やあみんな、俺だ。鹿紫雲だ
今日は休日という事で今はとある連中と店に行くために待ち合わせをしている。ちなみに服装はたまに着る女装スタイル*1だが、結構着心地いいんだよね。流石だよサツキ、お前の事を尊敬できるレベルには褒めてる
しかし…早く来すぎたな、待ち合わせの時間は11時集合だったがサツキとの買い物の癖でその時間より30分も早く来てしまった。近くにあった街灯に体を預け暇なのでSNSを見漁る。キヴォトスのSNSは前とほぼ変わらず、イラストだったり面白い写真や投稿があったので最近はこれを見てばかりだ
「…you struck on me boy you've knock me down♪」
ワイヤレスイヤホンから流れる曲を周りの人に迷惑にならないぐらいの小さく歌を歌いながらスクロールを続ける。お、俺が好きな絵師さん新しい投稿しとるやん、いいねいいねと…
「was never lookin for you but you caught me out♪」
歌を歌い、少し気分が乗ってきたのか微かに頭を前後に振り足でリズムを取る。本当に微かな行動のため他の人たちは気づいてないだろう
「you got me an i cant give enough♪」
「im trippin out im trippin out im trippin out on love♪」
俺自身曲を聞くのがかなり好きなのだが、正直1番驚いたのが前の世界でもあった曲がキヴォトスにも収録されてるということだ。米〇や椎〇〇檎まであったからな、もしかして俺のいた世界とブルアカの外の世界って同じなのか?
「i gotta pinch myself so i know its real♪」
ちなみに今俺が聞いてる曲も前の世界にあって、俺のお気に入りの曲だ。何か知らんが、鹿紫雲ボディになってからこの曲聴くとなんかココロオドルんよな…理由は知らん
「with you next to me im strong as steel♪」
「boy you stuck me cant get enough♪」
「im trippin out im trippin out im trippin out on love~♪」
「「「おぉー」」」パチパチ
サビを歌い終えた瞬間、後ろから3人の感嘆の声と小さな拍手の音が聞こえる。その音に驚き急いで後ろを振り向くと、そこには待ち合わせ相手の美食研究会がいた
「鹿紫雲さんって歌がお上手だったんですね、意外でした」
「透き通るような声でしたね」
「戦いだけだと思ったらこんな特技あったんだー」
三者それぞれが各々の反応を示すが、当の俺は調子が弾みノリノリで歌を歌っていたのを聞かれた事に恥ずかしくなり顔が熱くなっていった。多分今はタコとタメ張れるぐらいには真っ赤だろう
「……いつから…聞いてた?」
「you struck meの所からです」
「最初からやんけ!」
余りの恥ずかしさに人目も介さず顔を手で覆い大きく上体を仰け反り、苦悶の声を捻り出すその姿は何処かの鋼のチビと同じだろう*2
そんな俺の様子に美食研究会は少し引いていたが、俺の姿を見た黒舘の何気ないある一言でその場の空気が変わる
「……そういえば、鹿紫雲さんの服…ワンピースにボトムス…女性用の服ですよね?」
その言葉を聞いた他の2人も俺の服を見ると驚いた表情を浮かべ俺の顔と交互に見てくる。
「…髪も下ろして、女性っぽい…というかほぼ女性ですね」
「…女装癖?」
「全然違うからな?お前らと一緒に居るのが鹿紫雲ハジメだってバレると色々と面倒なんだよ」
そう、今一緒にいる美食研究会はなんとゲヘナを超えてキヴォトスでも名が広がっているほどの犯罪集団。店員の態度が悪い、料理の味が悪い等の理由で店を爆破するとかいうイカれた奴らだ。
でも美味しいが売れない店を見つけたら爆破はせずに宣伝をするなど、美味しい店相手ならコンサルタントの様なことをするのもしばしば。けど美食研究会って名なだけあって味にはうるさいから、コイツらが良い評価をした店はめちゃくちゃ信用できるんだよ
「それと、そこの子は美食研究会の新しい子か?」
サラッと美食研究会の奴らと共に居たが見た事のないヤギのような黒い角を持ち、何がとは言わんがデッッな子を指指す。発育ェ…鰐渕と引けを取らないレベルのデカさじゃないか、やっぱりどうなってんだキヴォトス
俺がそう言うと、その子は待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべまるで挨拶を教えてもらったばかりの小学生のような元気な挨拶をする
「初めまして鹿紫雲さん!私は獅子堂イズミ!好き事は食べることです!よろしくお願いします!!」
「獅子堂さんね、よろしく」
「それと1つ質問いいですか?」
俺が挨拶を返した後に、先程の子供のような…子供か。その笑顔を崩さずに元気にそう聞いてきた。別にいいよと答えると一度チラリと他の美食メンバーを見ると俺の顔を見て聞いてきた
「鹿紫雲さんって風紀委員会の人なんですよね?それなのに美食研究会と一緒に居ていいんですか?」
まあ当然とも思える質問、入学式でのマコトとの会話で俺が風紀委員会である事は一年生全員が知っているだろうからそう聞いてきたのだろう。まあ許容範囲内の質問だったので普通に答える
「それはそれ、これはこれ。俺は公私をちゃんと分けるタイプだから、大丈夫なんだよ」
そう言うと獅子堂はありがとうございます!と元気に言い美食メンバーの後ろへと戻って行った。だが、黒舘と鰐渕が目で「何言ってんだこいつ…」と訴えかけるように見てきた。
「……おい黒舘と鰐渕、なんだその目」
「一年生で風紀委員会の仕事として私達を捕まえに来た時、美味しいお店を聞いてきたことをお忘れで?」
「その後普通に捕まえてきたんですから、まだ恨んでますよ?」
おやおや、鰐渕が笑顔のまま瞳孔の✕マークが丸く広がって発光し始めたぞ。ありゃキレてんな、土下座で許しを乞えばいけるか?…無理か
「とりあえず、ここで話すのもなんですし、早くお店に行きましょうか」
そう言い黒舘を先頭に美食研究会と共に歩き始める。サンキュー黒舘、アンタが居なかったら俺は死んでたぞ
「鹿紫雲さん、後で…ですよ?♡」
わりぃ結局死んだわ
その後、美食研究会と人混みの中を通り、適当に駄弁っていながら黒舘の案内でとあるレストランへと着いた。店の前にはデカデカと『大盛りチャレンジ!制限時間内に食べきったら代金無料!』と書かれた旗が幾つも置かれていた。恐らくはこれが売りなのだろう
「さぁ、共に更なる美食を求めましょうか。行きますよ、皆さん」
黒舘の合図を聞き流し、キヴォトスじゃあまり見ない横スライド式のドアを通り店員さんの案内の元、指定された席へと向かう、隣に鰐渕、俺の前に黒舘が来るように座っている。メニュー表を見れば表の一枚のほとんどを占める程に大きく書かれている大盛りチャレンジのメニューが嫌でも目に入る。正直こういうのは気になるが、もし食べきれなかった時は申し訳ないので止めておく
「頼む物は決めましたか?」
「あぁ」「はい!」「えぇ」
黒舘が店員を呼び、それぞれ頼みたい物を言っていく。俺が頼んだのはナポリタン、鰐渕は噂通り大盛りメニューだった。前世っからナポリタンが好きでね、昔からよく外食でも頼んでいたんだ。ここにあったのは運命と言っても過言では無い、実に楽しみだ
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頼んでからおよそ10分程、俺が頼んだナポリタンを順に頼んだ物が机に運ばれてくる。そして最後に鰐渕の前に置かれたのは…見ただけでおよそ3kgはあると思わせるほどの量がある大盛りメニューの「揚げ物ドカ盛りカレーライス」と、その横に置いてある10分のタイマーだった
「……それ、食べるのか?鰐渕…」
「えぇ♡」
俺が若干引きながらそう聞くと、さも当然かのように答える鰐渕。それをいつもの光景かのように気にせず「いただきます」といい食べ始める獅子堂と黒舘…まぁこうやって思ってても何も始まらんから、俺も食べるか。いただきます
まず1口口に入れれば広がるは昔ながらのしっかりとしたケチャップの味。だがケチャップの酸味が飛んで、甘みとコクが凝縮されていて実に美味だ、麺もあえてアルデンテではなくこのもっちりした太麺がソースと絡み合い最高の味を引き出している。
さらに玉ねぎ、ピーマン、ソーセージの具材の黄金バランスが完璧と言っていいほどには整っている。そして香ばしくも苦くない丁度いい焦げ目がアクセントとなり、最後まで飽きずに食べれる物となっていた。
ソースだけでも完成していた物を、麺、具材が更に昇華させ…これが本物のナポリタンと豪語出来るほどに素晴らしい物と成っていた。まさに一種の芸術作品、調和の取れた黄金比同然の代物……
「…素晴らしい」
「……泣いてる?」
ナポリタンを1口食べたと思ったら、急に天を仰ぎ涙を流し始めた俺に獅子堂は困惑している声を出し見ている。黒舘は上品そうに食べ進め、鰐渕はあの量をもう半分近く食べ終わっていた
てか待ておい獅子堂
「…なあ獅子堂、お前が頼んだのデミグラスソースのハンバーグだよな?」
「うん、そうだよ?」
「じゃあなんでそのハンバーグが紫色に染まってるんだ?」
そう、俺が脳内でナポリタンの感想を言う前までは普通のハンバーグだった。けど感想を言い終わった後はなんかハンバーグがこの世のものとは思えない謎のブツに変わっていた。しかもそれを平然と食べてるんだから…おじさん怖いよ
「ブルーベリージャムかけたからだよ。いる?」
「いらん」
獅子堂からどこから取り出したか分からないブルーベリージャムを要るかと言われ即拒否した後、再び止めていた料理を食べる手を進めていく。はぁ〜…最っ高に美味い。歌でも歌いたい気分だけどさっき歌ったからな、まあ止めとくか。
すると俺の前に座っていた黒舘が何故か俺の方…詳しく言うとナポリタンを見てくる。コイツは美食研究会の長だから、俺が美味そうに食べているナポリタンが気になったんだろう。
「なあ黒舘、そんなにジロジロ見て…俺のナポリタンが気になったか?」
「えぇ、あまりに美味しそうに食べているので…」
「そうか、それなら1口要るか?」
そう言った俺は1口サイズにナポリタンを巻き取り、それを黒舘に差し出すように持つ。言わば「あーん」をしている状況だ。
勘違いしないで欲しいが、鹿紫雲は下心無しの完全な善意でやってんだ!本当だからな!?
「「「!?」」」
「…?要らねぇのか?」
鹿紫雲の行動に驚きを隠しきれない美食研究会。差し出された黒舘に関しては今までの冷静さを崩し少し慌てているが鹿紫雲の一言で動きが止まり、頬を赤らめながらもその差し出されたナポリタンを一口食べる
「どうだ?」
「……美味しい…です…」
やられたことの無い異性からの「あーん」の威力は高かったのか、恐らくまともに味わえてないであろう黒舘を横目に、先程ナポリタンを巻いていたフォークが自分の使っていた物だと気づいた鹿紫雲は申し訳ないことをしたと内心少し慌てていた
そんな中、大盛りチャレンジの殆どを食べきっていた鰐渕と味覚が終わってる獅子堂まで「私も欲しい」と言ってきたので仕方なく食べさせてあげた。……あれ、これ間接k(
全員食べ終わり、鰐渕の大盛りチャレンジのおかげで俺達の食事の代金まで無料になったので財布にダメージは無く、無事に満足して店の外に出た。
「今日はありがとうな。お陰でいい店を見つけれたよ」
「い、いえいえ…美食を分かちあった仲として当然の事をしたまでですよ」
やっぱり黒舘の「美食は分け合う物」という考えがゲヘナっぽくないんだよなぁ……コイツらのやってる事はゲヘナどころかキヴォトストップレベルなのに
「じゃあな、またいい店見つけたら教えてくれよ」
「えぇ、ではさようなら。鹿紫雲さん」
「さよならー」
そのまま去っていく美食研究会を手を振りながら見送る、途中鰐渕がチラリと俺の方を見てきたのは気のせいだと信じたい、うん。
「さて…と」
美食研究会の姿が見えなくなった時、さっきから視線を向けてきた者がいる建物の陰に向かう。
「美食研究会と鹿紫雲さんが共に食事を…大スクープですよ…!」
やはりと言ったところか、近づく程にこの前から聞きなれた声が耳に入ってくる。それは俺に気づいていないのか路地裏にしゃがみこみカメラに夢中だった。
「こんな所でどうしたんだァい?元宮」
「あっ…」
静かに近づきカメラを取り上げると同時にそう言うと、カメラを追っていた視線が俺に移ると顔からは血の気が引いていき、か細くそう声を出した
「ダメじゃないか…人の休日を許可なく撮るなんて」
「ひ…ひぇ……」
どんどん詰め寄っていくと、元宮は顔に恐怖を浮かべ俺から逃げるように後ずさりしていくが、壁に背中が当たり袋小路であることを悟ると目尻に涙が溜まって言った
「じゃあ、死のうか」(無慈悲)
「」
とりあえずお話()をして画像と記憶を消させてもらった(無許可)これで問題ないだろう。カンペキ〜
イズミのエミュが分からない(n回目)
ちなみに今話で歌ってた歌は「tripping on love」という歌ですので是非聞いてみてください
3/28 「tripping on love」の歌詞を書くには作品コードを書かないといけないとメッセージを受け取ったので急いで追加しました
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