※鹿紫雲一の印象を損ねるような描写があります。……今更か
ツルギ達とモモトークを交換してから丁度一週間、俺はまた懲りずにトリニティ行きの電車に乗っていた。安心せぇ、戦う気はツルギ以外に無いから(多分)
ちなみに戦った次の日に風紀委員会の先輩たちから怒られちゃった、「なんでよりにもよってトリニティと戦っちゃうの!?」ってめちゃくちゃ詰められた。まあ普通に俺も悪いところあると思ったから「ごめんちゃい♡」って言ったらヒナに静かにブチギレられた……怖かったですぅ…
まあトリニティに用という用は無いが…とりあえず適当にトリニティ内をブラブラして、良さそうな菓子店とかがあったら風紀委員会の人達のお土産(お詫び)として買おうかな〜。
電車の座席に深く体を沈めながら少し眠たい目を擦り、ホンワカとそんなことを考えていると電車内にトリニティに着いたとの連絡の声が響く。幻獣琥珀で行った方が早いがたまにはこういうのもいいな、さすが文明の利器。
如意棒を他にいる人の邪魔にならないように持ち、プシューという空気の抜ける音と共に開いた電車の扉から駅へと向かう。…やっぱ視線が俺の方に向いているな、男子生徒+如意棒を持っているから気になるんだろうな。注目されるのはあまり好きじゃないんだがね……おっと今「ゲヘナ入学した日にヒナとバチボコに戦ったやつが何言ってんだ」って考えたかな?…うるせえ黙れ
駅の改札を通りトリニティの自治区に足を踏み入れ──
「こんにちはゲヘナの雷神さん、私は聖園ミカ…よろしくね☆」
──た瞬間、なんか見覚えのある黒い制服を身にまとった生徒に囲まれており…そこの後ろから俺に向かってくるように歩いてくるサブマシンガンを持ち、ピンク髪に白い翼をデコってる奴…さっき自己紹介していた聖園ミカが歩いてきた
おや、コイツもヒナレベルか……心躍るなぁ。おっといかんいかん、前にトリニティとは喧嘩しないって約束したのに
「…随分と熱烈な歓迎だねぇ?そのくらい俺のことを気に入ってもらってるのかな?」
「ハハッ、面白いこと言うね!…そんな訳ないじゃん」
聖園の声のトーンが下がると同時にこの場の雰囲気も二段階ぐらい下がった。…何か周りの奴らも緊張しているような表情だな。ハハーン、さてはコイツ結構偉いやつか?
「…んじゃあ何でこんな大勢で出迎えてくれたんだ?」
「敵討ち…かな?ほら、先週ツルギちゃんをボコボコにしたでしょ?」
「んまぁ……俺もボコボコにされたけどな?喧嘩両成敗って事じゃダメ?」
「ダメ。私が納得できないからさ♪」
「…ワガママお嬢様め」
「何か言った?」
「ヴェッマリモ!」
危ない危ない…トリニティ生徒相手の機嫌を損ねちゃったら今度こそ風紀委員会の先輩達に殺されるからな。あの…冗談抜きで…マジで……
───鹿紫雲ハジメ?社会的に殺されるか物理的に殺されるか精神的に殺されるか……どれがいい?
───(プルプル
───……次トリニティと喧嘩したら……分かってるよね?
───……ピャイ…
怖かった、ファラリスの雄牛にでも入れられるんじゃないかってぐらい空気が重かった………ホントにマズイ…何とかして切り抜けなければ俺は死ぬ!比喩とかじゃなくて本当の意味で死ぬ!!…どうしよ……死ぬ未来しか見えない…
「…単刀直入に聞くわ、どうすりゃ俺っちの命だけでも助けてくれるんや?」
「助かると思ってるの?面白いじゃんね♪」
終わったァ…もう無理やり切り開くしかないじゃねぇか……でも切り開いたら開いたで風紀委員会に殺される。でも開かんかったらコイツらに殺される……おっと、詰んだか?
「…買い物来ただけなのに……どうして……」
「それは良かった!ゲヘナの野蛮人がお店に入っちゃったら迷惑だからね♪ここで痛い目見てもらうよ」
「(…やる気…殺る気は十分か……これホントに戦闘しなきゃダメなやつじゃん、あなや〜結局殺されるなり〜……いや待てよ、屁理屈ごねてやるか)ちょっと待った」
戦闘準備万全の聖園は鹿紫雲からの待ったでその動きを止める。しかし不満なのか顔が不機嫌そうな表情だ
「……何?時間稼ぎとかだったら許さないんだけど」
「いやいや…どうせなら賭けをしようと思ってね」
「賭け?」
「そう。今から俺とアンタで一対一の戦いをする。もし俺が勝ったらこれから俺がトリニティに来てもアンタらは見て見ぬふり、アンタが勝ったら俺は二度とトリニティに足を踏み入れない…どうよ?」
鹿紫雲が勝てば実質的なトリニティフリーパス、聖園が勝てばトリニティ出入り禁止。対等な条件そうだがこれは両者にヘイローがある場合に限る。一発でも当たれば死に至る体で、トリニティ最強格に対しこの条件。聖園ミカは先週の話からこう結論付ける
「ふぅーん…なるほどね、私に勝てる自信があるって訳だ……面白いじゃんね♪」
「…つまりどっちだ?」
「乗ってあげるよ、その賭け」
「シャオラッ!」
聖園が賭けに乗ることを言うと、鹿紫雲はでかい声を出しガッツポーズを取る。急なその行動に周りの正義実現委員会の生徒達は小さな驚きの声や困惑の視線を鹿紫雲に向けている。だがそんな事は気にせず鹿紫雲はポケットから素早くスマホを取り出すとモモトークで誰かに連絡をし始めた
『今からバトルするから、戦
闘中の救護無しでお願い』
『戦闘後ならいいから、頼ん
だ』
「…よし、おけ」
「誰に連絡してたの?ゲヘナの子に遺言でも送ってた?」
「なわけ、救護騎士団の子。戦闘中に救護してこられたらたまったもんじゃないからな」
「…え、いつの間にトリニティの子と連絡先交換したの?」
「先週。とりあえず、ここじゃなんだし広いところ行こうか?」
「ゲヘナの癖に先導を切ろうとしないで?不愉快だからさ♪」
「酷いなぁ……人心無?」
「……最後の…略語?…って何なの?」
「人の心とか無いんか?の略」
「折るよ?」
…なんか仲良くね?コイツら。さっきまで殺気バチバチの聖園に関しては雰囲気がほんの少し柔らかくなってるし、これもハジメの才能みたいなものか?
しばらく聖園の後ろをついて歩き、周りに人がいない広い場所へと着いた。ちなみにあの時囲んでいた正義実現委員会の子達は離れたところで観戦してるよ。
「勝利条件はどうする?」
「ん〜…まあ戦闘続行が不可能になったら、にしよっか♪」
軽いストレッチを終えると、聖園と向き合う。…表情は乙女みたいな笑顔なのに目の奥が笑ってないな、こっわ……そんな事を考えていると聖園が周りをキョロキョロ見だしたと思ったら車の近くに移動した……何するつもりじゃ
「それじゃ、やろっか♪」ガシッ
「え」
……え、車持ち上げた?
聖園は軽々と持ち上げた車を笑顔のまま思いっきり俺に投げ飛ばしてきた。それを姿勢を体が地面に着きそうなほど低くし、車と地面の隙間を走る事で回避し前へと進む。
聖園はそんな鹿紫雲に遠慮も躊躇も一切なく銃弾をばらまいている。銃弾の嵐を鹿紫雲はジグザグに走ることで全て回避する。その姿はまるで…
「…うわっ、虫みたい」
「やめろ、年甲斐もなく泣くぞ」
あんた15歳だろ、それを言うのはもうちょい年取ってからや。……いや、精神年齢は15以上か…だとしてもだろ。ボブは訝しんだ
鹿紫雲は聖園の懐に潜り込むと、今度はこっちが呪力強化のみの拳で遠慮なく殴る。だが、ある程度近接戦闘になれていた聖園はその猛攻を防いでいる。しかし相手は鹿紫雲ハジメ。近接戦闘ならお手の物、ガードの隙間を縫うように前蹴りを聖園の鳩尾に決める
「ぐぅっ!」
「…終わらせるぞ、聖園」
いつもならここでさらに近づき、肉薄を始める鹿紫雲だが今は違う。いわば余裕が無いのだ、風紀委員会からの殺害宣言を喰らっていたはずなのに現在進行形でトリニティ生徒とバチボコに戦闘をしている。鹿紫雲は一刻も早く終わらせたかったのだ
「じゃあな、次はもっとちゃんとやり合おうな」
指先を吹き飛ばされた聖園の方に向ける。今から放つ技は、原作で大当たり中の秤でさえも死にかけた最強の技…
パリッという小さな音と共に小さな電撃が聖園の頭へと向かう。これは電荷分離を利用したガード不可能、必中、相手の防御力など関係なく体内に向けて放たれる電撃*1
聖園の脳に電撃が届いた瞬間、聖園は視界は暗転し意識は飛んでいくだろう。気絶状態、行動不可能。この賭けの勝利条件であった「戦闘の続行不可」。この勝負、勝ったのは鹿紫雲ハジメ…なんとも呆気ない戦いであった
「……ふぅ、逝ったか」
聖園が気絶したことを確認すると、正義実現委員会がいた方に視線を向ける。視線の先には銃を片手に鬼の形相で突っ込んで来ている多数の黒い生徒…
「…よし、逃げるかっ!」
刺していた如意棒を握りしめ、幻獣琥珀を使い全速力でゲヘナへと帰っていく。…後ろから銃弾が飛んでくるが狙いがバラバラで体に一発も当たっていなかった。ラッキ〜
その後、風紀委員長には屁理屈は通用しませんでした。
ちなみに、鹿紫雲が社会的に殺されている動画はぜひ!サブチャンネルを御覧下さい!(無いです)
本当はね?バチバチにやり合わせるつもりでしたのよ。…疲れました、くたびれました…休みたいです
原作開始時、鹿紫雲はどのぐらいの強さにしますか?
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呪力で最強格に勝利(ハジメ>最強格
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呪力+術式で最強格に勝利(ハジメ≧最強格
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強さ変わらず技術面を強化(最強格≧ハジメ
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ちょっと強すぎや(最強格>ハジメ