それと遂に通算UAが30万にいきましたー!やったぜ、ありがとうなアンタら
年内の目標としては、まあエデン条約の曇らせまで出せたらいいなぁ程度に考えてます
風紀委員会の仕事を終え、シャーレに帰宅したあの日の翌日、先生と一緒に朝からRABBIT小隊が無事に過ごせているかを確認するためにまた公園を訪れていた
公園生活って、なんか便利屋たちを思い出すな。まぁそれぞれ理由が違うけどよ
「先生は心配性だな、たった一日でボロボロになってる訳ねぇのによ」
“でも公園で過ごすってなると、何が起こるか分からないでしょ?こうやってこまめに確認しておくのもいいと思うんだけど”
「そう言いつつも、本当はどうやって攻略しようか考えてるんじゃねぇのか?」
“そんな恋愛ゲームじゃあるまいし……というか、私はそんなことしないからね?”
「人誑しが何言ってんだか、どーせウサギ共もすぐ堕ちるだろうよ」
“君にだけは言われたくない言葉だよ”
「はぁ〜〜?俺がいつ誑したってんだコラ」
“自分の胸に手を当てて、一年生からの行動を振り返ってみなって”
かぁー。全く、人誑しとか先生に言われたくないんだけど。ったくよぉ一に生徒、二に生徒の考えを持ってる癖に
そうしてアイツらがキャンプをしているであろう付近まで来た時
「あ。先生、足元気をつけろよ。そこワイヤー張ってあるから」
“え?……うわ、本当だ。なんで気づいたの?”
「何年風紀委員会で動いてきたと思ってんだ、トラップを見破るなんてお手の物だわ」
「それとそこら辺に地雷仕掛けられてるから気をつけろよ、踏んだら体が木っ端微塵確定だからな」
“待って待って、だからなんで分かるの……って、もしかしなくても術式使ってる?”
「バレたか」
我が術式、幻獣琥珀は便利ですな
幻獣琥珀で聴覚を強化、足音や声に微かな電磁波を乗せて放出
地中や地面付近の電磁波が跳ね返ってきた場所からトラップの位置を把握、術式でさらに処理能力を早くした脳で付近の物を細かく映像のように描写させ理解していた
ワイヤーみたいな細い物でも音は当たるし跳ね返るからな、俺にはどんな罠も効かねぇしもろ分かりって訳だ
“ほんと便利だよねそれ……あーあ、私もあったら良かったなぁ”
「脳を作り変えてもらえば?まあそんな事ができるやつ、今はいねぇけどな」
“悲しい”
と、ぺちゃくちゃ話していると奥の方から足音が聞こえてきた
「……なんだ、先生と水色の奴か。何か変な動きしてるから、不審者か野良犬かと思った」
「水色の奴じゃなくて鹿紫雲ハジメだ」
“野良犬……ってそれより、公園に罠とか危ないでしょ!?”
「そうは言っても仕方ないだろ。侵入者を防ぐためには、これくらいやらないと」
「あ、先生じゃん。そこの足元、気をつけたほうが良いよ。地雷埋まってるから」
“それは大丈夫だよ、さっきハジメに教えてもらったから……けど、普通に怖いけどね”
「え?なんで分かるのさ、私でも具体的な場所は忘れちゃってるのに」
「これが風紀委員会副委員長の実力だよ」
「副委員長でこれなら、それより上の委員長の実力はいったい……」
“というか、どうしてそんな危険な物を……”
「危険も何も、最小限の自衛手段だ」
「そうそう、何ならこれじゃ全然足りないくらいだよ!できれば公園の外周部分に、対戦者地雷とか色んなトラップを仕掛けておきたいところなのに」
「あのなぁ、一応言っとくが使われてないだけでここって公園っていう公共の場だからな?この近くを通った一般市民が地雷踏んでみろ、木っ端微塵でお前らは即矯正局行きだからな」
「うっ……」
「確かに……でも自衛って、やり過ぎが丁度いいって聞くし……」
「仕掛けるにしても限度ってもんがあるんだよ。ほら、さっさとトラップ撤去しろ。俺も手伝ってやるから」
先生を連れて地雷を避けながら向こうへ歩いていくと、また奥から2人分の足音が聞こえてくる
「サキ、モエ、何か問題でもありましたか?」
「ひっ、せせ、先生……!?」
「おはようございます。早朝から何か用ですか?」
“いや、大丈夫かなって思って。何か困ってる事とかある?”
「見ての通り、何の問題もありません。SRT特殊学園はキャンプ生活に慣れてますから」
「これくらい、SRTなら朝飯前。当然の素養だ」
「それにここは水が使えるし、むしろ快適なくらいだね」
「日陰も多くて、隠れやすいですし……」
「ですので、気にしなくても大丈夫です」
問題ないって言ってるけど……こいつら食事面はどうするつもりなんだろうな。まあこれを聞くのは野暮ってもんか
と、そう考えている時
ぐうううぅぅ……
「……」
「……」
“今のって……”
「……雷が近いのかもしれないな」
「ウン、ソウダネ」
「それは無理があるでしょ……どうして我慢できなかったのさ……」
「仕方ないだろ、生理現象なんだから!」
「うぅ……」
「……改めてですが、何も問題はありませんので──」
ぐうううぅぅ……
「……」
「……うーん、これは雷が近いな」
「あーもう、イライラしたら余計にお腹空いてきた」
「そ、その、実は……」
「ああもう、昨日貰った飴から何も食べてないんだよ!悪かったな!?」
「水はありますが、逆に言うと水しかありませんから……補給も何も、あてにはできませんし……」
「くそっ、こうなるならSRTから食料を持ってくるんだった……」
「お店で買おうにも、学校の口座が停止されてしまってるので……私たちきっと、このまま飢え死するんだ……うぅ、SRTに戻りたい……」
そんな惨劇(?)を見ていると、隣にいた先生がカバンからカップ麺を取り出した
「あ、あれって……」
「……カップ麺?」
「ミッシンの鶏ガラ醤油ラーメン……!私の大好物……!」
「(意外とSRTの生徒でも、こういうカップ麺とかが好物なんだな)」
まあカップ麺って保存食としては最適だし、種類も豊富で簡単に作れるからな。時間が無い時は俺もよく使ってたな……懐かし
“他にも色々持ってきたから、一緒に食べない?”
「……ま、まあ?先生がどうしてもって言うんなら?」
「典型的なツンデレかな」
「……待ってください、簡単に受け取ってはいけません」
「追い詰められた環境において、重要な物資を提供する素振りを見せ、その見返りとしてさらに大事なものを要求する……よくある手口です、真意も分からない段階で受け取るわけにはいきません」
「先生が何か考えていると?ないない、コイツは純粋な善意で動いてるから」
“なんかありがたいような、ありがたくないような……でも、本当に何も見返りを求めるつもりはないよ”
「はっ、信じられるとでも思ったか?元々作戦時は、持参したもの以外は胃に入れないなんてのは普通のこと。安全性も保証されてない食べ物を、やすやすと口にするわけないだろ」
「その持参した食べ物も無い癖に?」
「う゛っ……」
「……ですから、私たちは受け取りませんので……」
そうこうしていると、先生が取り出したにっし……ゲホンゲホン、ミッシンのカップ麺の蓋を開けてお湯を注ぎ始めた
「なっ……!おい!食べないって言ってるだろ!?」
“朝ごはんを食べずに出てきたからね……ハジメも食べる?”
「大丈夫です、俺はゼリー飲料で事足りるので」
“はいハジメの分も注いだから、とんこつラーメン”
「はっや」
恐ろしく早い判断、これには天狗面のおじさんもビックリ
まあ入れられたもんはしょうがない、俺も食うか
「さて、RABBIT小隊よ、“拷問”の時間だ」
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──そして三分後、タイマーが鳴ったので早速蓋を再び開けた
「くぅっ……!」
「良い匂い……ますますお腹空いてきた……」
“折角だし食べたら?君たちの分も持ってきてるし”
「……結構です。そんな形で私たちの意思を折ろうとしても無駄なこと。1度引っかかってしまえば、先生の策略に巻き込まれ続けることになりますし」
「た、たかがカップ麺で降参してたまるか!」
「ま、まあ、もっと美味しいご馳走とかで釣られるならまだしも……」
“じゃあとりあえずお先にいただきます”
「ほな俺も〜」
うまうま、やっぱ豚骨は神やね。五臓六腑にしみわたるわ
最近は風紀委員会本部内やシャーレの部室内で食べてきたから、こうやって野外で食べるのも新鮮でいいね
どうせならキャンプとか行ってみてぇな……前にカスミのやつが作ってくれた専用の温泉の所でも風景良かったし、あそこら辺で食べるのもあり
「うっ、ぐっ……!めちゃくちゃ良い匂いが……!」
「ま、負けてたまるか……!」
あ、なんかサキが深呼吸し始めた。なんで?逆に死なない?
「うぅ、耐えないと……」
「私たちは決して、拷問には屈しません……!」
めちゃくちゃ頑張って耐えてるRABBIT小隊達を見ていると、隣にいた先生が鞄から温泉卵を……おい、待てお前それは──
そして無惨にも、先生のカップ麺に温泉卵が入れられた
「……あ」
「今の、もしかして……」
「この段階で卵は反則だわ……」
「先生、生徒が苦しむ目の前でそれをするなんて見損なったわ……罰として俺にも卵寄越せ」
“いいよいいよ、はいどうぞ”
「わーい」(無邪気)
鼻腔に広がる
「うぅ、絶対美味しい……」
「あそこまでされたら、もう……」
「……っ、我慢できない!」
“……食べる?”
「「「「食べる!!」」」」
「あら元気なこった」
“はい。ところで……やっぱり、ヴァルキュ──”
「おぉっと先生口の端に汚れがァ!!」
“ムグッ!?”
先生が言おうとした時、ポケットから咄嗟に取り出したティッシュを持ちながら先生の口を塞ぐ
「……?」
「何やってんだ、あれ……」
「イチャついてる?」
“ムグッ……ちょ、ハジメ……いきなり何を……”
「先生、今あんた『ヴァルキューレに行く手は無し?』とか聞こうとしたろ」
“ギクッ”
案の定、この状況で最悪とも言える事を言おうとしていた先生。俺が止めてなかったら危なかったな
そのまま小声でRABBIT小隊に聞こえないよう先生と話す
「図星じゃねぇか……考えてみろ、このタイミングでソレを言っちまえば、さっきミヤコが言ってた見返り云々って事と同じになる。せっかく少しだけ得れた信用がガタ落ちだ」
“た、確かに……”
「とりあえず、今は何も言わない方がいい、というか言うな。分かったな」
先生が小さく頷くのを見ると手を離し、ティッシュを丸めて持ってきておいたゴミ袋用のビニール袋に入れた
「さて、食うか……あ、お前ら、温泉卵もいるか?」
「「「「いる!!」」」」
“人数分持ってきておいて良かったぁ……”
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・
・
・
「はぁ……美味かった」
カップ麺を食べ終えて一息つくRABBIT小隊。だがミヤコはまだまだ敵対心を持ってるみたいで──
「……先生、今回は空腹状態だったので仕方なく貰いましたが、次からは必要ありません。確かに空腹も不便ですが、私たちの目的は連邦生徒会に対するデモ。その為には、悠々自適な生活を送るつもりはありません」
「それならどうするん?水だけで過ごすって訳か?」
「それは……そこは後に考えるつもりです。ですので、もう大丈夫です」
“うーん……それなら、これ”
先生がポケットから取り出した謎のメモをミヤコに渡す
「……これは?」
“とりあえず私からって形じゃなくて、食べ物を貰えるよ”
「……ここに行けば、何かがあると?何をされても心は変わらないと、既に何度も言ったはずですが……」
「まあまあ、騙されたと思って受け取っとけ」
「……分かりました。どういった内容かは分かりませんが、これは受け取っておきます。あくまで、受け取るだけです」
“分かった、ありがとうね。それじゃあ私たちはそろそろ帰るから”
「また来るで〜」
「に、二度と来るな!」
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どうやらあのメモの内容は、シャーレにあるエンジェル24シャーレ支店の場所が記された物らしく、何故それをあげたのかと聞くと
──あそこは弁当とかの廃棄品が多いから、彼女達に代わりに処分してもらうって建前で渡してもらおうかな
との事だ。普通に賢い
あれ?ヒナ、アリス、RABBIT小隊……これ最終章で同じ場所に集まってた奴らじゃね?あっ(悪魔の考え)
100話記念どうする?
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