皆さん題名は忘れて先入観を持たずに読んでください。
~颯斗side~
ジリリリリ!(目覚ましのアラーム音)
ガシャアン!!(時計を蹴り飛ばす音)
毎日この動作をしてから、俺の一日が始まる。
「ふわぁぁぁ、眠い」
朝はまず洗面所に立ち、男のわりには長く、赤い髪を襟足部分でひとつに縛り、顔を洗う。
「あ、お兄ちゃん。また目覚まし時計壊したでしょ?」
ちょうど顔を洗い終わったと同時に、妹の音葉がやって来た。
「ん、そういえばなんかバラバラになってた気が……」
「それ絶対壊れてるよね……後でまとめて十個くらい買ってきた方がいいよ」
食卓には親父にお袋、音葉と俺が座っていた。
「親父、醤油とってくれ」
比較的醤油の近くにいる親父に頼み、醤油を取ってもらう。
「ああ、ほら」
「サンキュー」
受け取った醤油を、目玉焼きにかける。
「お兄ちゃん。そういえば聖櫻学園ってどんな学校?」
「また唐突だな……」
親父と音葉が話しているが、俺は気にせず目玉焼きを食べる。
「お、この目玉焼き美味いな」
「ってお兄ちゃん聞いてないでしょ?」
「ん?ああ、……個性溢れる学校だな」
音葉の質問に、面白いクラスメイトや天然生徒会長、カメラを持ったヤヴァイ先輩などを思い浮かべながら言う。
「……ええー?お兄ちゃんが言うほど?」
今日も朝は余裕があり、ゆっくりと歩く。
そして大きな欠伸をする。
「ふわぁぁぁ、……マジで眠い」
家から学校まで距離はそこまでないが、いつも歩いてるからか、かったるくなってきた。
正直、毎日学校に行かないとってのがめんどくなってきた。
「あ、颯斗さん。おはようごさいます」
「心実、おはよう」
一瞬でシャキッとして心実に話しかける。だって彼女に弱いところは見せられないからな。
「心実は朝に強いのか?」
やべ、唐突過ぎたか?
「いえ、私は朝は弱いですよ。いつもお母さんに起こしてもらってます」
「でも凄いな。俺なんか起きることには起きるんだが、そのあとすぐに寝ちまうからなぁ」
「ってな話を朝心実としてたんだが、お前らはどうなんだ?」
「いや急に語り始めたと思ったら結局のろけ?」
学校に着いて心実と別れてクラスに入ると、すぐに蒼士や慎之助と話す。
「いやいや、のろけとかそんなんじゃなくて、朝起きるとき目覚まし時計を壊すかって話だよ」
「いや普通は壊さんだろう?だがお前の口振りだといつも壊しているように聞こえるんだが……」
俺は慎之助の言葉に疑問を抱く。
「へ?お前らは目覚ましを壊さないのか?」
「むしろ毎回壊してるお前に驚きだよ……」
そうなのか。普通、目覚ましを壊さずに起きるんだな。よし、俺もできるだけそうしようか。