というか、呼吸出血火傷の船長イシュッシュは本当に何なん?蜘蛛の巣出身?
「やべー……ウタハの奴と話し込んでたら出るの遅くなっちまった……」
どうも、作って欲しいやつの図面を渡したらウタハからの質問攻めでかなり時間を喰われちゃった。自爆機能を付けていいかだったりラジバンダリ聞かされたがもちろん全部拒否った、わざわざ自爆させる訳ねぇだろマジで
つーか時計みたらアイツらが出てから10分ぐらい経ってんな、あのウタハにしては引き止めてた時間は結構短かったな。いやー初めて会った時のことを思い出すぜ
うーん、游雲と神武解が無いからちょっと違和感があるなぁ。白い如意棒の方はシャーレに置いてあるし……持ってこようにも少し時間がかかるから先にゲーム開発部に戻るか
と、その時、ゲーム開発部の部室がある方向からユウカが歩いてきていた
「……あら?ハジメさん」
「お、ユウカ。どうした、アイツらに何か用があったのか?」
「えぇ、ゲーム開発部に新しく入部したアリスちゃんの事です。あの子達の事だから、もしかしたら脅されて入部させた可能性があると思ってたのだけど……」
「まあ、少し怪しかっただけでゲームが本当に好きだってことは分かりましたし、今学期まではゲーム開発部を正式に部活として認定しました」
「やっぱお前優しいよな……今学期まではってどういう事だ?」
「それなんですが、今は部活の規定人数を満たすだけじゃなく同時に部としての成果を証明しないといけなくなっているんです」
「急に決まった事ですから、まだ猶予期間はありますが……その期間は今月末までなので、成果を出せなければ廃部は確定なんです」
「……一応聞いておくが、アイツらはその事は……」
「部長であるユズちゃんが全体の部長会議に参加していなかったので知らなかったみたいです」
「あらら……そりゃ災難だな……まあそれ以前に、モモイがユウカに『ミレニアムプライスでしっかりと結果を出す』って豪語してたからな」
「えぇ。アリスちゃんが加わった今、どんなに面白いゲームが出来るのか期待していますよ」
そう言うとユウカはヌッ、ヌッと効果音を出しながら去っていった
「(今思ったけどサラッと皆を『ちゃん』呼びしてたよな……やっぱそういう癖だったか)」
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俺がゲーム開発部の部室に戻った時には、既にモモイ達が再びG.Bibleを探しに廃墟に行こうと決意を固めていた
しかも部長会議に参加していなかったのを申し訳なく思っていたユズが一緒に行くとの事……サラッと半年間近く校舎の外に出てないって言われてたな。食事とか風呂とか、そこら辺はどうしてたんだよ……
「パンパカパーン!ユズがパーティーに参加しました」
「……うん、よし!やるしかない、行こう!」
「アリスちゃんも、武器とか装備持って!」
「アイテムを選択、『光の剣:スーパーノヴァ』を装備しました」
そうしてゲーム開発部の部室内に活気が戻ってきた時、モモイが何も携えていない俺に気づいた
「あれ?ハジメさん、あの如意棒とか変な形の武器はどうしたの?」
「エンジニア部の奴らに頼んで点検中。つまり今は丸腰だね」
「丸腰!?そんな状態で廃墟に行ったらマズイじゃん!」
「アリスに任せてください!お兄様と先生の安全は、この勇者アリスが必ず守ります!」
“ありがとうねアリス、心強いよ”
「おぉ、そりゃありがたいけど……普通に如意棒で戦うより拳の方が強いから、俺は大丈夫かな」
「拳の方が強い……?」
「……ま、まあ!とりあえず行こっか!今度こそ、G.Bibleを手に入れるために!」
「……うん!みんなで、部室を守ろう!」
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「先生っ!伏せて!」
ロボット側から放たれたロケット弾が近くに着弾し、飛ばされた破片が俺たちの頭上を通過した
あれから廃墟に入り込んだは良いものの、そっこう戦闘になってしまって今は先生の近くにいます。戦おうとしたけど、先生から“丸腰だと危険だから”と言われ今回の戦闘は前に出るなと言われてしまった。悲しい
反転あるからぶち抜かれても大丈夫、とは反論しようとしたがここは俺らの他にも1年生であるゲーム開発部の面々がいる。そんな中で俺が腹やら頭やらをぶち抜かれたら曇ること間違いなしだ、とくにアリスがヤバそうとは個人的に思ってる
まあそんなこんなで先生の安全を確認しながら俺は後方から呪力を込めた石をぶん投げて援護はしているが、いかんせんやっぱり量が多い。これなら游雲ぐらいは残しときゃ良かったぜ……タハハ
「来た、ロボットたち……」
「大丈夫、まだ引き付けられる……!」
「……よし。アリスちゃん!やっちゃって!」
「今日の私の役割は、光属性広域アタッカー……前方のモンスターたちを、殲滅します……光よ!」
光の剣:スーパーノヴァ……めんどいから光の剣で。光の剣から放たれたビームがノコノコと集まってきたロボットたちをぶち抜き、でかい音をたてながら爆発四散した。ナムサン
「お、成功!」
「アリスちゃん、凄い!」
「ま、まだ!敵の第二波が接近中!」
「ここで立て続けはちょっと……さすがに不利だよ。撤退しよう!先生やハジメ先輩……は大丈夫か。とりあえず、安全第一で作戦を立て直した方が、きっと……!」
「……ううん。ここで退くわけには行かない、突破しよう」
「ええっ!?」
「多分ここで退いても、状況は悪くなる一方。ロボットは今の戦闘音を聞いて、この後どんどん集まり続けるはず」
「全部でどれぐらい数がいるか分からないけど、多分今が一番手薄……G.Bibleの座標が示してるあの工場に入るには、今が最大のチャンスだと思う」
「で、でも……」
「大丈夫です」
「アリスちゃん……?」
「私たちは今まで一緒に、27回のダンジョン探索と、139回のレイドバトルを成功させてきました。今回もきっと……このパーティなら、勝利できるはずです」
「で、でも、それはゲームの話でしょ!?」
「どう転んでも、危険はある……私も、頑張るから」
「で、でも先生は?私たちと違って、攻撃を受けたら……!」
「先生は一応バリアあるから安心しろ。俺は素手でも銃弾は弾けるし取れるから心配するな」
“でもこれにも限界はあるから、その時はよろしくね”
「さらっと凄いこと言わなかった……?」
「それに、アリスっていう頼もしい妹兼勇者もいるからな」
「はい!どれだけ危険な状況であっても、アリスが先生とお兄様を守ります!」
「よし、そういう事だしこのまま突破しようか。援護はするから頼んだぞ、お前ら」
「……分かった、私も覚悟を決める!」
「ゲーム開発部、敵を突破するよ!先生、指揮をお願いします!」
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とまあ、時たま援護をしながら先生の指揮の元、何事もなく無事に敵を突破した俺たちはそのG.Bibleがあると記された座標の工場に来ていた
「はあ……はあ……何とか成功、かな?」
「侵入成功、ミッションをクリアしました」
「ねえねえ、私たちってもしかして実は凄く強いんじゃない?C&Cとか、他の学校の戦闘集団と戦っても勝てちゃうかも!」
「お、言うねぇモモイ。なら今度、ゲヘナ学園の俺が所属している風紀委員会と戦わせてやろうか?」
「ふっふっふっ……ハジメさんが所属している組織だとしても、私たちの勝利は確実だろうね!」
「もちろん俺はゲヘナ側で戦うし、風紀委員長の空崎ヒナは俺より強いからな。言質取ったぞ」
「ごめんなさい調子に乗りました」
「何してるのさ……まあでも、確かに自分でもちょっとびっくり。きっと、先生の指揮のおかげですね」
「私も、そう思う……先生がいると、安心感が全然違う……」
「ところで、みんな残弾数は尽きてない?」
「バッテリーがチカチカしてます……マナが足りません、という事でしょうか?」
「そうかも、あと一回ぐらいしか持たなさそう……」
「そうだ!ハジメさんって電気使えるんでしょ?それで充電してみようよ!」
「光の剣をぶち壊す覚悟があるならやるぞ?そもそも電気つっても俺の場合は雷に近いやつだからな」
「そうなんだ……じゃあ電気代とかは節約できないんだね、残念……」
「(なんかネルと似たようなこと考えてんなコイツ……)」
「それなら、出来るだけ戦闘は避けていこっか」
そうして工場の奥に進もうとした時、アリスが立ち止まり俺たちとは明後日の方向を見つめていた
「ここは……あ……」
「アリス、どうしたの?」
「……分かりません。ですが、どこか見慣れた景色です。こちらの方に行かないといけません」
「えっ?」
道をわかっているかのように迷いなく奥へと進んでいくアリスの後をついて行く……どうしたんだろ急に、まさかG.Bibleを見つけてからアリス暴走エンドとかないよな?ないよね??怖いよ?妹を手に掛けるのは俺の心が死ぬぞ?
「アリスの記憶にはありませんが……まるで『セーブデータ』を持っているみたいです。この身体が、反応しています」
「例えるなら……そう、チュートリアルや説明が無くても進められるような……或いはまるで、何度もプレイしたことのあるゲームを遊んでいるかのような……」
「どういう事……?確かに、元々アリスがいたところと似たような場所だけど……」
「あっ、あそこにコンピューターが一台……あれ?」
「あのコンピューター、電源が点いてる……?」
暗い工場の中、電源が点いてるコンピューターからの光がその付近を微かに照らしていた。そして俺たちが近づくと機械音と共に画面に『Divi:Sion Systemへ、ようこそお越しくださいました』と表示された
「おっ、まさかの親切設計、G.Bibleについて検索してみよっか?」
「いやいや、如何にも怪しい雰囲気を醸し出してるこれを使うのは危険だろ」
「キーボードを発見……G.Bible、と入力してみます」
「アリスゥ!?」
と、その時
『……#$@#$$%#^*&(#@』
「こ、壊れた!?アリス、いったい何を入力したの!?」
「い、いえ、まだエンターは押していないはずですが……」
『あなたはAL-1Sですか?』
「っ!」
「「!?」」
「……?いえ、アリスはアリスで……」
「アリス、待て」
「そ、そうだよアリスちゃん。ハジメ先輩の言う通り、今はとりあえず入力しない方が……」
『音声を確認、資格が確認できました。おかえりなさいませ、AL-1S』
「!?」
「音声認識付き!?」
「えっと……AL-1S、っていうのは、アリスちゃんのことなの?」
「あ、そういえばユズちゃんには言ってなかったかも」
「……アリスの、本当の名前……本当の、私……あなたはAL-1Sについて知っているのですか?」
『……』
「反応が遅い……?」
「何か画面もぼんやりしてきたけど、処理に詰まってるのかな?とりあえず一旦ハジメさん離れてみて」
「なんで俺のせいだと思ってんだよ」
『そうで……@!#%#@!$%@!!!!』
「え、え?何これ、どういう意味!?」
「そうです……ってことか?ならこのディビジョンってのはアリスの事を──」
『それは……』
『……緊急事態発生。電力限界に達しました。電源が落ちると同時に消失します。残り時間51秒』
「ええっ!?だ、ダメ!せめてG.Bibleの事を教えてからにして!」
『あなたが求めているのは、G.Bibleですか?<YES/NO>』
「YES!」
『G.Bible……確認完了、コード:遊戯……人間、理解、リファレンス、ライブラリ登録ナンバー193、廃棄対象データ第1号。残り時間35秒』
「廃棄!?どうして!?それはゲーム開発部たちの、いやこの世界の宝物なのに!」
『G.Bibleが欲しいのであれば、提案します。データを転送するための保存媒体を接続してください』
「G.Bibleの在処を知ってるのかな……?でも、なんで接続媒体を?」
「この言い方……言い方?的に、多分G.Bibleってのはコイツの中にあるんだろ、どうだ?」
『正解です。そちらの方の言う通り、私の中にG.Bibleがあります。しかし現在の私は消失寸前、新しい保存媒体への移行を提案します』
「そ、そうは言ってと急に保存媒体なんて……あ、ゲームガールズアドバンスSPのメモリーカードでも大丈夫?」
『…………まあ、可能、ではあります』
「なんか不服そうだなこの機械、それでもいけるなら早く接続するぞ。時間が無い」
そしてユズがゲームガールズアドバンスSPとやらを目の前の機械に繋げた
そんでその後、保存できる容量が足りなくてモモイのセーブデータは無惨にも強制的に削除されました。『残念、削除』って言ってる辺りこいつ人間っぽいな、ほぼパソコンの見た目なのに
ちなみにモモイは膝から崩れ落ちて嘆いてます。草生えるw
「ごりんのじゅうでございやしたね……っと」
「そんな事言ってる場合じゃないよ!うわあああん!私のセーブデータがあぁぁぁ!」
「まあでも良かったじゃん。目的のG.Bibleは転送できたみたいだしよ」
『<G.Bible.exe>』
「こ、これって……!」
「ほ、本当だ……!こ、これ今すぐ実行してみよう!本物なのか確認しなきゃ!」
「exe実行!あ、何かポップアップが出て……ってパスワードが必要!?何それ、どうすればいいのさ!?」
「つまり、モモイのセーブデータと引替えに手に入れたのは、パスワードが分からなければ開かないただのゴミと……」
「でも、それなら大丈夫。普通のパスワードぐらいなら、ヴェリタスが解除できるはず……!」
「そ、そうだね、そうすれば……!」
「これがあれば、本当に面白いゲームが……『テイルズ・サガ・クロニクル2』が……!」
「うん、作れるはず!よしっ!待っててねミレニアムプライス……いや、キヴォトスゲーム大賞!私たちの新作は今度こそ、キヴォトスのゲーム界に良い意味での衝撃を与えてやるんだから!!」
「お、お姉ちゃん、声大きすぎ。そんな大声で叫んだら……」
その時、別の方からモモイの声を聞いて来たであろうロボットが何故かブチ切れながらわんさかやって来た
「……モモイ、帰ったら説教な」
「うぇっ!?」
パヴァーヌって先生が空気だからどこにカジモドキを入り込ませるかムズい。はよエデン条約行きたい……
ということで申し訳ございませんが、予定を崩してカルバノグが終わったらエデン条約編に入らせます。ガコンはしばらくお預けと同時に曇らせと見せたい技を見せるのが早くなりましたね。良かったねみんな!
早いけどパヴァーヌ二章どうする?
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最初っから参加
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途中参加
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参加すな、エデン条約に集中しとけ