それと前話の感想で羂索がカシモドキの中身が違うことを知っているのかと聞かれましたが、めちゃくちゃ知ってます。羂索は会長から連絡が来てその事を知りましたね
| 先生 |
| いきなりだが、明日時間空いてるか? |
| 空いてるけど、どうしたの? |
| そりゃ良かった |
| ちょっと買い物に付き合って欲しいんだよ |
| 家に置いてる服も全部似たような物ばっかだし |
| 入りずらくなったものもあるし |
| だから、ここらへんで新しい服を買いたいんだよ |
| それならゲヘナ学園の他の子と一緒に行ったらいいんじゃないの? |
| 風紀委員会にも、万魔殿の奴らにも言ったよ? |
| 明日休日だから一緒に買い物行かないかって |
| 見事に全員予定あったんだわ |
| だから生徒の頼みを断れない先生に頼もうって訳よ |
| まあ行くけど、シャーレの書類とかあるから遅くなるかもしれないけどいい? |
| そんぐらい別にいーよいーよ |
| あたしゃ寛大な心を持ってるんでね |
| 3時間までなら許してしんぜよう |
| 流石にそんな待たせないと思うけど、なるべく早く終わらせるね |
| まあ遅くなりそうだったら連絡してくれ |
| 手伝いに行くからよ |
| あ、待ち合わせ場所はゲヘナ学園の駅出て直ぐの所な |
| 時間は後日連絡するから |
| それじゃ、倒れん程度に頑張ってな |
──────────
──────
───
──先生side──
なんとかハジメから送られてきた時間までに書類を終わらせて、ゲヘナ学園の駅に着く。前に来た時もそうだったが、ここは治安が悪すぎる。目を瞑って耳をすませば聞こえるのは爆発音に銃声に罵声……シッテムの箱があってもいつ流れ弾が飛んでくるか不安で仕方ない
気持ちを落ち着かせ、駅を出てすぐの所で周りを見渡す。が、それらしき姿は見当たらない。喧嘩をしている子が多いということもあるだろうが、あの特徴的な髪を見れば一発で分かるはず…
「先生〜」
その場に留まって周りを見渡していると、横の方から私のことを呼ぶ声が聞こえた。ハジメだと思ったけど、しかし……ハジメにしては少し高いような気もする。シャーレで働いてもらってる中で何回も声を聞いているのだ、間違えないとは思うけど…
「おーい、何考え事してんだ先生」
両肩を後ろから軽く叩かれ体がビクッと震えたが、声だけ聞いても誰か分からずじまいなのでとりあえず振り向いて顔を見てみる──
「おっはー先生、ちょっと待たせちまったか?」
……目尻にひび割れのような傷、特徴的な明るい水色の髪…どこからどう見てもハジメ…いや、今の服装だったらハジメとは分かりずらいな
“……ハジメ、だよね?”
「あたぼうよ、正真証銘シャーレで働いてる鹿紫雲ハジメだぞ?まさか人の顔も忘れたのか?」
プンスカ怒るかのように頬を膨らませ腰に手を置く。そりゃそうだ、今まで一緒に働いてた子に確認するように名前を聞いたら怒るだろう。だけど──
“……なんで女装してるの?”
女装してたら分からないよ
いつも頭の上でお団子結びをされていた髪は下ろされ肩まで届き、服も白い服に手首や足首を巻いている包帯じゃなく裾の長い白いワンピース。元々目が大きく中性的な顔立ち+意外と着痩せするタイプだから、女装されたらすぐ側から見ても女性にしか見えない
声もいつもより高いから多分わざわざ声を作っているのだろう。もうそこまでされたら誰か分からないよ
「これいいだろ、女装しときゃ他の不良とかにバレにくいし」
“それはいいとして…なんで女装なの?もっと…こう…”
「うーん。まあ話しても別にいいか」
「一年の頃さ、サツキの買い物を手伝った時に無理やり女装させられたんだけどよ」
「女装してたら不良とかにも気づかれねぇし、ちょっかいとかかけられずに久々に自由に動けたんだわ」
「まあ、その他もろもろあってそれで女装に目覚めたって訳」
その他もろもろの部分が一体何なのか気になるが……まあ置いておこう
“じゃあ今日買いに行く服って言うのは──”
「おう、女装用の服だ」
“それ私が行って大丈夫なの……?”
「何言ってんだ、俺が女装しときゃ生徒に買い物に付き合わされた先生ってことにできるだろ」
「というか、そもそも俺男だし変わらん変わらん」
服装と髪型に似合わないヘラヘラとした表情、身長も相まって見上げるような形になっているがやはりビジュが良い。足も長いし、モデルと言われても分からないレベルだ。これで人の好意には鈍感なんだから酷いよねぇ…
「ほーら、さっさと行くぞ!」
そんな事を考えていると笑顔のハジメに腕を掴まれて引っ張られるように駅を後にする。
“ハジメ、それ似合ってるよ。ハジメの雰囲気に合ってて可愛いよ”
「これ〜?いいでしょ、2年の頃にサツキとのショッピングで買ったやつなんだよ」
「結構気に入ってたから3年になった今でも無事に入って良かったよ〜」
私が褒めるとルンルンとスキップでもしそうなぐらいに……実際軽く飛び跳ねながら腕を掴まれたハジメに連れられて近くのモールへと向かった
・
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ゲヘナモールの3階へ向かうエスカレーター、3階は数多くの衣料品店か並ぶここでもやはり銃声は聞こえてくる。ゲヘナ学園にいる間は銃声から逃げられないとみてもいい程だ、というかぜったいに逃げられない
そんな中でも小さく鼻歌を歌いながら私の前を歩くハジメを見て、私と同じでヘイローが無いのに良く気にせず歩けるなと感心してしまう。私はシッテムの箱…アロナちゃんが守ってくれるからある程度は怖さは無いが、ハジメにはそういうのは無い。だからいつハジメに流れ弾が飛んでくるか不安でたまらな──
カンッ
「おーい!危ないでしょー!」
「なんだアイツ!?素手で銃弾弾いたぞ!?」
「ちょ…やばいやばい!殺される!逃げろ!」
……前言撤回、心配なさそう
「あぶねぇなアイツら……先生、そっちに弾飛んできてねぇか?」
「って聞いても、アンタにはシッテムの箱があるから大丈夫か」
エスカレーターからおりて、多少近辺の事とかを話し合いながら3階を少し歩いていると、ある店の前でハジメの足が止まる
「っと、着いたぜ。ここは俺のお気に入りの店なんだよ」
「安い、素材が良い、種類も豊富……ゲヘナでもここは結構人気あるんだよ」
「ついでに時間あるなら先生にも似合いそうな服探してやるよ。女物だけど」
─ ほら先生、どっちが似合うと思う?
─ こっちはベージュで、俺の髪色とのバランスを取れると思うし、
─ 黒もクール系で良さそうなんだよな〜
─ ……ん?……どっちも似合う? はぁ……先生?
─ もし彼女が出来て、一緒に服を選びに来た時にもそう言うのか?
─ そんなんじゃダメダメ
─ こういう事を言う女性ってのは、実は自分の中でもう欲しい方が決まってて、
─ 彼氏の意見で背中を押して欲しいだけなんだよ
─ そういう事を言うと、彼女には「真剣に選んでくれてないんだ」って思われちゃうぞ。……多分
“どこ情報なのそれ…?”
─ ……。とにかく、
─ この状況になった時は、悩んでてもこっちの方が良いってしっかり言った方がいいんだぞ
─ まっ、恋人がいない奴の戯言として受け取っとけ
─ 先生も想い人が出来たら、しっかり気をつけてくれよ
“うん、ありがとう。それなら私はこっちが良いと思うよ”
─ お、さっそくどっちが良いか言ってくれたな
─ けど結局、俺はどっちも買うけどな。ヘヘッ
「いやぁ〜、いい買い物したねぇ〜」
「先生悪いね、荷物持ちみたいにしちまって」
“大丈夫だよ、私が持つって言ったからね”
あれから30分程ハジメの服選びを手伝ってから会計を済ませて、モールから出てハジメの家へと二人で歩く。私の両手には服が何着も入った紙袋が2つ、合計で10着買ってルンルン気分のハジメを見ていると私も自然と気分が良くなる
ハジメの笑顔は出会ってから何十回も見た事あるが、やはり服装が違うからか新鮮に感じる。下ろしている髪からも、一歩踏み出す度に揺れて微かに甘い香りが漂う
風紀委員会やゲヘナの事を楽しげに話すハジメの隣を相槌を打ちながら歩いていると、何時の間にか家に着いていた。夕方になり日が傾き始めた辺りだから周りに喧嘩をしている不良生徒たちは少なく、駅よりかは治安は良かった
「ここまで持ってくれてありがとな、結構重かったか?」
“ううん、流石にそこまで貧弱じゃないから”
「まあ一応成人男性だしな」
ハジメに服を渡し……軽々と2つの紙袋を片手だけで持ってドアを開けた。というか、ハジメの家って賃貸なのか…羂索さんがここにしたのかな?
「それじゃ先生、また明日シャーレで会おうな」
“うん、また明日”
開いたドアを足で抑えながら、振り向いて手を振ってきたハジメに応えるように私も手を振る
こうして、私とハジメの休日は終わりを迎えた
ちなみにカシモドキが連れてきた店は良く休日にサツキと一緒に行く店です。最初に女装させられた店とは違います
メモロビのイメージは両手にハンガーにかけられた黒とベージュ色の服を持ってるニッコリカシモドキを想像しといてください。ついでに頭撫でといて
Q.カシモドキって風紀委員会に行く日はシャーレに帰ってるの?
A.大体日付が変わるぐらいの時間まで残っているので自分の家に帰ってます
通算UA50万記念で書いてほしい奴
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