ア「休憩マスに行くとするか。」
セ「そうしよう。」
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セ「それで?エリートに挑むかい、挑まないのかい、どっちなんだい!?」
ア「一回落ち着け……。とりあえず、何をアップグレードするか決めないか?」
セ「まあエリートに挑むかどうかはその後で決めても遅くはない、か……。」
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ア「万能薬は決定でいいんじゃないか?」
セ「それで異論はないよ。」
セ「あと、私的には強打か事前準備、痩せ我慢のアップグレードが良いと考えるよ。」
ア「俺は回避予測か事前準備がいいと思う。」
セ「なら、2人の意見が一致している事前準備にしようか。」
ア「そうするとしよう。(前のような事態は避けられたか…………)」
セ「エリートに挑む、挑まない関係なく戦略は決めておいた方がいいと主張するよ。」
ア「なら基本は防御優先で、条件が揃ったら弱体付与した状態で連射+を使用して大ダメージを与える一撃必殺タイプの戦法ではどうだ?」
セ「攻守のバランスがとれている。安定したいい戦法だと思う。」
セ「……それで結局エリートに挑むかい、挑まないのかい、どっ(ry」
ア「……俺は挑むよ。ここまで強化もしたし、戦略も立てた。これならどんな敵でも対処できるはずさ。だから心配しても仕方ないと思ったよ。」
セ「いざとなったらポーションもある。使用タイミングはまた話し合おう。」
ア「……さて、なら行くとしようか。」
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はい。皆さんこんにちは。凍冬です。前回からアンケートを実装しました。現在2票しか投票されていないので、多数決で決められず、決選投票もできないです()
……皆さん、ぜひ!!お力を貸してください!!!!!!
今回は強化エリート回です。ここだけの話、正直無双しすぎな気がするので、本家1層で1番強いエリートに、本家では強化エリートの強化内容は複数あるのですが、その中で最も強い強化を入れました。せいぜい苦しんでほしいですね。
それでは、本編をどうぞ。
セイアたちの現在位置(赤丸で示しています)
現在、セイアたちは強化エリートマスの扉の前で佇んでいた。
セ「いよいよここまで来てしまったね……。」
ア「ああ。やはりあれだけ対策を練ったが、少し緊張してしまうな。」
セ「大丈夫さ。私達2人なら、どんな敵でも倒せる。それはそうと、私は元の世界に帰れたら行ってみたい店があるんだ。友人が話していてね……。」
ア「これで終わりみたいな雰囲気出してるがまだただの強化エリートだからな?
ボスでもなんでもないからな?←この言葉をよく覚えておきましょう
後サラッと死亡フラグを立てないでくれるか?」
セ「……死亡フラグはへし折ってこそ、だろう?」
ア「そういう話じゃないんだがなぁ……。まあ、今話しているうちに緊張感も薄れた。今のうちにさっさと中に入るとしよう。」
セ「そうだね。それじゃあ、どんな敵か、お手並み拝見と行こうか?」
セイアたちは扉を開けて中に入った。中では2mはあるだろうか、大きいナニカが立っている。体は濃い赤で、頭部には金色に輝く角が2つ付いていた。そして、そのナニカの身長ほどもある白い木?骨?のような棍棒を持ち、見るものを萎縮させる黄色い眼でこちらを睨みつけている。
ア「…………鬼?」
セ「確かにそういう見た目に見えるね。まあ、とりあえずタブレットを確認してみよう。」
ア「そうだな。戦いにおいて最も大切なのは情報だからな。」
アイアンクラッドがタブレットを取り出すや否や……
セ&ア「!?」
その赤い大きなナニカにどこからともなく緑色の光が集まり、それを包みこんだ。眩い光を放ち、次に姿が見えた時……
セ「…………?………何も…………変わっていない、ね。」
元のナニカのままだった。が、
ア「そう……みたいだな。とりあえず、タブレットで敵の情報を得るとしy……はぁ!?!?」
セ「!?びっくりしたじゃないk……」
ア「そんなことを言ってる場合じゃない!これをみてくれ!」
タ「ボスグレムリン…………体力109/109。行動予定:バフ。状態・特性:無し。
※強化内容:最大HPの23増加。」
セ「……………………え?」
ア「さっきの緑の光、あれはただの光じゃない。エリートを強化する効果があったんだ!」
セ「……思考が追いつかないんだが、えーとつまり、今のエリートは本来HPが90弱しかないのに、強化によって体力が110近くまで増加している、と?」
ア「……最悪な話だが、そういうことだ。」
セ「なるほどね。『強化』とはそういうことか。どんなふうに強化するかと思えば、エリート自身の強化…………。」
ア「まあ嘆いていても仕方ない。塔の性格の悪さはもう知っている。さっき戦略を練ったんだ。やること自体はあまり変わらないだろ?」
セ「……そうだね。幸い、ボスグレムリンの行動予定はバフ。今は防御を気にせずに準備や攻撃を行うとしよう。」
タ「アイアンクラッド…………体力80/80。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
セイア…………体力45/45。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
アイアンクラッド手札:防御、ストライク、ストライク、防御、サンダークラップ
セイア手札:銃撃、万能薬+、銃撃、銃撃、事前準備+
『鋭き光彩』残弾数6/7。
エナジー:5/5。所持ポーション:火炎ポーション。」
ア「うーん、連射が来てくれたらよかったんだがな。」
セ「一応代わりに銃撃が3枚引けたし、サンダークラップの後に使うとするよ。」
ア「そうするとエナジーはサンダークラップと銃撃3枚で4消費して、1余るから、
俺のストライク1枚と0エナジーの万能薬+でも使うか?」
セ「そうだね。万能薬は……クラッド。君が使うといい。」
ア「どうしてだ?せっかく強化したんだから、セイアが使えばいいじゃないか。」
セ「私は君よりも体が頑丈だから、多少デバフを受けたとしても君よりは影響が小さいだろう?」
ア「…………。わかった。ならお言葉に甘えて使わせてもらおう。」
アイアンクラッドは万能薬を飲み干した。
ア「相変わらず甘ぇよ……。」
そして、サンダークラップを使用し、セイアが銃声を轟かせる。
銃撃が止むと同時にアイアンクラッドが剣を突き刺した。
体の色よりも鮮やかな赤がボスグレムリンの体を伝うが、まだまだ倒れる気配はなかった。
ア「やっぱり硬いな。」
セ「本来なら、これで半分以上は削れているのだけれどね。」
セイアのいう通りで、今はサンダークラップで弱体を付与した後に、ストライクと銃撃をボスグレムリンに当てたので、13×3+9+4=52ダメージを与えたということになる。
本来なら体力は85〜90程度なので、半分以上の体力を削れていたはずである。
タ「ボスグレムリン…………体力57/109。行動予定:バフ。状態・特性:無し。
アイアンクラッド…………体力80/80。現在ブロック値:0。
状態・特性:アーティファクト2。
セイア…………体力45/45。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
『鋭き光彩』残弾数:3/7。」
ターンを終了すると、ボスグレムリンは
ボ「ウォォォォォヲオオオヲォオオオオ!!!!!!」
と、棍棒を振り上げ高らかに咆哮を上げた。
セ「……クラッド。」
ア「奇遇だな、セイア。多分、今お前と同じこと考えてたぞ。」
セ&ア「バフのタイミングでめっちゃ叫んだらやばいバフがついてるんだ!!!*1」
タ「ボスグレムリン…………57/109。行動予定:14+7の攻撃。状態・特性:激怒2。
※激怒:『スキル』を使用するたび、筋力2を獲得する。」
セ&ア「………………………………。」
ア「これ流石にやばいだろ。」
セ「狂信者の時も十分強力だと思っていたが、まさかこちらの手札の行動まで制限するバフがあるとはね。」
ア「ああ。しかも、『スキル』が使えない、ということは防御できないと言っているのとほとんど同じ意味だ。」
セ「……まずいことになったね。」
ア「とりあえずタブレットをみよう。……ん?」
タ「※敵がバフ『激怒』を使用したのでスキルを赤く発光させます。
アイアンクラッド…………体力80/80。現在ブロック値:0。
状態・特性:アーティファクト2。
セイア…………体力45/45。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
アイアンクラッド手札:発火、ストライク、防御、防御、痩せ我慢
セイア手札:リロード、銃撃、銃撃、回避予測+、防御
エナジー:5/5。所持ポーション:火炎ポーション。」
ア「このタブレット、そんな機能もあるんだな。」
セ「状況に応じて臨機応変に対応できるのだね。」
ア「……さて、こうしてみるとスキルって意外と多いな。……どうしろってんだ?」
セ「こうなると、防御は捨てるべきなのだろうか?」
ア「…どう、なんだろうな。とりあえず攻撃はしておくか?」
セ「そうだね。一度そうしてから使うかどうか判断するとしよう。」
アイアンクラッドは発火を使った。身体中が燃え上がるが、特に痛みはない。
ア「そういえばこんな演出あったな。」
セイアはボスグレムリンに向かって銃撃を2回して、アイアンクラッドが再び剣を突き刺す。
一連の動作によって9×2+(6+2)=26ダメージをボスグレムリンに与えた。
ア「……さて、どうする?防御は使うか?」
セ「私は使っても良いと思うよ。筋力の上昇によって攻撃力が上がったとしても、上昇量よりも軽減量が大きいからね。」
ア「そうか。でも使って大丈夫か?次のターン以降に支障が出るんじゃないか?」
セ「そこは大丈夫さ。」
セイアはアイアンクラッドからタブレットを渡してもらい、山札を表示すると、
タ「アイアンクラッド山札:ストライク、ストライク、防御、強打
セイア山札:防御、連射+」と表示されていた。
セ「今、ボスグレムリンのHPは31。そして、私たちは毎ターン必ず5枚カードを引く。だから、ここに表示されているカードは必ず次のターンに引けるだろう?」
ア「!そういうことか!」
セ「そう。次のターン、確実に強打→ストライク×2のコンボが可能なんだ。つまり、34ダメージ与えられる。そのため、連射は残弾数の関係上使えず、他のアタックカードが手札にこなくても確実に倒せるから、次のターンに筋力が持ち越されても何も問題がない、というわけさ。」
ア「確かにそうだな。なら防御はセイアが使ってくれ。」
セ「……?何を言っているんだい?君が使うべきだろう?」
ア「え?そうか?俺はセイアが使うべきだと思うが。」
セ「いや私はレリックのおかげで全てのダメージを1/2に軽減できるから筋力が上がっても影響は少ないが、君は攻撃を軽減できないのだから優先するべきだろう?」
ア「……まあ、俺はそれでも多くのダメージをくらっちまうが、しないよりはマシか。でも、セイアはいいのか?俺の防御のせいで被弾ダメージが増えてしまうが。」
セ「……本気で言っているのかい?君は防御したとしても筋力上昇分を合わせて11ダメージもくらってしまう。私は筋力上昇分を合わせても8ダメージ。だから、君が防御したとしても結局私よりもダメージを負うんだ。」
ア「まじか。俺って防御してもセイアよりもくらっちまうのか。なら、お言葉に甘えさせてもらおう。すまないな。」
アイアンクラッドが防御を展開すると、ボスグレムリンに赤い光が集まり、燃え上がったように見えた。その光景はまるで……
セ「!君が発火を使用した時と同じ演出だね。」
ア「まあつまり、燃え上がるような演出が筋力が上がった時の演出なんだろう。」
タ「ボスグレムリン…………体力31/109。行動予定:16+8の攻撃。
状態・特性:激怒2、筋力2。
アイアンクラッド…………体力80/80。現在ブロック値:5。
状態・特性:アーティファクト2、筋力2。
セイア…………体力45/45。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
『鋭き光彩』残弾数:1/7。」
ターンを終了すると、ボスグレムリンは持っていた白い棍棒を振りかぶり、2人に向かって振り下ろした。その勢いは軽く周囲に風が巻き起こるほどであった。
ア「ぐっ………!」
アイアンクラッドは防御ごと貫通され、右腕と右足が重度の捻挫、骨にヒビが入るほどであった。
セ「!…………っ」
一方セイアも攻撃力こそ低かったが、最大HPの割合を考えるとアイアンクラッドよりも大きいダメージとなるので傷の具合は深く、肩と左腕に骨にヒビが入り、足からは大きく血を流していた。
2人は膝を床につく。だが、2人の戦う意思はそれだけで潰えるほど脆くはなかった。
タ「ボスグレムリン…………体力31/109。行動予定:8+4の攻撃&デバフ。
状態・特性:激怒2、筋力2。
アイアンクラッド…………体力69/80。現在ブロック値:0。
状態・特性:アーティファクト2、筋力2。
セイア…………体力37/45。現在ブロック値:0。状態・特性:無し。
『鋭き光彩』残弾数:1/7。
アイアンクラッド手札:ストライク、防御、ストライク、ストライク、強打
セイア手札:連射+、銃撃、銃撃、防御、防御
エナジー:5/5。所持ポーション:火炎ポーション。」
ア「……これで、終わらせてやる!」
アイアンクラッドは傷ついた腕で、ぎこちないながらも大きく剣を振りかぶり、ボスグレムリンを強打する。そしてストライクを2連続で当てようと、一度目に突き刺した剣を引き抜き、もう一度攻撃体制に入った直後…………
パァン!!
1発の弾丸が、アイアンクラッドを掠め、ボスグレムリンに命中したのだった。
ボ「グゥアァァァァアアアァァ!!!!」
ア「セイア!?別にわざわざ銃弾を使わなくても良かったんだぞ?」
セ「………いや、私の残弾数は残り1発だったんだ。だから、ここで消費して一気に次の戦闘でリロードした方が都合がいいと思ったんだ。」
ア「そんな傷じゃあ撃つのも大変だっただろう。」
セ「それは君にも言えることじゃないか?私には、銃を撃つよりも剣で斬る方が負担が大きいように感じるけれどね。」
ア「…………おかげで助かった。感謝しておこう。」
戦闘が終了したので、アイアンクラッドのレリックが発動し、2人の傷が浅くなった。ちなみに、セイアも数値通り6HP回復しているので、実質12HP回復しているとかいう敵からしたらチートな状態となっている。
セ「……ん。そういえば、これの存在を忘れていたよ。」
ア「だな。大分マシになった。」
ア「……俺たち、本当に強化エリートを倒せたんだよな?」
セ「ああ。しかも、最終的にはそんなに深手も負わず、ポーションも温存しつつ、ね。」
セ「どうだい、しっかりと死亡フラグは木っ端微塵にへし折っただろう?」
ア「ああ。………いやこの状況ならへし折らないと洒落にならないからな?
それにしても、スキルを制限されるというアクシデントはあったものの、
十分にダメージを与えられたのが勝利の鍵となったみたいだな。本当によかった。」
強化エリートを倒した。それだけで最終層にたどり着くために大きく前進したということが実感できた。2人はしばらく戦いの感想を口々に言い合い、勝利の余韻に浸った後、二手に別れて報酬を探し集めた。
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セ「……!これが、エメラルドの鍵かな?それと、ゴールドか。」
セイアが見つけたのは、最終層にたどり着くための前提条件の一つである、
エメラルドの鍵と、63ゴールドだった。
セ「ゴールドも、結構溜まってきたか。またショップにも寄りたいところだね。」
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ア「これは……なんだ?前回もそうだが、レリックって意味のわからない形してるものが多いな。
んー、後はカードと、……お?」
ア「おーい、セイアーー!」
セ「どうしたんだい。」
手招きしてセイアをこちらに来させると、
ア「これ、なんだと思う?」
アイアンクラッドはオレンジと緑色の液体が入っている横から見たハートのような形のポーションを取り出した。
セ「ポーション……ということはわかるが、なんの効果を持つかは予測できないね。どんな効果なんだい?」
ア「それがだな………」
アイアンクラッドはタブレットにそのポーションをかざし、効果を表示させた状態にして、セイアに見せる。
タ「フルーツジュース…………摂取時、最大HP+5。」
セ「!?まさか、本当に飲めるポーションが来るとは……。
しかも、最大HPを増やせる効果のポーションがあるとは思っていなかったよ。」
ア「ああ。嬉しい限りだ。ということで、早速飲むとしよう。」
セ「ああ。……ところで、『摂取時』とあるが、私たち両方が飲まないといけないのかい?」
ア「……?当然のことじゃないか?…………あ、もしかしてそういうことか?」
アイアンクラッドは気づいた。ポーションの容器は一つ、それに対して飲む必要があるのは自分とセイアの2人。つまり、間接キスの可能性があるということだ。
セ「………………おそらく君が考えていることで間違いないと思うよ。」
ア「(そうか。それも気をつけないとな。相手は女子高生なわけだし、その辺は気にするか。
……普通に口つけて飲まなかったら良いよな?)」
ア「……安心しろ。口つけて飲まないようにすればいいだけだ。」
直後、アイアンクラッドはセイアの目の前でしっかり容器から口を離して半分ほど飲んだ。
すると、アイアンクラッドの周囲に緑の光が集まり、一瞬だけ光を放った後、消滅した。
ア「おお!これめっちゃうまいぞ!セイア、飲んでみろよこれ!」
セ「………」
セ「………………………」
セ「……はぁ。真剣に考えたのがバカだったよ。私もいただくとするよ。」
ア「(そこまで気にしていないみたいで良かった。にしてもまじで美味いな。)」
セイアもアイアンクラッドから渡されたフルーツジュースの残りを飲み干した。
実際、アイアンクラッドのいう通り、オレンジとメロンの風味が調和していて、美味しかった。
そして、セイアにもアイアンクラッドと同じ現象が起こった。
ア「どうだ?うまいだろ?」
セ「ああ。確かにいい味だったね。万能薬とは比べ物にならないくらいには。」
セ「……ところで、最大HPが上昇したはずだが、体に特に変化はないのかい?」
ア「あ、ああ。これと言って特には………少し楽になったか?てくらいだな。」
セイアは自分もあまり感覚の変化がないことを訝しみ、タブレットでステータスを表示すると、
タ「アイアンクラッド…………体力80/85。
セイア…………体力48/50。」
最大HPの上昇量と同じだけ元のHPも回復していた。
セ「なるほど。最大HPの上昇量と同じだけ回復したから、全体に占める怪我の深さの割合が小さくなり、それで少し楽になったのか。」
ア「ああ、そういうことだったのか。ともかく、これで以前よりも余裕を持って行動できそうだな。……ところで、俺はポーションだけじゃなくて、変な形だが、一応レリックだと思うものも見つけたぞ。」
アイアンクラッドがセイアに見せたのは、明るい緑色の棒が四角形の形に交わっていて、
それぞれの棒が一方の方向にその四角形からはみ出したように伸びている謎のオブジェだった。
セ「なるほど。確かに馴染みのない形状だね。とりあえず、タブレットで確認してみよう。」
タ「パンタグラフ…………ボスとの戦闘開始時、HPを25回復する。」
ア「!いいな、これ。」
セ「同感だよ。これがあれば、ボス直前で大ダメージを負っても休憩マスと合わせて大回復できる。そんなにダメージを負わなくても、休憩マスでの行動をカードのアップグレードに充てられるのは大きい。いいレリックを貰っているね。」
ア「回復が充実しているのはいいな。……後はカードがあるが、これは最後に決めよう。
そっちはどうだった?」
セ「こっちかい?エメラルドの鍵と、ゴールドくらいだったね。」
ア「エメラルドの鍵っていうのは……………ああ、それか。」
アイアンクラッドがエメラルドグリーンに輝く宝石のような物体を指差す。
ア「これ商人で売ったらとんでもない値段になりそうだな。」
セ「まあそれをすると脱出は不可能になるんだけれどね。」
ア「まあな。それくらいの値段がしそうなくらい綺麗だからな、その鍵。」
セ「それに関しては同感だよ。」
セ「ちなみに、ゴールドは63ゴールドだったよ。」
ア「おお。もう前くらいの金額まで戻ったな。」
セ「2連続でエリートに挑めばあっという間にゴールドも貯まるね。」
ア「ああ。もうこの後は?マスで出現しない限り1層ではショップに行けないが、逆に考えればずっとゴールドを貯めて2層のショップで豪遊できるってことだからな。」
セ「その時にはレリックの購入も視野に入れられるから、デッキをより強くできる。
そうすると、戦闘が安全に進行するようになるからね。被弾を防ぐという面でも、ゴールドの収集は重要になるね。」
ア「そうだな。豪遊が楽しみだ。……さて、それじゃあカードを選ぶとしようか。」
タ「アイアンクラッド用:①焼身……2エナジー、敵全体に21ダメージを与える。
『火傷』を1枚捨て札に加える。
※火傷……ターン終了時、2ダメージを与える。
②セカンドウィンド……1エナジー、アタック以外の手札を廃棄する。
この方法で廃棄したカードの数×5ブロックを得る。
セイア用:①偽撤退+……0エナジー、敵全体に脱力2を与える。天賦。
※天賦……戦闘時、必ず最初のターンに引く。
②狙撃準備……2エナジー、狙撃銃を召喚し、ターンを終了する。廃棄。」
ア「天賦……。そんなのもあるのか。」
セ「つまり、偽撤退+をとれば確実に最初のターン、敵全体に脱力2を付与できるということだね。」
ア「それって結構いいな。」
セ「ああ。ただ、それ以上に強いカードもあるだろう?」
ア「焼身はかなり強いと思うんだが、セイアが言いたいのはそれか?」
セ「そうだね。取るカードはそれでいいんじゃないかい?」
ア「いや、でもセカンドウィンドも取りたいし、セイアの狙撃準備も捨て難いんだよなぁ……。」
セ「……狙撃準備だけでは単純に火力につながらない。セカンドウィンドに関しては、
痩せ我慢→セカンドウィンドというシナジーがあり、一考の余地はあるね。」
セ「一方、焼身にもサンダークラップ→焼身というシナジーがあるね。火傷がデッキに加わるが、戦闘中だけだし、2ダメージだけだから、そこまで妨害されることはないだろう。」
ア「そうだなぁ…………貴重な全体攻撃カードだしな。焼身にするよ。まあセカンドウィンドも取りたいんだがな。」
セ「また取れる時が来るさ。それこそショップに売っている可能性もあるわけだからね。」
ア「まあそうだな。その時にはセイアのカードも買わないといけないな。」
アイアンクラッドはタブレットを操作し、焼身を獲得した。
ア「これでよしと。それじゃあ次は……宝箱部屋だとよ。これまでで1番いい部屋じゃないか?」
セ「まあそうだね。ミ○ックじゃないことを祈るよ。」
ア「流石にないだろ。…………なんかあの塔ならやる気がしてきた。」
セ「だろう?」
セ「…………そういえば話は変わるが……君は戦いの前に『まだただの強化エリートだからな?
ボスでもなんでもないからな?』と言っていたが、実際に『ボス』(グレムリン)だったじゃないか。」
ア「いや俺が1層の守護者のことをボスって呼んでたのを分かった上で言ってるよな?
このタイミングでそれを掘り返してくるなんて、本当いい性格してるぜ……」
セ「ふふっ、そんなに褒めないでくれ。流石に照れてしまうよ。」
ア「お前なぁ…‥。」
そうして、強化エリートを倒し、多くの戦利品を獲得し、達成感と安心感、満足感などに満たされた2人は雑談をしながら部屋を後にした。1層も山場を超えて後半戦。次は1層の守護者が2人の前に強敵として立ち塞がるだろう。
はい。「なんか無双しすぎだよなぁー」って思って2人を追い詰めるために1層で1番強い強化エリートと戦わせたのに思いの外2人が強くてどうしよってなってる凍冬です。
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いやぁ……2人強くありません?ちょっとセイアちゃんの調整ミスったかな…………
まあこれで1層の難関は突破しましたね。次の難関は守護者ですね。
まあなんとなく楽々突破される未来を幻視してるんですけどね()
手札も山札見つつ結構調整はしたつもりだったんですけどね。
もうちょっと手札事故らせたほうがいいのかな…………
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というわけで、少々見どころの欠ける戦いになってしまったかもしれません。
それでも、ここまで読んでくれた皆様本当にありがとうございます。
皆さん、何卒、何卒!アンケートへのご協力お願いします!!!!
では、また次回。
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アイアンクラッド…………体力80/85。鉄仮面の兵士の生き残り。
一番の懸念点だった強化エリートを結果的に大して被害を出さず撃破できたので
後の1層は楽なルートを通りたいと考えている。デッキは15枚。
百合園セイア…………体力48/50。トリニティ総合学園3年生。
強化エリートを撃破し、ボス前の休憩マスはほぼほぼアップグレードに使えるようになることが
確定し、最大HPも上昇し、強力な全体攻撃カードも入手できて嬉しい。デッキは12枚。
ボスグレムリン…………1層のエリート。今回は強化エリート枠で登場。
最大HPが強化され、「俺TUEEEEEEEEEE!!」をしたかったが、それを上回る火力の前に撃沈。初めて2人に戦闘後も治りきらない傷を残した敵でもある。
ボ「ウォ?ウォオガガォォヲ。ォオウヲオ。(なんだあの火力……せっかく体力が強化されたのにそれすら消し飛ばされたんだが。ラガブーリンに愚痴りに行こ。)」
現在所持ゴールド……137+63=200ゴールド。
激怒……「スキル」を使用するたび筋力を得る恐ろしいバフ。ボスグレムリンが1ターン目に使用する。セイアたちの動きを制限して非常に厄介。これだけで一気に防御が潰される。
『焼身』……「アタック」で2エナジー消費。敵全体に21ダメージを与える。
『火傷』を1枚捨て札に加える。※『火傷』……ターン終了時、2ダメージを与える。
アイアンクラッドからは「良い全体攻撃カード、デメリットも気にならない。」
セイアからは「対集団戦において最高のカード、火傷は効果も弱いし、捨て札だからそんなに気にならないし、廃棄すればむしろこちらのメリットにもなりうる。無駄のないカード。」
フルーツジュース……摂取時、最大HP+5。ただし、摂取した人のみなので、セイアたちの場合は2人とも飲む必要があった。中身はオレンジとメロンのミックスジュース。後味がすっきりしていて、甘さがくどすぎない。オレンジの酸味とメロンの上品な甘さがベストマッチ。アイアンクラッドだけでなく、セイアというお嬢様学園の生徒まで満足させるほどの極上の味。
ア「あれは本当に美味しかったな。」
セ「同感だよ。私も、元の世界であれほどの出来のものを飲んだことがないよ。」
ア「セイアでもそうなのか。かなり高級なものを飲ませてもらったな。」
今後の登場キャラは?
-
セイアちゃんだけでいいよ!
-
アビドスの生徒を出せ!
-
ゲヘナの生徒を出せ!
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トリニティの生徒を出せ!
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ミレニアムの生徒を出せ!
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その他(感想に書いてください)