぇ。なんかさ、メルちゃんと居ると……め、目覚めそうっていうか」

 

「皆まで言うな。ウチもおんなじ事思ってるから……そんなことないって否定してるんやからぁ!」

 

ウチは悟った。

美少女過ぎると女の子も虜にされかねん、と。

 

何度もボレ・ルーヴをスケッチしようとして、さっきのメルちゃんのどエロい顔とでっかい胸を思い出してしまう。

リリアちゃんも全く同じや。てか、なんならウチより酷いかもしれん。

 

だってずっとメルちゃんの顔と胸凝視しとるもん。

 

さては堕ち……いや、まだギリギリ踏みとどまっとる顔やなあれは。かくいうウチも、あのメルちゃんの表情が頭から離れん。

 

結局ウチらが描き終わる頃には、殆どの生徒が施設の外に集合しとった。




その後

「えと、何を書いたか説明してもらいたいんだけど……」

「はい、ボレ・ルーヴです」

「ほんとに?なんだか凄くおっぱ──」

「二匹いました」

「でも形が完全におっぱ──」

「すんません。ウチらの絵心がないだけです」

「……そ、そっか」

みたいなやり取りがあったとか無かったとか。

本編とは別で他キャラとのイチャイチャ編は必要だろうか

  • やってくれ、必要だろ!
  • やるな、戻れ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。