次話から原作開始です、楽しみにしやがれください
やあみんな、俺だ。鹿紫雲だ
なんか助けた救急医学部の火宮が、なんでかしらんけど風紀委員会に入ってきてから早1ヶ月ちょい。もうあの子風紀委員会に馴染んでますよ。「もしかして、入学初日から居ましたか?」ってレベルで馴染みまくってるから凄いなぁと思う今日この頃。普通に医療としての腕も凄いし皆感謝してるけど、なんか時々変な視線を感じるけど気のせいだよな?
まあそんな話はスリケンで爆発四散させといて、実は先週の朝に連邦生徒会長……通称超人(笑)が失踪したってクロノスから報道されたんですよ。その前日に急にモモトークで「ハジメくん!あとは頼みマース!」とかふざけたのが来たと思ったらいなくなっちゃった。モモトーク送っても既読つかないし、本当にどこいったんだよあの超人……そのせいで色々とてんやわんやになってんだよ! 戻って来やがれ!!
もういない人にブチギレるのは止めといて、今のところはまだ何も起こってないからいいよ。ゲヘナはいつも通りディストピアタウン、不良どもが暴れたとしても俺かヒナが即鎮圧すればいいし、ゲヘナはあんまし影響無さそうだな。……会長が失踪しても何も変わってないゲヘナおかしいな
まあそれはそうと……
「あのマコト一回殺す……!」
万魔殿から送られてくる書類の量が増えました……! アイツほんま……ホンマにぶち殺したろかな。こう、体内で俺の電気を炸裂させて命繋ぐのに大切な内蔵を全部グッチャグチャにするぞ。なんなら万魔殿を全部壊して……想像したら吐きそうになってきた、やっぱ止めとこ
「ハジメさん……口を動かす暇があるなら手を動かしてくださいよ」
「すっごい動かしてるわ! なんなら両手使ってる!!」
あ、今話しかけてきたのは我らがヨコチチハミデヤンこと横チチです。万魔殿のせいで最近胃に穴が空きそうとか愚痴言ってましたわ。胃薬いる?
……おや? 俺は右利きのはずだろって? 最近ね、左利きと右利きの脳の違いを知ってから「あれ、これ俺の呪力とかで色々すれば両利きできるんじゃね?」って思って試してみたらなんか出来たんだよね。普っ通に便利、右で書いて左でも書く。反対方向にある書類をしっかりと確認するために常に目を強化することになってしまったけど、黒閃2回経験者だから呪力操作はお手の物、なんなら元々の呪力量多いから多分24時間ぶっ続けで強化出来ると思う。すごいね(KONAMI感)
あ゛ぁ゛〜、ちょっと休憩しとこ。スマホを取りだして、またまたクロノスニュースを確認……っと
?????????????????
あ、咄嗟にスマホ伏せてもうた。……気のせいだよな? うん。次見たらこのニュースは消えてる。俺の気のせい、うん
……変わってなかった。え? 控えめに言ってもやばくね? ……えぇと、念の為に細かなニュースを確認っと……ほむほむ──
──災厄の狐はん逃げてらwwwwwwよく分からんけど名前からして絶対逃げたらアカンやつ逃げとるwwwwww。笑い事ちゃうなこれ。あーアカン、キヴォトスの終焉じゃ〜、まあ何とかなりそうだけど
「ハジメさん、まだ休んじゃダメですよ」
背もたれに体を預けて休憩してたら、俺の様子に気づいた横チチが注意してきた。よく見なくても分かるが目の下の隈酷いな、何日か寝てないな? そういう俺も寝てないけど。……というか、なんか今の言葉ブルッときたな
「少しぐらい休憩いれないとダメだぞ〜? なんなら手伝ったろか?」
「じゃあお言葉に甘えてこれ、よろしくお願いしますね」
ドスンという音と共に机に乗せられたのは大量の書類……アコさん? 俺手伝うって言ったんだけどさ、なんでさっき終わらせた分以上の量の書類が来たんですか? え、俺なにかした? ねぇ、おいこっち見ろ。おい!
「……しゃあなし、気合いで終わらすか」
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日も落ちきった夜9時頃、書類を全て捌き終えた鹿紫雲は家でグータラ……せずにブラックマーケットに足を運んでいた。夜なのにも関わらず周りの建物から発せられている光が暗いであろう道を照らしている
不良の数も多く、路地裏でのカツアゲに法外な値段で売られているぬいぐるみなどなど、それだけでブラックマーケットの治安の悪さが分かるレベルだったが、活気はあるようで周りから聞こえるオートマタや不良の声が途切れることは無かった
春の中盤頃だからか夜でも外は寒くなく、少し生ぬるい風が頬を撫でた。人の多いところを進んで移動しているからか、それとも髪を下ろしているからか分からないが俺を恐れて離れる不良は居なくて、それぞれが自分のしている事に集中していた
誰かを探すかのように時々キョロキョロと周りを見渡す鹿紫雲。建物と建物の他のより広い隙間を見ると、奥に獣耳が生えた影が微かに見えた。人混みの間をスルスルと進んでいき、影が見えた場所にたどり着くと…
「……あら?」
「やあ、災厄の狐さん」
風紀委員会にいた時、ニュースで見た白い狐の面を付けている犯罪者。それが今、目の前に居る
「貴方は……あぁ、雷神さんですね。初めまして、狐坂ワカモと申します。厄災の狐でもワカモでもどちらで呼んでも構いません」
「じゃあワカモで…俺は鹿紫雲ハジメだ、好きな方で呼んでくれ。というか、髪を下ろしてたのに良く分かったね。これだけで大体の不良達は分からないのに」
「目尻のヒビ割れが特徴的でしたので、その方々の観察眼がなかったのでしょうね」
「……今度から隠した方がいいな」
ワカモから特徴的だと言われた目尻のひび割れを軽く人差し指で掻く。反転術式で治そうと試みたが治せなかった唯一の古傷。痛むこともなければ痒くなることもない、いつ着いたか分からない物。もしかすれば、産まれた頃から着いているかもしれない
ワカモはわざと音を立てて銃を少しだけ持ち直すと再び俺に話しかけてくる
「それで、ハジメさんはここになんの用で? まさか私を捕まえるおつもりでしたか?」
「いやいや、ちょっとばかし話そうかって思ってね。今時間ある?」
両手を上げて敵意がないことを示し、笑顔でナン……話し合いを持ちかける鹿紫雲。少しだけ様子を見ていたワカモだったが、本当に敵意がないことが分かると銃を下ろしたことで、漂っていた張り詰めた空気が消えた。
「……えぇ、では何処で話しましょうか」
「まあ適当にどっかのビルの屋上で話そうや。ちょっと寒いかもしれないけどな」
「でしたら、丁度近くに高いビルがありますので、そこにしましょう」
「サンキュー、案内頼んだ」
大通りに繋がる道とは反対側、光が届かず暗くなっていく道をワカモの後ろを歩いて着いて行く。互いに武器を手に持たない、ただの話し合いのためだけに歩いていく
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とあるビルの屋上。地上とは違い少しだけ冷たい風が体に当たっていく。その影響か、鹿紫雲は小さく身震いをした
「……ちょっと寒いな」
「ビルの屋上で話そうと言ったのは貴方ですよ?」
「そうだけどさぁ……そんな格好でなんで寒くないの?? ヘイローのお陰か??」
身震いした鹿紫雲を小馬鹿にするように言ったワカモ。彼女の格好は足をさらけ出して制服と羽織が合体したような服、そんな格好なのに何故寒く感じないのか。というか、そもそもなんでそんな格好をしているのか。鹿紫雲は訝しんだ
屋上のパラペットに腰を下ろしたワカモから人一人分離れた所に座る。建物の光が暗い夜の街を照らし幻想的な世界を作り出していた。微かに下の方から聞こえる銃声もこの景色を前にしたら気にならなかった
「とりあえず1つ聞きたいことがあるけどいい?」
「何でしょうか」
仮面越しに夜景を何も考えずに見ていたワカモだったが、隣で足をプラプラさせている鹿紫雲から声をかけられたことで意識をそちらに向ける
「ワカモはさ、なんで破壊活動をしてるの?」
何故破壊活動をするのか、何が目的なのか、そういうのを知るため……とかではなく、ニュースで見た時から思っていた純粋な疑問。それを言った時、少し渋った後にワカモは口を開く
「趣味です」
「趣味?」
彼女の口からそう聞いて、鹿紫雲は一度聞き返すと背を丸めて膝に肘をつき、「ふーん」と小さく呟く。その様子をワカモはジトっとした目で見ていた
「……何ですか?」
「いや、ちょっと意外だったなって。建物が真紅の炎を立てて崩壊していく様を見るのは気分がいいですから……とかだと思ってたからさ」
「ただの趣味で悪かったですね」
「悪いなんて言ってないさ」
少し不貞腐れたように言うワカモに、鹿紫雲は軽く笑いながらそれを否定する
「けど、俺は少しあんたの事を羨ましく思えたな」
「……それはどういうことですか?」
羨ましく思った。鹿紫雲の口からそう聞いた時、ワカモの頭は疑問符でいっぱいだった。どういうことなのか聞き返すと、鹿紫雲は立ち上がり風が吹く中パラペットの上をバランスを取りながら歩き始める
「だって、ほとんどの奴は周りの奴らに合わせるのに必死だろ? 自分の知らない話を友達がしてたら、頑張ってそれを調べて合わせようとする。自分の趣味がおかしかったら、それを隠して周りに合わせようとする……そんなヤツらばっかりだ」
「……だから、自分の趣味を内に隠さず前面に出しているあんたの度胸が羨ましく思ってるって言ったんだよ。そんな人はそうそういないからね」
まあ、あんたに友達がいないだけかもしれないけどな、と余計なことを付け加えて言い終わった鹿紫雲。その言葉が気に食わなかったワカモから威圧的な声を発せられると「すんませんした」と一言謝って再び同じ場所に座った
「……フフ、褒められたのは何時ぶりでしょうか」
仮面越しに口に手を当て、上品に笑うワカモ。その姿を見た鹿紫雲は1つ息を吐くとワカモに少しだけ近づいて話しかける
「年頃の女性はそういう笑顔が似合ってるぞ。まあ仮面被ってるから分からないけどね」
そう言うとまるで子供のような顔で笑う鹿紫雲に、ワカモは頬を軽くつつくと立ち上がる。「そろそろ帰りますわ」と言ったワカモを睨みながらつつかれた所を撫でていた鹿紫雲は、思い出したかのようにスマホを取りだす
「なぁ、折角だしモモトーク、交換しようぜ。いつでも聞いてやるからさ」
「随分とお優しいのですね。私は追われの身ですのに」
「別に関係ないよ。追われの身か、そうでないかなんてさ」
立ち上がってワカモの近くに寄ると、既にスマホを取りだしていたワカモと連絡先を交換した
去り際にパラペットの上に立つと最後にワカモの方を振り向き、スマホを中指と親指で持ちながら話しかける
「いつでも話聞いてあげるよ。
次会う時は仮面を外してもらった姿だと嬉しいな、と最後に言うと背中から後ろに落ちた。その行動に驚いたワカモがビルの下を覗くが既に鹿紫雲の姿は無く、ブラックマーケットの活気ある姿しか見えなかった
鹿紫雲のモモトークを確認するとプロフィール画像がパンダの画像で、名前が「カッシー」と表記されていた
「今度会う時にパンダの仮面をプレゼントとして持っていきましょうか」
そう自分に言うと、本来の目的であった仲間集めをしにブラックマーケットへと降りていった
──おまけ──
手伝ってくれます?
ワカモ「明日、連邦生徒会が作ったとされる建物を襲撃しに行くのですが、貴方も来ますか?」
カッシー「俺風紀委員会やぞ、行くわけないだろ」
ワカモ「それは残念で……風紀委員会なのですか?」
カッシー「そうだぞ? てっきり知ってると思ってたけど」
ワカモ「……あの、なんで私を捕まえないのですか?」
カッシー「公私を分けるタイプだから」
ワカモ「えぇ……?」
ワカモを褒めるシーンが変に感じるかもしれませんが、俺はこういうの苦手なんすよ。許してヒヤシンス
誰と絡ませたい?(書くとは行ってない)
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リオ&トキ
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ユウカ&ノア
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メル&モミジ
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シグレ&ノドカ
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ミチル&イズナ&ツクヨ
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ツバキ&ミモリ&カエデ
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スミレ
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ワ カ モ(原作開始しても絡ませるか)