透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

66 / 80
出さなくてすんません、ブルアカの最終章終わらせてたんですよ。許してヒヤシンス。あと今日出すために後半急いで書いたので異様な長さの割にはめっちゃ駄文です
それと今書いてるこれはイベントストーリーって言いましたが、やっぱり1.5章ってことにします。イベントストーリーの奴が今後メインに関わったら変だなって思ったからですね

あ、感想と評価お願いします


確かに急に他人の親が来たらそら驚くわ

 

 

 ハジメくんが羂索さんと一緒の部屋に入ってから暫く経っているが、一向に出てくる気配は無い、それどころか声すら聞こえてこない。静かなこの空間が心地よいのか私の隣に座っている髙羽さんは瞼が落ちきる寸前のところで何とか耐えて起きようとしているし、呑気だなとは思うが……いや、それはまだいい……

 問題は目の前のリンちゃんだ。中々ハジメくん達が出てこないのと徹夜のストレスからか親指の爪を噛みながらぐるぐる歩き回っている。しかもよく聞こえないけど険しい表情でなにかブツブツ言ってるし、やけに静かだからリンちゃんの靴の音とそのよく聞こえない言葉だけが耳に入ってくる。普通に怖い

 しかし、こうもまったくハジメくん達の声が聞こえないのは違和感がある。久しぶりに会ったのだから昔や最近の面白い事を話して大爆笑しててもおかしくない。なんなら羂索さんの職業は芸人なのだから、そういう爆笑エピソードは一つぐらいはあるはずだろう。もしかしたら売れてない芸人の可能性もあるけど……

 

 あ、まずい。見ただけで分かる、そろそろリンちゃんが我慢の限界に達しそう。なんか顔に影かかってるし青筋めちゃくちゃ浮かんでるし、女子がしちゃいけない顔してるよ

 

“リ、リンちゃ……リン、流石に遅いから少し様子を見に……いく?”

 

「……ええ、そうしましょう」

 

 良かった、幾分か雰囲気がマシになった

 とりあえず隣で半分眠りかけている髙羽さんの肩を優しく叩いて起こす。軽く夢でも見ていたのか「M-1優勝……?」と小さく呟いて、傾いていた体を正すと欠伸をして周りを見渡した

 

「……あれ、羂索のやつまだ出てきてないのか?」

 

“はい、だから今から様子を見に行こうと思って起こしたんです”

 

「いやぁすんませんね、意外と座り心地が良くて寝ちゃいました」

 

“あー分かります、やけに寝心地いいですよね。私もよくソファで寝るんですよ”

 

「それはダメでしょ、ちゃんとベッドで寝なさいよ」

 

「話し合いは後です。早く様子を見に行きましょう」

 

 微かに眉間に皺が寄っているリンちゃんに冷や汗をかきながらも急いで髙羽さんと共に立ち上がってリンちゃんの隣を歩いていく。ハジメくんが入っていった部屋の前に来て、試しに耳を扉に近づけてみても物音一つすら聞こえない

 マズいと思って急いで勢いよく扉を開けると目の前に映ったのは黒い壁の様なもの。さっきまでここは部屋だったはずだが……と、おかしく思いながら恐る恐る触れてみるとするりと簡単に通り抜けた

 

「これは……」

 

“髙羽さん……これって…”

 

「何これ知らん……怖っ……」

 

 恐らく羂索さんがやったのだろうが、一番親しい髙羽さんに聞いてもこれが何か分からないとの事。ビックリして急いで手を戻してしまったが、害はないみたいだし簡単に通り抜けれることが分かったので思い切って部屋の中に入ってみると……

 

 

「ダッハッハッ!!それマジィ!?」

 

「大マジ!空気が冷えるのを実感できたよ!」

 

 

 ヒザを叩きながら見たことない程の笑顔で笑ってるハジメくんと、それにつられて笑顔になってる羂索さんの姿があった

 だが違ったのはハジメくん達の奥の方まで黒いところだ。部屋を囲むようにしてドーム状の謎の通り抜けられる黒い壁があるのだろうか……と、考えていると話に夢中だったハジメくんが部屋に入ってきた私たちに気づいた

 

「アッハッハッ……あ、先生達どしたんすか?」

 

“えっ…と……中々出てこなかったから様子を……というか、何を話してたの?めっちゃ笑ってたけど”

 

「あー、この前、とある番組で髙羽が現地ロケをしたんだけ「その話はやめて羂索ぅ!!」ムグゥ」

 

「俺の名誉に関わるから!流石に話すなよ!!」

 

ムグムグムグムグムグムグムグでももうハジメに話しちゃったよ

 

「先生聞きたい?髙羽が何したか」

 

「やめてくれ少年!!ホントに!フリとかじゃなくてマジで!!」

 

“……本人もこう言ってるし、遠慮しておくよ”

 

 まあ気にならないかと言われたら嘘になるけど、普通に可哀想だし私も黒歴史とかバラされるのは嫌だからね。なんなら髙羽さんが羂索さんにしがみつく程には嫌な記憶みたいだからね、それはそうとさっきから聞きたかったけど……

 

「羂索さん、この黒い壁のようなものは一体何なんですか?」

 

「高羽…ちょっ……そろそろ離れて……」

 

「あっ、悪い悪い」

 

「ふぅ……すまないね、解くのを忘れていたよ」

 

 私より先にリンちゃんが問うと、軽く笑った羂索さんは人差し指と中指を立てるとまるで溶かされたチョコレートのように上の方から無くなっていき、元の部屋としての姿を取り戻した

 

「これは一種の結界でして、防音の効果を付与していたんです。ハジメが私から結界術を学びたいと言ってきたので、試しに結界を下ろしていたんですよ」

 

「まあ話に夢中になりすぎて解くのを忘れていたんですけどね」

 

「なあなあ羂索!それ俺もできる?」

 

「できるけど君には教えないよ〜。べーだ」

 

「んなっ!酷いぞ!長年の相方に対してその態度は!くらえっ!」

 

「やったな!ほらっ!」

 

 ……ホントにこの人たちって大人?中身子供なんじゃない?

 またあの二人でワチャワチャしているのを見ていると、視界の端……隣にいたリンちゃんの肩が震えているのが見えた。身長差もあり顔はよく見えないが明らかにキレている事は確実、ハジメくんもリンちゃんの様子を見たのか静かに立ち上がって私の方に来た

 私たちまで巻き込まれないように静かに摺り足で一歩下がる。あの2人はまだ気づいてないみたいだけど、リンちゃんは一歩ずつ足音を鳴らしながら2人に近づいていた

 

「お二方……」

 

「どうしまし……」

 

「どう…し……」

 

 やっと気づいてその顔を見たのかどんどんと顔が青くなっていく彼ら。そんな彼らを気にせずにリンちゃんは息を吸うと──

 

「いい加減にしてください!!」

 

────────

 

─────

 

──

 

──鹿紫雲side──

 

「……で、追い出されたな」

 

“なんで私まで……”

 

 どうも、当然ながら連邦生徒会から追い出された鹿紫雲です。あんなにブチ切れたリンちゃんを見るのは初めてだな、連邦生徒会長が抜け出して時々俺とお茶してた時もあんな顔はしてなかったぞ。それもこれも全てお前のせいだな羂索!!*1俺何も悪いことしてないのに!!

 おいそこの芸人二人、呑気に欠伸してんじゃねぇよ

 

「ハァ……んで親父、これから何か予定あるか?」

 

「何も無いよ。もしかして君の学園を案内してくれるのかい?」

 

「キッショ、なんで分かるんだよ」

 

「そりゃ父親ですから。髙羽、うちの子気遣いができるいい子に育ってるでしょ〜」

 

「あら羨ましいねえ、羂索の育てが良かったんだろうな。意外だわ」

 

「失礼な、これでも私はハジメをいれて11人子供がいるからね」

 

「かなりツッコミずらいボケやめて」

 

 うっわぁ……呪胎九相図と虎杖を自分の子に入れてるのキショいな、お前育てるどころか捨ててるだろ。なんなら俺も育てられた覚え無いし、原作より丸くなってて原作を知ってる俺からしたら気持ち悪いなコイツ

 

「あ、ついでに先生も来ます?先生もキヴォトス来たばっかでアビドスしか知らないだろうし、いい機会ですよ」

 

“んー……分かった。それじゃ、案内よろしくね”

 

「あいよー」

 

 先生には色々と交流を持って欲しいからね、交流を持つのは早いに超したことは無いわ。というか、先生も来させるならイオリは大丈夫なのか?足舐められたって言ってたけど、もしそれで先生の事を嫌ってたら……ままエアロ、そん時はそん時の俺が考えてくれる

 

「そんじゃ、ゲヘナ学園行くぞ。後に続け、親父ィ」

 

「そのセリフは色々とキャラ混ざってないかい?」

 

「闇雲に出かけるのは危険で「さっさと行くぞ」ハァッ☆」

 

“あはは……仲良いね……”

 

 

 電車とゲヘナ学園に近づく程に多くなる爆発に揺られて数十分、銃弾が電車の壁に当たる事は何回かあったけど無事に駅へと降り立った

 

 やっぱり電車に乗ってた時から思ってたけど周りの視線が凄いな、そりゃキヴォトスにはほとんどいない男性が4人も集まってんだから当然っちゃ当然だな。1年生の頃を思い出すよ

 今だと鹿紫雲ハジメという存在がキヴォトス全体に認知されてるからこういう視線は無くなってたけど……やっぱ、こうも見られてるって思うとちょっと恥ずかしいな。うへ〜…

 

「はーるばる来たぜ!函館ーい!!!」

 

「ゲヘナね」

 

「早速コントしてんじゃねぇよ」

 

 コイツらは視線に気づいているのか、それとも気づいていながら無視してるのか分からんがさっきと全く変わってねぇな、見たことあるネタやってるしよ

 とりあえずさっさと学園向かうぞ、いつ流れ弾がこっちに飛んできて先生が怪我したらたまったもんじゃないわ、ゲヘナ学園滅ぶぞ。ん?羂索と高羽?コイツらなら何とかなるやろ、呪術師だし

 

 なるべく銃撃戦の中心地を避けて歩いて行き、流れ弾がこっちに飛んできたら掴んで投げ捨てて先生を姫プ()していく。時々羂索の方にも弾が飛んでいってるが呪霊でガードしたりしてるから大丈夫みたいだ。というか呪霊を何体か取り込んでたのか

 常に周りを警戒しながら歩いていると、俺の後ろにいた先生がシッテムの箱を抱きしめ恐怖からか声を震わせて聞いてくる

 

“ね、ねぇ……ゲヘナっていつもこうなの……?”

 

「そうっすよ、なんなら今日は気持ち少なめぐらいですよ」

 

“……失礼なこと言うけど、こんな所に入学させた羂索さん酷いね”

 

「まあまあ、私の息子の実力を加味して入学させましたから。それに結果論ですが、こうして無事に健康に生きていますし」

 

「一回ぐらい死にかけたけどな」

 

「おっとぉ羂索?息子さんはこう言ってますが?」

 

「逆に死にかける程の戦闘をして成長してるんだから別にいいでしょ」

 

「“良くない!”」

 

 毒親Lv100の考え方やめて、禪院家でもそんな考え方……しそうだな、うん。申し訳なく思ってないけど普通にしてそう

 こうしてコントみたいな事をしながら話し合って歩くこと10分ぐらいして何事もなくゲヘナ学園の中央区にたどり着いた。ゲヘナ学園中央区って結構広いから初めて見る先生と芸人'sは見てわかるぐらいには驚いてた

 

「とりあえず、俺が所属している風紀委員会の本部に行くから迷わないように後ろついて来いよ」

 

「言われなくてもついて行くさ」

 

“……ここでも銃撃戦してるみたいなんだけど”

 

「ゲヘナ学園の全てが戦場と言っても過言じゃないからね。ほら、さっさ行くぞ」

 

「「はーい先生」」

 

「俺は先生じゃありません、先生はあっちです」

 

 

「おっすーただいま皆。ついでに客人ですよー」

 

「客人?珍しいですね、風紀委員会本部にまで来るなん……」

 

 既に終わらせた書類を運んでいたであろうアコが最近アビドスで出会った先生を見て驚いたのはあるだろうが、後ろの芸人sをみて運んでいた書類を落としそうになるほどには驚いていた

 

「どうも、ハジメの父の羂索です。こっちのスーツマンはツレの髙羽」

 

「どーも髙羽史彦でぇ〜す!」

 

「あ、えっと……初めまして、天雨アコです」

 

 アビドスにカチコミに行って現地で俺にバレたときぐらいにはタジタジになっているアコ。普段とは違う様子だからなんか新鮮でおもろいな

 とりあえず羂索、さっきからどこ見てんだよ。女性ってのは男性の視線に気づけるみたいだからそんなガッツリ目を下に向けてんじゃねぇよさっさと上げろ

 

「……先生、君は一体どういう教育をしているんだい?生徒にこんな服を着させるなんて…」

 

“私何も知らないよ!?”

 

 あぁ違った、ただ心配してただけだった。優しいね

 

「安心しろ親父、それはコイツが自分でわざわざ改造してまで着てる服だから気にすんな」

 

「ゲヘナは狂ってる生徒ばかりなのかい?」

 

「私をそこら辺の不良と一緒にしないでください!…っと失礼、取り乱しました」

 

「大丈夫大丈夫、ごめんねアコちゃん、羂索の事は俺の顔に免じて許してくれよ」

 

「君の顔にはなんの価値もないだろ、でしゃばらないで貰いたいな」

 

「酷くない?俺泣くよ?」

 

 何やってんだこいつら、コントをする時は時と場所を選べってリンちゃんに言われてたろ。記憶力ダチョウか?ダチョウ倶〇部所属じゃないくせに

 そうこうしているうちに、恐らく不良の鎮圧に行っていて本部に居なかったイオリとヒナが帰ってくる。こっちも先生に驚いたのはもちろんの事、出会い頭に羂索の「俺の父親」発言を聞いて大層驚いていた。あのヒナが目を見開くほどには

 

「初めまして、空崎ヒナです。ハジメにはいつも助けて貰っています」

 

「し、銀鏡イオリ……です」

 

「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ、タメ口でもなんでも構わないよ」

 

「ありがとう、ならそうさせてもらうわ」

 

「わ、分かっ……りました」

 

 ヒナってやっぱ順応が早いし礼儀正しいな。さすが最強格、ゲヘナ嫌いの聖園にほんの少しだけ好印象を持たせてるだけあるわ

 

 そのままやってきたチナツも交えて会話に花を咲かせようかと思った時、見回りに出ていた子から応援要請の通信が届く。場所は中央区から離れた市街地で、美食研究会がまた店を爆発させたとの事だった

 

「ごめんなさい、応援を呼ばれたから行ってくるわ」

 

「それなら俺が行くよ、ヒナは帰ってきたばっかりだろ?ちゃんと休める時には休め。それにこの距離なら俺の方が早いだろ?」

 

「……ありがとう、ハジメ」

 

 帰ってきたばかりなのに再び向かおうとするヒナを静止して俺が行くと伝えると、微かに口端を上げてそう言ったヒナ。おい羂索と髙羽、小さな声でアラアラ言ってるの聞こえてんぞこら

 

「それじゃ、術式も使って直ぐ戻ってくるわ」

 

「術式?え、ここで使うのかい?」

 

「?……あぁそっか、知らねぇのか。縛り組んで1度限りじゃ無くなってんだ」

 

「おぉー成長してるねぇ……お父さん嬉しいよ…」

 

「キッツ、まあ4分ぐらいで戻ってくるわ。帰ってくるまで暇ならみんなと話しててなー」

 

 近くの窓を開けて窓枠に足をかけると一旦呪力のみで強化して飛び出すと、そのまま体を幻獣琥珀で作り変えて宙を蹴って向かっていく。なんか先生が驚いてたような気がするけど気のせいやろ、多分

 

 

──おまけ──

 

 “ハジメの強さを教えて欲しい”

 

ヒナ「ハジメの強さを教えて欲しい?別にいいけど……」

 

ヒナ「とりあえず前提として、ハジメは呪力って名前の電撃と幻獣琥珀って名前の術式を使って戦うの」

 

ヒナ「まあ普段は電撃だけなんだけど、移動以外に術式を使うのは滅多にないわ」

 

ヒナ「前にその理由を聞いたら、使ったら大怪我させちゃうから、って言ってたわね。それでも電撃だけで怪我する生徒が大半だけど」

 

ヒナ「……それを使ったとしても彼、生徒相手だと全力を出せないと思うの」

 

ヒナ「私の予想だけれど、縛りっていう自分にデメリットを課してそれ以上のメリットを貰うっていう物を課してるの」

 

ヒナ「多分、生徒相手の電撃の威力を3分の1にするという縛り……でしょうね」

 

ヒナ「それ込みでもキヴォトスの十指には入る程の強さだけどね」

 

ヒナ「……じゃあ生徒以外を相手したらって?」

 

ヒナ「それなら彼──」

 

 

 

ヒナ「キヴォトス最強よ」

 

 

 

*1
ピークォド号船長




羂索が話したことは髙羽が現地ロケをした時に私服で来て、って言われたけどよりによってセンターマンスタイルで来たし色々ボケをしてたけどめちゃくちゃスベってたって話です。ちゃんとその映像はお蔵入りになりました

通算UA50万記念で書いてほしい奴

  • とある世界線の鹿紫雲(多分2種類)
  • プレナパデス世界の鹿紫雲
  • 女体化鹿紫雲
  • 子供化鹿紫雲
  • 鹿紫雲一化(簡単に言うと記憶喪失)
  • とある科学の超電磁砲コラボ
  • 透き通る世界に響く雷鳴≡(モジュロ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。