……え?小説が消えてるって?
~蒼士side~
放課後になり、公園のコートにやって来た。
だけどそこには先客がいた。
「でかっ!?」
颯斗の第一声がこうなってしまうのも仕方のないくらい、その男は大きかった。というか高かった。
「というかあれって2-Bの竜ヶ崎裕一じゃない?確か身長2m26cmあるって話だけど」
見た感じはそれくらいの背の高さで、特徴は一致している。
「ちょうどいいんじゃないか?バスケコートにいるってことはバスケをするんだろうし、ストバスのメンバー、最後の一人をアイツにしないか?」
なるほど、高身長の竜ヶ崎がいればまずインサイドは最強になるから是非仲間にしたい。
「……うん、いい考えかもそれ」
~慎之助side~
俺たちは早速勧誘作戦を開始する。
勿論監修は蒼士だった。
「じゃあまずは1on1でもしてきて」
作戦といえるようなものではなかった!!
「おいおい、それでいいのか?」
流石に不安なのか、颯斗は聞き返す。
「大丈夫大丈夫、とりあえず完膚なきまでにボッコボコにしてきて」
**********
案外簡単に勝負まで持ち込めたな。おそらくあいつもバスケバカなのだろうな。
たしか颯斗の身長は174cmだったから、身長差はゆうに50cmはある。
まずリバウンドでは勝てない。
「うぉらぁっ!」
「抜かせねぇぞっ!!」
竜ヶ崎のドライブを完全に止め、ボールをカットしようとする颯斗。
「くっ……舐めんな!」
身体を入れて抜こうとするが、やはり颯斗のデイフェンス力は全中でも活躍した程で、竜ヶ崎がボールをつく瞬間にボールを叩いた。
「あーあ、負けちゃったね」
「まあ惜しかったな」
スコアは4対5のほんの少しの差で颯斗は負けた。
「マジかー。いやーすまん、負けちった。だけどあの高さはズルすぎるぞ」
時間にすれば10分足らずだが、滝のような汗をかいて息を整える颯斗。
そこに竜ヶ崎がボールをついて歩いてくる。
「よお。お前、凄かったな」
「てめえこそ、高すぎだろ」
「ねぇ、竜ヶ崎だよね」
二人してニヤリと笑う中、蒼士が交渉を始める。
そこから数分話すと、竜ヶ崎が右手を出して蒼士と握手をする。
何を話した!!
~優也side~
約束通り公園に来ると、やけにデカイ奴が1on1をしていた。
「うぉらぁっ!」
「抜かせねぇぞっ!!」
身長が2mを超える奴のドライブを、赤い髪の奴が止める。
「……すげぇな。あれがバスケか」
半分以上が脅迫という名の交渉をして、ここに来ることになったが、思ったよりも楽しめるかもしれないな。