どうも、カイザーの私有地に侵入して、理事と話してから対策委員会本部にみんなと一緒に帰ってきた鹿紫雲だよ。というかあの質問のおかげでビナーが生きてることが分かっちゃいましたね、今度こそぶち殺してさしあげましょう
けどまあ、問題は増えただけなんだけどね。なんやねん3000%と3億円て、小学生が考えそうな数値やめろ。あいつ多分成人しとるんやろ?人としての心とか……あぁ、機械だからそもそも人じゃ無かったな。ごめんちゃい
それと今はみんなで話し合いしてます。雰囲気が結構ヤバいです、まあしょうがないか
「もうっ!一体何なのよ!」
「宝物を探していると言っていましたが……本当にそんな物が……?」
「あの砂漠には何もありません、ただでたらめを言ってるんだと思います。石油など、お金になりそうな地下資源は何一つ残っていません……はるか昔に、既にそういう調査結果が出ているんです」
「だとすると、どうして……」
「いやいや、今はそんなことより借金の方でしょ!3000%とか言ってなかった!?」
「た、確かに……それに、保証金も要求してきましたし……あと一週間で、3億円なんて……」
「……もう真っ当なやり方じゃ返せない。やっぱり、別の方法を考えないと」
「だ、ダメですよ!それではまた……!」
「……また?」
“鹿紫雲くんがここに来る前に……あー、やっぱ何でもない”
「銀行強盗か?」
“ギクッ!”
「分かりやすすぎん?」
シロコが別の方法って言ってたからもしかして銀行強盗って言ったら、すんごい分かりやすく反応してくれたよ。まさか先生、俺が風紀委員会だからバレたらヤバいと思ってセーブしたんかな?
“お、おねがい鹿紫雲くん……この事は内密に……!”
「……まあ現行犯じゃないし、今はシャーレとして働いてるから言うつもりは無いよ」
そもそも俺、ブラックマーケットじゃ中指の一番上だし、その気になれば銀行ごと強盗できるんだけどね
「……私はシロコ先輩に賛成!学校が無くなったら全部終わりなんだから、もうなりふり構ってられない!!」
「セリカちゃん!?」
「セリカちゃん待って!そんなことしたらあの時と同じだよ!?」
「そ、そういう意味じゃない!そうじゃなくて・・・・・でも!」
「あの時ホシノ先輩が止めてくれたのに、自分から進んで犯罪者になるの!?」
「わ、私は……」
「……」
あの時止めてくれたってことは、今はこんなのんびりしてるけどちゃんと皆の先輩してるんだな……まあ銀行強盗に加担したことは目を瞑れないけど
「はい、みんな落ち着いて〜、頭から湯気が出てるよ〜?」
ホシノの注意によって、対策委員会内の熱が下がっていく。さっきまで言い争っていた子達もホシノの方を見て申し訳なさそうな顔をしていた
「ん……」
「……」
「はい、すみません……」
「……ごめん、こんな風にしたい訳じゃなかった」
「うん、みんな分かってるよ。シロコちゃんも、いい子だからね」
「……」
「まっ、とりあえずはこの辺にしとこうか。じゃあ解散解散〜、みんな一回頭冷やして、また明日集まることにしようよ。委員長命令ってことで」
“……そうだね、一回みんな帰ろうか。このままじゃ、ちゃんとした話し合いはできなさそうだし”
「上手いこと権力使ってんな」
“ちょっと黙って”
─────
───
あれからアヤネ、セリカ、ノノミは家に帰って今はホシノとシロコ、先生がアビドスに残って対策委員会室で話をしているみたい
俺は一応シャーレ所属だから先生の護衛のためにアビドスに残ってるけど……正直どんな話をしているのか聞きたい。けど、さすがに聞き耳を立てるのはねぇ……?倫理的にもアカンし、我慢我慢と。あ、そうだ
「もしもしユメー?」
『どうしたのハジメくん?珍しいね、こんな時間に連絡してくるなんて』
先生からシャーレで手伝っていると聞いたユメに電話をかける。さすがに室内でするのは迷惑そうだから玄関すぐ外でやってるよ。昼とは違って外はいい感じに涼しくてありがたい
「迷惑だったならすまん、一個伝えときたい事があってね」
『今は……まあ、まだ仕事があるけど大丈夫だよ。伝えたいことって?』
言葉通りよく聞くと、電話先から微かにペンの擦れる音が聞こえてくる。変な時間に連絡して、しかも仕事中だったのか……迷惑極まりないな。俺ってタイミング悪ぃなホント
「ありがと。俺、昨日シャーレ所属になって、今アビドスで先生と一緒にいるから」
『……ええっ!?シャーレ所属になったの!?ゲヘナの方はどうしたのさ!』
「みんな強くなってるんだし、俺一人がいなくても十分回るでしょ」
『いやぁ……どうだろ……うーん、回る、かなぁ?』
なんかすごい迷ってんな、そんなにウチの風紀委員会が信用ならないってのか!?オ゛ォ゛ン゛!?
『ヒィン……だ、だって風紀委員会って、ヒナちゃんとハジメくんの二人で成り立ってるってよく聞くもん……その片方がいなくなったら、バランスが崩れちゃうんじゃないの?』
「……確かに」
……どんどん心配になってきた、今からでもゲヘナに戻ろう……いや、出る前の皆のあの反応からなんか監禁される気がプンプンするからやめておこう。この歳で死にたくない、せめて強いヤツと戦って死にたい
あ、シロコバイバーイ、また明日*1
と、そんな自分の未来の事を考えていると、電話の奥から予想外の名前が聞こえてきた
『あ、
「……ん?ワカモ……ちゃん?」
ワカモ……ワカ……モ、狐坂ワカモ?
アイエエエエ!!ナンデ!?コサカワカモナンデ!?
「え、えっと……ワカモ、って…」
『ん?もしかしてワカモちゃんのこと知ってるの?』
「……シラナーイ」
『最近ね、よくシャーレに来ては仕事手伝ったり、料理も作ってくれるいい子なんだ!しかも、その料理がほんとに美味しくてさ〜』
「……マジか」
時々連絡してくるからその度にアドバイスしてたけど……いや、まさかシャーレに行って料理したりするとは思わんやろ。えぇ?
『挨拶したいなら、変われるけど?』
「大丈夫です」
『敬語……?』
そこからはユメと色々話した。シャーレに送られてくる意味わからん量の書類だったり、いつの間にかシャーレに入ってるワカモの事だったり……不法侵入かよワカモのやつ、セキュリティ厳重だと思うんだが、どうやって入ってんだ??
それと、今日のアビドス砂漠でのカイザーの出来事を話したら、電話越しにでも分かるぐらいに静かにキレてました。驚いたねぇ、嬢ちゃん
「──まあ、要件は終わったし、挨拶も兼ねて明日シャーレに向かうわ。体調気をつけてね」
『うん!ハジメくんも気をつけてね!また明日!』
最後にユメの元気な別れの言葉を聞いてから電話を切る。夜中にも関わらずかなり話し込んでいたようで、いつの間にか30分近くは経っていたようだ
そろそろ先生を迎えに校舎に入ろうか、と思っていた時、ちょうどドアが開いて顔を出したのはホシノ。けど、その顔はどこか思い詰めているような表情だった
「……あ、ハジメくん。こんな所でなにしてたの〜?」
「シャーレ所属になったからさ、さっきユメに連絡してたんだよ。先生に聞いたら今はシャーレで手伝いしてるらしいし」
「そういえばそうだったね〜、ユメ先輩のことよろしく頼むよ?」
「今はちゃんと働いてるみたいだし、そんな心配しなくてもいいだろ。2年前とは違うんだから」
「うへ〜。けど、なんかミスしそうで不安なんだよね〜」
「それは……ちょっっと、分かる」
正直言っちゃ悪いとは思ってるけど、電話してもあのノホホンとした雰囲気が抜けてないっぽいから不安。もしかしたら……もしかしたら、やる時はやるタイプかもしれんけどね?連邦生徒会に就職出来るぐらいには勉強できてるからね?
「それじゃ、おじさんはそろそろ帰るから、ハジメくんも早く帰るんだよ〜?」
「……カイザーにカチコミに行った時から思ってたが、その一人称なに?なんでよりによっておじさんなの??」
「これの方が後輩ちゃんたちが親しみやすいって思ったからだよ〜。違和感あるなら2人の時だけ、前みたいに私でもいいけど」
「まあ……お前の言い慣れた方でいいよ」
「それじゃ、このおじさん呼びは継続ってことで」
お前おじさん呼びに慣れてんのかよ
「ふわぁ〜……、今日は色々あって疲れたから、今日はこの辺でお暇しますかね」
「……ホシノ」
あくびをしながらアビドスの校門へと向かっていくホシノを呼び止める。振り返って見えたその顔は、必死に、いつも通りに取り繕っているような感じがした。なんでこう思うのかも分からないのに、どこか不安になる
「俺は、いつだってお前の味方だ。何か悩んでるなら、いつでも吐いてくれ」
「……先生にも似たようなこと言われたよ、そんなに元気なさそうに見えるかな?」
「……うん、ありがとう、ハジメくん」
やはり、変な感じがする。ここを逃せば、すぐにでも手からこぼれ落ちてしまいそうな……事情も分からないのに、感じてしまう違和感。けど──
「……ホシノ、また明日」
「……うん、
──俺には、その背中を見送ることしか出来なかった
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「あれ、私が一番乗り……?いつもなら誰かが……あれ?」
「そんな……嘘、何でっ……」
「何でっ……どうしてっ!!!!??」
これからの予定はアビドス→パヴァーヌ1〜2→エデン1〜4という感じにする予定です。合間合間でイベストを挟むつもりです
通算UA50万記念で書いてほしい奴
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とある世界線の鹿紫雲(多分2種類)
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プレナパデス世界の鹿紫雲
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女体化鹿紫雲
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子供化鹿紫雲
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鹿紫雲一化(簡単に言うと記憶喪失)
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とある科学の超電磁砲コラボ
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透き通る世界に響く雷鳴≡(モジュロ)