まあ、はい。見どころなんてねェよあの鉄クズ共の相手には。なんならカイザーより弱い
宝の持ち腐れって言うのかな。武器の質だけは良いが、それを扱う奴がカスすぎるんだよな。見た感じ、訓練もした事ない一般人みたいだし
あ、逃げてった……バイバーイ
「ああ、所確幸のアジトが……せっかく集めた高い装飾品も、全部燃えて……」
“何度も申し訳ないんだけど、所有に執着しないんじゃ……?”
「無為自然とは」
「うるさい!!贅沢するのは人間の本質だろう!?あなた達が、あなた達さえいなければ……!」
「こっちのせいにされてもねェ?元はと言えば、先生を拉致したお前が悪いんだし……まあとりあえず危険人物だし、縛るか」
持ってて良かった拘束用の縄(風紀委員会産)
「な、何をするっ……!やめ、やめろぉぉお!!」
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「……Aサイト、クリア。2階の狙撃手も全員無効化……」
「Bサイトもクリア。何人か逃げられたけど、それ以外は全員制圧した」
「はい、お疲れ様でした。得るものはありませんでしたが、怪我などは無いようで何より……」
「……ん?ミヤコ、これ缶詰じゃないか?賞味期限は切れてるけど……燻製のサーモンにベーコン、オイル漬けのホタテまである!おぉ……これさえあれば普通の弁当も、一気に高級な感じに……!」
「おーおー、なんつー豪華なラインナップだこと。後でちょっと頂戴?」
サキの後ろから覗き込むように地面に視線を向ける。積み上がった未開封の缶詰はかなり多く、少しの間は味変に困らない量だ
というかなんだこの酒のツマミにしそうなラインナップは
「うおっ、いつの間に……って、これは絶ッ対にやらないからな!そもそもアンタは何時でも買えるだろ!」
「ハジメさんもお疲れ様でした。それで、そこの地面に縛られているのが……」
「あぁ。小学校だか何だか忘れたが、そこの……リカルドだっけ?」
「モ、モガ、モガモガ!」
「あぁ悪い悪い、口塞がれてたら喋れねぇよな。ほれ」
「プハッ……!わ、私はデカルトです……ってそれ以前に、私の物に触るな!そこの高級缶詰は、後でお酒のツマミにしようと私が大事に……!」
「ミヤコちゃん、ここに寝袋とか撥水加工のシートがたくさん……雨が降るたびに困ってたけど、これさえあれば……」
「……なるほど、そうですね。モエ、今すぐ車両を手配してもらえますか?思ったより戦利品が多くなりそうです」
「それなら回収手伝うぜ、5人の方が早く運べる」
「……まあ、ありがとうございます」
「な、何をいつの間に戦利品扱いしてるんだ!これは全部私のものだ!私の所有物に手を出すな!」
「無所有(笑)じゃねぇか」
“無所有の話は一体どこに……”
「でもこれ、ほとんど賞味期限切れかけだぞ?お前の部下はもういなくなっちゃったし……食べきれなくないか?」
「最初に威嚇射撃をしてきたのはそちらです。その分の損失として、全部ではないにせよ頂けないでしょうか」
ミヤコのかなり丁寧なお願いを聞いた……名前なんだっけ。変な格好したロボは小刻みに震え
「穀潰し!社会の膿!そんなに欲しいならどうして真っ当に働かない!?」
「ご立派なブーメラン、ドタマにぶっ刺さってんぞ」
「そんなに強ければ、廃棄弁当なんか当てにしなくても生活できるだろう!傭兵にでも何にでもなれるじゃないか!」
「私たちは傭兵ではなくSRTですから」
「知るか!とにかく真っ当な所属があるなら、弁当くらい譲ったらどうなんだ!!生存をかけて戦ってるところに、最先端の武器やら正義の理屈やらを持ち込んで……あなた達の言っていることは全て脆弁だ!」
「お前が言うな!?無所有だの求道者だの言ってる癖に、行動は欲望に忠実だし……求道者なら求道者らしく、もやし弁当でも食ってろ!」
「うるさい!求道者だって焼肉弁当が食べたいんだ!!」
“どうどう……とにかく今回は私も悪いし、必要なシートとかは私が買うから、みんなもここにある物は持っていかないであげて”
先生がそう言えば、さっきまで言い争っていた二人は熱が消えたのかすぐに静かになった。というかそれよりも──
「あんたなぁ……先生を拉致した相手にも関わらず優しすぎねぇか?こんな社会の膿みたいな何の生産性もない穀潰し相手によ」
“それは言い過ぎじゃない……?”
「……もう一度言いますが、先生の助けは不要です。先生が何を言おうと、私たちが考えを変えることはありませんし……」
「……疲れた、もう食欲すらほぼ無い。帰って、もやし弁当でも食べて寝よう……」
「わ、私も……」
「……そうですね。急に脂っぽい物を食べたら胃に悪そうですし……」
そう呟いたミヤコは無線機を取り出し、ミユに連絡をしだした。戦利品兼
「さぁ、さっさと帰るか」
「……ふーん」
「……なんだよその目、別に変なことをやった訳でもないだろ」
「いや、意外と優しい所もあんだなって。銃撃ったりミサイル撃ったりする問題児って印象しか無かったから、問答無用で戦利品として掻っ攫うかと思ったわ」
「私たちの事をなんだと思ってんだお前!?お前とは違って、そんな血も涙もない奴らじゃないぞ!」
「はぁ〜〜?俺がそんな血も涙もない奴に見えるかぁ?お前らに新品のバスタオル買ってやっただろ!」
「缶詰とか持って帰ろうとした時に真っ先に手伝おうとした奴は誰だよ!しかも私らに対してちょっと頂戴、なんて言ってきたし。プライドとか無いのか!?」
「それはそれ、これはこれだ」
「なんだコイツ……っ!はぁ、言い争ったせいで、もっと疲れてきた……」
「言い争いはそこまでにして、早く帰りますよサキ。ハジメも、あまり煽らないでください」
「へーへー」
ミヤコ達の後を続いて帰ろうとするが、先生が居ないことに気づき振り返るとあのオートマタと何かを話していた
「先生?早く帰るぞ」
“あ、ごめんね。すぐ行くよ”
「ま、待ってください先生!あなたも所有物を手放し、共に精神の在り処を……!」
「先生を変な宗教に誘うな!シッシッ、帰った帰った!」
シッシッ、去ね去ね!!
そのまま先生を掴んで引きずるようにその場を後にした
「……そういや先生、買ったもんどこに入れてるんですか?袋とか持ってなさそうですし」
「全部シッテムの箱の中だよ」
「それどうなってんだよマジで……」
──おまけ──
新技
カシモドキ「新技が欲しい!」
メロン「どうしたのさ急に」
カシモドキ「という訳で考えてきました。その名もFurioso」
メロン「用意周到だね。というかソレを自慢する為だけに来たのかい君」
カシモドキ「よく分かったな、聞いて驚け。このFuriosoは適当な棒を『雷豪』で様々な武器に一瞬で変えながら相手を攻撃する技だ!」
メロン「おお。それで聞きたい事があるんだけどさ」
カシモドキ「お、なんや?聞いてみい」
メロン「適当な棒とは言ったものの、君の言った『様々な武器』ということはその武器によっては質量が異なるだろう?君の拡張術式は既存の物を別のものに作り替える物だから、質量をかさ増しすることはできるような物とは到底思えないんだけど。そこは呪力で賄えるとして、戦闘中の一瞬一瞬で形を変えるというのは些か不可能に思えるんだよね。振りの速さを調整、呪力でかさ増しした物体の質量の変化、望んだ形を変えるための想像力と実現みたいに、色々な条件が必要そうだし、その技は最初から破綻してるんじゃないのかい?」
カシモドキ「ロマンだろ死ね」
メロン「ロマンならしょうがないか」
一般通過髙羽「えぇ……?」
実は最終章のアトラ・ハシースの箱舟での展開は何パターンか思いついてまして……今はどれを採用するかちょい悩み中です
正直、これに関しては全部が超激アツ展開と自負してますわ。覚悟せぇよ読者共、多分それ書くのは一年後辺りになりそうだが