あ、感想と評価お願いします
羂索さんから物凄い重要な発言をされてから、今は車で連邦生徒会に向かっている途中。この狭い車の中でも彼らの調子は収まることは無く、さっきと同じように陽気な感じで話し合っていた。ちなみに事前に会いたい人がいるってハジメくんには連絡をしていたが、風紀委員会の仕事があるから少し遅れるかもと返ってきた。あの歳で私と同じような感じなの可哀想だな
あ、髙羽さんにはスーツに着替えてもらってます
それと、やはり羂索さんとハジメくんは本当に親子なのか疑ってしまう。羂索と名乗った時も苗字が違ったし、髪色もハジメくんの特徴と何もかも違った。こういう事を疑うのは悪い事だとは理解しているが、嘘だとしたら私の生徒が危険な目に合うかもしれないので、一呼吸おいて聞いてみる
“羂索さん、失礼な事を聞くのですが…その……本当に、ハジメくんの父親なんですか…?”
「……あー、苗字、どころか外見まで色々違うからですか?まあせっかくですし、ここで説明しましょう」
“あ、ありがとうございます……”
「彼はね、元々は捨て子だったんです」
“えっ”
「奇妙な雷の力を扱うでしょう?あれは私が独自に調べた、名を呪力と言うんですけど」
「それがあるのが4歳の頃に発覚して、その力を持たない親や兄弟からも気味悪がられ最終的に捨てられていたのを私が拾ったという訳なんです」
「拾ったばかりの頃は大変でしたよ。その呪力を完璧に扱える訳でも無かったので常に周りに被害がいってたんです」
「それを私が教えながら呪力操作を練習させてどんどん成長して、今は自発的じゃない限り周りに出ないようになったんです」
血は繋がってませんが自分の子の成長ってのは良いですよね、と最後に付け加えて終わった羂索さんの説明。車の中はお通夜かと思うぐらいには雰囲気が沈んだ、今更になってこの疑問を問いた事を後悔している
羂索さんの隣に座っていた髙羽さんもそれを聞かされていなかったのかさっきの陽気な感じは消え去り、口を開いたり閉じたりして言葉に詰まっている。そして当の本人はこの状況を見てヘラヘラ笑っていた
「……着きました。ここが連邦生徒会です」
声が沈んでいるリンちゃんのその言葉でハッと我に返り、気まずいこの雰囲気から逃げるように止まった車から降りる。いつ見ても首が痛くなりそうなほど高いと思う連邦生徒会のビルは、外の世界から来た羂索さんや髙羽さんも驚いたのか感嘆の声を漏らしていた
「凄い高いね髙羽、これなら先の方からレーザービームでも撃てるんじゃないか?」
「……と、東京タワーじゃあるまいし、流石に無理だろ!」
「東京タワーもビーム撃てないでしょ」
東京タワー……久しぶりに聞いたな
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連邦生徒会のビルの中に入ってから、私が目覚めた階のソファに座りハジメくんを待つこと数分、車の中でのあの話がまだ引きづられており空気が重苦しい。羂索さんはそんな中でも関係ないかのように話しかけてたけど、髙羽さんは膝を抑え体がプルプル震えていた
どうしたんだろうと思っているといきなり雄叫びをあげて立ち上がった。ここにいる全員の意識が髙羽さんに向いた所で、何故か怒った表情の髙羽さんが声を出す
「なんだよこの空気!これから羂索の息子が来るのに、こんな空気じゃ久しぶりの再会を喜べねぇだろ!」
「……つまり、何が言いたいんですか?」
「これから俺のとっっっておきの一発芸を見せて、楽しげな雰囲気を取り戻そうって訳さ!」
「おお、遂に
期待の表情の羂索さんに任せておけとサムズアップをした髙羽さんはヅカヅカと私たち全員が見える位置に移動すると準備体操を始めた。なぜ今から一発芸をするのに準備体操を……?
「これは昔、羂索に見せてダメ出しを受けてから改良に改良を重ねたバージョン2!著察権フリーだから改変して自由に使うのもいいぞ!」
気でも高めてそうなポーズのままの髙羽さんはそう言うと腰を屈めて左腰辺りに両手を集めると上体を少し動かしながらワチャワチャさせている。その行動にはなんの意味が……?
「余計な節介ィ……」
「お世Wi-Fi!!!!」
「……」
「(ほとんど変わってないじゃないか……)」
“……ングッw”
「「!」」
……ごめん、顔と動きが面白くて笑っちゃった。だからリンちゃん、そんな変なものを見る目で見ないで
「け、羂索……笑ってくれた、このネタで笑ってくれたよ……!」
「うぅ……良かったね髙羽……!」
今までこのネタで笑って貰えてこなかったのか、感極まって泣きながら抱きつく髙羽さん。それを頑張った子供を褒めるように背中をポンポンと叩く羂索さん。この謎の光景を冷ややかな目で見るリンちゃん……何この状況、大の大人がこうして泣いて抱き合ってるのを見ると冷静になれるね
いい加減この子供たちを離そうかと考えてると、エレベーターがここの階に着く音が聞こえた。開かれたエレベーターからは書類仕事の疲れが残っているのか、首を抑えて回しているハジメくんの姿が見えた
「一体どうしたんすか先生、急に連邦生徒か…い……」
「や、久しいね、ハジメ。こうして親の顔を見るのは三年ぶりかな?」
髙羽さんから離れた羂索さんが笑顔で片手を振りながらそう言う。眉間に皺を寄せて目を見開いた表情で固まっていたハジメくんはそれを聞くと深いため息を吐いて、下げていた手をもう一度首にまわした
「来るなら事前に連絡ぐらいしとけよ、親父」
「いやぁごめんごめん。スマホ変えたから連絡手段無くてね」
「だとしてももっと何かあったろ」
「まあいいじゃないかそんな些細なこと。久々の再会を喜ぼうじゃないか」
「えーはいはいうれしいーなみだがでそー」
「私に対して冷たくなったね……うぅ……」
「大の大人が嘘泣きすんな、惨めにしか見えんぞ」
「……チッ」
「なんだその舌打ちは」
……親子と言うよりかはどっちかと言うと長年の悪友な感じがするんだけど、昔っからそうだったのかな?まあ親子仲は良い……方だろうね
そのまま2人きりで体調とか外の事とかなんの他愛もない話をしているのを私たちは見ていると、羂索さんが振り向いてリンちゃんに視線を合わせると近くの部屋を指さす
「すみません、少し親子水入らずで話がしたいので部屋をお借りしてもいいですか?」
「はい、そのくらいなら構いませんよ」
「ありがとうございます。それじゃハジメ、親子ふたりで存分に話し合おうか」
「……おっけ」
少し間を開けてから返事をしたハジメくんと共に羂索さんが部屋へと入っていく。後ろ手に羂索さんが扉を閉めたのを確認したら、髙羽さんが安堵の息を漏らした
「ちょっと心配だったたけど、あいつ随分と嬉しそうだったな」
“そうなんですか?私にはあまり変わってないように……”
「長年相方としてやってたからかな?そういう些細な変化も気付けるようになっちゃったのさ」
「鹿紫雲さんも悪態は着いてましたが、再会には喜んでそうでしたね」
「お、やっぱ七神ちゃんもそう思う?」
「なんでちゃん付けなんですか……!」
あはは、もう仲良くなってるよ(幻覚)
とまあ、こうして微笑ましい光景を見ているが正直、羂索さんとハジメくんがどんな事を話し合っているのか凄い気になる。壁に耳を引っつけて聞きたいレベルだけど久しぶりの再会なんだし先生としての立場上流石にダメだろうな
どんな話をしているんだろう。例えばキヴォトスに来る前の昔の事だったり、羂索さんの近況報告だったり…もしかしてハジメくんの恋バナ……は無いか、あの子の事だし色んな子を誑かしてるだろうからね
“(戻ったらどんなこと話してたのか聞いてみよ)”
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──鹿紫雲side──
「さあ、久しぶりの再会なんだ!思う存分話し合お「黙れ」
羂索が後ろ手に扉を閉め、先生たちが見えなくなったことを確認すると呪力を流していない状態の游雲を首に突きつける。少し遅れてゆっくりと両手を上げた羂索に何かひとつでも怪しい動きをしたら即頭を潰せると言わんばかりの視線を送る
「俺の質問に答えろ。ひとつ、俺をここに来させたのはお前か」
「……そうだよ。キヴォトスのトップ、連邦生徒会長と協力してね」
「そうか。ふたつ、お前はここで何をするつもりだ」
「何もするつもりは無いよ。ただ君の様子を見に来ただけさ」
「嘘をつくな、本当のことを言え」
「嘘じゃないって、疑い深いなぁ。ここの生徒や先生を傷つけるつもりは無いし、キヴォトスの害になるような事をするつもりは全く無いよ」
そんなに疑うなら縛りを組んでもいいよ、と最後に付け加えた羂索。縛りというのはデメリットを課して自分にメリットをもたらす物だが、冗談で言う物じゃない。本当にキヴォトスの害になるような事をするつもりは無いのだろう……が、なんか信用ならん
「じゃあなんで俺をキヴォトスに来させた。何が目的だ」
「それ共々しっかり話すから、とりあえずこれを収めてくれないかい?」
自分の首に突きつけられている如意を指先す羂索、仕方なく游雲に呪力を流して三節棍状態にし、折りたたむ。部屋にあるソファに座るために背を向けると後ろから「それ游雲を模したものかい?」って聞いてくるが、なんか不快なんで無視しておこう
机を挟んで対面する形で座って、羂索が話すのを待つ間もコイツに対しての警戒は怠らない。取り込んでいる呪霊を使って何かしてくるかもしれないし、反重力機構の反転で俺を押し潰すかも……いや、外に先生達がいるからできないか
常に呪力を張り巡らせながら待っているとやっと羂索が口を開いた。だがそこから聞こえた声は何処か退屈しているような感じの声だった
「私はね、今の呪術界に飽きたんだよ」
「飽きた?呪術オタクのお前が?」
「言い方酷くない?……まあ続けようか」
「飽きたとは言っても今の呪術界にさ。呪術自体に関しては未だに興味はあるよ、見たことない術式だったり興味をそそられる物が時々現れるからね」
「けど戦闘面がダメダメ。術師は呪力も少なくて術式もまともに扱えないし、呪具で戦ってばっかり。呪霊も呪詛師も質が下がって、昔みたいに熱くなる戦いが無いんだよ」
「じゃあなんでそれが俺をキヴォトスに呼んだ事に繋がるんだ?」
俺がそう聞くとソファの背もたれに体を預け、古く懐かしい記憶を掘り起こすかのようにため息を吐いて天を仰ぐ羂索。その顔には懐かしさや子供たちを見る大人としての雰囲気を感じた
「……髙羽と漫才をしていない暇な時に、暇を潰すために何かないかと夏油傑の記憶を漁ってた時に偶然、私は見たんだ」
「夏油傑の呪術高専での、三年間の濃厚な青い春を」
「……初めてそれを見た時は衝撃を受けたよ。あの五条悟が屈託のない笑顔で過ごしてたのもあるが、千年生きた中で死滅回遊に次ぐ面白そうな物と思えたんだ」
「そこから青春というものに興味を持った私は、たまたま外の世界に旅行中だった連邦生徒会長と出会って共に協力して、あまり支障が出ないであろう受肉体の君をキヴォトスに呼んだって訳。まあ、少しイレギュラーがあったみたいだけどね」
……嘘は無さそうだな、この話をするときは心做しかさっきよりも楽しそうだ。まあ髙羽と一緒にいる時の方が楽しそうだけど
だけど、それならなんで見惚れた羂索自身が青春を送らねぇんだ?コイツの術式ならそこら辺の高校生の体を乗っ取ることなんて容易いはずなんだが……
「保護者としてその青春を見届けたくなったんだよ、一度悠仁を産んだ身としてね。それとついでに親心も体験したかったからさ」
「ナチュラルに思考読むなよキッショいな」
警戒を緩めて折りたたんだ游雲を握っていた手を離すと少し姿勢を崩す。なんか俺の知ってる呪術廻戦の羂索とは違うから変な感じがして気持ち悪いな、胡散臭い笑顔はそのままだけど
「……というか、受肉体なら俺以外にも色々いただろ。なんで俺なんだ?」
「受肉させた中なら、個人的に君が1番顔が良かったからね」
「素直に喜んでいいのかなこれ……」
確かに鹿紫雲一の顔がいいのは周知の事実だが、石流だったり黄櫨も顔はいい方だろ。石流は漢として整った顔立ちだし黄櫨も……黄櫨は術式的にダメか、生徒たちのトラウマになりかねんし絶対に痛い
「つーか、もうこういう話は終わりにしようぜ。俺に会いに来たんだったら、キヴォトスではどう?とかもっと他の話題とかないか?」
「君の出生の話もいいとは思うけどなぁ……そうだね、じゃあ──」
「彼女はできたかい?」
「お前連邦生徒会長と似たようなこと言ってんな。いねぇよ」
「嘘でしょ!?この女子学生ばっかりの場所に男子生徒一人とかいうハーレム状況にも関わらず彼女いないのかい!?その子たちの目節穴なんじゃない?」
「ボロクソ言うじゃねぇか、失礼やぞ」
なんかさっきより生き生きしてんなこいつ、俺の恋バナなんて聞いても何もいいのねぇだろ
「いや、もしかすると…そういう可能性も……」
「……?なんだ、一人でブツブツ言って」
「……念の為聞いておくけど君、据え膳どころかフルコース状態のキヴォトスで他の子に手は出して?」
「無いに決まってんだろ」
「っはぁーー………」
手を出してない事を伝えると羂索は眉間を人差し指と親指で抑えて、背中を丸めて深いため息を吐いた。なんだよ据え膳どころかフルコース状態って、まだ成人してねぇんだから手出してないに決まってんだろバカかコイツ。俺をなんだと思ってんだ
「君、いつか3歩後ろ歩く女性から背中刺されても知らないよ」
「なんで3歩後ろなんだよ。歩かせるとしたら隣だわ」
「あら、粋な子。さっさと孫の顔見せなさいよ」
「見せれるとしても多分2年後とかだわ、そんなすぐに孫見れると思ってんじゃねぇよ」
「あれ?コウノトリさんがすぐに運んでくれるんじゃないのかい?」
「……俺を何歳だと思ってんだお前。さっき悠仁を産んだ身って自分で言ってただろ」
「そうなのかい?昔のことは忘れちゃったね」
「3分前ぐらいの事だろうが……!」
こいつ髙羽と話す時っていつもこんな感じなのかな。かぁーめんどくさ
「それなら付き合ってる子がいないなら気になる子はいるかい?」
「気になる子は……あー…うーん……」
「おっ?その反応はいるのかい?いないのかい?どっちなんだい?」
「いるっ……ちゃいるけど……」
「なんだい歯切れの悪いね、ちゃんと決めなさいよそういうことは」
「……いるけど…お前が思ってそうなのじゃなくて、その子…」
「ワーカーホリックだから、体調とかが気になるんだよね……」
「えぇ……?そういう……?」
なんか中途半端だけど気にすんな
関係ないけど晄輪大祭書きたいんだけど、時系列的にどこなんすかね。エデン条約辺り?
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