透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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前回の簡単あらすじ
性癖の開示……本気だね

というか、みんなめちゃくちゃ性癖開示するじゃん。そういう縛りでもあるの?


通算UA10万回記念。鹿紫雲、交流会に乱入する(終)

 

 

──ローラン(鹿紫雲)side──

 

「俺の術式を解禁する」

 

「前使ってなかった?」

 

『(……来たか。東堂の術式、不義遊戯)』

 

 東堂葵の術式「不義遊戯」。その能力は至ってシンプル、手を叩くのを合図に呪力を持つ物を入れ替える術式。これは無機物であろうが人であろうが呪力があれば発動可能

 だが、シンプルな能力こそ最も対処のしずらい厄介な能力。それは敵も味方も同じである。手を叩く対象が敵なのか味方なのか、それを把握して動かなければならない。自分の考えと味方の考えが一緒じゃなければほぼ成り立たない物

 

「止まるな!!俺を信じろ!!」

 

「オッケー2つね!!」

 

『(……だが、適応してみせる!!)』

 

 肉体を強化する呪力を増やし東堂の近くへと移動する。増やした影響で、俺の体からは紫電が少し溢れ出ているが今は気にしない

 

「……ねぇそれどうなってんの?」

 

『俺の術式、「紫電操術」の影響だ(ここで呪力特性って言ったら、後のモノホン鹿紫雲に影響でそうだからな)』

 

 サラッと嘘をつきながら目の前の花御に向けて構えをとる。短くも深い思考に落ちていた東堂と共に走り出した瞬間……

 

「あ」

 

 

 東堂の足首に木が巻き付く。その木はあのゴリラを軽々と持ち上げると振り回して適当な所に投げた。そして花御は東堂の飛ぶ先に、尖った木を生やす

 

「東堂!!」

 

<(まずは1人)>

 

 すぐに向かおうとした虎杖だったが近づいてきた花御に肉薄される事で止められてしまう。虎杖に集中している隙をついて花御の足を引っ掛けて体制を崩して、その隙に虎杖が殴ったその時、手を叩く音が鳴り響いた

 

「「!!!」」

 

 尖った木へと飛んでいた東堂の代わりに花御が突き刺さり、虎杖の拳は横になっている東堂の腹へと当たっていた

 

「東堂!!」

 

<成程。単純シンプル、故に厄介な術式>

 

「そう、俺の術式は相手と自分の位置を入れ替える「不義遊戯」!!」

 

 自分の体勢を直して、再び二人の近くへと立つ。これじゃただの金魚のフンみたいだな

 

「因みに」

 

 その言葉と同時に走り出す。手を叩く度に俺か虎杖の位置が東堂と変わる。普通にちょっと混乱しそう

 

「手を」パンッ

 

 

「叩くのが」パンッ

 

 

「発動条件だ」パンッ

 

 

 東堂の手を叩く音と共に視界が変わる。その瞬間花御の体を攻撃、そして再び視界から映る情報が変わる。今度は花御と入れ替わったようだ

 手を叩く、変わる。手を叩く、変わる。手を叩く、変わる。手を叩く、変わる。

 混乱しそうだが、呪力強化による動体視力と、幻獣琥珀には及ばないが俊敏性アジリティの向上のお陰でついていけている状態。相手からしたら様々な威力+電気の乗った拳により不愉快極まりないだろう

 

 そして、ここで戦況が変わる

 

<「「!!」」>

 

 充分な電荷を貯めれた花御に対して電撃を放つ。パリッと小さな音が鳴ると紫電が花御の体に一直線に向かっていき、その硬い右腕を吹き飛ばした

 

『……流石特級だな、右半身を吹き飛ばすつもりでやったんだが』

 

<(なんという威力……!!体内から炸裂させる防御無視の電撃!!)実に厄介ですね>

 

 その隙をついて虎杖が花御に走る。既に右腕を回復させている花御がそれを迎え撃とうとしたが

 

『(!!ここまでハッキリと分かるものなのか…!)』

 

 気づいたのは、虎杖から発せられる黒い火花の予感。肌にヒリヒリと突き刺さるような感覚が、その相手が自分に向けられていないことは分かっているのに、まるで今攻撃されるかのように感じる

 急いで花御の近くから飛び退くと、虎杖の拳が決まった瞬間。世界が黒く歪んだ

 

【黒閃】

 

 花御の体からギシギシと音がなり、口からは血が出てきていた。その隙を逃さまいと虎杖はさらに蹴りを放つ

 

【黒閃】

 

【黒閃】

 

 チョップからも出てくるは黒い火花。マズいと思ったのか花御は左腕を後ろに引いた。その時に感じたのは後ろにいる東堂と俺の気配

 

<(位置変え!!今警戒すべきは──)>

 

 手を叩く音が再び聞こえる。その瞬間位置変えを危惧して振り向いた花御だったが、位置は変わらず元のままで、その行動はただ虎杖に隙を晒しただけであった

 

「手を叩いたって術式が発動するとは限らない。単純だけど引っかかるよな」

 

 再び、呪力が黒く光る

 

 

【黒閃】

 

───────

 

────

 

 東堂、虎杖の二人と共に花御へ肉薄していく。俺の呪力を込めた攻撃を喰らいすぎたせいか動きが鈍っているように見えるが、それでも対処できているのは流石特級と言ったところか

 

「」パンッ

 

 木を生やしてコンビネーションから逃れた花御の位置を入れ替えた東堂だったが、その前に迫り来るは花御が事前に生やした木。それに瞬時に気が付きガードをしたからダメージは無いみたいだ

 そして入れ替わった瞬間を狙って拳を突き出した虎杖と俺だったが、花御の拳と交わる形で顔面にはいった

 

「(入れ替え先に攻撃!!コイツ、東堂の術式に慣れてきてる!!)」

 

『(マズいな、そろそろ入れ替えにあの電撃を入れ混ぜるか?)』

 

「(だがさっきの黒閃ラッシュと、恐らくはローランの術式を込めた攻撃が効いてる!!祓えるさ!!三人なら!!)」

 

 その時、花御の後ろ奥から生えてきたのは口のある謎の種子が大量に付いている花のようなもの。そこから種子が発射されて東堂、虎杖、俺へと迫ってくるが、不義遊戯で虎杖と花御の位置を入れ替えた。そこで瞬時に俺は東堂を掴みその種子の範囲外へと移動する

 

「感謝する、ローラン」

 

『……東堂、少し作戦がある──』

 

「──了解、頼んだぞ」

 

 感謝の言葉を言った東堂に短く作戦を伝え終えると、一足先に花御へと肉薄していた虎杖と共に攻撃に参加する

 

 そうして殴り合っていく中、ベストな場所へと辿り着く。東堂の術式対象は一定以上の呪力を持ったモノが対象、どんどんと戦闘の位置を変えていた今この場所の近くにはアレがある

 

『やるぞ!!退け!!悠仁!!』

 

「ああ!!」

 

「おう!!」

 

 俺の合図と同時に()()()()()()()()()()を付与させると花御を蹴り飛ばす。そのままの勢いで吹き飛んでいく花御を見た瞬間、呪詞を唱える

 

『桑原、桑原、桑原』

 

【避雷】

 

 この技は至って単純。プラスの電荷を付与させたモノをマイナスの電荷を付与させているモノに、磁石のように引きつける技。呪詞による強化により、プラスの電荷である花御がマイナスの電荷の東堂に向かってくる速度は限りなく音に近い速度だ

 そして東堂が手を鳴らす。次に俺の目の前に現れた光景は近くの川、急いで東堂の方を見ればその手には特級呪具「游雲」が握られていた

 

 それをタイミングよく迫ってくる花御の顔面に振り下ろす。俺の【避雷】と合わさったその威力は絶大で、地面が隆起し目から生えている木の三分の二が崩れ、大量の血を吐いていた。が、東堂の顔に木が迫る

 

『(特級呪具に東堂の呪力を乗せても祓えないか……原作でも見たが意味わからん硬さだな)』

 

 川から上がり東堂の近くへと移動する。しかしよく見ると周りの木々がどんどんと腐り、呪力へと変換され花御の左肩にある供花へと貯められる

 

<植物は呪力を孕みません。私の左腕は植物の命を奪い、呪力へと変換する。それが私に還元されることはない、その全てはこの供花へ>

 

そうして、が開いた

 

<出来ることなら使いたくはなかった>

 

 まるで簡単に押しつぶされそうな程の呪力出力。今から放たれようとする技を見た時に感じたこの感覚は……

 

 

──…死なないでね?鹿紫雲

 

 

『(……似ても似つかねぇけどな)』

 

 こうしている間に、確実に俺らに当てるため領域展開をしようとした花御に虎杖が殴りかかろうとした時──

 

「帳が!!」

 

 この巨大な範囲を覆う帳が消えた。この場にいる全員が上を見上げた時、空に浮かぶは「最強 五条悟」

 

<どうやら、ここまでのようですね>

 

「五条先生!?」

 

 

「(悠仁のレベルが格段に上がっている!!……そうか、葵か!!確かにアイツは悠仁と相性いいだろ。よく分からない術師と共に特級を相手しているみたいだが……あの術師、中々の実力だな。これなら大丈夫みたいだね)となると、優先すべきは」

 

 

 微かに聞こえたが、そういうと五条は姿を消した。恐らくは原作通りハンガーラックニキの所に行っただろう。ナムサン

 

<退きます。五条悟を相手にするほど驕っていない>

 

「ざけんな!!」

 

虎杖ブラザー

 

 再び目の前の花御に意識を向ける。諦めたようにそう発した花御に虎杖が食ってかかろうとしたが東堂が止めた。そうして花御が足元から木を生やして自分を包もうとした瞬間──

 

「巻き込まれるぞ」

 

 目の前の森が吹き飛んだ。その瞬間、自分の視界が光に染まる。呪術廻戦の世界に来る前にもあった事だから、キヴォトスへ帰るのか

 

『(時間か……)楽しかったぞ』

 

 

 

 

「……ローラン?」

 

 近くから聞こえて思わず先程までいたあのよく姿が見えない人がいた所に視線を向ける。そこには人の姿は無く、ただ微かな紫電だけが空中を彷徨っていた

 

「なあ東堂……ローラン居ねぇんだけど」

 

「……まさか、巻き込まれたか?」

 

「え゛!?」

 

「可能性としては十分に有り得る……さらば、新しい友よ」

 

「諦め早いな!!まだ生きてるかも知れねぇだろ!!」

 

「……!!そうだな!!何事も決めつけるのは良くない!!流石は虎杖ブラザーだ!!」

 

「ちょっ!!抱きつくな!!熱い!!」

 

 

 

 

 

 

 目を開けてみれば少し見慣れたエンジニア部の部室内で、体に器具を付けられたままあのタイムマシーンの中に戻っていた。仮面を外して外に出てみると、先生とエンジニア部sがめちゃくちゃ近寄ってきて「どうだった?」と感想を聞いてきた

 

「……まあ、過去っちゃ過去だったな。親戚のだったけど」

 

「「「“??”」」」

 

 

──五条side──

 

 悠仁、葵からの報告を受けて念の為確認してみたが、やっぱりローランという名前の術師は存在しないみたいだ。というか、偽名って自分自身で言ってたみたいだしね

 けど、一瞬ってのもあるが()()()()()()()()()()しか見れなかったのは今回が初めてだな。恐らくは何らかの呪具の影響だろうけど、もしそうなら特級クラスの呪具だな

 

「……よくやるよ。黒閃を経験した悠仁と東堂と一緒とはいえ、()()()()()()()特級と渡り合うなんてね。しかもあのピーキーな不義遊戯にも対応していたようだし……」

 

 

「意地でも会ってみたくなっちゃったな」

 

 

「……てか、あの葵に友達認定されるってどんなこと話したんだろ」

 

 

 

 

 




ちょい雑なの許して、何でもはしませんから

ユメパイは救いますか?

  • 当たり前だよなぁ?(救う)
  • ホシノは曇らせとけ(救わない)
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