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アビドス対策委員会のみんなへ
まずは、こうやって手紙でお別れの挨拶をすることになったこと、許して欲しい。おじさんにはこういう古いやり方が性に合っててさ
みんなには、ずっと話してなかった事があって。実は私、昔からずっとスカウトを受けてたんだ
カイザーPMCの傭兵として働く、その代わりにアビドスが背負ってる借金の大半を肩代わりする……そういう話でね
……うへ、中々良い条件だと思わない?おじさんこう見えて、実は結構能力を買われててさ〜
借金のことは、私がどうにかする。すぐに全部を解決はできないけど、まずはこれでそれなりに負担は減ると思う
ブラックマーケットでは急に生意気な事言っちゃったけど、あの言葉を私が守れなくてごめんね
これで対策委員会も、少しは楽になるはず。アビドス高校からも、キヴォトスからも離れる事になったけど、私の事は気にしないで。勝手なことをしてごめんね
でもこれは全部、私が責任を取るべきこと
私は、アビドスの最後の生徒会だから
だから、これでお別れ、じゃあね
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「……」
少し遅れて到着した対策委員会の部屋の中で、アヤネから渡されたホシノの手紙を読み終える。昨日の違和感は、俺の不安は、本当になってしまった
「……アイツ、何してんだよ」
手紙を閉じると机に丁寧に置く。よく見ると、これ以外にも机には退学届けと「先生へ」と書かれた手紙が置いてあり、内容は分からないが恐らくは先生にアビドスの事を任せると書かれているのだろうか……
重苦しい雰囲気の部屋の中で、アヤネが横からもうひとつの手紙を取り出した
「それと……鹿紫雲さんにも、ホシノ先輩からの手紙があるんです」
「俺宛に……?」
アヤネから宛先が「ハジメくんへ」と書かれた手紙を受け取り、開く。手紙には所々水滴が落ちて滲んだ跡があったが、文字には落ちてなく問題なく読める状態だった
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ハジメくんへ
1年生の頃、ユメ先輩の事を助けてくれてありがとう
ゲヘナでも忙しいだろうに物資も送ってくれて嬉しかった
最初の頃は、憔悴してたユメ先輩に変なことをしようと提案してて、変な子だなってあまり君のことを信じてなかったんだ
けど、何度もアビドスに来てくれて、何度も助けてくれて、私は楽しく過ごせたよ
シロコちゃんも兄貴って呼んで慕ってたし、ノノミちゃんも君のことを信頼してくれてるから、先生と一緒にアビドスの事をお願い
それと、私のわがままだけど、お願い。シロコちゃんは良い子だけど、横で誰かが支えてないと、どうなっちゃうか分からない子で
悪い道に逸れちゃったりしないように、支えてあげて欲しい
シロコちゃんと一番親しいハジメくんなら、快く任せられる
最後に、もしこの先どこかで万が一、敵として相対することになったら
その時は、私のヘイローを「壊して」
今までありがとう、みんなのこと、よろしくね
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『ヘイローを壊して』
それが、その行為がどういう意味を持つのか分かっていて書いたのか……?
「……えげつねぇ呪い残しやがって」
今はいないホシノに対してそう呟くと、誰にも手紙の内容を見られないように折りたたむとポケットに入れた。……少し、シワが付いてしまったが、まあいいだろう
マジで何してんだあのバカ……別教室確定だな
「何なの!?あれだけ偉そうに話しておいて!!切羽詰まったら何でもしちゃうって自分で分かってたくせに!!」
「こんなの、受け入れられる訳ないじゃない!!」
「……早く助けないと。私が行く、対策委員会に迷惑がかかるし、私だけで……」
「落ち着いてください!まずは足並みを揃えないと……!」
こうして早くどうしようか言い争っている時、地面が揺れると同時に大きな爆発音が聞こえた。シロコ、セリカが驚いている中、急いでアヤネが爆心地を確認すると──
「ば、場所は……市街地です!しかも、数百近いPMCの兵力がこちらに進行中です!!」
「あ゛?」
「「「“!!”」」」
……おっと、ついブチ切れてしまいました。失敬失敬
「悪ぃな……お前らは早く市街地の人らを避難させに行け」
「……兄貴はどうするの?」
「ここを守る、俺一人で十分だ」
「……!いくら何でも一人は「分かった。行こう、みんな」……シロコ先輩…」
「兄貴になら任せられる。頼んだ」
「おう。もしかしたら、帰ってくる頃には校庭が凸凹になってるかもしれんがな」
「それなら、早く応戦に行きましょう!頼みましたよ、ハジメさん!」
「あぁもう!そんなに言うなら、怪我でもしたら許さないから!!」
対策委員会の面々が既に来ているであろう兵士たちと相対しないよう窓から出ていった後、ドアが開かれて銃弾が飛んでくる。開かれた扉の先には2人の兵士がいた
「雷神を発見!対策委員会は恐らく窓から逃げた模様!」
「奴はヘイローが無い!遠慮なく撃ちまくれ!!」
「うるせぇんだよオンボロ共」
「がぁッ!?」
「ぐぁ……!?」
飛んできた当たりそうな銃弾を弾くと游雲で同時に顔面を叩き割る。感覚で分かるが、この他にも校舎に何体か侵入しているようだった
「この程度なら、前菜にもなりゃしねぇな」
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校舎内の兵士を全員ぶち壊し、他に残りはいない事を確認するとスクラップとなったコイツらを校庭へと引きずり出す。すると、校門前には多くの兵士が銃を構えていた。少人数のアビドスに人数差で優位に立ったつもりなのだろうが、浅はかだな
「またゴミ増やしに来やがって……というか、コイツらバラして売ったら高くつくかな?」
「まさかあの人数を……アビドスの奴らはどこ行った!!」
「それなら一足先にスタコラサッサしたよ、今頃スクラップを量産してるんじゃねぇかな」
「ふざけおって……!それなら、さっさとアビドス高校を明け渡せ!」
「嫌だね、ホシノとアイツらに頼まれたもんでな」
「舐めた真似を……この人数が見えないのか!!たった一人で抵抗できると思っているのか!!」
「大丈夫だろ」
「だってお前ら、弱いんだもん」
「っ!!何をしている!さっさと撃て!!」
挑発にまんまと乗った、恐らく隊長の奴が命令したと同時にかかと落としで無駄にデカイ体を潰す。わぁお、即席ディスクの完成だ
「すまんが、俺は今虫の居所が悪いんだ」
「ストレス発散に付き合ってくれよ」
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そこからは続々とやって来た兵士を遊び感覚で壊していった。地面に叩きつけ、腕を掴み振り回し、内部から電気で回路を破壊していき……いつの間にか、校門前には死屍累々が出来上がっていた
「弱すぎだろ、こんなのがPMCだと?ストレス発散にもなりゃしねぇ」
ある程度一箇所に積み上げられたスクラップの山の上で、期待はずれのストレスから親指の爪を噛む。ホシノの失踪、カイザーの市街地への攻撃、その全てがイライラする
しかし、これ以上は兵士は来なかった。恐らく退却命令が下されたのだろうか、アビドスが市街地の連中をボコしたのか分からないが、まあいい。まあ勝ったのだからそれでいいな
「……うわぁ、何これ。全部カイザーの奴らなの?」
「やっぱりハジメさんはお強いですね☆」
「おかえり、どうだった?ボロ勝ち?」
「ん、便利屋が手伝ってくれたからボロ勝ち」
「おぉ、アイツらも手伝ってくれたのか」
スクラップの山から降り、アビドスのみんなの前に立つと先生が居ないことに気づく。それと同時に、誰かからモモトークに連絡が来た
「……先生は?」
「寄る所があると行って、一人で別の場所に行きましたが……その、怪我とかは大丈夫ですか?」
「無問題、それと俺も呼ばれたから行ってくる」
「ん、気をつけて」
……久しぶりだな、アイツに会うのは
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───
──先生side──
私の目の前には黒服……ホシノを攫った黒幕が椅子に座って話しかけてくる。今すぐにでも掴みかかって、殴りたい気分だが先生という立場上できない、というかそもそも下手に動けない
『……あなたは、このキヴォトスの支配者にもなり得ました』
『この学園都市における莫大な権力と権限。そしてこの学園都市に存在する神秘。一時的とはいえ、その全てがあなたの手のひらの上にありました』
『しかし、あなたはそれを手放した。理解できません』
『一体その選択に、何の意味があるのですか?真理と秘儀、権力、お金、力……その全てを捨てるなんて無意味な選択を、どうして!』
確かに、黒服の言っていることは理解できる。人は、力を欲するもの。私は一時的にそれを全て手に入れた、なのに何故手放したのか……脳裏に浮かぶのは、アビドスのみんなの幸せな笑顔
“……どうせ言っても、お前には理解できないと思う”
『……そうですか、わかりました。交渉は決裂です』
『私はあなたの事を気に入っていたのですが……仕方ありませんね。っと、そろそろでしょうか』
……そろそろ?何を言っているんだ?
黒服の言葉に疑問を投げかけようとした時、私の後ろにあった扉が勢いよく開いた、慌てて扉の方を見れば
「開けろ!!デトロイ……とおぉ……」
……新しいシャーレの子、鹿紫雲くんが扉を蹴飛ばしていた
「ッスゥーー……お取り込み中失礼しましたぁ〜」
“待って待って待って待って???”
『珍しいですね、あなたが扉から入ってくるなんて。いつもはドア横の壁を破壊して入って来ていたのですが』
“待って待って??どういうこと??”
いつも?いつも……って事は定期的に黒服の所に来てるってこと?もしかして、鹿紫雲くんって既に黒服と契約してる……のか?
「まあ置いといて……んで、いきなり呼び出してなんだ黒服。こっちはお前が攫ったホシノのせいで忙しいんだよ」
『そのホシノさんの事について話すために呼んだんですよ。まあ、先生だけでも良かったのですが』
「なら尚更なんで呼んだんだよ」
『先生の護衛ですよ。シッテムの箱があるとはいえ、もしかしたらカイザーが先生のことを襲うかもしれませんからね』
「しゃあなし、そういう事にしといてやるよ。んで、ホシノの場所は?」
『彼女はアビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます。「ミメシス」で観測した神秘の裏側、つまり恐怖。それを生きている生徒に適用することができるか──そんな実験を始めるつもりです』
『本当なら、あなたで実験をしたいのですが……契約と縛りがありますからね。私としても、命は惜しいです』
「そういう所は人間ぽいよなお前」
『元々人ですから。そういうことですので、精々頑張って助け出してみてください』
こうして困惑しながらも黒服との話は終わり、何故か乱入してきた鹿紫雲くんと一緒に帰ろうとすると後ろから呼び止められる
『先生。ゲマトリアは、あなたの事をずっと見ていますよ』
「まだストーカーやめてねぇのかよお前」
『クックックッ……厳しいですね。それと、鹿紫雲さん』
「?」
『そろそろ
“っ!何するつもりだ!!”
『安心してください先生、害のなす事はしませんよ』
「そうそう、安心してよ」
“……その時は、私もついて行くから”
『心配性ですねぇ、クックックッ……』
「じゃあな黒服、また今度」
・
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・
・
・
──鹿紫雲side──
黒服の奴、先生と話していたとは……なんでそんな時に俺を呼ぶんだよアイツ。頭大丈夫か?
とまあそんなこんなで夜も深まった時間帯にやっとアビドスに戻ってきました。途中から疲れた先生をおぶって来たので足腰が辛いです。先生、これ終わったら一緒に風紀委員会流体力強化訓練しようか
“…っ!今寒気が……”
「風が入ってきたんでしょうか……?」
「まあそんな事は置いておいて、何か掴んできた顔だね。それじゃあ改めて──」
“ホシノを助けに行こう!!!”
「ん、行こう」
“ホシノを助けて、ここに連れ戻す!”
「はい、そう言ってくださると思っていました!」
“助けて、その後は厳しく叱ってあげないと!”
「うんうん!自分で言った事を守れなかったんですからお仕置きです!きちんと叱ってあげないと!」
“おかえりって言って、ただいまって言わせよう!”
「うん……え!?何それ恥ずかしい!?青春っぽい!!背筋がぞわっとする!」
「私はする」
「え、え!?」
「セリカちゃんがしなくても私もします!」
「えっ、えぇ!?」
「わ、私も、ちょっと恥ずかしいけど・・・・・」
「か、勝手にして!私は絶対そんな恥ずかしい事言わないから!!」
「でも本当は〜?」
「言わないからぁっ!!」
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そうしてホシノを助けようと決めて作戦会議をした所で皆と解散した後、先生と二人で駅に着くまでの間話をしていた
先生の考えとしてはヒナとヒフミってトリニティの子にお願いをするみたい。もちろん俺は一応風紀委員会のNo.2ですから、先生の代わりにヒナに話に行きましょ……ん?
「……先生、明日俺の代わりに風紀委員会に行ってくれねぇか?」
“?どうしたの?”
「俺が頼んでた代物ができたみたいでね、それ取りに行く」
“分かった、じゃあまた”
「おう、またな先生」
こうして、シャーレに戻って行くために駅へと向かった先生と別れた。明日は決行日、だけどちょっと遅刻しそうだな……うへぇ
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「……委員長に会いたい、だぁ?ゲヘナの風紀委員長にそんな容易く会えると思ってるのか?副委員長がシャーレに所属したから調子に乗って、会えるとでも勘違いしてるだろ」
「そうだな……じゃあ土下座して私の足を舐めひゃんっ!?
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「……顔を上げてちょうだい、先生。言ってみて、私に何をして欲しいの?」
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「確かちょうど、牽引式榴弾砲を使う野外授業の予定があったはずです。せっかくですし、ピクニック……といきましょうか」
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「ハ、ハジメさん!?………えぇ、分かったわ!依頼なら、この便利屋68に任せなさい!!」
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「はい、頼まれてた代物だよ」
「ありがとうなウタハ……おぉ、完璧だ」
「形状が形状だし、初めての物だったから作るのに手間取ってしまったよ」
「だとしてもスゲェよ、俺のわがままに応えてくれてサンキューな」
「さあ、それで存分に暴れてくれたまえ」
「言われなくても」
「……あ、もしもし先生?伝えたいことがあって──」
──おまけ──
(⏜ن⏜)“ユメに連絡したら小さく「帰ってきたら別教室だからね」……って言ってたけど、分かる?”
シロカシ「「」」ビクッ
ノノミ「あらあら……ホシノ先輩、ご愁傷さまです……」
セリカ「……アヤネちゃん、分かる?」
アヤネ「いえ……何なんでしょうか……?」
ホシノ「」ブルッ
ホシノ「(今寒気が……気のせい、かな)」
ホントにニセカスさんと同じような感じになっちまってんな、これじゃパクリ言われちまうよ。けど市街地に送り出したら送り出したで一瞬で終わるだろうからなぁ……難しい
通算UA50万記念で書いてほしい奴
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とある世界線の鹿紫雲(多分2種類)
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プレナパデス世界の鹿紫雲
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女体化鹿紫雲
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子供化鹿紫雲
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鹿紫雲一化(簡単に言うと記憶喪失)
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とある科学の超電磁砲コラボ
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透き通る世界に響く雷鳴≡(モジュロ)