透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

52 / 79
祝日なんで投稿しました。受験間近で勉強せなあかんのに小説書いとる場合ちゃうやろ
それとやっぱり次の話書いたら原作乱入させます。もう話が思いつかへん


これだからコイツらは飽きないんだよ

 

 

 やあみんな、俺だ。鹿紫雲だ

 俺は今珍しく風紀委員会本部から出てゲヘナの境界すれすれにある倉庫に向かってるぞ。なんか匿名で風紀委員会に連絡が入ってね、今やゲヘナでも結構有名なレベルになった便利屋68がそこで何かを企んでるらしいんですよ。……こういうケースは前にもあったよな(24話)

 …ん?なんでイオリを向かわせてないのだって?アイツ今不良の鎮圧中。苦戦してるみたいだからそっちはヒナに任せてるからね

 

 そういやこの前新しい技開発してね、足に呪力を纏わせて足裏に当たってる空気を【拡張術式:雷豪】で実体化、固定してそれを蹴る用にしたら空中歩けるようになったんですよ。足裏の空気だけを固定するから使う呪力量も少ないし連続で使えるし、宿儺とかの天井組みたいに空気の面とか捉えなくても空を蹴れるからめちゃくちゃ便利なんだよねぇ。

 そして銃とかをこの拡張術式で形を変えるんじゃなくて、形を変える前の状態を維持したまま体に纏わせて収納っぽいことをする事も出来ました。これも制限時間とか特にないけど、その間ずっとこの状態を維持するために呪力使うから非効率なんだよ

 でも体に纏わせてるから、それを移動させて口の中からでもへその所からでも銃弾を発射できるようになったんだよね。これで手数は増えたからまあまあ有難い。しかも発射される銃弾がデフォで呪力纏ってるから本来の銃弾以上の速度と威力の雷の特性がのった銃弾が発射されるんですよ、強いね。ゾクゾクする……!自分の才能に……!

 

 ……おっとすみません、つい心の中のイマジナリー真人が出てしまいました

 あと色々頑張ってたら如意棒でペン……ペン?回し出来るようになりました。時々顔に当たりそうになるけどそこは……ほら、あれよ、あれ

 

 というか、いつもに比べて爆発とか銃乱戦少ないな、珍しい。所々煙が立ち上ってるけどそこはいつものゲヘナだし……なんだか少し不気味だな。いや、いつもより銃声が鳴ってないってだけで不気味に思えるゲヘナなんやねん

 

 それとそろそろエンジニア部に頼んでたやつ出来てるかな、形状が形状だし小さめだから結構きついと思うけど大丈夫だろうか。まああのマイスターやし大丈夫か(マイスターに対する絶対的な信頼)

 

「────」

 

「──────!」

 

「───」

 

 ……おや?少し遠めの所から複数人の話し声が聞こえるジャマイカ、こんな辺鄙な場所に来るなんて珍しい人達っすね。ほな見に行きましょか〜

 

 

 

 

 

 声の聞こえる方に屋根を伝って行けばそこにいたのは我らが便利屋68……だけどなんか言い合ってんな

 …あれ入学式でめちゃくちゃオドオドしてた子じゃん、あの子学園内で見ないなと思ってたら便利屋入ってたのかよ。……いや、そもそも風紀委員会から出れてなかったから見れてないわ。というかすごい状況だな、あの子陸八魔に謝り倒しながら自分のショットガンの銃口を口の…中に……

 

「危ねぇな、何してんだよ」

 

「あ、あれ…?」

 

 すぐさまその子に近づくと銃を取り上げる。銃を探そうとその子が俺の方を振り向くと、袖に付けてる風紀委員会の腕章に気づいたのか顔を青くして陸八魔の方に走っていった。ちょっと悲しい

 

「ア、アルさ「あら、鹿紫雲さん。最近見てなかったけど調子はどうかしら?」

 

「寝不足」

 

「……あー、確かに目の隈凄いね。大丈夫?」

 

「いくら反転で脳治せるとはいえ、ほとんど寝れてなかったら疲れるわ……ハァ…」

 

「去年までそんなに疲れてる様子は無かったけど……万魔殿のせい?」

 

「そうそう、最近は減ったけど書類の量が馬鹿みたいにあってさ、帰って寝れたとしても1時間ぐらいしかないんだよね」

 

 いやー外回りは大体イオリに任せてたから、こうして外で話すのなんて久々だな。やっぱ人と話すと楽しいしちょっとは疲れ取れるなぁ。…陸八魔の笑顔が疲れた脳に効くな

 こうして久々の風紀委員以外との会話に花を咲かせていると、俺と気軽に話してる便利屋を陸八魔の後ろから見てたあの紫の子がオドオドしながら陸八魔に聞いてくる

 

「あ、あの……もしかして、アル様達って風紀委員会と面識があるのですか……?」

 

「そうよハルカ、この人は鹿紫雲ハジメさん!風紀委員会の副委員長ですごい人なの!」

 

 ……俺の説明が省けたのは良かったけどなんで陸八魔が誇らしげに話すんだろ、一応敵なんだよ?連絡先交換してたり時々一緒にカフェ行ったりしてるけど敵対組織なんだよ?

 その言葉に安心したのかハルカと呼ばれた子は少し慎重ながらも近づいてきたので、さっきから持ってたままの彼女のショットガンを謝罪の言葉と共に返してあげた。そしたら何度も何度も頭を下げて感謝の言葉を言ってきたからなんか申し訳なく感じてきた

 

「いや……もう大丈夫だから、顔上げて…?」

 

「す、すみませんすみません!!迷惑でしたよね!私なんかが鹿紫雲さんを不快な気持ちにさせてしまってすみません!!」

 

「そんなこと言ってないんだけどぉ!?」

 

 ……凄いなこの子、腰痛くならないのかな(?)

 流石にこれ以上謝られたら寝付き悪くなりそうだから、さっきから後方で呑気に見てる便利屋達に助けを求める視線を向けると、アウトローでハードボイルドな優しい陸八魔が真っ先にハルカって子の謝罪を止めさせてくれた。ありがたや陸八魔、さすが社長や

 

「……まあひと段落した所で、俺行かなきゃ行けないとこあるから行くわ」

 

「あら……それなら私達も、そろそろ行きましょう」

 

「おっけー!」「分かった」「は、はい!」

 

 そうして便利屋達と別れを告げた後に向きを変えて歩き出せば、隣で共に歩いているのは陸八魔を先頭とした便利屋68。互いに目を合わせ、行き先を聞けば俺と同じ場所であった

 

「……そういや俺、倉庫で便利屋68が何か企んでるっていう情報を受けての出動だったわ」

 

「な、なんですってーー!!??」

 

「今まで忘れてたの…?寝不足すぎない?ちゃんと休みなよハジメさん」

 

「つまり鹿紫雲さんは、アル様の敵……こ、殺します?」

 

「それはダメ」

 

 白目を向いていつもの反応をした陸八魔。ムツキはイタズラな笑みを止め、本当に心配するような表情と声で注意してくれた。さらっとハルカから物凄い言葉が聞こえたがカヨコさんが止めてくれたので良しとしよう

 

「というか、お前らがなんか企むっての想像できねぇんだけど。何するつもり?」

 

「い、いや!私たちはただ倉庫にある荷物を運ぶってだけの依頼で…!」

 

 俺がそう聞けば慌てて自分の依頼内容を喋る陸八魔。こういうのって守秘義務とかあるんじゃないの?ママエアロ

 ……なるほど、陸八魔が嘘つくってのは考えずらいし反応から見るに本当のようだな。こうやって嘘を教えたって事は便利屋68に依頼したやつと風紀委員会に情報を流したやつは同一と考えてもいいだろう。では何故同じ場所に風紀委員会と便利屋68という敵対組織を集めるのか、俺の超高性能脳内CPUが弾き出した結論は──

 

「……風紀委員会と私たち、便利屋68の衝突」

 

「お、やっぱ同じ考えだったかカヨコさん」

 

 結論を言おうとしたら顎に手を当てて考えていたカヨコさんがそう口に出す。やっぱこの人頭の回転早いな、さすが留年してるだけあるわ

 

「変な事考え「考えてません」……まあいいわ」

 

 そこから未だ分かってなさそうな陸八魔にカヨコさんが説明を始める。内容は簡潔に言うと「便利屋68に何かしらの不満を持った輩の仕業」との事。風紀委員会と衝突させて、あわよくば風紀委員会諸共漁夫の利をしようとしたのだろうが……まあ相手が悪かったな

 

「ま、まあ私は罠だって分かってたけどね!!わざと乗ってあげたのよ!!」

 

「依頼を受けた時から分かってたなんて……さ、さすがアル様です!!」

 

 しかし、社長という立場上か分からないが見栄を張って嘘をつく陸八魔に、それを信じて褒めたてるハルカ。なんか1年前とほとんど変わらんな、変わったことはハルカが入ったことで凶暴性が生まれたってとこか

 

 そして、鹿紫雲に電流走る

 

「…なあなあお前ら、騙されて不快に思わないか?」

 

「そりゃ不快よ!私たちを騙し……騙そうとして風紀委員会と戦わせようとしたのだから!!」

 

「アル様が不快に思われなのなら…私も不快です……!」

 

「まあ不快って訳じゃないけど、騙されたって思ったらムカついちゃうね〜」

 

 三者それぞれの反応を示した後、その言葉を待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべる。それを見たカヨコさんはその先の展開が分かったのか小さくため息をついた

 

「なら、一芝居打ちましょうや」

 

 

────────

 

─────

 

──

 

 とある倉庫の中、依頼を受けた便利屋たちが入ってくるのを物陰から見ているオートマタと生徒が居た。便利屋からは死角になっており、相手が気づくことは無さそうだ

 

「ふっふっふっ……まんまと騙されてやってきたな便利屋ァ…!」

 

 オートマタの視線の先では指定されていた荷物を運んでいる便利屋。話は聞こえないが何かを喋りながら呑気にやっている。この後の自分の運命も知らずに…

 

「あの4人をやればいいんだな?」

 

「あぁ、だが気をつけろ。奴らの戦闘能力はキヴォトスでも上澄みだ、不意打ちでも何でもいい」

 

 そう伝えるとその生徒は頷き、トランシーバーから仲間に連絡をする。それを確認したオートマタは再び視線を便利屋に移すと、4人とも笑顔で荷物運びをしている姿を見て柱を強く握りしめ肩を震わしていた

 

「この前は大切な取引の邪魔をしおって……だが、貴様らもここで終わりだ」

 

「…けど風紀委員会が来たら()()()はどうするんだ?」

 

「既にヘリを手配してあるから、私はそれで逃げる。お前らは適当…に……」

 

 後ろから聞こえた生徒の声。だが声色の変化に異変を覚えたオートマタが、今の一瞬で錆び付いたかのようにゆっくりと()の方へ顔を向けてくる

 

「で?どうするんだっけ?」

 

「ッ!何故ここ「てりゃ」グハァッ!!」

 

 何か言い切る前にオートマタの顔面を殴り飛ばすが、流石に金属を直に殴ったからか拳がジンジンと痛む。痛みを紛らわすように手を振っていると倉庫内に銃声が響き、便利屋の方を見ると周りに隠れていた不良達と戦闘を始めていた

 

「……まあ今回は観戦しておこうかな」

 

 近くの高く積まれている箱をよじ登り、下の戦闘を見守る

 ……こうして上から見ると分かるが連携バッチリだな。前はカヨコさん、ハルカが担当、そんでムツキが爆弾で掻き乱し、その援護として後方の陸八魔が的確に敵を撃つ。足し算じゃなく掛け算になるタイプの組織チーム。敵にしたら厄介極まりないな

 

 そうして爆発により発生した煙の中から銃声と火花がどんどん減っていく。煙が晴れれば見えたのは地に伏したボロボロの不良と、まだまだ余裕そうな便利屋68…とその奥の方から歩いてくる陸八魔

 

「おつかれー!ナイスファイト!少女ガール!」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「あー!ハジメさんサボってるー!」

 

「敵対組織である私たちに戦闘を任せるなんて、それでも風紀委員会なの?」

 

 疲れただろうと思い労いの言葉を言えば向こうから返ってきたのはひとつの感謝とふたつの正論でした。俺正論嫌いなんだよね

 

「まあいいだろ別に、せっかくの休憩の機会だったんだから」

 

「休む機会無さすぎじゃない……?それなら鹿紫雲さんも便利屋68に入る?」

 

「そしたらヒナに殺されるから止めとく。それと……」

 

 箱の山から降りて、殴り飛ばしたオートマタを縛りに行こうとしたが姿が見当たらない。疑問に思いながらも殴り飛ばした先に行ってしっかりと見てみるが、壁が凹んだ跡があるだけで何もいなかった。そしてその後、倉庫の外から聞こえてきたのはプロペラの回る音……

 

 

── 既にヘリを手配してあるから、私はそれで逃げる

 

 

「……あ」

 

 先程ぶっ飛ばしたオートマタの言葉を思い出し急いで倉庫の外に出て、俺の後ろを着いてきていた便利屋と共に空を見れば、かなり遠くの方に飛んでいるヘリが見える。しかも既に術式を使っても届きそうにない高さを飛んでいた

 銃じゃないと届かない距離。そして今遠距離の銃をもっているのは……

 

「わりぃ陸八魔!銃貸してくれ!!」

 

「えっ!?は、はい!!」

 

 陸八魔から受け取った銃に弾が込められているのを確認すると、片手でヘリに向けて引き金を引く。発射された弾丸は吸い込まれるようにヘリのマストへと当たると、プロペラは外れてヘリの本体は地面へと落ちていく。耳を劈くような爆発音が聞こえたあとホッと息を吐いた

 

「…サンキュー陸八魔、貸してくれて」

 

 感謝を伝えて陸八魔に銃を返そうと差し出すと、手に乗っている銃の重さは消えない。不思議に思い陸八魔を見てみると、自身の愛銃には目もくれず目を輝かせて俺を見ていた

 

「……あー、陸八「か、鹿紫雲さん!!今の片手撃ち!とってもかっこよかったわ!!」

 

 一向に動かない陸八魔に声をかけようとすれば、急に手を握られ距離を縮められると次々と賞賛の言葉が投げかけられた。困惑しながらも後ろの便利屋メンバーに助けを求める視線を送れば、返されたのは哀れみの視線。ハルカは……陸八魔を見てんな

 

「分かった、分かったから一旦離れてくれ」

 

「……!わ、分かったわ…」

 

 流石に距離が近すぎるので陸八魔を離すと、さっきとは違いおずおずとした様子で離れてくれた。ちょっと言い方強かったな……

 

「か、鹿紫雲さんの手……握っちゃった……」

 

「あー、悪い陸八魔。強く言っちまった」

 

「!?だ、大丈夫よ!」

 

 …なんか自分の手見てたけど、どしたんやろか……

 

 そうこうしていると無線機から横チチの連絡が入ってきたので、便利屋達に軽く別れを告げると風紀委員会の本部に向けて空を蹴りながら向かっていく……あ、銃使わなくてもこれあったの忘れてた、ヒィン……

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、射撃訓練場でスナイパーライフルの片手撃ちを練習してる陸八魔の写真がムツキから送られてきた。元から才能はあったので、50mまでなら的のど真ん中を撃ち抜けるようになったみたいだ

 

 

 

 

 ……つまり、俺が便利屋を強くしちまった…?

 

 

 

 

 




この二日後に便利屋たちにカイザーから依頼が入るって感じッス。時系列よく分からんけど多分あってる

……正直カッシーが便利屋に入った世界線も気になるな。時間があれば書こうかな

通算UA50万記念で書いてほしい奴

  • とある世界線の鹿紫雲(多分2種類)
  • プレナパデス世界の鹿紫雲
  • 女体化鹿紫雲
  • 子供化鹿紫雲
  • 鹿紫雲一化(簡単に言うと記憶喪失)
  • とある科学の超電磁砲コラボ
  • 透き通る世界に響く雷鳴≡(モジュロ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。