セイアの異界登頂記   作:凍冬

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前回のあらすじ
ア「どのカードをアップグレードしようか?」

セ「まあここは強打だろう。」

ア「いやいや、やっぱり防御優先で回避予測だろ。」

セ「え?」

ア「え?」
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セ「…………はぁ。ここは間をとって連射にしないかい?」

ア「…………そうだな。次に進むか。」
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ア「なんかやばいバフ*1を敵がしてきたんだが?」

セ「落ち着くんだ。まだ慌てる時間じゃない。」
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セ「ショッピングに行くとしようか。」

ア「おお!無痛に発火……万能薬まで!?商人これ全部くれ。」

セ「待ってくれ。ゴールドは慎重に使うべきだ。」

ア「なら、万能薬は買うとして無痛か発火どっちかだけでも買っていいか?」

セ「仕方ない、なら発火を買う代わりに私のデッキに万能薬を入れる。これでいいね?」

ア「ああ、それで構わない。ありがとう、感謝するよ。」
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ここまで遅れてしまって、本当に申し訳ございませんでした!

あと明けましておめでとうございます。
……はい。皆さんこんにちは。凍冬です。リアルが忙しくなってここまで遅れてしまいすみませんでした。ここからしばらくは投稿間隔が長くなると思いますのでご了承ください。
前回はアップグレード議論をして、ショップでカードを買ったところまででしたね。今回までセイアたちは一回も敵の攻撃を受けていませんが、今回は初の強敵、エリートとの戦いもあるので、どうなることやら……。それでは、本編をどうぞ。
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*1
儀式……毎ターン筋力を獲得するぶっ壊れバフ。




セイアの異界登頂記♯4 エリート決戦

セイアたちの現在位置(赤丸で示してます)

{IMG235128}

セ「それでは、扉を開けるよ?」

 

ア「はぁ……次はどんな敵が出てくるのやら。」

 

セ「前みたいに強力なバフを持っている敵ではないといいのだけれどね。」

 

ア「あいつか。確かに、早期撃破を狙わないと危険な敵だったな。」

 

セ「今回はそんなタイプの敵と会いたくないね……。」

 

セイアたちが雑談を交わしながら部屋に入ると、死んだネズミが2匹いた。

 

セ「……?これはどう言うことだ?」

 

ア「本来は敵であるネズミがなんらかの理由で死んじまったってことか?」

 

セ「まあ、それなら仕方ない。報酬がないのは痛手だが、戦闘をしないに越したことはない。」

 

ア「そうだn……」

 

セイアは次の扉へと歩いていく。そして、アイアンクラッドも続こうとした時だった。

 

ア「待て!セイア戻ってこい!こいつらは死んでなんかいない!」

 

セ「どう言うことd……!?」

 

セイアが疑問を口にしようとした時、アイアンクラッドの言うとおり、ネズミが動いたのである。

いや、正確には、『動かされた』と言う方が正しい。ネズミからはキノコが生えていた。

 

ア「寄生……か。まさかキノコがネズミを操るとは思っていなかったが。」

 

セ「……流石に驚いたよ。そして、目の前の『これ』には敵意を感じる。」

 

ア「と言うことは、戦闘だな。……タブレットも光ったから、確定だ。」

 

タブレットには、「左:キノコビーストA……体力29/29。行動予定:6+3の攻撃。

右:キノコビーストB……体力31/31。行動予定:6+3の攻撃。」と表示されていた。

 

ア「クソッ!最初からどっちも攻撃か!」

 

セ「待ってくれ。しかもこいつらは何か特殊な特性を持っている。」

 

タ「キノコビーストA&B……状態・特性:胞子の雲(撃破されると、敵全体に弱体2を与える。)」

 

ア「はぁ!?こいつら、死んでも邪魔してくるのかよ!」

 

セ「これは……慎重に行動する必要があるね。最悪、被弾も視野に入れる必要がある。」

 

タ「アイアンクラッド手札:強打、ストライク、ストライク、サンダークラップ、防御

  セイア手札:銃撃、銃撃、防御、回避予測、万能薬」

 

ア「俺は防御が足りないな。……セイア!早速ですまないが、万能薬を渡してくれないか?」

 

セ「どうしたと言うんだい?」

 

ア「俺に考えがある。まず、俺はブロック値が足りない。だから、被弾は受け入れるしかないが、なるべく被弾は減らしたい。そこで、あいつらのうち片方を倒すことで、受けるダメージが減る。」

 

セ「しかし、あいつらは死んだら弱体を付与してくるじゃないか。」

 

ア「そう。そこが問題だ。だから、万能薬のアーティファクトで弱体を打ち消し、被弾を減らすと言う戦法だ。セイアも弱体を受けることになるが、防御は間に合うだろうから、そこは理解してほしい。」

 

セ「そこに関しては異論はないよ。ただ、大丈夫かい?それしか方法がないとはいえ、クラッドは被弾することになるよ?」

 

ア「仕方ないさ。どうせこのあとエリートに挑むんだし、遅かれ早かれ被弾はしていたさ。

それに、忘れているかもしれないが、俺のレリックで多少は回復できる。だから、そこまで気にしなくてもいい。心配してくれるのは嬉しいがな。」

 

セ「……わかった。ただ、無理はしないでくれ。……さて、どのカードを使うかだが、

敵は複数だし、まずはサンダークラップだろう。」

 

ア「ああ。早速使い所が来たようだな。」

 

セ「そして、その後は私が銃撃で左を倒す。その間に、君は万能薬を使ってくれ。」

 

ア「わかった。撃破したら、俺は防御を使う。

……そういえば、銃弾の残りはあるのか?結構これまでの戦闘でも撃ってきたが。」

 

セ「ああ。ちょうどある。まあ、これでリロードしてエリートへの対策もできるから、

かえって嬉しいね。」

 

ア「そうか。それならいい。……よし、行動を開始しよう。」

 

アイアンクラッドは、サンダークラップを使用する。すると、どこからともなく雷がキノコたちに落ちた。ちなみに、大ダメージが入ったように見えるが、実際は4ダメージだけである。

雷が落ちたのを確認し、セイアが銃を構え、狙いを定める。その間に、アイアンクラッドはセイアから万能薬を受け取り、飲み干すと同時、ア「甘っ!」発砲音が鳴り響く。

 

急所を撃ち抜かれたキノコビーストは、音もなく崩れ落ちた。すると、死体からもやのようなものがセイアたちめがけて進んできて、もやがセイアの周りを包んだ。

アイアンクラッドはアーティファクトの力でもやが消滅し、影響を受けなかった。

 

セ「!?これが『胞子の雲』の効果かい。」

 

ア「ああ。今タブレットを確認したが、セイアには弱体2が付与されている。そのもやみたいなのが胞子の雲の効果を可視化したもので間違いないだろう。」

 

タ「キノコビーストB:体力27/31。行動予定:6+4の攻撃。」

 

ア「セイアが弱体を受けた影響で、キノコビーストの攻撃力が上がったか。」

 

セ「この程度なら私は防げるから大丈夫さ。そちらの方こそ大丈夫なのかい?」

 

ア「ああ。俺は確かにこの後ダメージを負うが、スターターレリックの効果を考えるとしっかり満タンまで回復するようになっている。だからエリート戦に影響はない。」

 

セ「君のレリックで、多少攻めた動きをしても痛手になりにくいのはありがたいね。」

 

ア「ああ。いいレリックをもらったと思う。……さて、防御を使うとしようか。あ、エナジーも足りていると思うから大丈夫だ。」

 

確かに、タブレットを見ると、「残りエナジー2/5。」と表示されていた。

 

セ「確かに足りているね。」

 

2人は防御・回避予測をそれぞれ使用し、ターンを終了した。

 

タ「アイアンクラッド…………体力80/80。ブロック値:5。状態・特性:なし。

  セイア…………体力45/45。ブロック値:7。状態・特性:敏捷性1。

         『鋭き光彩』残弾数0/7。

 

  キノコビーストB…………体力27/31。行動予定:6+4の攻撃。状態・特性:胞子の雲」

 

そして、敵のターン。キノコビーストが体から伸びたつるのようなものを使って攻撃してきた。

セイアはブロックで守られたが、アイアンクラッドはダメージを軽減したものの攻撃をくらった。

 

ア「まあ、痛いは痛いな。」

 

そう言うアイアンクラッドだったが、少し腕から出血している。

 

セ「大丈夫かい?」

 

ア「俺のことは大丈夫だ。さあ、あいつを倒してエリートに進むとしよう。」

 

セイアが心配するが、あまり本人は気にしてなさそうだったので、それ以上は何も言わなかった。

 

タ「アイアンクラッド手札:ストライク、ストライク、防御、防御、防御

  セイア手札:リロード、連射+、銃撃、銃撃、防御」

 

ア「ふむ。正直、この後のエリート戦を考えると、セイアの銃に銃弾を最大まで装填した状態で挑みたかったんだが、仕方ない。……セイア、リロードした後、連射+を使ってくれ。」

 

次も敵の行動予定は攻撃。ここで銃弾を消費する決断をする。なお、このターン以降、アイアンクラッドやセイアが被弾してもアイアンクラッドのスターターレリック、『バーニングブラッド』で回復できるので問題はないが、アイアンクラッドとしてはセイア、というより子供に傷ついてほしくないのでこちらの決断をした。

 

ア「(いくらけじめをつけたと言っても、誰かが傷つくところを見れるわけではないからな。

それに、銃弾3発で傷を負わないなら安いものだ。)」

 

セ「……いや、そんなことをしなくても、さっきのサンダークラップでもう一体の方も体力が減っているから、銃撃2枚とストライク2枚で倒せるんじゃないかい?」

 

アイアンクラッドはタブレットを確認した。

 

タ「キノコビーストB:体力27/31。行動予定:6+4の攻撃。状態・特性:胞子の雲」

 

盲点であった。セイアのいうとおりにすれば、6×2+9×2=30ダメージを与えられるため、

キノコビーストを倒せる。そして、銃撃2枚なら連射+を使うよりも銃弾を1発節約できる。

 

ア「本当だ、危なかったな。」

 

セ「役に立ったようで何よりだよ。」

 

その後、セイアはリロードした後銃で、アイアンクラッドは剣で、

それぞれキノコビーストを攻撃し、無事撃破した。

そして、戦闘が終了し、「バーニングブラッド」が赤く発光して……

 

セ「!?」

 

ア「おお、凄いな。」

 

……アイアンクラッドの切り傷がみるみるうちに塞がっていった。

タブレットを見ると、「アイアンクラッド:80/80。」と表示されていた。

傷口が完全に回復しているのを見ると、本当に数値通りらしい。

 

セ「この塔で受けた傷は、自然回復がない代わりに回復時は即座に回復するみたいだね。」

 

ア「随分便利なシステムだな。」

 

そして現在、2人は報酬のカードを何にするかで迷っていた。

 

アイアンクラッド用:①受け流し……1エナジー、8ブロックを得る。カードを1枚引く。

          ②威嚇……0エナジー、敵全体に脱力1を与える。廃棄。

 

セイア用:①事前準備……1エナジー、自身・味方が7ブロックを得る。

     ②威嚇射撃……1エナジー、敵全体に脱力3を与える。銃弾を1発消費する。廃棄。

 

セ&ア「どうしようか……」

 

セ「この後のエリートのことを考えると、デバフ付与のカードも必要になってくる

ということはわかっていた。」

 

ア「しかし、今回俺が防御カード不足で被弾してしまったから、

少しでもブロックが間に合うように、何かしらの防御カードを取ることも視野に入れる必要が出てきたってことだな。」

 

セ「そうさ。それに、防御不足は私の問題でもあるからね。やはり、ここは2人同時に防御できる、『事前準備』を選択するのはどうだろうか?」

 

ア「それは俺も思っていた。しかし、俺の『威嚇』やセイアの『威嚇射撃』が付与する脱力のデバフも、敵の攻撃を下げることができる。だから俺個人としてはさっき例に挙げたカードのどちらかを選択してもいいと思う。」

 

ア「……まあ、セイアが防御が心配だと思うならそっちでもいいと思うが。」

 

セ「なら、お言葉に甘えてそうさせてもらうよ。」

 

セイアは『事前準備』をデッキに加えた。

 

セ「脱力を与えるカードはまたどこかでドロップするだろう。

そんなに急ぐ必要はないと考えるよ。」

 

ア「まあ、今は最低限の防御や攻撃の方が重要だからな。確かにそうかもしれないな。」

 

セイアがカードを選択している間、アイアンクラッドは敵が落としたゴールドを収集した。

そして2人は部屋を後にした。

 

ア「……ゴールドは17ゴールドだったぞ。失った分を取り戻すには時間がかかりそうだな。」

 

セ「おそらくだが、エリートは落とすゴールドの量も多いだろう。

予想以上にゴールドが貯まるスピードは早いと思うよ。」

 

ア「あの塔がエリートを倒せば豪華な報酬が落ちると言ってたしな。……さ、次はその噂のエリートだな。準備はできてるか?」

 

部屋と部屋の間の通路を通りながら、エリートについての雑談を交わす。

 

セ「ああ。どんな敵が来ようとも、いつでも迎撃できるよ。」

 

ア「……扉を開けるぞ。」

 

そしてセイアたちは、扉を開け次の部屋、すなわちエリートと呼ばれる強敵のいる部屋へと入った。この先には激闘が待っていると覚悟し、2人は臨戦態勢で部屋に入った。

……しかし、すぐに戦闘は始まらなかった。その理由はというと……

 

ア「……もしかしてコイツ、寝てるのか?」

 

そう。エリートと呼ばれる強敵がいる部屋には白い大きな殻があるだけだった。

そして、その白い殻はゆっくりと規則正しく上下しているので、おそらく眠っている。

臨戦態勢で部屋に入ったら、敵が寝ていたので2人は拍子抜けしてしまった。

 

セ「様子を見るに、そうみたいだね。……タブレットが光った。ということは、寝ている状態から戦えるということみたいだね。」

 

ア「それはいいな。コイツが寝ているうちに、こちらはできるだけ準備を整えてしまおう。」

 

タ「ラガブーリン…………体力112/112。 行動予定:未知。

状態・特性:金属化8(毎ターン8ブロックを得る。)、睡眠(金属化8を得る。3ターン後解除。)

ブロック値:8」

 

ア「体力がかなり高いな。まさか100越えとはな。」

 

セ「そして、状態欄にも書いてあるが、この『睡眠』は3ターン後解除だから、そこまで悠長にしてはいられないみたいだね。」

 

ア「逆に言えば、3ターンは準備できる。しっかり準備して、万全の状態で叩き起こすとしよう。」

 

セ「そうだね。エリートと言っても寝ていれば怖くないからね。」

 

タ「アイアンクラッド手札:発火、ストライク、防御、強打、防御

  セイア手札:回避予測、銃撃、銃撃、防御、リロード」

 

ア「お、俺は発火を使っておくことにしよう。」

 

セ「私はできることがないね。……そうだ、クラッド。」

 

ア「なんだ?」

 

セ「提案なんだけれども、強打を、発火を使う前にあいつに使ってくれないかい?」

 

ア「……どうしてだ?というか、あいつが起きるんじゃないか?」

 

セ「タブレットにも表示されているが、あいつは今ブロックが8ある。それに対して、強打も現状なら8ダメージだ。私は、あいつへ与える火力を上昇させるために弱体を付与したいと考えている。」

 

ア「……なるほど。それで強打を使って欲しかったのか。そして、発火を使って火力を上げてしまえば、ブロックを貫通してあいつに直接ダメージが入り、起きてしまう。それを防ぎつつ弱体を付与したいというわけだな?」

 

セ「そういうことさ。」

 

ア「わかった。ならその通りにしよう。」

 

アイアンクラッドはセイアのいう通り、先に強打でブロックだけを破壊し弱体を与えた後、

発火を使用した。ちなみに、

 

ア「おお!?俺が燃えたぞ!?」

 

セ「……え?……いや、熱くないのかい!?それ以前に、大丈夫かい!?」

 

ア「あ、それについては問題ない。でも、体から力が湧き上がってくるように感じるから、

多分これで筋力が上がったんじゃないか?」

 

アイアンクラッドが発火を使用すると、アイアンクラッドの体が急に燃え上がった。

これでいいのかとセイアはタブレットのアイアンクラッドの状態欄を見るが、

タ「アイアンクラッド…………状態・特性:筋力2」

と表示されていたので、確かにこれで筋力が上がったらしい。

 

セ「……いや、失礼。少々取り乱してしまったね。しかし、傍から見るとなかなかに衝撃的な光景だったね。」

 

ア「冷静になるの早くないか?当事者の俺がいうのもなんだが。俺だって目の前で人が燃え出したら流石に動揺しまくるぞ……。」

 

そして、次のターン。敵は寝続け、したことといえば新たにブロックを得ただけだった。

タ「アイアンクラッド手札:サンダークラップ、ストライク、ストライク、防御、防御

  セイア手札:連射+、銃撃、銃撃、銃撃、事前準備」

 

ア「万能薬は……来ないか。セイア、もう攻撃してもいいんじゃないか?」

 

セ「そうだね。敵にはもう弱体が付与されているし、私の連射+も手札にある。

攻撃を開始するとしようか。」

 

ア「今回は……そうだな、連射+と銃撃2枚を使用すれば、一番ダメージを与えられる。」

 

セ「決まったね。ただ、私はこれで銃弾を使い尽くす。次いつリロードが来るかわからない以上、

しばらくは私の火力は除外して計画を立てよう。」

 

セ「まあ、次のターンにデッキがシャッフルされて引けるならそれが1番いいんだけれどもね。」

 

ア「それは本当にそうだな。このターン以降、敵も行動をしてくるからな。

ブロックも必要になる場合がある。次のターンからが、本当の戦いになるだろう。」

 

セイアは銃を構え、1番殻の脆そうなところ目掛けて銃弾を計5発撃った。結果、ブロックを破壊し、そのまま本体に銃弾の雨が降り注いだ。

体力を半分以上削られた敵は、流石に起きた。そして敵、もといラガブーリンの姿が明らかになった。殻の中から光る緑の目に、細長く鋭い4本の爪足。切られたらタダでは済まないだろう。

{IMG234778}

しかし、突然の出来事に混乱したようで、次のターンでは何もしてこなかった。

 

ラガブーリン「!????!!?」

 

ア「(まあ、寝込みを襲われたらそうなるよな……。)」

 

タ「ラガブーリン…………体力49/112。行動予定:18+9の攻撃。状態・特性:なし。」

 

ア「……改めて思うが、本当に強いな。銃の強さを実感したよ。

まさか半分以上削るとは思わなかったが。」

 

セ「弱体があったからこそさ。だから、これは2人の連携あってのこと。

君も十分火力を出すのに貢献しているさ。」

 

ア「そうか。……ならいいんだがな。」

 

セ「……敵の行動予定は攻撃か。今までと比べて、強力な攻撃だね。」

 

タ「アイアンクラッド手札:防御、ストライク、ストライク、防御、ストライク

  セイア手札:万能薬、防御、連射+、事前準備、銃撃」

 

セ「流石にリロードは来なかったか……。まあ来なかったものは仕方ないとして、

クラッド、私の手札に事前準備が来た。それと、今は攻撃できないから、もう一枚の防御と、

万能薬を使わせてもらうけれども、それでいいかい?」

 

ア「ああ。今まで万能薬をセイアが使えていなかったからな。何も異論はない。

そうなると、俺はエナジーが3余るから……防御2枚とストライクでも使うとしよう。」

 

アイアンクラッドは防御を2枚、セイアは防御と事前準備、万能薬を使用した。

 

セ「……なんだい、これ。甘すぎないかい?」

 

ア「だろ?甘すぎて舌がおかしくなるよな。」

 

ちなみに、ブロックを得ると、使用者の前に認識可能なブロック値に応じて厚さが変化する電磁結界が展開されるのだが、事前準備を使うと……

 

セ「……うん。しっかり君の方にもブロックが展開されているね。」

 

ア「ああ。俺の防御を補いつつセイアも防御できるから、やはり取っておいて正解だったな。」

 

しっかり2人にブロックが展開された。……え?なんでここまで2人が確認してるか?

塔にカード効果を詐欺られている可能性を警戒しているからである。

 

塔「(なんでここまで信用がないんでしょうかねぇ……)」

 

そして、2人がブロックを展開し終わると、アイアンクラッドはラガブーリンに剣を振るい、

さらに殻に損傷を与えた。今までよりも手応えを感じたので、

筋力によって攻撃力が上昇しているとアイアンクラッドは実感できた。

 

タ「アイアンクラッド…………体力80/80。ブロック値:17。状態・特性:筋力2。

  セイア…………体力45/45。ブロック値:12。状態・特性:アーティファクト1。

       『鋭き光彩』残弾数:0/7。

 

  ラガブーリン…………体力41/112。行動予定:18+9の攻撃。状態・特性:なし。」

 

セ「また、君が被弾することになってしまうね。」

 

ア「まあまあ、これくらいなら回復できるし、さっき受けた痛みと同じ程度だ。

そんなに心配するほどでもないな。」

 

敵のターン。ラガブーリンは爪を使って強く上から振り下ろしてきた。アイアンクラッドはブロックごと貫通し、少しだけ攻撃を受けた。

 

ア「仕方ないことだとはいえ、まあ、やっぱり痛いよなぁ……。」

 

アイアンクラッドは攻撃を受けた少し出血している足を手で押さえつつ、表情を顰める。

 

セ「1ダメージでもそれだけの痛さだというなら、一体それ以上はどれほどになるか、

想像もつかないね。」

 

タ「アイアンクラッド手札:防御、防御、ストライク、サンダークラップ、防御

  セイア手札:銃撃、リロード、回避予測、銃撃、銃撃

 

  ラガブーリン…………体力41/112。行動予定:18+9の攻撃。状態・特性:なし。」

 

ア「……そこは一旦目をつぶっておくとして、またこいつは攻撃か。

俺は防御3枚使って少しでも被弾を減らすとしよう。サンダークラップが使えないが、

セイアもそれでいいか?」

 

セ「もちろん。身の安全が第一だよ。私はリロードが来たから、弾を補充して1発は撃っておこうか。それと、回避予測も使っておこう。まあ、私も防御は足りないが。」

 

ア「2人とも被弾してしまうな。まあ、今回以上の攻撃を受けると保証できないが、この程度の被弾ならセイアも含めて全回復できる。それでも被弾はしたくないが。」

 

セ「同感だよ。」

 

アイアンクラッドはブロックを展開し、セイアもリロードして1発銃弾を撃ち込んだ。

これまでの攻撃で脆くなっていた殻がさらに破損したのを確認し、ブロックを展開した。

 

タ「アイアンクラッド…………体力79/80。ブロック値:15。状態・特性:筋力2。

  セイア…………体力45/45。ブロック値:7。状態・特性:アーティファクト1、敏捷性1。

         『鋭き光彩』残弾数:6/7。

 

  ラガブーリン…………体力32/112。行動予定:18+9の攻撃。状態・特性:なし。」

 

敵のターン。ラガブーリンは同じ行動をしてきたが、ブロックが不足していたため、

セイアは腕、アイアンクラッドはさらに足を負傷した。

 

セ「!」

 

ア「……まあ、痛いな。」

 

セ「大丈夫かい?さらに傷が広がったじゃないか。」

 

ア「これくらいの痛みには、慣れないとな。それに、どうせこの後回復すると考えれば、まだ、なんとかなるさ。そっちこそ大丈夫か?」

 

セ「君ほどは傷が深くないからね。痛いには痛いが、耐えることは難しくない。」

 

タ「アイアンクラッド手札:ストライク、ストライク、強打、ストライク、防御

  セイア手札:防御、銃撃、連射+、銃撃、回避予測

 

  ラガブーリン…………体力32/112。行動予定:強力なデバフ。状態・特性:なし。」

 

 

ア「……さて、次は攻撃じゃないみたいだし、ここで攻撃して倒すとしようか。」

 

セ「そうだね。強打とストライク2枚を使えば、銃弾を消費せずに撃破できるね。」

 

ア「えー、弱体と筋力込みで計算すると、(8+2)+(6+2)×1.5×2=34になって倒せるな。報酬も気になるから、さっさと倒すとしよう。」

 

アイアンクラッドはカードをかざし、今までよりも強く剣を振り下ろす。

そして、今にも壊されそうな殻に追撃で弱体込みの斬撃を2回入れる。

ラガブーリンの殻を完全に破壊し、そのまま本体を斬った。

そのままラガブーリンは多くの血が噴き出しながら爪足を折って倒れた。

 

そして、バーニングブラッドによって、2人は傷が治った。

 

セ「初めて回復を受けたが、これはいいね。すぐに傷が治っていく。」

 

ア「そうだよな。……塔に感謝するのは癪だが、いいレリックをもらった。」

 

セ「さてと報酬は……57ゴールド。これだけでもかなり大きい収穫だね。」

 

ア「おお、かなり多く落としているな。……どうやら、それだけじゃないみたいだな。

これは……なんだ?レリックだと思うんだが、セイアはこれ何か分かるか?」

 

アイアンクラッドがセイアに見せたものは、青い玉がついているブレスレットのようなものだった。

 

セ「……いや、これは私も何かはわからないね。ブレスレットということはわかるが……。

タブレットにかざして見たらどうだい?」

 

タ「数珠ブレスレット……?の部屋で敵に遭遇しなくなる。」

 

セ&ア「!?」

 

ア「これは…嬉しいな。」

 

セ「まあそうだね。?の部屋で敵と戦う心配をしなくていいのは大きいね。」

 

ア「とにかく、これからは戦闘を避けたいなら、?の部屋を選んで、敵に遭遇しないルートを選択する方針でいくとしよう。」

 

セ「そうするとしようか。」

 

ア「後は……カードか。普段よりもいいものが落ちやすいと聞いたが……。」

 

アイアンクラッド用:①痩せ我慢……1エナジー、自身が15ブロックを得る。『負傷』を2枚手札に加える。

②弱点発見……1エナジー、敵が攻撃を予定している時、筋力3を得る。

 

セイア用:①先見の明……1エナジー、毎ターン開始時、自身が5ブロックを得る。

     ②狙撃準備……2エナジー、狙撃銃を召喚し、ターンを終了する。廃棄。

 

ア「お、また痩せ我慢が出てきたな。俺もブロックは欲しいし、これを取っておきたいが……

セイアの『先見の明』も結構強いな。それにセイア、この『狙撃準備』で狙撃銃を獲得できるみたいだぞ。これじゃあ取りたいカードが多すぎるな。どうするべきか……」

 

セ「一度整理して考えるとしようか。まず、私は狙撃準備に関しては取らなくてもいいと思う。

理由はこれ1枚で攻撃や防御ができるわけでもなく、狙撃銃で攻撃するには別のカードが必要になるという点にある。」

 

セ「そして、先見の明に関しても取る必要はない。私としては、君の方が防御が足りていないのだっから、痩せ我慢を取るべきだと思う。」

 

ア「だが、負傷がデッキに混ざってくるんだぞ?ドローの邪魔になるんじゃ_____」

 

セ「_____今までいくつか見てきたが、君用のカードには『好きなカードを廃棄』できるものもあっただろう?」

 

ア「!」

 

セ「さらに無痛があれば、廃棄する時にさらにブロックを得ることだって可能だ。だから、このカードは君用のカードと相乗効果を生み出すことが多いということだよ。」

 

ア「なるほどな。ちなみに、『弱点発見』についてはどう考えているんだ?さらに筋力を上昇させることも可能になるが。」

 

セ「そこに関しては君に一任するよ。あれこれ言ったものの、君用のカードからどちらを取るかを選択する権利は君にある。攻撃を優先するか、防御を優先するか、そこは君の自由だよ。

……ああでも、私のカードは取らなくていい、とだけ言っておくよ。」

 

ちなみに、セイア的にはアイアンクラッドがセイアの防御を優先したことで、代わりにアイアンクラッドの防御が疎かになっていることに多少の負い目を感じているので、痩せ我慢をとってほしかった。だからこそ、他のカードとのシナジーなども熱く説明した。

 

ア「………………俺は、防御を優先する。痩せ我慢を取ることにするよ。

あれだけ説明されたら取るしかないしな。」

 

セ「…そうかい。まあ、少しでも被弾を減らせることを願っておくよ。」

 

ア「ありがとう。すごいな、セイアは。他人のカードなのに詳しく観察してシナジーまで考えられているなんて。」

 

セ「昔から細かいことを観察するのは得意でね。」

 

ア「そうなのか。なら、これからも頼らせてもらうとしよう。

もちろん、セイアに全てを押し付けるつもりはないが。」

 

セ「ぜひ任せてくれ。」

 

ア「…さて、これで報酬は全部取ったか?」

 

セ「……いや、これは、ポーション……でいいのかな?それらしきものが落ちているよ。」

 

{IMG235523}

 

セイアが拾い上げたのは、中に濃い赤の液体が並々と入っている、丸型のガラス製のフラスコだった。どんなものかとタブレットにかざすと、

タ「火炎ポーション……敵単体に20ダメージを与える。」と表示された。

 

ア「初めてのポーションにしてはいいんじゃないか?」

 

セ「そうだね。使う時は一度話し合うことにしようか。」

 

セイアたちは、ポーションを回収した。

そして次に強化エリートへ挑むか、避けるべきかを判断することになる。

この判断で、今後のセイアたちの運命が大きく変わる。




はい。そういえば記載するの忘れていたんですが、アップグレード済みのカードはカード名に+が付くようになります。
次回以降、アップグレード済みのカードをキャラが喋る時、一度表示した後は+無しのカード名のみの表記になりますのでご了承ください。
わかりにくいという意見を頂きましたら変えます。

例:1回目、連射+(以後連射)を使ってくれ!→2回目、連射を使ってくれ!

改めまして、ここまで遅れてしまったこと、お詫び申し上げます。
今後とも、気長に待っていただけたらと思います。では、また次回。
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アイアンクラッド…………鉄仮面の兵士の生き残り。
戦闘中何度か怪我をしたが、バーニングブラッドで全回復しているので、
このレリックをくれたことだけは塔に感謝している。
体力80/80。デッキは14枚。

百合園セイア…………トリニティ総合学園3年生。
やっとアイアンクラッドの防御カードをデッキに加えられたのでとりあえず一安心。
エリートに大きなダメージを与えた、連射+と弱体のシナジーが非常に強いと実感した。
体力45/45。『鋭き光彩』残弾数6/7。デッキは12枚。

ラガブーリン…………1層のエリート。
……かと思えば寝込みを襲われ、1ターンで体力半分以下まで削られ、2人にバーニングブラッドで全回復される程度の怪我しか与えられず、起きてから3ターン目の強力なデバフも披露できなかった可哀想な敵。

ラ「2エナジーで15×3ダメージはずるいって……」

現在所持ゴールド……63+17+57=137ゴールド。

『万能薬』……飲むとアーティファクトを得られる。蜂蜜とメープルシロップを足したみたいな味。めちゃくちゃ甘い。

『事前準備』……「スキル」で1エナジー消費。味方全体が7ブロックを得る。
セイアたちのデッキでは初の全体防御カード。
アイアンクラッドからは、「手札に防御カードがなくてもブロックを展開できるし一人当たりの
ブロック値が普通の防御よりも高いので、手札に来たらすぐに使って欲しいカード」
セイアからは、「クラッドの足りない防御や私自身の防御を1枚でこなせる優秀なカード」
と評価されている。

『痩せ我慢』……「スキル」で1エナジー消費。15ブロックを得る。負傷を2枚手札に加える。
※『負傷』……使用不可。
アイアンクラッドからは、「俺用のカードの中でかなりまともな防御カード、廃棄系のカードは必要になるけど。」
セイアからは、「クラッドが安全に戦闘をする上でずっと取って欲しかったカード、廃棄系のカードも揃える必要はあるけどね。」と評価されている。

火炎ポーション……敵単体に20ダメージを与える。セイアたちにとっては初めてのポーション。
アイアンクラッドからは、「早期決着を目指したい敵に使いたいポーション」
セイアからは、「通常の敵との戦いで使ってもいいが、使うならこの先の強化エリート戦やボス戦の時に使いたいポーション」と評価されている。

ア「(一瞬トマトジュースかと思った。)」
セ「(飲んだら美味しそうな見た目をしているから危なかったよ。)」

今後の登場キャラは?

  • セイアちゃんだけでいいよ!
  • アビドスの生徒を出せ!
  • ゲヘナの生徒を出せ!
  • トリニティの生徒を出せ!
  • ミレニアムの生徒を出せ!
  • その他(感想に書いてください)
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