透き通る世界に響く雷鳴   作:おやおや、おやおやおやおや

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見切り発車でこの話を書いたせいでどういう話を書こうか何も思いつかない愚かな候補者、ワン・ダーウェイと申します

なので、ちょっと便利屋68業務日誌の方をパク……参考にして書かせてもらってます。許せサスケ、八掛六十四掌してやるから



みんなは面白半分で過去を聞かないようにね

 

 今現在、便利屋68はD.U.地区に位置するとある建物のホールへと集まっていた

 今回俺に来たメールの内容は、めちゃくちゃ省略すれば護衛。詳しく話せば、今夜にこの建物で高価な物を扱うオークションがあるから侵入者を入れないように、そして何か問題があった時用に護衛をしてもらいたいとの事でメールが来た

 

 ……なんで俺に送ってきたんだ…? あーそゆことね(黄金の理解力)

 シャーレとかいう意味わからんレベルの超法規的権限と権力を持ってる組織を後ろにつければ……なんか……こう……うん、よく分からんが色々あるわけだ

 ちなみにここに来る前に依頼主の方に、便利屋68を連れてきていいかの連絡は取ってます。許可出たんで良かったけどね

 

 いやぁ、マジで便利屋に流して正解の任務だなこりゃ。こういうのに関してはアイツらの右に出るやつなんていねぇから、冗談抜きで

 

「──という訳ですので、何卒よろしくお願いします」

 

「えぇ!私たち便利屋68に任せてちょうだい!」

 

 自信満々に胸を張ってそう言った陸八魔に、安心した様子の依頼主はそのまま部屋を出ていった。多分、オークションに出す品を確認しに行ったたのだろう

 

 見積もりとか見た感じ、依頼料もかなり高値だからコイツらもやる気満々……殺る気満々って言った方がいいかも

 

「さて、とりあえず会場の見取り図は貰ってるから、何処にトラップを置くとか色々と考えねぇとな」

 

「そういうことに関してはお前らの方が知識あるから出番は無さそうだが、力仕事なら任せてくれ」

 

「そうね……それじゃあムツキとハルカと鹿紫雲さんでトラップの設置をお願いね」

 

「りょ〜かい♪」

 

「か、かしこまりました……!」

 

「任せんしゃい」

 

「カヨコは私と一緒に警備計画を立てましょう」

 

「分かった」

 

「えぇ……それじゃあ便利屋68、出動よ!

 

 

「ハジメさ〜ん!」

 

「どうしたムツキ……っとぉ!? っとと……爆弾投げてくんなよ怖いな!」

 

「くふふっ、やっぱいい反応♪安心してねっ、スイッチ押さない限り爆発しないからさ〜」

 

 そういう問題じゃねぇんだよ、無事に取れたからいいけど

 えー、今は裏口辺りでムツキの指示の元、トラップに使う爆弾を仕掛けてます。時々ムツキがビビらせてきて怖いです、あたしゃヘイロー無しなんすよ?

 

「はぁ……それで、これはここに付けるのか?」

 

「合ってるよ〜。いやぁ高身長って羨ましいね、私がハルカちゃんに肩車してもらわないと届かない場所でも余裕で手が届いちゃうもんね♪」

 

「ハジメさんさ、この3日間だけじゃなくて今後も便利屋に入らない?ハジメさんがいると色々と便利だしさ〜」

 

「俺の首が飛ぶから遠慮しとく」

 

「チェッ、ざんね〜ん」

 

「そ、その……首が飛ぶのがご心配なら……鹿紫雲さんの首を飛ばす人を、殺「比喩表現だからな」ひゃいっ……」

 

「マージで考えることが物騒だな……」

 

 どうしてこんな子に育っちゃったんでしょうか……お兄ちゃん悲しいよ

 

「……あ、そういえばこの機会に聞いておきたい事があるんだけどさ」

 

「どうしたの〜?」

 

「ハルカって、どういう経緯で便利屋に入ってきたんだ?」

 

「…!?わた、私ですか……?」

 

「そそ。いつの間にか居たからさ、この機会に知っておきたいなーって」

 

「えっと……私なんかより、ムツキ室長から経緯を聞いた方が……お、面白いと思います……」

 

「いや、大体察せるし。どうせ陸八魔のする事が面白そうだったからとかそこら辺だろ」

 

「あったり〜!ムツキちゃんのこと、よーく理解してるねっ♪」

 

「ほらな。嫌だったら別に話さなくてもいいぞ」

 

「い、いえ……!私なんかが鹿紫雲さんに逆らうなんて失礼ですし……い、言わせて頂きます……」

 

「お、それなら詳しくお願い」

 

「ひゃ、ひゃい……!」

 

 その場に座って胡座をかいてからハルカが喋り始めるのを待っていると、重々しくその口を開いた

 

────────────────────────

 

 私は雑草でした

 道端にポツンと寂しく生えてる、誰も見向きもしないし興味も示さない、何の利益も齎さない、花も咲かせることも出来ない雑草。そういう存在です

 

「……なんか序盤から不穏なんだけど」

 

「シーッ。劇場ではお静かにね♪」

 

 そんな私だから、昔からよく虐められていたんです。お金を盗られて、水をかけられて、踏まれて、殴られて、撃たれて……そういう日々が続いていました

 

 こんな私でも趣味はありました。道に生えてる、雑草のお世話です

 誰も知られずに1人で生きていて、1人でも頑張って生きている子。そんな子達を見て、私も頑張る気力を貰っていたんです

 

 ある日、私が見つけたお気に入りの()に、いつも通りお水を上げてたんです。そうしたら、私を虐めていた人達が来て……

 

──一日中姿が見えないと思ったら、こんなとこに隠れてたんだ?

 

──ち、違います!隠れてなんかいません……!

 

──じゃあ、なんでこんな暗いとこにいんだ?

 

──そ、それはこの子のために……

 

──ん?まさか今、雑草を「この子」って呼んだ?

 

──ウケる〜、この子って何だよ!ふざけてないで、さっさとお金持ってきなよ!

 

──あ、この雑草汚いからお掃除しておいて

 

──あ、ああ……!す、すみません!どうか……!!

 

 私が何を言っても、その人達は聞いてくれませんでした。私がお水をあげていた子は、無惨にも踏み躙られてしまったんです

 

──や、やめてください!い、いっそ私を……!踏みつけてください……!

 

──そんなに言うなら、お望みどおりにしてやるよ!

 

──きゃはっはははは!!

 

 

 

──これでよく分かったでしょう?逆らったってムダなのよ。分かったら早くお金を持ってきて、次はその顔──

 

 その時でした

 突如銃声が聞こえたと思えば、私を虐めていた人の1人が地面に倒れたんです

 

──な、なんだ!どこのどいつが……!

 

 そして、私の視線の先に……アル様達がいました

 

──お前……!今、誰を撃ったか分かってんのか!?

 

──誰かしら。まあ、大した人じゃないんでしょうけど。こんな所で弱い者いじめをしているくらいだもの、ね

 

──こ、こいつ……!!

 

──へぇ、やる気満々じゃん?頭数もこっちが多いのに

 

──ヒッ……い、行くぞ!

 

──お、覚えとけよ……!

 

 アル様達に恐れをなしたその人たちは、そのまま倒れた人を抱えて帰って行きました

 

 安心しました。けど、それ以上に怖かったんです。一旦は見逃されましたけど、それでも虐めは収まるわけじゃありませんし……大事な子も守れなくて……苦しかったです

 アル様が解決してあげる、と言ってきましたけど、私はとても頼れませんでした。私に関わったら、アル様達に迷惑をかけてしまうと思って……逃げてしまいました

 

 

 そして、私が校舎に夜遅くまで残っていた日

 

──あ……!見つけたわ!

 

──ひ、ひいいいっ……!

 

──どうして逃げるの?待って!

 

──で、でも、私なんかに関わったら……!

 

──大丈夫よ!心配ないわ!あなたを苦しめてた連中は私が懲らしめたから!マフィアたちも、大人しくなるはずよ

 

──ど、どうやって……

 

──くふふっ、とっ捕まえて恥ずかし〜写真を撮ってやったんだー!

 

──誓約書まで書かせたから、安心して

 

──ほら!あんたも出てきて謝りなさーい!

 

 ムツキ室長がそう言いながら外から引っ張ってきたのは、縄に縛られた私を虐めてた人達の一人だったんです

 

──く、ううっ……!す、すみませんでした!二度とハルカ様の前に現れません!!こ、これからは深く反省しながら生きていきます……!!

 

──あ……ああっ……

 

──ふふふっ、どう?私たちの実力は

 

──こ、こんなことをタダでしていただけるはずは……

 

──わ、私は皆さんに何をしたらよろしいでしょうか!?お、お金ですか?で、でも今は……!

 

──報酬なんていらないわ。そんなの、ハードボイルドじゃないでしょう?

 

──ハード……ボイルド?

 

──そう。一日一悪!冷酷無比!ハードボイルドなアウトロー!これがうちのモットーよ

 

──あなたを助けたのも、その一環ってこと。報酬のためではないの。だから……立ちなさい

 

──あなたはもう、自由なのよ!

 

 

 その時、私は私の存在する意味を知りました

 

 

 私は、アル様にこの身全てを捧げ、忠誠を誓い、アル様のお供として生きる為にキヴォトス(この世)に生まれてきたのだと

 

 

────────────────────────

 

「……」

 

「お、終わりです……その、面白くなかったでしょう……?」

 

 ……面白半分で聞いてみたら全然笑えない話でした

 陸八魔のカリスマ性と善性がフルで発揮されてハルカが脳を焼かれた事は分かったが、それ以上に話が重たい。虐めか……うわぁ、これだからゲヘナは

 

 この3日間が終わったらヒナとかマコトに虐め云々の話をしておこうか。どうせハルカ以外にも虐められてる奴は複数居るだろうからな

 

「……うん、辛いこと思い出させて悪かったな」

 

「しっかし、虐めか……ゲヘナの風紀を守る風紀委員にも関わらず、それに気づけなかった自分が不甲斐ないよ。すまなかった」

 

「か、鹿紫雲さんが謝ることじゃないです……!虐められたのは、陰気臭い私が悪いんですから……!」

 

「どんな理由があろうと、虐めをする奴が悪いんだよ」

 

「お、ハジメさんカッコイイこと言うね♪さっすが私たちの顧問!」

 

「臨時だけどな」

 

「ねぇ〜?やっぱ臨時じゃなくて今後も一緒にやらないの〜?ぜーったい楽しいよっ♪」

 

「確かに楽しそうだけど普通に殺されそうだし、先生に迷惑かかるからパス」

 

「つれないな〜」

 

 不貞腐れた顔をするムツキを横目に立ち上がってから、ズボンについた細かなホコリを払い落とす

 

「うし、まだまだトラップ仕掛ける場所はあるだろうし、さっさとやるぞー」

 

「おーっ!」

 

「は、はいっ!」

 

 便利屋生活1日目、波乱万丈の予感しかしない

 

 

 




本当ならオマケで風紀委員会の事書きたかったんですけど、ハルカの過去を書いた後にあの馬鹿みたいなネタ書くのは気が引けたのでお預けです。許せサスケ、十六掛百二十八掌(八掛六十四掌×2)

臨時で顧問兼社員になってるとは言え、ナチュラルに敵対組織の手伝いしてんだよなカシモドキ(コイツ)

100話記念どうする?

  • プレ先鹿紫雲の世界線を書く(別作品)
  • 透き通る世界に響く雷鳴≡を書く(別作品)
  • ここは子供化カッシーだろ(おまけ)
  • ここは女体化カッシーだろ(おまけ)
  • 七囚人相対(おまけ)
  • 正月(おまけ)
  • 書かんでいいから本編書け
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