透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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というか、もしカシモドキが都市に行ったら『紫の琥珀』か『水色の琥珀』のどっちかの色を名付けられそう。まあ多分水色だけど、紫はちょっと……ねぇ……?

あ、後それと『ク〇ガキ2人組』で初手からユズがロッカーに入ってたって描写してたけど、廃墟に戻ってからいたんだね……急いで修正しました

あ、感想と評価お願いします


厄ネタ満載の記憶喪失系少女

 

 

 やあみんな、俺だ。鹿紫雲だ

 あれから10分ぐらい部屋の機械?に話しかけてたけどうんともすんとも言わず、返事は返ってこなかった。悲しい(´・ω・`)

 まあその話は置いといて、下部の扉に落ちていった先生たちが無事に戻ってきて、そのまま廃墟をソロリソロリと抜け出してゲーム開発部の部室に戻ってきたんだけど──

 

「」モグモグ

 

「あぁちょっと!?私のweeリモコンを食べないで!ペッして!ペッ!」

 

「うーん……こりゃまた…まるで赤ちゃんだね」

 

「……先生、説明を、してください。俺は今、冷静さを欠こうとしている」

 

“落ち着いて?ねぇハジメ、落ち着いて?ここに帰る前に廃墟で説明したでしょ?だからそんな怖い顔で近づかないで!”

 

「まあジョーダンジョーダン、悪いねぇ」

 

 先生がモモミドのどっちかと子をこさえてきました()ってのは冗談で、下に落ちた後にだだっ広い空間に出たと思ったら、今ミドリのWeeリモコンを食べてたあの子が椅子に座って眠っていたらしい。何を言ってるか分からないと思うが俺も分からん。ついでに記憶喪失みたい

 先生が言うには人間ではなくて起動音みたいなのがこの子から聞こえたからロボットかもしれないらしいけど、こんな人間に近いロボットがいたら粛清されるぞ、別の都市なら

 

 ……けど、考えうる限り最悪な展開なんだよな。多分こいつがリオの言っていた謎の機械だろうし、危険だと分かってからぶち壊そうにも良心が痛むしヘイロー持ちだから時間がかかりそう……ウゲェ、全部投げ捨てて山篭りしたくなってきた

 そういやなんか既視感あるな……ヘイロー持ちのロボット……あ、ビナーヘビカスだ。もしかしてこいつ、アイツと同じ部類なのか?うわー厄ネタの予感ー

 

 ……しっかし、仮にロボットなら肌どうやって作ってんだ?しっとりしてるし柔らかいし、なんなら人並みの温かさまである……本物の肌と遜色ないぞこれ。ほっぺぷにぷにしてる

 

「……どうかされましたか」

 

「いやぁ、困ったなぁ……って」

 

「?」

 

「何してるのさハジメさん……とりあえず、名前は必要だよね。ならアリスって呼ぼうかな」

 

「……本機の名称、アリス。確認をお願いします」

 

「ちょ、ちょっと待って!それお姉ちゃんが勝手に呼んだ名前でしょ!?本当ならAL-1Sちゃんなんじゃない?」

 

「いちいち呼ぶ時に「AL-1Sちゃん」って呼ぶのめんどいし大変だろ。何より呼びにくい」

 

「た、確かに……」

 

「そうそう!ハジメさんの言う通り!それでどう、アリス?気に入った?」

 

「……肯定。本機、アリス」

 

「あはは!ほら、見たか私のネーミングセンス!」

 

「うーん……本人が気に入っているならいいけど……」

 

「よーし、それじゃ次のステップだね!ねぇミドリ、私たちが危険を冒してまで、G.Bibleを探してた理由はなんだったっけ?」

 

「それは……いいゲームを作って、廃部を阻止するためでしょ?」

 

「そう、1番大事な問題はそれ。良いゲームも作りたいけど、まずは部活の維持が最優先。それでそのためには2つの条件のうち、どっちかをクリアする必要がある」

 

「ミレニアムで受賞を狙うのはあくまでその内の1つに過ぎないんだよ」

 

「あくまでも何も、方法は実際のところ1つしかないでしょ?お姉ちゃんがそう言ったんじゃん、だってこれ以上部員を増やすのは無理……」

 

「……なるほど、そういう事か」

 

「いや……まさか、お姉ちゃん。この子をミレニアム生徒に偽装して、うちの部に入れようとしてるんじゃ……!?」

 

「ふっふっふっ……まさにその通り!さあアリス、私たちの仲間になって!」

 

「」ガジガジ

 

「ああっ!私のゲームガールズアドバンスSP食べちゃダメ!8コア16スレッドカスタムCPUに8K解像度を誇る、キヴォトス唯一の16bitゲーム機なんだよ!?」

 

 16bitのゲーム機に8K解像度なんか要らねぇだろ、そんなに解像度良くて何の意味があんだよ

 

「というか、部員にするならミレニアムの学生証とか色々必要だろ?アリスの学生登録とかどうすんだ」

 

「そこは私の方で何とかするから安心して!先生たちは協力してアリスに話し方を教えてあげて。今のままじゃ疑われちゃうかもしれないから」

 

「ただでさえ「友達もいないあなた達に、新しい部員の募集なんてできるはずないでしょ」って言われてるし……」

 

「悲惨だな。なんとか言いくるめれたとしても、アリスの今の口調じゃ全部台無しだしな」

 

「たしかに……仕方ない、やれるだけやってみるよ」

 

「よし!じゃあ任せた!」

 

 そう言ってからモモイは笑顔で部室から飛び出して行った。多分アリスの学生証とかを偽造してもらうつもりだろうが、一体どこのやつに頼むつもりなんだろうか

 

「え、えっと……アリスちゃん?」

 

「肯定。本機の名称、アリスです」

 

「うん、じゃあアリスちゃんって呼ぶね。それにしても話し方かぁ……よく考えると、どうやって習得するんだろう」

 

「親の話す言葉だったり、絵本とかの読み聞かせで学んでいくとは思うが……どっちにしろ、時間がかかるなぁ」

 

「うーん、インターネットに子供用の教育プログラムってあるかな……」

 

「……正体不明の物を発見、確認を行います」

 

 ゲーム開発部の部室内をキョロキョロしていたアリスが、床に落ちていたゲームのソフトのようなものを拾った。表紙に書いているのは「テイルズ・サガ・クロニクル」の文字……ありゃ?これって

 

「えっと……ちょっと恥ずかしいけど、実はそれ私たちが作ったゲームなの。まあ、すごい酷評されちゃったやつなんだけどね」

 

「あ、そうだ。クソゲーランキングでは1位になっちゃったし、アリスちゃんがどう思うか分からないけど……。アリスちゃん、私たちのゲーム、やってみない?」

 

「会話をしながら進められるから、ゲームをやってみるのも勉強になるかも」

 

「いい案……だが、クソゲーランキング1位なんだろ?やってる途中でアリスの人格崩壊しないか?」

 

「私たちが作ったものをなんだと思っているんですか……それで、どう?」

 

「……ここまでの言動の意図、完璧には把握しかねます。しかし……肯定、アリスはゲームをします」

 

「ほ、本当に!?ちょ、ちょっとまってて、今すぐセッティングしてくるから!」

 

 

「よし、準備完了!」

 

「さて、鬼が出るか蛇が出るか……」

 

“酷い言い様だね”

 

「……アリス、ゲームを開始します」

 

────────

 

──────

 

───

 

 そこからおよそ3時間程……

 

「こ、ろ、し、て……」

 

「うわぁ……これは、うわぁ……」

 

「すごいよアリス!開発者二人が一緒とはいえ、3時間でトゥルーエンドなんて!」

 

 目的の人物がいなかったから戻ってきたモモイと一緒にアリスのプレイを見ていたが……テイルズ・サガ・クロニクル……何とも悲惨な、異常な物だった

 

 まず初手でBボタンを押せと指示が出るが、指示通り押すと爆発してゲームオーバー。本当はAボタンを押すやつだとか、その後に出てくる初手のザコキャラが銃持ってたり……

 挙句の果てにはヒロインが主人公の母親で実は前世の妻で、その妻の元に子供の頃別れた腹違いの友人がタイムリープ……腹違いの友人ってなに?俺は何を言っているんだ?

 しかも途中途中おかしな単語があったし……草食系って言葉を思い出せなかったから植物人間にするのはだいぶ意味が分からない。どうやってミレニアム入ったんだモモイ、裏口か?

 

 そのせいで何回アリスの頭から煙が吹き出したことか……比喩じゃなくて、本当の意味で

 

「もしかして、本当にゲームをやればやるほど、アリスちゃんの喋り方のパターンがどんどん多彩になってきてる……」

 

「勇者よ、汝が同意を求めるならば、私はそれを肯定しよう」

 

「おぉ、ゲームからそのまま覚えたせいで少し違和感はあるがだいぶ良くなってるぞ。このまま続けりゃ無事に話せそうだな」

 

「と、ところで、その……こういうのは面と向かって聞くのは緊張するんだけど……」

 

「わ、私たちのゲーム、どうだった?面白かった!?」

 

「クリアして第一声が『ころして』のやつにそれ聞くか?」

 

“ハジメ、それを言うのは野暮ってものだよ”

 

「……説明不可」

 

「ええっ!?なんで!?」

 

「……類似表現を検索、ロード中…」

 

「も、もしかして……悪口を探してる……?そんな事ないよね?」

 

「無いとは言いきれねぇのが悲しいなぁ……」

 

「……面白さ、それは明確に存在。プレイを進めれば進めるほど、まるで別の世界を旅しているような……夢を見ているような、そんな気分……もう一度……」

 

「もう一度……」

 

 何故かそこで言葉が途切れたアリス、すると急に涙を流し始めた

 

「ええっ!?」

 

「ア、アリスちゃん!?どうして泣いてるの!?」

 

「決まってるじゃん!それぐらい、私たちのゲームが感動的だったってことでしょ!」

 

「いくらなんでも……というかこのゲーム、ギャグ寄りのRPGのはずだし……」

 

「ありがとうアリス!その辺の評論家の言葉なんかより、その涙の方が100倍嬉しいよ!あー、早くユズにも教えてあげたい……!」

 

「ユズって、さっきから後ろのロッカーに入ってる子か?」

 

「」ガタッ

 

「えっ?」

 

“え?”

 

「……ちゃ、ちゃんと、全部見てた」

 

 一瞬ガタッと揺れた後ロッカーの扉が開き、そこからモモミドと大差ない身長の子がおずおずと出てきた。ユズって名前だから髪は黄色かと思ってたけど、赤色なんだな

 

「きゃあぁぁぁ!!!お、お、お化け!?」

 

「落ち着いてミドリ!プライステーションを投げちゃダメ!そろそろ壊れる!」

 

「まずそもそもゲーム投げんな」

 

「正論……って、ユズ!」

 

「ユズちゃん、あれだけ探しても見つからなかったのに!いつからロッカーの中にいたの?」

 

「み、みんなが廃墟から帰ってきた時から……」

 

 帰ってきた時からなんかいるなぁとは思ってたけど……3時間もロッカーの中にいるのはキツイだろ

 

“というか、ハジメは気づいてたの?言ってくれれば良かったのに”

 

「危害は加えて来なさそうだったし、無視でいいかなぁって」

 

「だいぶ前じゃん!?その時からずっとロッカーの中にいたの?あ、もしかしてアリスちゃんが怖かったから?」

 

「それ以前に面識のないない男二人がいるんだからそこを怖がるだろ」

 

「確かにそれもそうだね。あ、アリスは初めましてだよね、この人が私たちゲーム開発部の部長、ユズだよ」

 

 ユズは途中で少し立ち止まりながらオドオドとアリスに近づいていく。少し離れたところで止まると覚悟を決めるように深呼吸をした

 

「えっと、あの、その……あ、あ、あ……」

 

「……?」

 

「……ありがとう。ゲーム、面白いって言ってくれて……もう一度、やりたいって言ってくれて……」

 

「泣いてくれて、本当に、ありがとう」

 

「???」

 

「面白いとか、もう一度とか……そういう言葉が、ずっと聞きたかったの」

 

「ユズちゃん……」

 

 やっべ、うるっときた。涙出そう

 

「とにかく、改めまして。ゲーム開発部の部長、ユズです。この部に来てくれてありがとう、アリスちゃん。これからよろしくね」

 

「よろ、しく……?……理解。ユズが仲間になりました、パンパカパーン!……合ってますか?」

 

「あ、うん。だいたいそんな感じ、かな」

 

「正確にはまだアリスの学生登録もしてないから、ミレニアムの生徒じゃないけどな」

 

“細かいことはいいの、この先入部させるんだし”

 

「ふふっ、その様子だと、本当に私たちのゲームを楽しんでくれたんだね……仲間が増えるのは、RPGの醍醐味の一つだもんね。あ、もしRPGを面白いなって思ってくれたなら……私が、他にもおすすめのゲームを教えてあげる」

 

「ちょっと待ったぁ!アリスにオススメするのは私が先!良質なゲームをやればやるほど話し方も自然になって、私たちの計画の成功率も上がるんだし!さぁ、まずは英雄神話とファイナル・ファンタジアとアイズ・エターナルと……」

 

「何言ってるの、アリスちゃんはゲーム初心者だよ!?ゼルナの伝説・夢見るアイランドから始めるのが一番だって!」

 

「これだけは譲れない、次にやるべきはロマンシング物語だよ。あ、でも第3弾だけはちょっと、個人的には、やらなくても良いかなって……」

 

 聞き覚えのある名前がチラホラあるが、多分内容もほとんど同じなんだろう。そんなにゲームをやった事ないけど、ここに来たのを期にやるのもありかもな

 

「……期待。再び、ゲームを始めます」

 

 




一応エデン条約でキヴォトス曇らせ祭を予定してるんだけど、どうかな?

早いけどパヴァーヌ二章どうする?

  • 最初っから参加
  • 途中参加
  • 参加すな、エデン条約に集中しとけ
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