ゲームと寝る時間を削ればいけるか…?
やあみんな、俺だ。鹿紫雲だ
今俺はせっかくの休日だからゲヘナ近くのモールに買い物に来ているぞ、ちなみに今は髪を下ろしているから不良達にバレにくくなってるぞ!。前世でもそうだったが自炊とかやってたら時々凝ったものが作りたくなってね、そのための素材とかを買っているのさ。D.U.地区のモールで買った方が値段が安いが、こっちの方が肉とか野菜の種類が多いから今回はこっちを選んだ。適材適所やね
というか本当に種類が多い。牛肉豚肉は勿論、ラム肉やザクロまであるぞ?どこから仕入れてんだこんなの…
買い物カゴに目利きで選んだ魚、野菜の他に果物やパックのジュースを入れていく。今日はどんなのを作ろうかと悩んでいると、ふと背後から俺に向けられている2つの視線に気づく。
「(…誰か見てんな。敵意は感じない…どっちも柱の影から俺の事を覗き見るような姿勢だな)」
視線から敵意が無いことを感じ取り、少し警戒しながら買い物を続ける。念の為半径10m程の独自の簡易領域を広げておいて、何か怪しい動作をすれば直ぐに制圧できるようにしておく
買った食材を持ってきていた大きめのエコバッグに入れ、他の店へと向かう途中にも2つの視線はずっと俺に向けられていた。ストーカーとやらかな?前世含めて今回が初めてだ
そんな呑気な事を考えながら男性用の服が売ってある店へと入る。何故男性用の店があるかは、この世界にいるオートマタなどが男性用の服を着てるからだな、正直有難い。俺はサツキに買い物に連れ回されてからオシャレというものに興味を持ち始めてね、最近服に金を使うことが多くなっちゃった。
「(というか…まだ着いてきてんな)」
未だに背後から感じる視線と、時々その方向から聞こえる微かなカメラのシャッターを切る音が少し鬱陶しく感じ始めたが相手の目的が分からない以上…もしかして悪気の無かったかも知れないから心を落ち着かせ買い物に専念する*1
服をある程度買った後もめちゃくちゃ背後から視線を感じた、なんなら眼力が強くなってる気がする。試しに一度振り返ってみると慌てて柱の影に隠れる2つの姿が思いっきり見えた、アレでバレてないと思ってるのかな?
まあ気づいてないフリをして再び前を向くと同時に耳を呪力で強化する。電気の性質を持っているからか周りの音が聞きやすいから背後から聞こえるため息と話し声もちゃんと俺の耳に届いた
「…バレるところでしたね」
「危なかったー、せっかくあの鹿紫雲さんの休日を見れたのにバレてしまっては元も子も無いですからね〜」
バレてるしその会話聞こえてるんだよなぁ( ˆωˆ )ニヤニヤ
というかよく気づいたな、髪下ろしてるからバレないと思っていたのに。とりまこのまま泳がしておいて、いつネタバレをするか考えながら歩いていたせいか向こうから歩いてきたオートマタの肩にぶつかってしまう。
「あ、すみません」
そう短く言い歩いていこうとしたが俺の腕が掴まれ後ろに引っ張られる。振り向くとそこにはさっき肩がぶつかったオートマタがニヤニヤとした表情…?画面で俺の事を睨んでいた
「おいねぇちゃん、ぶつかっておいてスタコラサッサとはいい度胸じゃねぇか」
「謝りましたが?」
「分かんねぇのか?金だよ、金。お前がぶつかったせいで肩が壊れたんだよ。あー肩が動かしずらいな〜、修繕費が必要だな〜」
ほほぉ、これが俗に言う当たり屋ですか。よく見るとその後ろに何体かコイツの仲間っぽいオートマタがいるな、やったー初めての当たり屋だー、今日は初めての経験が多いな。つまり吉日かな?
「…分かりました。でしたら、ここでは他の人に迷惑ですし…裏に行きましょうか」
「分かってるじゃねぇか、それでいいんだよそれで」
モールの出口へと向かい歩いていく俺の後ろにオートマタが着いてくる。その後ろに多くのオートマタ、そして更に後ろにはストーカーsがゆっくりと着いてきていた。怖いんなら来なくてもいいのに…
「カツアゲ…!鹿紫雲さんがどう対処するのか貴重な場面が見れるかも…!」
「撮り終わったら直ぐに帰りますよ?バレたら私たちまでカツアゲされかねませんので」
…違った、めちゃくちゃ興味津々だったわ
買い物袋を片手にモールを出てから少し歩き、近くの裏路地へと着いていた。周りにストーカーsとオートマタ以外誰もいないことを確認すると袋を近くのゴミ箱の上に置き、オートマタ達に向き直る
「…それで、どんぐらいの金がいるんだ?」
「そうだなぁ……まあ7桁あれば直せるなぁ。ま、払えなきゃその体で稼いでもらうけどなw」
静かでジメジメとした裏路地に汚物共の笑い声がよく響く。不愉快な程に人に近い大勢の笑い声が耳に入ってきてイライラしてしまい眉間に皺を寄せる。ひとしきり笑ったオートマタの一人が俺に一歩近づいてきた
「さぁ…早く払ってもらおうか?」
「…分かった、じゃあこれで足りるだろう」
そう言うと俺は懐から直径20cm程のボタンが付いた白い棒を取り出し手に乗せて見せる。これはミレニアムのエンジニア部が作った代物だと話すと感嘆の声を上げ、顎に手を置きながらまじまじとその棒を見る
「エンジニア部の作ったブツか…だが、少し気になったがこのボタンはなんだ?」
指をボタンに触れないように指して、そう聞いてくる。その言葉を聞いた俺はにこやかな笑みを浮かべ、棒の先をオートマタに向ける
「このボタンはな、押したらこうなるんだよ」
と言うと同時にボタンを押すと、カチッという音と共に棒がオートマタを巻き込んで伸びていく。俺に近づいていたオートマタはその勢いのまま壁に打ち付けられ伸びたようだ
それを見た他の奴らが銃を取り出してきたが、それよりも早く電撃を体に当たるように調整して放つ。静電気の音をそのまま大きくしたような音が裏路地に響き渡り、喰らったオートマタ達は当たった部分が焦げ、内部が露出したままその無駄に大きな体を地面に倒していく
「弱い」
ただそう一言吐き捨て、地に付している汚物共を見下す
その様子を壁の陰から見ていたストーカーsが驚いた表情を浮かべているのを確認すると如意棒のボタンを再び押し、元の長さに戻す
「(そろそろ言っとくか)おい、モールから着いてきてたそこのアンタら」
俺がそう言うとバレていないと思っていたのか、体をビクリと震わせると恐る恐る建物の陰から出てくる。一人はまるでヒナの髪を赤く染めたような程長い髪を持つダウナーっぽそうな子と、もう一人は黒い角にオレンジ色のカメラを持っている子だった
「…だからやりたくなかったんですよ」
「結構ノリノリだったでしょ!?」
「はいはい、仲間割れはそこまで。とりあえず、名前言ってね」
何故かバレた瞬間赤い髪の子がやりたくなかったと言い始め仲間割れが始まりそうだったが、手を叩き遮るようにして止めて名前を聞いていく
赤い髪の子は棗イロハで、もう1人の子が元宮チアキという名前だそうだ。どちらも一年生の万魔殿所属だそうで、「マコトのやつ面白いでしょ?」と聞いたら、どちらも思い出し笑いしそうになり肩を震わせながら頷いてた。やっぱマコトが面白いのは共通認識だったか
「そんで、なんで俺の後をつけてたの?」
「それは「それは!週刊万魔殿に貴方の休日の過ごし方を載せるつもりだったからです!ゲヘナの超!有名人である貴方の情報を載せれば、週刊万魔殿を手に取る人も多くなると踏んだからです!」…私が言おうとしたのに」
ほぉ、中々にええ考えやないですか。その手段が盗撮ということを除けばな!!
「それはいい考えだな」
「…!ありがとうござ「だが」…?」
「盗撮は許されざる行為だからな?」
「ヒェッ…」
密かにヒナと練習してた怖い顔と笑顔を両方使い、元宮に詰め寄る。俺の顔と雰囲気を感じ取った元宮は冷や汗を流し後ずさりするが、後ろは壁で逃げれることは許されなかった
「本当なら風紀委員会に突き出すところだけど……まあ許してあげるよ」
「…!」
「けど、次から撮る時はちゃんと許可もらいなよ?嫌がる人もいるかもしれないんだから」
「は、はい!ありがとうございます!」
そう言った元宮は背筋をピンと伸ばしたあと素晴らしい程の90°お辞儀をして感謝の言葉を言った。美しい本気のお辞儀だ、私がこの域に達したのは20代後半……何言ってんだ俺
「…鹿紫雲先輩ってどこかおじさんみたいですよね」
「おいコラ棗コラ」
あ゛ぁ゛ん゛?誰がおじさんだってぇ!?こちとら16歳だぞ!(尚精神年齢██歳)しかも先輩に対しておじさんは酷いジャマイカ!!
まあ、こんな風に色々と駄弁った後2人とモモトークを交換してサヨナラバイバイした。元宮には週刊万魔殿で俺のことをいい感じに書いてくれよと言っていたので期待していた、明後日の月曜に出るらしいので楽しみだ
学園に来た時に、丁度出されてた週刊万魔殿の俺の事が書いてあるページを見たが、その題名が『不良達の恐怖の象徴!ゲヘナの雷神、鹿紫雲ハジメの休日!』だったのがちょっと許せない。しかも盗撮の写真(髪下ろし)を使ってたから風紀委員会の先輩後輩、さらに銀鏡まで髪を下ろした姿を見せて欲しいとせがんで来てちょっとイラついた
許さん…絶対に許さんぞ羽沼マコト!じわじわとなぶり殺してくれる!
─おまけ─
威圧感のある表情が欲しい
ヒナ「もっと目をキリッてさせたらどうかしら」
カッシー「こう?」キリッ
ヒナ「うーん…なにか違うわね……誰かを憎むよう考えたら?」
カッシー「憎む?……うーん…」
カッシー「…こう?」ジトー
ヒナ「いい感じじゃない?そのまま何か言ってみたら?」
カッシー「虎杖悠仁は…僕が殺します」
ヒナ「誰?」
女物の服を着てなくても髪を下ろせば女性に見られます。不憫ですね、鹿紫雲ちゃん♡
あっまって、冗談!冗談だから!そんな形相で近寄らないd
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