透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

74 / 79
パヴァーヌに入ったのにモチベが下がっていく……なぜだ…。この先エデン条約とかでもっと書きたい奴があるのに……!!

と、言う訳でこれから少し小説の文字数と地の文を減らします。モチベが戻ってきたら戻すつもりですので宜しく


すまんがお前らが悪い

 

「それに関しては、私から直接ご説明しましょうか?」

 

 そんなだいぶ聞き慣れた声が後ろのゲーム開発部の部室の扉方向から聞こえてきた。あぐらをかいたまま後ろを振り向いてその人物を確認すれば、あのミレニアムオオフトモモこと早瀬ユウカが金剛力士の如く仁王立ちをしていた

 廊下の外で微かに「ヌッ、ヌッ」って音がしていたのは気のせいじゃなかったのか。本当にどうなってんだそれ、ミレニアムの技術か?

 

「今変なこと考えたわね……って、鹿紫雲さん?どうしてゲヘナ学園の貴方がここに…?」

 

「おっすユウカ、久しぶり」

 

“久しぶり、ユウカ”

 

「で、でたな生徒会四天王の1人!冷酷な算術使いの異名を持つ生徒会の会計、ユウカ!」

 

「ってそれよりも!先生と鹿紫雲先輩ってユウカと交流があったの!?先に言ってよぉ!」

 

「別に聞かれてなかったし…ねぇ?」

 

「私に聞かれても分かりませんよ……はぁ、それよりも」

 

「……まさかこんな形で会うなんて、先生と鹿紫雲さんには話したいこともありますがそれはまた後にするとして……モモイ」

 

 そう言って眉間に皺を寄せながらモモイを睨むユウカ。その視線から逃げるようにモモイは冷や汗を流し、顔を少しだけユウカから逸らしていた

 

「本当に諦めが悪いわね。廃部を食い止めるために、わざわざシャーレまで巻き込むだなんて……けど、そんな事しても無意味よ」

 

「例え連邦生徒会直属のシャーレだとしても……いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても!部活の運営については概ね、各学園の生徒会に委ねられているんだから」

 

「Heyユウカ」

 

「……なんですか鹿紫雲さん」

 

「廃部つってもいきなりは可哀想だろ?コイツらだって部活として頑張ってきてんだし、さすがにそんなに横暴が許されるとは──」

 

「ミレニアムの部活は、部員数が4人以上か部活として見合う成果を出せれば廃部にはならないんです」

 

「ですがゲーム開発部の現在の部員数は3人。そもそも4人以上という規則を守れていない上、部活としての成果を出せないまま何ヶ月も経ってるんですよ」

 

「すまんなお前ら。これに関しては全面的にお前らが悪い、もう諦めろ」

 

「そんなぁ!?裏切り者!」

 

 今のを聞いたら、規則を守れていないゲーム開発部が廃部の危機に陥ったから最後の悪あがきでシャーレ呼んだって感じになってるけど…普通にユウカは悪くねぇなホントに

 

「ぐぬぬ……で、でも!私たちだって全力で部活動をしてる!だからあの、なんだっけ…… 上場閣僚?とかいうのがあってもいいはず!」

 

「それを言うなら情状酌量だわ」

 

「全力で活動してるって……?笑わせないで!」

 

「校内に変な建物を立てたと思ったら、まるでカジノみたいに装飾してギャンブル大会を始めるし、レトロゲームを探すとか言いながら古代史研究会を襲撃するし……」

 

「おかしいでしょう!?全力かもしれないけど部活動としては間違ってるわよ!それに、これだけ各所に迷惑をかけておいてよく毎度のように部費を請求できるわね!?」

 

 それを聞いた先生と俺はただ呆れて天を仰ぐことしか出来なかった。入り込める隙がない…というか、入り込める隙をゲーム開発部が先回りして潰して行っているような感じだ

 規定をそもそも守れていない挙句、学園の顔を汚すような行為を繰り返す部活を廃部にするのは生徒会としては当然の判断。ゲーム開発部とセミナーは10:0でゲーム開発部が悪い、流石のシャーレでもこれでは廃部は食い止められない…

 

 ここで鹿紫雲に電流走る

 

「……!いや待て、ゲーム開発部なら1つぐらいは賞を取ってるゲームもあるはずだろ。それはどうなんだ?」

 

「賞を取れているなら、規則の「部活として見合う成果」に入るから廃部は止めれるはずだ」

 

「鹿紫雲先輩……!」

 

「おおお!ナイス鹿紫雲先輩!そうだよ!私たちだってしっかり結果があるもん!」

 

「は、はい!《b》テイルズ・サガ・クロニクルはちゃんとあのコンテストで受賞、も……」

 

“テイルズ・サガ・クロニクル?君たちの作った物なの?”

 

「へぇ、なんだ。しっかり取ってんじゃん、けどなんでどんどん言葉が萎んでいくんだよ」

 

「……その反応を見るに、お二方は詳しくは知らないようですね。テイルズ・サガ・クロニクル…確かにそのゲームはコンテストで受賞している、ゲーム開発部唯一の成果です」

 

「なんだ〜、なら──」

 

「……ゲームそのものもさることながら、レビューが大変印象的でした」

 

 

 私がやってきたゲーム史上、ダントツで「絶望的」なRPG。いやシナリオの内容とかじゃなくてゲームとしての完成度が

 

 このゲームに何が足りないかを数えだしたらキリが無いけど……まぁ、一番足りてないのは「正気」だろうね

 

 このゲームをプレイした後だと「デッドクリームゾーン」はもしかして名作の部類に入るんじゃ……って思っちゃうわ

 

 

 ……聞けば聞くほど酷いレビュー。プレイした生徒が酷いのかゲーム自体が酷いのか…多分というかほぼ確で後者だろう。そうじゃなきゃこんなレビューは付かない

 

「何それ……成果ってのはクソゲーオブザイヤーにでも受賞したのかよ…」

 

「似たようなものです。ゲーム開発部唯一の成果、それはクソゲーランキング1位だけなんですから」

 

「もーダメだ、潔く諦めろお前ら」

 

「さ、匙を投げないでください……せめて最後まで…」

 

“1位かぁ…そのゲーム、凄く気になってくるね!”

 

「「(´;ω;`)」」

 

「……」

 

「先生、そりゃ気遣いじゃねぇぞ。傷口に塩どころか撒菱を刷り込むレベルの暴力だぞ、後で説教な」

 

“えっ”

 

「……とにかく、あなた達のような部活がこのまま活動していても、かえって学校の名誉を傷つけるだけよ。それにその分の部費を他に回せば、きちんと意義のある活動をしている生徒たちの為にもなる……」

 

「だから、もし自分達の活動にも意義があるのだと主張したいのなら、証明してみせなさい」

 

「証明、って……?」

 

「何度も言ったでしょう。きちんとした功績や成果を証明すれば、廃部は撤廃するって」

 

「例えば、何かの大会で受賞するとか?」

 

「大会……それならミレニアムプライスってやつなら良いじゃないか?」

 

「ミレニアムプライス?知っていたんですか?」

 

「あぁ、昔に風紀委員会の情報部にいた時に少しだけ調べてたんだよ。それで受賞したら、さすがに文句ないよな」

 

「それなら廃部は撤廃できます……ですが、ゲーム開発部の能力はあのクソゲーランキングが証明済み」

 

「ぐっ……」

 

「どうせならお互い楽に済ませましょう?今すぐ部室を空けて、このガラクタも捨てて」

 

「……ガ、ガラクタって言わないで…!」

 

「……じゃあ何なの?」

 

「そ、それは……分かった。全部、結果で示す」

 

「そのための準備だってもう出来てる!鹿紫雲先輩の言ってたミレニアムプライスに、私たちの切り札……「TSC2」テイルズ・サガ・クロニクルを出すんだから!」

 

「……本気なの?」

 

“あの……ごめんけど、ミレニアムプライスって…?”

 

「昔に調べたから少し曖昧だけど、ミレニアム中の部活が各々の成果物を競い合うミレニアム内でも最大規模のコンテスト…だったよな?」

 

「そう!それに受賞すればユウカだって絶対に認めてくれる!」

 

「……確かにそうね。受賞できたら、の話だけど」

 

「でもモモイ、あなたが言っていることは運動部がインターハイに出場するとかそういうレベルじゃなくて、高校球児がいきなりメジャーリーグに出るみたいな、雲を掴むような話よ」

 

「……まぁ良いわ。何でだろ、私もちょっと楽しみになってきたし……」

 

「…分かった、そこまでは待ちましょう」

 

「今日からミレニアムプライスまで二週間……この短い時間でどんな結果が出せるのか、楽しみにしてるわ」

 

 モモイたちに最後の慈悲を与え終えるとひとつ息を吐いて先生の方を見た

 

「……まさか先生の前でこんな可愛くない所を見せてしまう事になるなんて……ただこれも、生徒会の仕事なので」

 

「次はもっと違った、落ち着いた状況でお会いしましょうね先生。それではまた」

 

 そう言いゲーム開発部の扉のドアノブに手をかけたユウカ、だがそのドアノブを捻る前に再び後ろを振り返ると俺の方を見た

 

「それと鹿紫雲さん、何故あなたが先生と一緒にいるのか説明を貰いたいので一緒に来てください」

 

「あいあい…しゃーねぇな……」

 

 

「……シャーレに加入して住み込みで働いている?」

 

「そうそう、2週間前ぐらいに正式にシャーレの職員として働いてるんだわ」

 

 ミレニアムの学園内の自販機から缶コーヒーを2本買い、一本をユウカに渡す。自販機のすぐ側の壁に背を預けてプルタブを開けると1口口に含んで喉に通す

 

「加入するかは個人の自由ですが……その、風紀委員会の方は大丈夫なのですか?」

 

「ゲヘナは不良の数も多く、風紀委員会の委員長と副委員長でなんとか治安を保っている状態で有名ですけど……その一角であるあなたがいなくなったら大変なのでは…?」

 

「大丈夫よ大丈夫、週4で風紀委員会の方に行ってるし、他のみんなも強いから」

 

「しゅ、週4……シャーレの仕事もあるんですよね、しっかり休めてるんですか?」

 

「一応脳に反転回せば大丈夫だけど、1日休めば回復できるように体が出来上がっちゃってね、まあ慣れというよりかは進化だな」

 

「多分2年生の頃かなぁ?細かいことは忘れたけどいつの間にかこうなってた」

 

「あなた本当に何なんです……?」

 

 缶コーヒーを両手で持ちながら若干引き気味のユウカを横目に、一滴残さず飲み干した缶を握りつぶすとゴミ箱に入れる

 

「まあそゆことで、先生と一緒にいる理由も話したしそろそろアイツらのとこ戻るわ。ユウカも倒れん程度に生徒会としてがんばれよ」

 

「……鹿紫雲さん」

 

「んあ?」

 

「あの子達の事、宜しくお願いします。どうせ危ない事をすると思いますのでその時はあなたがしっかり守ってください。一応、私の後輩なんですから」

 

スイートだねぇ……あいあい、マム」

 

「なっ……!だ、誰がマムですか!?あ、ちょっ──」

 

 

 




二日投稿を目指したい…無理だとしてもせめて3日……!ゴールデンウィークは5日連続で……!!

早いけどパヴァーヌ二章どうする?

  • 最初っから参加
  • 途中参加
  • 参加すな、エデン条約に集中しとけ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。