とりあえず100話記念の話はカルバノグが終わり次第、おまけ編で出そうと思います
ここまでやり続けられたのは読者の皆様方のおかげです。本当にこの作品を読んで、感想を書いて、評価をしてくれてありがとうございます。これからも本作品を楽しみにしてくださると幸いです
「はぁ、はぁ……ここまで来れば大丈夫だろ……」
「うお、なんだコイツ。未確認生物?這いよる混沌?……ま、とりあえず一回燃やすか」
「やめろ!私だって、私!」
ドラム缶から体を出し、汗だらけのまま声を上げるサキ。その後ろからドラム缶(ミヤコ)達と共に遅れて公園へと帰ってきた
「誰が這いよる混沌。っていうかさっき、ミユと水色のヤツにも言われたし……」
「水色のヤツじゃなくて鹿紫雲ハジメだ、覚えとけ」
「分かった、分かったから!ハジメね!はい覚えた!」
「雑ぅ……」
「……無事に戻れましたね。特に負傷者もいないようで何よりです……先生や鹿紫雲さんは怪我などは?」
“ドラム缶のおかげで大丈夫だよ”
「こっちも問題ない」
「そうでしたか。もし万が一、私たちの作戦中に先生が怪我をされたら……」
「(お、心配してくれるのか?案外俺らに心開いてくれた──)」
「連邦生徒会からまた、どんな処罰を受けるか分かったものではありませんから」
「コイツまじで……」
「いやー、にしてもサキは思いっきり醜態晒してたなぁ。あんなに自信満々だったのに。相変わらず実践に弱いねー」
「うるさい。予想外の事態さえ無ければ、五分で終わってた。まったく、現実はいつもこうだ……」
「きょ、教範通りにはいかないよね……」
「ですが、とにかくお疲れ様でした。サキの指揮の下、作戦が成功したのは確かです」
「……ふん」
ツンとした態度で若干嬉しそうにそう言ったサキだが、少しの沈黙の後に自分の体に汗によって張り付いた服を見て微かに顔をしかめた
「にしても、汗でベタベタだよ……こういう時こそ、お風呂に入りたいけど……」
「くひひ、そういうと思って……」
ニヤニヤとした表情で後ろから出されたのは、薪や着火剤、少しボロいレンガや木の小さなハシゴだった
「こうして事前に、薪とか必要なものを用意しておいたのさ!ほらほら、さっさとお風呂に入ろう!」
「ってことはお前、作戦中にお風呂の準備をしてたのかよ……普通だったら懲戒処分ものだぞ……まあでも、入れるならありがたく入るとしよう」
「じゃ、もうひと仕事するか」
「「「了解!」」」
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明らかに疲れてるであろう小隊の為に、火起こしとか出来ることは積極的に先生と共に手伝ってから約10分──
「あー……生き返る……やっぱり疲労回復にはお風呂だ……」
「ドラム缶のお風呂、思ったより悪くないですね。お湯加減も良い感じで……」
「これ、温度の調節難しそう……ぬるま湯に入ったカエルみたいに、私もこのまま……」
「心配ご無用。その辺はサーモグラフィでちゃんとチェックしてるから。むしろこれだと、温度ぬるくない?テルミットの粉でもかけてみる?」
「バカ!全部吹っ飛ぶぞ!?それに、これくらいの温度でちょうど良いって。これ以上熱くしたら兎汁になるよ」
“……もしかして私たち忘れられてる?”
「だろうな。体も汚れてたし、疲れてたんだからこっちに気を回す余裕もなかったんだろ」
入浴中の小隊を見ないよう背を向けた状態で立っている俺らは、星を数えながら暇を潰していた
こうして見ると、キヴォトスの夜は星が良く見える。巨大なヘイローのその奥に輝く星々が何とも美しい
季節は違えど、二年生の頃のクリスマスを思い出しそうな空だった
「……あ、いいこと考えた」
“……?急にどうしたの、怖いよ”
「いやいや。ちょっと買い物してくるから抜けるぜ、すぐ戻ってくる」
“あ、りょうかーい”
特に急ぐ理由もないので、とりあえず小走りで近く──と言っても多少離れているとある店へと向かっていった
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目的の物を買って大きめのビニール袋に入れて公園への帰り道に就こうとした時、遠くから振動と微かな爆発音が聞こえた。音からして、着弾点は公園の内部
「……フラグかぁ?」
袋の中を落とさないよう加減をしながら走って、公園が見えてくる距離までくると煙がモクモクと公園内部を包んでいた
中から微かな怒声らしきものと笑い声が聞こえ、そのどちらも聞きなれた物だった
煙をかき分けるように入り、小隊がドラム缶風呂に入っていた地点付近まで着くと、そこはボロボロだった
地面には穴が空き、そこかしこにコンクリートの破片が散らばっている。そしてその地面には土まみれで横たわっている先生がいた
「……先生!?まさか襲撃か!?」
“は、ハジメ……”
「喋るな先生!クソッ、だれがこんなことを……衛生兵ー!!」
「う、うるさっ……もう少し声を落としてくれ!」
煙の奥からサキの声が聞こえる。姿は煙によって見えないが、微かに煙に空いた穴から見えたのはモエが何かのボタンを持っていたことだけだった
ここから示し出される答えは1つ──
「……ついにやったな、Rabbit小隊……先生の恩を仇で返すとは……」
「うっひゃあ、殺意MAX……Rabbit小隊もここで終わりかぁ」
「ひ、ひいぃっ……私たち、ここで殺されちゃうんだ……お風呂でふやふやになった状態で、ビリビリに感電させられて死んじゃうんだ……」
「諦めが早い!!お、落ち着いてくれ!これに関しては先生が悪いんだ!!」
「ほぉ?……聞こうか」
腕を組んで、命乞いをする虫を見るかの如く冷たい視線で小隊のいる方を向く。そして若干晴れてきた煙の奥から、サキの手が先生に指を指した
「コイツが私らの入浴姿を見やがったんだよ!!」
「本人は見張り役だとか言っていましたが、やはり大人は信用できません」
「……先生……嘘だよな?」
“……”
気まずそうに視線を逸らした先生を見れば、さっきの感情は薄れ逆に殺意が先生に対して込み上げる
「……見損なったぞ先生。まさか生徒の足を舐めるに留まらず、生徒の入浴姿を見るとは……シャーレの恥さらしめ」
“ひ、ひどい……ガクッ”
項垂れた先生を横目に、小隊を見ないよう手首に巻いていた布を外して目に巻き付ける
「……と、まあこんな犯罪者は置いといて。悪かったな、話も聞かずに一方的に決めつけて」
「……いえ、大丈夫です」
「……ちょっと怖かったけどな。い、いや待て!まさかお前も見る気か!?」
「安心しろ。目ェ布で被ってるから何も見えねぇ」
正直なところ、こういう事態が起こらないよう帳で小隊らが見えないようにしようとは考えていた。これでも羂索からは結界術の基礎は学んでいる
しかし、どうしても帳は下ろせなかった。下ろそうとすると、途中で潰れるかのように消えてしまう
どうやらキヴォトスにある神秘が、それと相反する呪力によって作られた帳や結界による空間の分断を邪魔しているらしい(羂索談)
簡易領域は小さな範囲で自身の周りに領域を広げるという物だから、少し難しいが一応は使えるのは唯一の救いだろう
……それじゃあなんで羂索はあの時に結界を出せてたんだよ怖いな
「そういえばさ、さっき何処かに行ってたけど何だったの?何か買い物?」
「あぁ、お前らが使う用のバスタオルだ。体が濡れた状態で服を着ても、変な気分だろ?お前らが持ってる可能性も考えたが……新品のを使った方がいいと思ってよ」
「あ、ありがとうございます……!」
「これはありがたいや。それじゃ、近くに置いといてくれる?」
「待て待て待て!なんでお前らそう簡単に受け取ろうとするんだ!?こうして油断したところを、何か見返りを求められるかもしれないだろ!」
「でもさサキ、この人ってミユを助けてくれたんでしょ?先生はともかく、ある程度は信用してもいいんじゃないかな」
「……モエの言うことも理解できます。ですが、助けた理由が善意のみとは限りません」
「流れ変わったな……んで、何が言いたいんだ?」
「少し前に、SRTでこう聞いたことがあります──」
──ゲヘナの風紀委員会副委員長、鹿紫雲ハジメはロリコンである
「──と」
「……」
「スゥーッ……」
「え、えっと……ロリ、コン?」
「ちっちゃい子に恋愛感情を持つ人の事だね……うーん、もしかしてミユの事も狙ってる?」
「わ、私の事を……ですか?」
「やっぱりそうだったのかこの犯罪者め!ミユの事を助けたのも、私たちに優しくするのもぜーんぶ下心からだったんだな!この変態!」
「俺はロリコンじゃねぇよアホ共!だいたいなぁ、そんなでまかせの噂ごときを信じるなんてSRTとしてどうなんだよ!」
「ぐっ……た、確かにそれはそうだが……」
「いえ。それに関してですが、2年程前の事でゲヘナに風紀委員会の委員長であるヒナさんとハジメさんの添い寝写真がばら撒かれたとの情報も聞いたことあります」
「……」
「委員長のヒナって言うと、小さな体とバカでかい銃が特徴の……」
「うっわ……やってるねこれ、やっぱロリコンじゃん」
「違う違う!同い歳!同い歳だから!!ロリ体型なだけで同い歳の奴だから!!」
「ロリ体型って言ってる時点でアウトなんだよ!わ、私たちの事も狙うつもりなのか!」
「違う言ってるだろ?あーもー怒った、先生シャーレに帰ります!ここにバスタオル入った袋置いとくから出る時に使えよ!あと牛乳も入れてるから、まだ冷えてる内に飲めよバーカ!!」
「お前は先生じゃないだろ!?」
バスタオル──ついでに牛乳も買ってきて入れた袋をドラム缶の近くに置くと、そのまま踵を返して先生の首根っこを掴んで引きずる
「せいぜい風呂入りすぎてのぼせたり、風邪ひいたりするなよバーカ!じゃあな!!」
帰る途中に振り返り、親指を立てた状態で下に向けて下げてから、先生を小脇に抱え直してシャーレに戻って行った
サンチョ、俺いいアイデアを思いついたんだ。土日を犠牲にして書きだめをすれば安定して小説を投稿できるんじゃないか?
サンチョ「貴重な休みである土日の二日間を犠牲にする覚悟が貴方にあるとは思えないのですが」
(´・ω・`)ンチョォ…
思ったけど、後半の会話シーンって呪術廻戦0五条の雑コスしたカシモドキが入浴中のロリ4人と話してる事案光景なんだけど……ヴァルヴァルもしキューレ?