それと急に思いついた事なんですけど、カシモドキの拡張術式である『雷豪』って呪力を流した無機物を術式で変形させる物なんですよね。だから頑張れば灼熱琥珀や翡翠氷でもできると思うんですよ。つまり──
カシモドキ「卍解、残火の太刀」ホノオボワー
カシモドキ「卍解、大紅蓮氷輪丸」コオリカチコチ
カシモドキ「卍解、白霞罸」キラキラ
メロン「おお」
髙羽「これはおおだわ」
ふむ……それに細長い物でやれば即決処刑のブルズアイもできるな。本格的に中指所属になっちゃう
今日も今日とて……という訳では無いがあれから数日後、アイツらが無事に過ごせているかの確認をするために先生と共に公園を訪れていた
どうやら仕掛けられていたトラップは全部片付けられたようで、センサーに引っかかる物は何も無かった
それはそうと、公園に近づいていく程に何か声が聞こえるんですが……どっちかというと言い争いのような、所々に弁当の単語も聞こえるし……
そうして子ウサギ公園前に足を踏み入れ、目の前の光景を見た時──
「モエ!どうしてお前が焼肉弁当を持っていくんだ!?」
「どうしても何も、私が持ってきたんだから文句ないでしょ!」
「お前は昨日しょうが焼き弁当を食べただろ!今日はおとなしく、もやし弁当でも食ってろ!」
「知るか!サキがもやし食べればいいじゃん!」
「じゃあ、私はこのソーセージ弁当を……」
「「ダメ!!」」
「ひ、ひぃ……」
ワイワイギャーギャー
「……元気そうだな、うん」
弁当1つで言い争うなんとも惨めな光景……これがSRTのエリートなんだぜ?信じられるか?俺は無理だね
少し遠くから生暖かい目で眺めていると、空気を読むということが欠如した奴が話しかけに行った
“や、色々と大丈夫そう?”
「……」
「よりによってこのタイミングで……」
「いえその、これは、お弁当で喧嘩していた訳ではなく……」
「ああ、仲良くお昼ご飯の話をしてただけだ」
“……ごめんけど、少し前から見てたんだよね。焼肉弁当のくだりのあたりから……”
「はぁっ!?あ、あれは正当な協議だ!喧嘩に見えたなら目を洗ってきた方がいいんじゃないか!?」
“そこまで言ってないんだけど……”
「ぐっ……だ、だがな、協議の結果がどうであれ同じ訓練を共にした身としてその時は……」
「じゃあ、焼肉弁当は譲ってもらおっと」
「まだ協議中だろ!良いから一旦置け!!」
「……恥ずかしいところをお見せしました。ですが、はい。特に問題がある訳ではありません。食料の面も、まあ……」
「例の廃棄弁当で、当面の解決はできましたし」
「ふふっ、先生はそれで屈辱を与えて心を折ろうとしたのかもしれないけど、そうは行かないよ。私たちはそんなの全然気にしないから」
「作戦のためなら、私たちは何だってやる。もう先生がいなくたって、私たちはこのまま……!」
“でも、顔色が悪い気が……大丈夫?具合悪い?”
そう言うとよく見る為か、サキにどんどんと近づいていく先生。そして先生から逃げるようにサキはそそくさと後退していく
「ま、待て!近寄るな!それ以上近づいたら本気で殴るぞ!?」
“え、えぇ……?”
「……今からお前らに対してめちゃくちゃデリカシーの無いことを言うから、先に謝っとく」
「最後に風呂に入ったのはいつだ?」
「うっ……」
「あーあ……やっぱバレた」
「デモの時から入ってないとして……4日か?お前ら、少し匂うぞ」
「うぐぅっ!?」
「に、匂う……や、やっぱり……」
「……」バァン
サラッとミヤコから撃たれた銃弾を首を傾げて避ける。危うく脳天に直撃しかけたから不意打ちはやめて欲しい
「……デリカシーの無い人ですね、いったい親はこの人にどんな教育をしたんでしょうか。親の顔が見てみたいです」
「それは俺にとってタブーだぞ」
親(メロンパン)だからな。今度アイツと会わしてやろうか
“ひっ……じゃあ、銭湯に行くとかは……?”
「食料を買うお金も無いのに、銭湯に行く余裕があると思うのか?」
「洗顔くらいでしたら、公園の水で何とかなるのですが……」
「作戦中は汗をかいても気にしませんが、長期戦となると衛生面的に……」
“それなら、シャーレのシャワー室とか使っても大丈夫だよ?”
「おっとマズイ」
先生、好感度0に近いコイツらに対してそれはアカン
「……最っ低」
「……度し難いです」
「わ、私たちが武装を解除した瞬間に、何を……!?」
「シャワーを浴びさせてその隙に何しようっての?もしかして実物より残滓の方が好み?ひゅーっ!!」
“私は一体なんだと思われて……”
「信頼できない大人」
「変質者」
「燃えないゴミみたいな……」
「別に、何も……」
「変態」
“そっかぁ……”
やめて!先生のライフはもうゼロよ!!(トドメに加担した人)
「とにかく、それはそれで解決策を考えますが、しばらく先生はこの公園に近寄らないでください」
「とはいえ、解決策も何も……外で水を被ったら、それこそ風邪を引くだろうし」
「……トイレの貯水槽にミサイルでも撃ち込む?」
「余計に汚れると思うけど……」
“キャンプでお風呂なら、ドラム缶とか……?”
「……ドラム缶?」
「ああ、下から火を焚くのか」
「以前、百鬼夜行連合学院で似たようなものを見た気がします」
「それ、どうやって身体を洗うんだろうね?」
「というかセンスが古い」
「それは同感、まあ先生なら仕方ないか?」
「先生の事を江戸時代の人間か何かだと思ってないか?」
「流石に500年も前の人だなんて思ってないよ。だけど、年取った人らしい考えだなって」
“まだアラサーなんだけど……”
「……ですがそれくらいしか方法が無いのも事実ですね」
「きちんとした設備は準備できませんし……」
「……モエ。資源管理システムに接続して、ドラム缶を使ってる現場を探してくれませんか?それが見つかったら、すぐに出動しましょう」
「出動って、つまり……」
「衛生面は、部隊の存続に直結する重要な問題です。どんな手を使ってでも、できるだけ早期に解決しなければなりません」
「では今から、浴槽の確保……ニンジン作戦を開始します!」
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「……暇だ」
時刻は21時、あれからRABBIT小隊と先生は近くの港にドラム缶を調達しに出かけていた
正直、俺も行こうとは思ったが……小隊の連携を邪魔する訳にはいかないから、こうして公園に残って寝転がって星を見ている
あ、さそり座見っけ
公園にモエが残っているから1人じゃないとは言え、流石に作戦中に話しかけるのはダメだと思う。まあ、アレは別に気にしなさそうではあるが
「暇だし見に行こうかな。うん、そうしよう。見に行くだけだから」
「……1人しかいねぇのに何言ってんだろ」
先生が怪我でもしたらやばい事になるし……うん。よし、そうと決めれば早速GOやね
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できる限り静かに走っていき目的の港湾についた時、一箇所に固まっている3つのサーマルとは離れた上の方から孤立した一つの反応を感じる
積まれたコンテナの頂点へ上り、まずは3人が固まっている場所を見る。そこには先生、サキ、ミヤコが居た、つまり孤立した反応は消去法でミユというわけだ
「よりによって1人になったのがアイツかぁ……んー、どうしよ」
「どうせ震えて忘れられるんだって嘆いてそうだし、可哀想だし迎えに行くか」
三人の反応を遠目で見る限り、また気づいている様子は無さそうだから一足先に空を跳んで反応のあるタワークレーンへ向かっていく
上から見たら分かるが、結構な数の警備が地面を歩いている。あの数を掻い潜るのは、流石に不可能に思えそうだが
まあ、先生もいるし何とかなるだろ
と、そうこうしていると一人寂しく歩いているミユの姿がハッキリ見える位置まで近づいていた
「うぅ……ま、また1人に……み、みんなは……」
「おーいミユー」
「ひっ!えっ、は、ハジメさん……?って空を、え?どういうこと……」
めちゃくちゃ狼狽えてるミユの前に下りたってから、辺りを見渡す。ここはさっき居た場所とはかなり離れていたから、三人がくるのにも時間はかかりそうだ
「い、いえ……そ、それよりどうして、私の所に……?そ、そもそも……公園に残ってたんじゃ……」
「いやぁね?何もすることなくて暇でよ。せっかくだし見に来たら、お前が一人で歩いてるのを見かけて心配になってな。大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます……わ、私、みんなとはぐれてて……それで、みんなにも忘れられて……クレーンの上で干からびて、死んじゃうんじゃないかって……」
「うっわ、すっごいマイナス思考」
「あっ……そ、その……嫌、でしたよね。こんなの聞かされて……ご、ごめんなさい……」
孤独で寂しくて若干涙目で泣きそうになりながらも、俺に対して謝ってくるミユに呆れに近いため息が出る
「……あのな?別に嫌な気持ちになんてなってないから……まあ、俺の言い方も悪かっただろうけど」
「とりあえず、三人の場所は知ってるから一緒に行くぞ。しっかり会わせてやるから」
「……!ほ、本当ですか?」
目を見開いて喜ぶような表情を見せたミユに、手を差し出す。それを見たミユは、何故手を出されたのか分からないような感じで見てきた
「……えっと……こ、これは……」
「ん?手ェ繋ぐんだよ。俺のことを見失ってまたはぐれたら意味ねぇだろ?」
「て……っ、手をっ……」
「……あー。嫌なら、別にいいんだが」
「だ、大丈夫……ですっ。その、ありがとう、ございます……」
おずおずと手に乗せられたミユの小さい手を優しく握ると、そのまま先生たちが居た方へ影を利用して、警備員に見つからないよう歩いていく
「……ミユ」
「は、はい……」
「お前は人に忘れられるのが怖い、って言ってたよな。実際、お前は影薄くて忘れられがちだしよ」
「うぅ……や、やっぱりそうですよね……私なんか……」
「けど、そうやってマイナスな方向に考える必要はねぇぞ」
「……え?」
「お前には
「今は、俺や先生もいるからな。お前が一人になるなんてことはもうねぇよ」
「……!」
「だから安心して……あ?なんだあれ」
影を歩く中、視線の先で何か筒状の物──ドラム缶がズリズリと動きながらこっちへ来ていた
「なんだありゃ……新しい未確認生物か?」
「ま、まさか這いよる混沌……!?」
「ミユ……って、なんでお前がここにいるんだ!?」
“ハジメ!?公園にいたんじゃ……!”
「その声……あぁ、サキか?それに後ろにはミヤコに先生も……なんでドラム缶に入ってんだ」
近づいてきたドラム缶の中からRABBIT小隊が出てきた。その後ろからは先生が慎重に歩いてきている
「それはバレないように……って、それよりもなんでお前がここにいるんだ!それにミユと手まで繋いで、何をするつもりだったんだ!」
「お前らのとこに送り届けようとしてた所だわ。ったく、仲間のことはしっかり見とけよ、いつどうなるか分からねぇんだからよ」
「ぐっ……正論すぎて何も言えない……」
“ともかく、ミユの事を探してたんだね。ありがとう”
「礼には及ばねぇよ。まあとりあえず、早く帰った方がいいんじゃねぇか?」
「そ、そうだな……じゃあ、警備員に気づかれる前に早く──」
帰ろうとすると、大きな笛の音と共にこちらに向かってくる大量の足音が奥の方から聞こえてきた。その後、侵入者を知らせるサイレンまで鳴っていく
「ちっ、バレた!」
『敵の接近を確認……あー、こりゃ凄い数のドローンだ』
「RABBIT2、どうしますか?」
「こういう時は……」
「とにかく走れ!!」
その後先生たちはドラム缶を被ったまま──俺はドラム缶に入らず銃弾とかを弾きながら、銃声や爆発音を背に公園まで走っていった
ミユのエミュが分からない(n回目)
とりあえずなんか申し訳なさそうな感じにしてたら、ハルカっぽい感じになっちゃった……なんで?
通算UA50万記念で書いてほしい奴
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