続 時空を超えて   作:ぴょんぴょん店長

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 本作品はフィクションであり、実在する人名、国名、団体名、組織名などが登場するが、それらとは全く関係なく、中傷も賞讃も意図しません。

 挿絵は、海面上昇シミュレータ、ペイント、ChatGPT を使用して描いています。

 惑星歴504年、カメリルとトーベの戦いが激しくなる、世界はどう動く?


第6章 1話

 惑星歴504年、カメリルとトーベの戦いは、カメリル軍の先頭車両がジャングルを抜けたところから始まった。

 ドカーン

 カメリルの先頭車両がジャングルを出ると、突如、爆発。トーベ軍の新戦車の砲撃である。この新戦車は、同盟国となったガーゴ都市国家から購入した戦車、リベルテ産、射程距離が長い。

 ドカーン 

 ジャングルからの出口は2車線の道路、狙い撃ちである。

 

 「止まれ、出るな。」スマル中尉が叫ぶ。このまま進めば、一方的に攻撃されるだけ、スマルは進軍を停止させた。出ると叩かれる、出ないと攻撃できない。

 「どうします?」と心配顔のイマト大尉。

 「やむを得ません。退却です。」とスマル。追撃のない退却、簡単なことであった。

 

 トーベ共和国のドレキ港では、カメリルの艦隊を目視すると、港に近づけまいと戦艦や巡視艦が沖へ出港する。トーベ軍、戦艦3隻、巡視艦5隻、カメリル軍、戦艦5隻、航空母艦1隻、輸送船1隻。ドレキ沖海戦が始まった。

 ドン バシャーン ドン バシャーン

 

 トーベ軍、数で有利でも、戦艦と巡視艦の差、カメリルの戦艦のミサイルに太刀打ちできない。何とか敵の戦艦を2隻沈めたものの、トーベ軍はすべて撃沈。艦から放出された救命ボートで逃げ帰るだけ。

 

 カメリルの旗艦トスカ号のカガト大佐は、その様子を双眼鏡で眺めながら、指示をする。

 「逃げる者は放っておけ。帰っても何もできまい。海中にいる味方を救助せよ。」

 カガトはできるだけ味方の被害を少なくして、勝利する方法を探っていた。すでに戦艦2隻を失っている。敵は、全ての戦闘船舶を失ったようだから、降伏させるという手もあると思っていた。

 (この港を守っているのはユカルに違いない。あいつもバカではないのだから、艦から砲撃すれば港は壊滅、戦況判断ぐらいは適切にできるだろう。)

 カガトは空母からヘリを飛ばして降伏勧告をすることにした。

 

 ・・・・・・・・・・

 

 ガーゴ都市国家の港の沖にリベルテの艦隊が到着していた。港湾の貿易事務局の建物には、局長室に市長テーゴが来ていた。日本軍が来るというので、その雄姿を見ようと野次馬根性で来局していたのだ。局長室の窓から、沖の艦隊が見える。

 「レンド、見てみろ、凄いよ。日本の海軍。」とテーゴ。

 沖に戦艦が5隻停泊している。リベルテの戦艦は日本の護衛艦より勇ましい。それに、航空母艦1隻、輸送船1隻が加わっているのだから、壮観であった。

 1隻の戦艦から小艇が出て、港湾に航行して来る。メイキ大尉と特殊部隊である。

 

 テーゴに促されたレンド貿易局長が窓の外を見る。

 「あれは日本軍ではありません。リベルテです。」

 レンドは貨物船の警護について来るリベルテの戦艦をよく見ていたから、すぐに分かった。

 「そんなことより、トーベのドレキ港が攻撃されていると連絡がありました。リベルテ軍に援軍を頼んで下さい。」とレンド。

 

 ・・・・・・・・・・

 

 ガーゴ都市国家の市長テーゴからの要請を受けたリベルテ艦隊の司令ゲイン大佐は、自分たちが乗艦している旗艦以外の戦艦4隻をトーベ共和国のドレキ港に向かわせた。

 

 カメリルの戦艦3隻は、ヘリで降伏勧告をしたのに何の返事もないので、総攻撃を開始すべくドレキ港に近づいていた。港湾が砲撃の射程距離に入ると、旗艦トスカ号のカガト大佐が総攻撃を命じる。

 ドン  ドン  ドン

 港湾に砲撃の煙が上がる。反撃はない。とその時・・・。

 ドン  バシャーン

 水柱が上がる。

 西方から戦艦が4隻やって来て、砲撃してくる。ミサイルには近すぎる。カガトは砲撃を港湾から敵戦艦に変えさせ、航空母艦の爆撃機の発進を命じた。

 そして、カガトの乗艦している旗艦トスカ号は海戦の現場から逃げるように遠ざかった。

 

 ドン  ドン  バシャーン バシャーン

 カメリルの戦艦2隻とリベルテの戦艦4隻の砲撃戦になる。

 数ではリベルテが断然有利、砲の射程距離も性能もリベルテが有利。しかし・・・。

 

 ブオーン ブオーン ドカーン

 空母を飛び立った爆撃機の爆弾が戦艦に命中し爆発する。

 

 ダダダダダダ

 リベルテ、機関銃で爆撃機を撃ち落とそうとするが当たりはしない。

 

 ドカーン

 リベルテの戦艦が大爆発を起こし、傾いて行く。遠ざかったトスカ号からのミサイルである。 

 

 ・・・・・・・・・・・

 

 ジャングルが燃えていた。ジャングルから退却したカメリル軍が火を放ったのだ。この辺りはちょうど乾季、乾燥した樹木は瞬く間に燃え広がり、辺りが焼け焦げた大地になるのにそれほど時間はかからなかった。その燃え燻る大地をカメリルの戦車隊が進む。

 

 出口が1カ所だったから出るに出られなかったのだ。広がれば問題ない。とにかくジャングルは燃えたのだ。見通しもいい。

 ドン ドン

 カメリルの戦車隊の砲撃侵攻が続く。スマル中尉の部隊もイマト大尉の部隊もロボットという小さな的を当ててきたのである。砲撃の経験と錬度がトーベ軍とは違う。トーベ軍がじりじりと退却し始める。

 

 「おかしいですね。追っかけてくるロケット弾が飛んでこない。」とイマト。

 「そうですね。飛んできても対策は指示しています。」とスマル。

 

 ・・・・・・・・・・

 

 小艇でガーゴの港の桟橋にやって来たメイキ大尉と特殊部隊は、その足で貿易事務局の建物に向かった。メイキは、隊員たちに外で待っておくように指示して、建物に入り、局長に面会を求めた。すぐに案内された局長室には、市長テーゴと貿易局長レンドがいた。

 「やあ、メイキさん。今度は何ですか?」と最初に声をかけたのはテーゴであった。

 「えっ、市長さん、何でこんなところに?」とメイキ。

 「日本の海軍が来るというので、見に来ているのですよ。困ったお人だ。ところで、メイキさんは?」とレンド。

 「セイルというお嬢ちゃんは?警護を命じられてね。で、どこにいるの?」

 「何の事ですか、セイル・・ああ、あの気の強いカメリルの外交官、いませんよ。」

 「何、いない?どういうこと?」とメイキ。

 「どういうことか、こちらが聞きたいですよ。」とレンド。

 「まあまあ、せっかくメイキさんが来たのだから、レンド、お茶でも用意しなさいよ。」とテーゴ。

 レンドが席をはずそうとした時、窓の外の海に艦隊がやって来るのが見えた。

 「あれは、日本の艦隊?」とレンド。

 テーゴもメイキも窓から海を見た。6隻の艦がこちらに向かってくる。




ついに日本がガーゴに?
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