透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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ごめんなさい……なんか、エゲツない勘違いしてましたね。うん。通算UA50万記念に超電磁砲を書くとか言ってたのになに作者は勘違いしてたんでしょうか。無駄に読者様に期待させてしまった作者はお詫びに夜の錐を滅ぼしますね。あとヴァレンチーナから愛を取り上げる

ついでに感想と評価お願いします


便利屋68、新入社員(?)

 ここはゲヘナ区の隅の方にある、言わばスラム街の地区。周りは廃墟で人気も殆ど……いや、全くない辺鄙な場所。そこに位置するとある公園に不釣り合いな綺麗な黄色のテントが張られている

 

 木と木を繋ぐように吊るされた糸には4人分の上着がかけられており、時々吹いてくる風に揺られている。その全ての服の裾に土が付いている為、何かあった後なのだろう

 

 そしてテントでは涙目で膝を抱えて座っている、角の生えた赤髪の少女がいた。その足元の近くには、『便利屋68』と書かれた紙が飛ばないよう石を重しにして地面に置かれていた

 

「うぅ……どうしてこんなことに……」

 

「どうしても何も、社長が色々な怪しいものを無断で買ったせいで、家賃を払えなくなったからこうなってるんでしょ」

 

「そ、それはそうだけど……!」

 

「まあでも、このテントも意外と住み心地いいでしょ〜?住めば都、って言うし」

 

「「良くない/わよ!」」

 

 便利屋68。ゲヘナに留まらず、キヴォトス全体に名を轟かせている3人の社員と陸八魔アルという社長、合わせて4人の会社。金を払えば何でもするをモットーに、様々な依頼をこなしていき金を稼いでいる会社……だった

 

 今は家賃を払えなくなり借りていた事務所を追い出され、公園でテントを張り野宿生活をするまでになってしまっていた

 

 と、その時、公園の入口に位置する方から足音が聞こえてきた。そして便利屋たちにとって馴染み深い声も

 

「……何してんだお前ら」

 

「あ……鹿紫雲、さん……」

 

 申し訳程度の風紀委員会要素である、腕に巻かれた風紀委員会所属を示す赤い腕章が、白い服と相まってよく目立っていた

 

 

────────────────────────

 

 

 どうも、なんか風紀委員会の仕事としてパトロールしてたら公園で野宿してた便利屋を見つけた鹿紫雲です。なにしてんのコイツら

 

「……なんでこんなとこでテント張ってんだよ、事務所はどうした事務所は」

 

「それはぁ……そのぉ……」

 

「……家賃が払えなくなって追い出されたの」

 

「か、カヨコ!?」

 

「……?あれ、俺前に結構な額をハルカに渡したよな?」

 

「は、はいっ!その、確か、800万ほど渡されました……」

 

「アレ見た時のアルちゃんの顔面白かったね〜♪」

 

「そ、そりゃそうでしょ!だって800万よ!?見た事ないわ!」

 

「うん、確かに渡したな……で、なんで家賃払えなくなってんだ?」

 

 公園に入ると張られていた便利屋のテントの前に座り込む。こうなったら最後まで聞こう、面白い話も引き出せるかもしれないしな

 

「それなんだけど──」

 

 

 

 

 

 

「──って訳」

 

「うん、話を聞いてみての感想なんだけどさ……」

 

「なにしてんのさ陸八魔」

 

「ごめんなさい……」

 

 カヨコさんから話してもらった陸八魔のアホアホエピソードの内容だが、毎回依頼を完了したら記念に事務所で皆でパーティをし、不安な依頼があれば結構な額を払って大量の不良たちを雇うということをしていた

 まあまだそれはいい、いい使い方だと思う

 

 けど壺買ったって何?ブレスレット?ネックレス?しかも全部に怪しい謳い文句有り????

 金運アップの黄金の壺に運気アップのゲルマニウムブレスレット、着けるだけで健康になるブレスレットetc……

 

「……カヨコさん、陸八魔にそれ売りつけたやつの場所教えてくれません?」

 

「安心して、もうやったよ」

 

「さすがッスね」

 

「え、え?もうやったって何よカヨコ」

 

「くふふ、アルちゃんは知らなくてもいいんだよ〜?」

 

 行こうと立ち上がったがカヨコさんの返答を聞くとそのままさっきの場所に座り込む

 え?何する気だったのかって?まあまあ、ちょっと『お話』に行くだけだったから、陸八魔は気にすんな()

 

「……そういえば、なんでハジメはここに来たの?ここってわざわざ来るところじゃないと思うんだけど」

 

「あ、それ私も聞きたかったやつ〜。確かにここって言っちゃ悪いと思うけど、結構辺鄙な場所だしね」

 

「風紀委員会として巡回してたからだが?」

 

「……え?」

 

「あちゃー……つまりさ、ハジメさんって今は風紀委員会として動いてるってわけ?」

 

「そうそう」

 

「も、もしかして私たちを捕まえる気ですか……?お、囮になりましょうかアル様……」

 

「お、おおお落ち着きなさいハルカ!だだ大丈夫よ!ほ、ほら!私たちは何回も困難を乗り越えてきたじゃない!だ、だからきっと大丈夫よ!」

 

「くふふ〜、今回はすっごくピンチだけどね〜」

 

「社長が1番落ち着きなって……それで、これから私たちをどうするつもりなの?」

 

「そ、そうよ!こ、答え次第じゃ……その、鹿紫雲さんだとしても容赦はしないわ!」

 

 テントから出て立ってからビシッと言い放つ陸八魔。足が産まれたての小鹿かと思うほど震えていることを言うのは野暮ってものだろう

 

「……公園での不法滞在は規則で禁止だから、普段なら問答無用で捕まえるが……」

 

「今回に関しては、お前らが可哀想だからやめとくよ。公園暮らしの顔見知りにそこまでするほど俺は外道じゃない」

 

「……!ほ、本当なの!?」

 

「やったー!ハジメさんありがと〜」

 

「やめろや、そうやって異性に簡単に抱きつこうとするんじゃありません。やるなら先生だけにしときなさい」

 

 抱きついてこようとしたムツキを手で制す。不貞腐れた顔をするムツキを横目にテントの中を見れば、必要最低限な物どころか何も入っていないように見えた

 

「……そういや、お前ら飯はちゃんと食べてんのか?こんな辺鄙なとこに事務所構えてたら、ろくに依頼も来ないだろうし金も入んねぇだろ」

 

「うっ……も、もちろんよ!こう見えてもしっかり食べて──」

 

 見栄を張ろうとする陸八魔の言葉を遮るように、大きな腹の音が陸八魔の方から聞こえた。顔がどんどんと赤くなっていっている

 ふっ、オモシレー女()

 

「……仕方ねぇな、近くにコンビニあっからそこで弁当とか飲み物買ってきてやるよ。何かリクエストとかあるか?」

 

「え?い、いや流石にそれは……」

 

「じゃあ焼肉弁当おねがーい!」

 

「ムツキ!?さすがにそんなに高いのを頼むのは鹿紫雲さんにも……」

 

「わ、私は、大丈夫です……その、私なんかにお金を使うなんて……も、勿体ないので……」

 

「私は食べれたら何でもいいよ」

 

「アルちゃん?ハジメさんもこう言ってくれてるんだからさ、せっかくなんだし甘えよちゃおうよ」

 

「う……な、なら私は……いちばん安いのでいいわ」

 

「はい焼肉弁当4つね。そんじゃ行ってくる」

 

「えっ!?鹿紫雲さん!?

 

 陸八魔の驚愕の声を背に、近くのコンビニへ向かって跳んでいく。そのついでに無線で周りの風紀委員ちゃん達に異常なしと伝えておいた

 

 

「うぅ……美味しいわ……」

 

「久しぶりにマトモなご飯を食べたよ」

 

「最近はカップ麺1つを4人で分けて食べてたからね〜」

 

「カップ麺1つを4人で……?」

 

 買ってきた焼肉弁当を美味しそうに頬張る便利屋達を横目に、ついでに買ってきた自分用のカロリーメイトで腹を満たす

 焼肉弁当とかいう高い物4つ買うのは財布に結構なダメージが入ったけど、後輩ちゃん達(1人年上)の幸せそうな顔を見れたなら俺はそれで十分だよ

 

「その……ごめんなさい鹿紫雲さん。こんな高いの買ってもらって……」

 

「俺の事より先に自分たちのことを心配しろよ。安心しろって、いざとなりゃシャーレか風紀委員会の経費で落とすから」

 

「ずる賢いね」

 

「普通に賢いって言ってくれません?」

 

 こう言ってるけど、事業に関係ない個人的な食事じゃ経費で落ちないんですよ。けど先生って優しいからこういう場合でも普通に経費で落としてくれるんだよね……さっすが大人!ありがてぇや

 あーちょっとハルカ、何遠慮しちゃってんの?ほらほら、まだ温かいうちに食べなって

 

 カロリーメイトをエナドリで流し込みながら目の前の微笑ましい光景を見ていると、ふととある疑問が脳内に浮かび上がった

 

「思ったけど、なんで高い物買ったりしてるだけで家賃が払えなくなるって事になるんだ?普通、家計簿とかつけるからそういう事になるのは無さそうだけど……」

 

「……」

 

「……まさか?」

 

「……家計簿、つけてません……」

 

「マジかぁ……というか家計簿のつけ方とか知ってるよな?」

 

「……」

 

「ウソやろ……カヨコさん、ムツキ、ハルカ……だれかつけ方は……」

 

「自分でお金の管理とかしっかりしてたから、あまりそういうのはつけた事がないね」

 

「ムツキちゃんも同じだよ♪」

 

「わ、私なんかが……お金の管理をしても……」

 

 四者それぞれの返答を聞いてから1つため息をつくと、そのまま残っていたエナドリを胃に流し込んで立ち上がる

 

「陸八魔、明日って依頼とか来てないよな」

 

「え?き、来てないけど……」

 

「オッケー。なら明日の7時にまたここに来るから予定空けとけ、じゃあな」

 

 如意を肩に担いでからそのまま空を跳んでいき、風紀委員会の本部へと戻っていった

 

 

 

 

 

「……あーヒナ?悪いけど、ちょっとの間休み貰ってもいい?」

 

「え、期間?……3日くらい欲しいけど」

 

「理由……まあ、こっちにも色々と事情があるんだよ。悪いな」

 

「……悪いってホント。お詫びに終わったら1回くらい何でもやってやるから。……そうそう、なんでも」

 

「……頭撫でるだけでいいのか?……あと褒めて欲しいね……、了解。いや、俺が聞くのもなんだけど本当にそれだけでいいのか?」

 

「……それでいい……まぁ、ヒナが良いならいいけどさ。ありがと、ヒナ」

 

 

 

「先生、ちょっとやって欲しいことがあんだけど、良いか?」

 

「あぁ。まず、シャーレの公式アカウントで──」

 

「──ってしてください。……もうやったって?早くねぇか先生」

 

「……生徒の頼みだからって……お人好しにも程があるだろ」

 

「それで来たやつは俺にモモトークなり何なりで送ってください。……即OKって……流石としか言いようがねぇな」

 

「あ、それとついでに3日くらい休み貰いますわ。その間の書類は一人で頑張ってくださいね」(非情)

 

 

──翌日──

 

 

「という訳で便利屋68の臨時顧問兼臨時社員になった鹿紫雲ハジメだ、シクヨロ」

 

「「……えぇ?」」

 

 




カロリーメイト→簡易栄養食
エナドリ→睡眠抑制剤

これでもっと働けるね。ほら先生、コイツらそれぞれ1ダースあげる

100話記念どうする?

  • プレ先鹿紫雲の世界線を書く(別作品)
  • 透き通る世界に響く雷鳴≡を書く(別作品)
  • ここは子供化カッシーだろ(おまけ)
  • ここは女体化カッシーだろ(おまけ)
  • 七囚人相対(おまけ)
  • 正月(おまけ)
  • 書かんでいいから本編書け
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