透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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間が空いてしまってすみません。ブルアカしたりリンバスしたり今後の展開や話の内容を考えてたら遅れちゃいました

これからカッシーの呼び方は『カシモドキ』にします。なんと、カシモドキの前にゲヘナを入れると『ゲヘナシロモップ』と同じ文字数です。運命ですね()
呼び方は主に「カシモドキ」で時々「ゲヘナカシモドキ」だったり「ゲヘナクソボケカシモドキ」だったりで呼んでやってください

──追記──

鏡やってたら13層でヴァレンチーナ来たんだけどなんなんアイツ。回避値高いし普通にマッチ強いし攻撃えぐいし…出血充電なのにボコされたぞ
単刀直入に聞くわ、どうすりゃ俺っちn(91)+6処分\○○○○○


親子対決(2)

 

 

 鹿紫雲が初めに感じたのは威圧感、前に戦ったビナーやキヴォトス最強格の生徒が発するものとは毛色が違う、まさに異質。否、神秘が萬栄するキヴォトスで正のエネルギーしか見てこなかったからそう感じるだけで、これが特級呪霊特有のものなのだろうか

 馬に乗り、ただそこに立っているだけで冷たいものが背中を伝う。あの呪霊から発せられる濃厚な死の感覚、まだ戦ってもいないのにそれを肌でヒリヒリと感じる

 

「この子は“あらゆるもの”を断ち斬る中国の武将の呪い。術式対象に概念が絡む特級呪霊さ」

 

「死なないように頑張ってね」

 

 羂索がそれを言い終わると同時に呂布を乗せた馬が駆け出す。一歩一歩砂の地面を踏む度に速度がどんどん増していく、だがそれでも余裕を持って反応できる速度だ

 近くに来た呂布の方天画戟が振るわれる、余裕を持って横に飛んで避ければ刃はまるで豆腐を切るかのように砂の地面を切り裂いて地面の断面を見させる。だが引き抜いた途端に砂は穴を埋めるように滑り落ちていく

 

「(あらゆるものを断ち斬る……恐らく宿儺の世界斬と同じ防御不能タイプ。あの方天画戟に術式が組み込まれているのか?ならあの馬はなんだ、アイツの式神?それとも全く知らない別の呪霊?まあいい──)」

 

 

「どっちにしろ、全部せば関係ねぇ」

 

【術式解放:幻獣琥珀】

 

「…!ようやく魅せてくれたね」

 

 幻獣琥珀で呪力が染み込んだ全身を作り変える。指の先を獣のように尖らせ、足を限界まで速度を出すために獣のような形へと

 そして姿勢を低くし空高く砂を巻き上げながら目の前の敵へと走り、飛び上がるとその拳を顔面であろう場所に向けて振るう──

 

「──っ、しらけさせんなよ」

 

「元々は私と君の戦いだろう?仲間はずれは寂しいよ」

 

 放たれた拳は呂布へと当たらず、間に挟まるようにやってきた呪霊を祓った。鹿紫雲の視線が羂索に向いたのを呂布は見逃すはずもなく武器を横に振るうが、呪霊が消える前に足場として飛び上がると空中で身を捩って呂布の頭に蹴りを放つ

 体が大きく仰け反っただけなのを確認すると空を拡張術式で実態化させそれを足場として蹴ってから再び地面へと降り、呂布の乗っている馬ごと羂索に向けて蹴り飛ばす

 

 パリッ

 

 必中の雷撃が馬に迫る。その体に入り込んだ紫電は体内で炸裂し、呪霊の血肉とも取れる物が外に弾け飛び馬の体の大部分を大きく抉る

 悲鳴を上げて体が大きく揺れたせいでバランスを失い、そのまま落ちそうになった呂布にドロップキックをかますと同時に足裏から呪力を放出する

 

「(硬いな…ネルぐらいはあるぞ)」

 

 まだまだ戦い足りない為、蒸発させる超電磁砲の使用を控えて放ったのはただの呪力。だがそれでも威力は計り知れない、にも関わらず呂布に目立った傷は無くまだ原型を保てている

 睨みつけるようにしてきた呂布に対して両手を向ける。そして目の前の空間を面として捉えて実体化させ、()()()()()()()()()()()()()()その技は

 

「宇守羅彈」

 

 実体化された空間にヒビ割れが広がっていき、それが割れると同時に呂布と馬が吹き飛ばされる

 

「なっ……!(今のは烏鷺亨子の…!空を拡張術式で実体化させて叩き割ったのか……。恐ろしく器用だね…普通思いついても出来ないものでしょ)」

 

 そこからさらに追撃をしようと空中で体制を直すと再び空を蹴って向かうが、すでにある程度回復していた呂布が下から武器を振り上げる。空中ではろくに身動きも取れず、さらに呂布に向かって飛んでいたのだ、回避は不可能に思われた

 

 だが、鹿紫雲は腹に小さな呪力の弾を作り出すとそれを爆発させ速度を完全に殺す。振るわれた武器は呂布に当たる寸前で止まった鹿紫雲の鼻先ギリギリをかするだけに収まる

 今度こそ呂布に攻撃を当てるために空を蹴って進む。その時、鹿紫雲は目前の視界に違和感を覚えた

 

 空気が違う。いや、空気が()()()()()()

 

 そう認識した瞬間、耳を劈く爆音と共に後ろに吹き飛ばされる。耳に突き刺さるような痛みを感じ、同時に高い耳なりが止まらなくなる。地面に仰向けに倒れているのに青い空が揺らぎ、耳からは生暖かい液体がどんどん地面に流れ出ていくのが分かる

 

「(空気を斬って真空状態を作り出したか……!めちゃくちゃ器用なことしやがって…!)」

 

 急いで幻獣琥珀の変形で鼓膜を治して立ち上がるが、視界の揺らぎは治まらずそのまま膝をつく。顔を顰めながらもしっかりと脳を治して走り出そうとした時、()()()()()()()()

 

「っ!?」

 

 

 術師と術式の繋がりの切断

 

 

 【特級過呪怨霊 呂布奉先】の術式はあらゆるものを断ち斬る。それは例え実体を持たない空気であろうが、触れることは決してない概念である繋がりさえ断ち斬る事が可能

 あの時、呂布の振るっていた方天画戟は鹿紫雲の鼻先に微かに当たり、本人でさえ気づかないほど小さな傷を付けていた

 

 これにより鹿紫雲ハジメの幻獣琥珀に5分間のインターバルが挟まる

 

「(マズイ!一気にダメージを喰らいすぎたか!?それともさっきの影響で脳に負荷がかかったのか!?)」

 

 そうこうしている間にも呂布は再び鹿紫雲へと近づき武器を振るう。瞬時に横に飛び退くがさっきの真空斬で再び空気が破裂、鹿紫雲は砂を巻き上げながら地面を転がる

 

 術式が解けた理由は考えても分からないと判断した鹿紫雲はすぐさま顎のラインを伝って耳から流れる血を拭うと、呂布を見据える。あれだけ体が抉れていた馬も既に回復して、その背中に呂布を乗せていた。鼻息が荒いのを見るに興奮状態か、鹿紫雲を命を断つべき敵として認識したのか定かではないが厄介だろう

 そこを勝機と見た羂索が周りに口の尖った4体の呪霊を浮かべながら馬と共に駆け出す

 

「(今のは反転術式…!ここに来てから習得したのか、全く恐ろしいよ)」

 

 一応親子の模擬戦という事も忘れ、首を刺せば頭より下に反転を送れないという反転使いに対する100点満点の殺し方をするために浮かばせた呪霊。これから鹿紫雲が何をしようとこの呪霊をある程度は守るため呪力を纏わせている為、ただでは祓えない

 術式も使えず、目の前には特級が1人と1体。鹿紫雲の負けに思われた、だが──

 

「(……笑っている?)」

 

 鹿紫雲の笑みは、途切れていなかった

 

 その瞬間、炎が鹿紫雲を中心に吹き荒れる。肌や服は微かに焦げ、浮かべていた呪霊は一瞬で燃え尽きる。アビドス砂漠の砂も炎で直ぐに溶けてガラスとなり太陽光を反射する。呂布でさえその熱にたじろいでいた

 

 

 その姿は触れた物全てを紫電と共に灼き尽くす炎を纏いし姿──

 

【完全術式解放 灼熱琥珀】

 

 アビドス砂漠に再び、朱き焔が返り咲く

 

 

「……マジでどうなってんだよ君は…!」

 

 術式を発動させるには術式という家電に呪力という電気を流すイメージだと言われている。呂布の『術師と術式の繋がりの切断』は、言わば家電に繋げられているコンセントの切断に等しい。それによって行き場を失った呪力が術式に流れず発動できないというものだ

 だが、鹿紫雲ハジメは本来脳の術式の宿る部位に流す呪力を()()()()()()()()()()()()()。しかし、普通はそれだけでは術式は発動できない

 

 術師が術式を発動するプロセスは、術式の宿る部位に入った呪力が電気信号に変わり脳全体に広がってから全身に広がって使用するというもの。だから普通ならただ脳に呪力を纏わせただけでは術式を使用できない、そして鹿紫雲ハジメは唯一無二の電気の性質を持つ呪力を持っている

 これにより呪力使用量は多くなるが、脳全体に呪力電気を纏わせることによって術式を発動していた

 

 制限時間は1分、動きは限られている。しかし──

 

「震霆」 

 

「─!!」

 

「一期」 

 

 鹿紫雲が選んだのは極ノ番の呪詞の詠唱。だが

 

──縛り其ノ参。密着状態でないと使用不可、そして何があっても動かない。密着させる部位は手限定

 

 密着状態でないと使用不可という縛り、その為鹿紫雲ハジメは極ノ番を発動するためにこの縛りを…()()()()()()

 

「無常の理」 

 

 鹿紫雲ハジメは縛りである「密着状態」というものの定義をはっきりと決めていない。つまりは鹿紫雲の解釈次第では目に見えないものでも、空中を漂う空気を対象にすることも可能だった

 

「紫電の霊砂」

 

 それでも極の番は中距離拡散型、この距離だと羂索にもダメージは与えられるだろうがそれよりも大きなダメージを喰らうのは鹿紫雲自身。それは鹿紫雲も把握していた。ならどうするか

 空気の流れを丸い結界だと認識し、そこに極の番を流して呪力でできる限り形を固定する。鹿紫雲もこれが成功するかは分からない、ぶっつけ本番での大博打だった……それでも

 

『極ノ番 雷帝・球』

 

 運までも彼に味方をしてくれていた

 

 

「……ハハッ!極ノ番だって!?君はここでどれだけ強くなれば気が済むんだよ!!」

 

「ゴチャゴチャ言うな。今から全力をぶつける、お前も応えろ」

 

「──ふぅ……そうだね、そうしよう。これに応えなきゃ私としても勿体ない」

 

「今は1000年生きてきた中でも一位に踊り出るほどに興奮しているさ、ありがとう」

 

 傷ついた呂布を収めた羂索が、人差し指を空へと向けたまま右腕を上げた。その時、羂索からまるで数多もの呪霊が束ねられているような膨大な呪力の起こりを感じる

 

廻向えこう

 

 

明呪みょうじゅ

 

 

「不変の調和」

 

 

「交わる混沌」

 

 纏まり、捻れて細くなった呪霊の塊が羂索から出て、その後ろで渦を作るように巻かれていく

 

『極ノ番 うずまき』

 

「さぁ……ぶつけ合おうか」

 

「あぁ」

 

 そう淡白に告げると羂索に向けて手を伸ばす。手のひらには炎と紫電を周りに撒き散らす、形の安定していない極ノ番が待機していた

 

 雷帝・球は本来の雷帝と変わらない中距離拡散型、周りを覆っている呪力を消してしまえばそのまま爆発してしまう。そのままの状態で羂索に向けて投げて、うずまきと相殺して自爆覚悟で自分よりも多く羂索にダメージを与える──

 

「(自分にもダメージが入る前提?雑魚の思考だな)」

 

 否、拡散する極ノ番に呪力で指向性を持たせ、羂索にしか当たらないよう一箇所に向けて光線として放つ。呪力消費量も呪力操作もバカみたいに辛い行為だがそれで十分

 呪力の膜に覆われた極ノ番が前方に小さく集まり捻れる。無理やり閉じ込めていたのだ、発射されるのを今か今かと待ちわびているように揺れている

 

 だが──

 

 

 

「ちょぉっと待ったぁぁぁ!!」

 

「「!?」」

 

 予想外の乱入、両者の意識がそちらに逸れた

 

「おま…お前ら流石にやめろ!ここら一帯を更地にするつもりかよ!!」

 

“た、髙羽さ…はぁっ……は、はやっ……ちょ…”

 

 髙羽の乱入、その後ろを乱れた息とフォームでここに来た先生を見て2人はやっと周りを見た

 

 凹み、えぐれたように砂が消えている地面。ガラスが散らばり太陽を反射、少しでも風が吹けば鋭利なそれが全身を襲うまさに地獄、それが今の戦いで完成していた(ほとんど鹿紫雲のせい)

 互いに極ノ番を消し、術式を解くとバツが悪そうに頬をかいていたり、自分は知りませんとでも言っているような顔でそっぽ向いている羂索に呆れてため息しか出ない髙羽だった

 

「おまえさぁ…楽しかったのは分かるよ?傍から見てもすんごい笑顔だったもん。でもやりすぎなんだわ」

 

「私じゃないもん、ほとんどハジメのせいだもん」

 

「だもんもクソもないだろ!」

 

「…あー……すんません」

 

「もーほら!羂索がそんなんだからカッシー「カッシー…?」に気ぃ使わせちゃったじゃん!」

 

「〜♪」

 

「コラ!口笛吹いてんじゃありません!お前もやったんだから同罪だからな!」

 

「おほん……ごめんよカッシー、お前の親父さんがこんなんだから今までも気使ってきたんだろ?」

 

「え?あっ…え?カッシー?」

 

「そう、鹿紫雲だからカッシー。いいでしょ…ってそれよりも」

 

「羂索!おい羂索コラ!!それパ○ンコのやつだろ!ずっと口笛吹いてんじゃねぇ!地味に上手いしよぉ!」

 

「最近○チンコにハマっちゃってね、この前も2万勝ちしたさ」

 

「何それ俺それ知らないんだけどぉ!?というかどこ伏せてんだよお前!!」

 

 ……あらら、まーた身内漫才が始まってしまいましたわね

 というか髙羽、気づけ髙羽。後ろで先生が顔面真っ青で膝が笑ってるし何とか立ててる状態だぞ、おい気づけ!おい!!

 

“だ…大丈夫……だよ……多分…”

 

「今まで聞いた『多分』の中で一番信用出来んわ」

 

 何とか笑顔を作っている先生に冷ややかな目を向けて肩を貸して、髙羽に耳を引っ張られて怒られている羂索を見ているとつい笑いが出る。さっきまでバチバチに戦りあってたのに終わったらこうだから何とも切り替えが早い

 涙目で軽くごめんと言っていた羂索が笑っている俺に気づいたのか指を向けて、プンスカとでも効果音がつきそうな顔をしてくる

 

「あーハジメ!!今私がイジメられてるのを見て笑ったでしょ!」

 

「イジメじゃねぇよ!!至極真っ当な注意だわ!」

 

「なんだいパチン○行っただけで、別に生活費には手を出してないからいいじゃないか」

 

「あら良心持ってる……じゃなくてだな!勝手に行くなって話だよ──」

 

「はいはいごめんなさーい──」

 

 傍から見たら完全に夫婦漫才だなありゃ

 

“あれ完全に夫婦漫才だね”

 

「回復はやっ」

 

 反転でも使ったんかいってレベルの速さで回復した先生を驚きながら見ていると、無駄にデカイ耳たぶを引っ張られながらズルズルと引きずられるようにして羂索と髙羽が来た。それ耳たぶちぎれない?

 何か考え込んでいるように顎に手を当てて羂索を横目に髙羽に視線を移す。なんで無表情なんだよこいつ

 

「全く……ごめんねカッシー、羂索に謝らせ「そうだ、いい事考えちゃった」今度はなんだい羂索!!」

 

 漫画みたいに手をポンと叩いた羂索、こいつ今度は何を──

 

「私キヴォトスに住むよ、もちろん髙羽と一緒にね」

 

「……は?」

 

“「え……?」”

 

「あ、髙羽には拒否権は無いから。よろしくね」

 

「え?」

 

──────────

 

──────

 

───

 

 翌日、宣言通りD.U.地区のシャーレ付近に羂索と髙羽が引っ越してきた。どうやってか知らないが、家の荷物を全部持ってきたらしい。まあどうせ呪霊使ったんだろうが、それでもゲヘナ学園じゃないから俺の部屋に突撃されることは無いけど……普通に死ねよ、マジで

 

 

 

 

 

 

 

 




呂布くんの強さは適当だけど漏瑚よりちょっと弱いな〜ぐらいです

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通算UA50万記念で書いてほしい奴

  • とある世界線の鹿紫雲(多分2種類)
  • プレナパデス世界の鹿紫雲
  • 女体化鹿紫雲
  • 子供化鹿紫雲
  • 鹿紫雲一化(簡単に言うと記憶喪失)
  • とある科学の超電磁砲コラボ
  • 透き通る世界に響く雷鳴≡(モジュロ)
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