進化したら人外系お姉さんになる雑魚モンスの俺、飼い主♀の性癖を破壊する   作:霧夢龍人

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短編番外:モブクラスメイトの独白①

このクラスには、今日転校してきた女の子が二人いるんです。

一人はイスフィ=ガレッダさん。関西弁を喋るユニークな女の子で、ちょっとギャルっぽいけど優しくて可愛い子でした。

 

クラスのアイドルであるリリアちゃんが早速仲良くしてて、流石はリリアちゃん!って興奮してたんですが、気付けば話し掛ける機会を失っておりまして。

 

……クラスの皆も話し掛けたそうにしては、他の人に話し掛けるというギャグみたいな光景を繰り広げていました。南無。

 

そしてもう一人はメリュジーヌさんという、銀髪紅眼の高身長ナイスバディーウルトラ美少女ちゃんです。

 

失礼なんですが、最初にメリュジーヌさんが自己紹介した時は……その、お胸が大きかったので、顔が三つあるのかな?って思っていました。

今考えれば恥ずかしい限りです。

 

正直に言います。

 

私は、このクラスで起きている現象を、最初はただの偶然だと思っていました。

 

イスフィちゃんは誰とでも仲良くなれそうな雰囲気があるし、メリュジーヌさんは近寄りがたいけど美人な子だし。

転校生同士が一緒にいるのも、まぁ普通かなって。

 

でも──それは、甘かった。そう、甘かったんです!

 

まず気付いたのは距離感です。

 

イスフィちゃんって観察してたら分かるんですけど、あの子距離感が近いんですよ。

席が近いとかそういう話じゃなくて、気付いたらメリュジーヌさんやイスフィさんの腕に触れてたり、後ろから肩に顎乗せてたり、普通に抱きついてたりするんです!!!

 

転校初日だから同じ転校生同士仲良くしたいのは分かるんですけど……こっちからすれば、え、なに?仲良しってレベルじゃなくない?って話なんです!!!

 

余計話し掛けづらいんですよ!

 

しかも、しかもですよ!

メリュジーヌさんって、パッと見で分かるんですけど基本的に無表情なんです。クールで、ちょっと近寄りがたくて──まさに高嶺の花みたいな。きっと転校する前は、男の子達にモテモテだったと思います。

 

そういう子って、過度な触れ合いは苦手なイメージじゃないですか?

 

なのに。

 

イスフィちゃんが話しかけたり、笑いながら触れ合っても逃げないんです!拒否しないし、嫌そうな顔もしないんです!

 

それどころかほんの一瞬だけ、表情が柔らかくなるんです!(当社比)

 

えっ……なにそれ……尊ッ!

 

それだけじゃありません、勿論まだまだあります。

私は見ました。休み時間、イスフィちゃんがメリュジーヌさんの袖を引っ張っていた時のことです。

 

「なぁなぁ、メルちゃん」

 

って呼んだ瞬間。

メリュジーヌさんがちょっとだけ首を傾けて。

 

「……ん」

 

って。

 

……“ん”ですよ!?

 

返事がッッッ!!!可愛すぎないかッッッ!?

 

しかもイスフィちゃん、調子に乗ってそのまま腕に絡みついてるんです!

 

本当は私もあの二人と一緒に、転校初日を最高な思い出にしてあげたいなって思って話し掛けようとしてたのに、あんなの見ちゃったら観察に徹するしかないじゃないですか!

 

あ、待ってください!

まだ終わりじゃないんです!

 

絡みついたイスフィちゃんがメリュジーヌさんに向かって、こう言ってました。

 

「ウチら転校生同士で今日の昼、一緒に食べん?」

 

で、肝心のメリュジーヌさんはどうするかというと、そのまま頷いてフラフラ〜と一緒にご飯を食べに行ってたんです!

 

初対面で抱いていた高嶺の花という印象の女の子が、そのままされるがままついて行くって……いやいやいやいや!あの銀髪紅眼ナイスバディウルトラ美少女が!?ギャルチックな女の子にされるがままって!──響きがえっちすぎるでしょ!

 

だから私はその瞬間、悟りました。

 

──あ、これ“そういう関係”だ。

 

付き合ってるとか、そういう言葉は使っていません。でも、これはもう関係性が完成してるやつです。人間観察が趣味な私からすれば、めちゃくちゃ分かりやすくイチャイチャしてました。

 

しかも決定打があったんです。

 

授業中、転校初日ということも相まって緊張していたイスフィちゃんが先生に当てられて、答えに詰まった時のことです。

 

クラスのアイドル、大天使リリアエルさんが助け舟を出そうとしていたんですが、何とそれよりも先にメリュジーヌさんが、そっと耳元でイスフィちゃんに答えを教えていたんです!

 

耳元だからイスフィちゃんも一瞬びくってして、それからちょっとだけ顔赤くしてました。

 

……尊すぎでは???

 

こんなに尊い光景を前にすれば、クラスのみんなが話しかけられない理由が分かるというものです。

 

これはね、割り込めないんですよ。

完全に二人の空間が出来上がっちゃってるんです!

 

私は元々数学、もとい掛け算が未だに苦手なのですが、この場に限っては誰よりも得意な自身がありました。

 

イス×メルは神、はっきり分かります!!!

 

……ふぅ、すみません。

少々暴走してしまいました。でも仲良くなりたいのは事実なんです。

初日は話し掛けられませんでしたが、明日こそは仲良くなって見せます!

 

あ、でも仲良くなる前に一つだけ言わせてください。

 

 

 

 

──もうお前ら付き合っちゃえよ!!!

当作品で何を楽しみたいか(これからの参考にさせていただきます)

  • ストーリー
  • キャラ同士のイチャイチャ
  • どっちも
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