透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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感想でアビドス組と知り合った経緯を書いてくださいと言われてので書きます。
時期的にはホシノとはサツキとの買い物の翌日、ノノミとはトリニティに行く前辺りです。後時々ホシノとは手合わせしてます、勝率は7:3ぐらいで7が鹿紫雲です。ホシノはまだ盾持ってないからね

…それと、曇らせタグ入れた方がいいですかね?

-追記-

感想にて、「流石に命をかけて守ってくれた人に対しお仕置で拷問はしないだろ」というのを頂きましたのでその部分だけを消しました。こういうアドバイスは私の成長にも繋がるのでバンバン感想で言ってくれると有難いです


閑話:アビドス組

 

 

─小鳥遊編─

 

 

「久しぶりに来たなぁ…アビドス」

 

 さんさんと太陽が照らし、地面に広がる砂が光を反射して輝いているように見えるアビドス砂漠、ここに来たのはユメがビナーという「預言者」から助けて以来だ。夏ということもあり太陽が一層輝いていて光が目に突き刺さるように入ってくる。念の為持ってきていたサングラスをかけると、駅から微かな記憶を頼りにアビドス高校へと向かっていく

 

「…ユメにアビドスに行くって連絡しても、既読すら付かなかったのが気になるな……もしかしてまだ目覚めてないのか?」

 

 いつもなら送ってから最低でも5秒程で既読がつくユメだが、昨日の夜に送ったメッセージには未だ既読がついていないことに鹿紫雲は疑問と少しの不安を覚える。いつも通り持ってきていた2Lペットボトルに入れた水を一口…風が運んでくる砂により奪われた口の潤いが戻り、冷たい水が喉を通るのを感じると深く息を吐く

 

 暫く歩いていると遠くにユメが言っていた校舎らしきものが見えてくる。さっさと行こうか、と駆け足で校舎へと向かう。足を蹴る度に砂が足に当たり、靴に入ってくるが気にせず走り続けた

 校門の前まで着くと服で乱雑に顔に流れる汗を拭う。少しだけ荒くなった息を整えて入ろうかと1歩足を出せば背中に太陽によって暖かくなっ銃口が突きつけられる

 

「所属学園、名前を言え」

 

 警戒と殺意が込められた言葉、何か行動をすれば即撃ってくると本能的に感じてくる。大人しく両手を上げ敵意が無いことを示すと後ろから漂う殺意がほんの少し薄くなる。

 

「…ゲヘナ学園所属の鹿紫雲ハジメ……多分ユメから話は聞かされてるだろ」

 

「…鹿紫雲ハジメ?」

 

 俺の名を言った途端に雰囲気が変わった。まるでしっかりと確かめるかのように反復したその言葉には困惑が込められているのを感じれた。恐らくユメは俺がビナーの囮になった事を聞き、ヘイローがない男子生徒だからと死んだと思っていたのかな?

 

「…どうして生きてるかは置いといて…もしかして、ユメ先輩の様子を見に来たのですか?」

 

「そうだ、ちゃんと助かったか心配だったからな」

 

 背中に銃口を突きつけられてから独自の簡易領域をアビドス高校の全てを包むように広げているが、中に一つだけ反応があるから生きているのは間違いないだろう。だが、膝を抱えて座っているように感じられる…何かあったのか?

 背中に突きつけられた銃口が下ろされると、ゆっくりと小鳥遊の方を向く。その顔はどこか憔悴していた

 

「…ユメ先輩は生きています。けど、貴方が死んだと思っていて…生気が無いんです」

 

「…」

 

「……目覚めた日、先輩は自分が助かったことを確認したら泣き叫ぶように貴方に謝って…泣き疲れたら寝て……また起きたら泣いて謝ってを繰り返してました」

「病院によるメンタルケアのお陰で、なんとか退院するぐらいには回復しましたが……その顔には生気が感じれませんでした。」

「そして…ある日アビドス高校の一室から出てこなくなり……ご飯もまともに食べてないんです…」

 

 出会った時から笑顔やクスッと笑えるような顔をしてきたユメが、生気の無い表情をしている事を聞き、そこまで俺はユメにとって大事だったのかと思ってしまう。そして、やるせなさと申し訳なさが俺の中に現れる

 小鳥遊は言い終えると一度大きく息を吸い、震える声で聞いてきた

 

「…良ければ、一度会ってくれませんか?……貴方が生きているということを知れば、回復すると思うんです」

 

 …何故、その問いをする必要がある?俺がここに来て、今のユメの状態を聞けば言うことはただ1つ

 

「当たり前だ、曇らせは晴らさねぇと意味は無いからな」

 

「……曇ら…せ?」

 

「…まあそこは気にすんな……あ、そうだ。ねぇねぇ────」

 

 

「───…貴方正気ですか?」

 

「で?やるの?やらないの?」

 

「……やりますけど」

 

「そうこなきゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 部屋にあるベッドに膝を抱え座り込む。ご飯を食べずただ自分の愚かさを嘆き、泣いていたせいで頬がやつれているのが分かる。部屋は荒れており埃も所々溜まっていた、ユメはお気楽な性格であるが綺麗好きなのに、部屋がこうなっても気にしないほど憔悴しきっていた

 

 その時、ドアから3回ノックの音が聞こえる。後輩のホシノちゃん……私より強くて、私より頼りがいのある子…あの子を見る度にもし私にこれ程の力があればハジメくんは……と思ってしまい、つい吐き気が来てしまう。だから部屋に籠っているのに、いつも必ずノックを3回して私の様子を確かめてくる…本当にいい子だ

 

 

「……何?」

 

「…ユメ先輩、プレゼントがあるんです……良ければ、ドアを開けてください」

 

 …プレゼント、今までにしてこなかった手段。本当は開けたくないが人の好意は素直に受け取った方が良いという持論を持つハジメくんの言葉を思い出し、胃がひっくり返そうな程辛くなるが…しぶしぶ立ち上がりドアを少しだけ開け、顔を出す

 そこには少し憔悴しているが…何故か呆れた顔をしているホシノちゃんと、手押し車に乗っている黒い大きな箱

 

「……何、これ」

 

 私が箱に指を指し何か聞くと、ホシノちゃんは大きくため息を吐くと気だるそうに片手を箱の方に向けて

 

「…故人の鹿紫雲ハジメです」

 

 

「はーい!オッパッピー!!」

 

 

 という変なポーズと掛け声と共に…死んだと思っていたハジメくんが出てきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冷たく静かな空気が訪れる。箱から原作の悠仁と同じようなドッキリで出てきた俺を見て目を見開き固まっているが、その姿は目に見て分かるほどやつれていた。流石に何か声をかけないと…と思い姿勢を正し声を出そうとすると、隣に後輩がいるにも関わらず抱きついてきた

 

「……よかったよぉ……ハジメくん……」

 

 首元に顔をうずめ、涙を流しながら震える声で言ってきた。死んだと思ってたヤツが生きてて、こんなドッキリみたいな事で知らされたのだからブチギレるだろうとは思っていたが…こうなるとは予想してなかった鹿紫雲は少し困惑したが、直ぐに抱きついてきたユメの頭を撫でる

 

「……ごめんな、ユメ。今まで生きてた事を言えなくて」

 

「グスッ……許さない」

 

「え?」

 

 …すると、どんどんと抱きつく力が強くなっていくのを肉体で感じる。骨が軋み、変な音が聞こえてくる程に

 

「ちょっユメさん!?痛い…痛いんですけど!」

 

 微かに顔を小鳥遊の方に傾けたユメは1つ頷くと、それに応えるように小鳥遊も頷く。…今から俺何されるんだ…?

 

「ホシノちゃん…アレ、やるよ」

 

「…まさか早速使う機会があるとは思いませんでしたよ」

 

「えっえっ??ちょっマテヨ」

 

「ハジメくん、今からおしおきです」

 

「え」

 

 …その日、アビドス高校から1つの大きな叫び声が聞こえたという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─十六夜編─

 

 

 アビドス高校の生徒会室にて、俺はあの時からモモトークを交換して結構仲良くなった小鳥遊と一緒にグダグダしていた

 

「ふぁ〜……冷房サイコ〜」

 

「最高ですね〜…」

 

 夏と砂漠とかいう害悪コンボのせいで冗談抜きで干からびそうな程に暑かった。暑さのせいで脳がイカれそうとも思える程に……今回は幻獣琥珀で突っ走ったが、術式が少しブレてた。ちなみに今は一緒のソファーでグータラしてるぞ……流石に膝枕はやってないからな?言われてもやらんぞ

 

「というか、ユメはどこいったんだ?来た時から姿が見えないが…」

 

「ユメ先輩は何やらお客さんを迎えに行ってるらしいですよ…確か、ネフィテスでしたっけ?そこの令嬢らしいです」

 

「ほぇ〜……あいつちゃんと水は持っていったか?」

 

「持っていかせましたよ」

 

「ナイス」

 

 前にユメが水を持ち忘れて砂漠で倒れるとかいう事件があって以来、小鳥遊はそういうのに敏感になっていた。俺が倒れているユメに気づいて急いで病院に連れていったお陰で無事だったが、少し遅かったらダメだったとお医者さんが言ってた。

 

 そう話していると2つの足音が生徒会室にドタドタと近づいているのが聞こえてくる。扉が豪快に開くとそこにはユメと、その後ろにベージュのロングヘアを左側頭部だけ輪を書くように結んだ髪型と……服の上からでも分かる程デカイ…何でもないです、だからそんな目で睨まないでください小鳥遊さん

 

 「あ、ハジメくん来てたんだ!紹介するね!この子は十六夜ノノミちゃん。来年からアビドスに入学する予定の子だよ!」

 

「「え?」」

 

「初めまして、十六夜ノノミです☆よろしくお願いしますね」

 

 アビドスに入学予定の子と言われ、俺と小鳥遊の脳内は驚きでいっぱいだった、それが顔に出て真っ先に犯罪を疑うほどに

 

「……ユメ、ついに誘拐したか」

 

「ユメ先輩…前科持ちになってもでも私は今と同じように接しますからね」

 

「ひどい!?」

 

「…フフッ、面白い方達ですね☆」

 

 さっきのユメに対する冗談を入れたトークを見ていた十六夜は口に手を当て…如何にもお嬢様ぽく笑っていた。なんか悔しい

 

「…てか!自己紹介してよ!初対面なんだからっ!」

 

「言われなくてもしますよユメ先輩……私はアビドス高校1年の小鳥遊ホシノです。よろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします〜☆」

 

「俺はゲヘナ学園所属1年生の鹿紫雲ハジメだ。よろしくな、十六夜」

 

「…え、何でゲヘナの方がここにいるんですか?」

 

 …まあ当然の質問だな。さも当たり前のようにアビドスの生徒会室でゲヘナの生徒がグータラしてたんだから、そう聞くだろうな。だが、俺はその返しを既に思いついていた

 

「ゲヘナの校風は「自由と混沌」。つまり俺が他学園の生徒会室に居座りグータラするのも自由って訳だ」

 

「自由のレベルが貴方だけ違いますよ」

 

「…だとしてもその行動力は凄いですね☆」

 

 褒められた……ふふーんですわ!

 というか、ここまで話してみて分かったが…十六夜ってなんか母性が凄いな。なんだろう、包容力って言うのかな?それが凄いある

 

「小鳥遊」(小声)

 

「なんですか?」(小声)

 

「十六夜に膝枕頼んでみたら?」(小声)

 

「風穴空けられたいんですか?」(小声)

 

 おー怖っ、でも普通にいい案だと思うんだけどなぁ…小鳥遊って背ちっちゃいし、十六夜に膝枕されるその姿はまさに親子!…ってなると思うんだが

 

「…ホシノ先輩、膝枕してみますか?」

 

「え?」

 

 その会話が聞こえていたのか十六夜がもうひとつのソファーに座り自分の膝をポンポンと叩いて誘っていた

 

「ほら、御相手さんからのご指名だぞ」

 

「うぅ…仕方ないですね……」

 

 苦虫を噛み潰したような顔でのそのそと十六夜のいるソファーへと向かい、その膝に頭を乗せる。すると小鳥遊は目を見開き驚くような顔を浮かべると直ぐに目を瞑り「うへぇ〜…」と言って眠ってしまった。

 

「…嘘だろ…っ!あの小鳥遊がっ!?」

 

「ホシノちゃんがあそこまで…!尚更入学させなきゃ!」

 

「可愛い寝顔ですね〜☆」

 

 十六夜が幸せそうに眠っている小鳥遊の頭をヨシヨシと撫でる。擽ったそうに身を捩るがその膝からは頭は離れていなかった。その顔はまるで聖母…幼児退行してでも膝に寄ってしまいそうな程の魅力があったが、持ち前の謎パワーで両者耐える。そして小鳥遊のあまりの豹変ぶりに俺達は言葉を失っていたが、ユメが渋るように言い放つ

 

「……ハジメくんも、私で膝枕してみる?」

 

「殺すぞ」

 

 




この小説に、羂索と高羽は出てきます!(ネタバレ)
出てくるとしても3年生辺りだから楽しみにしといてくれ

正直に言うと十六夜編書くのむずかったです。どうやって会わせようかとかめちゃくちゃ悩みました

掲示板とかって見たいですか?(掲示板は原作開始編からになります)

  • 当たり前だよなぁ?(書く)
  • そういうのはちょっと…(書かない)
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