ゲームキャラで転移した俺をおまいら助けてクレメンス 作:aroma moko
91:通りすがりのモナー
そろそろ起きたのかな?
92:通りすがりのモナー
こっちじゃ朝6時だけど…向こうではどうだろうな
93:通りすがりのモナー
なんだかんだ気になって睡眠時間削られたわ
94:通りすがりのモナー
ちょっと俺今日一日中張り付く為に食糧とか買い込んでくるわ
95:通りすがりのモナー
いってらー
96:通りすがりのモナー
俺は労働に勤しむとするよ…
97:通りすがりのモナー
俺もやー
98:通りすがりのモナー
週休3日の世の中に変わらんかなぁ…水曜日あたりに休みがあると助かるのに…
99:通りすがりのも
それなー
100:通りすがりの転移者
おはよう諸君!
101:通りすがりのモナー
お!
102:通りすがりのモナー
きたきた
103:通りすがりのモナー
おはよう、調子はどや?実は夢オチやったとかいう話じゃないな?
104:通りすがりの転移者
また視界リンク貼っとくから勝手に見ておいて…あ、でもトイレとかは自己防衛してね
105:通りすがりのモナー
誰が野郎のサービスシーン見んだよ
106:通りすがりのモナー
ここにいるぞ!
107:通りすがりのモナー
お前ホモかよぉ!(歓喜)
108:通りすがりの転移者
やめろぉ!(建前)やめろぉ!(本音)
109:通りすがりのモナー
今は何してんのかなっと…おお、結構豪華な朝飯…つかこんなに朝から食えんの?
110:通りすがりの転移者
大量のパンになんかのスープになんかの卵焼きになんかの肉…とりあえず美味い!
111:通りすがりのモナー
…見てると結構ナイフとかフォークの扱い慣れてんのな
112:通りすがりの転移者
いやー、なんか身体が勝手に作法に則って食べてくれる、自動アシスト付きの身体だわ
113:通りすがりのモナー
そのキャラ設定的には貴族様だっけ?
114:通りすがりの転移者
そうそう、代々続く騎士の家系の生まれ
115:通りすがりのモナー
ところで配信画面から聞こえてくる軋む音は…?
116:通りすがりの転移者
座ってる椅子が俺と鎧の重さに悲鳴をあげてる所ですね…
117:通りすがりのモナー
脱げよ
118:通りすがりの転移者
いや、寝る前に考えたんだけどさ、今はもてなしてもらってるけどいつ襲われるか分からんし、常在戦場の心持ちでいようかと。
119:通りすがりのモナー
飯に毒とか入ってたらどうすんだよ
120:通りすがりのモナー
もう食ってるんだから毒味役とかが食べた後でしょ
121:通りすがりの転移者
なぜ俺はその事を考えていなかったのか…!
122:通りすがりのモナー
こいつただのアホじゃねぇか!
123:通りすがりのモナー
はやくぺっしなさい!
124:通りすがりの転移者
もう結構食っちまった!
125:通りすがりのモナー
手遅れか…
126:通りすがりのモナー
早くもこの配信は終わりですね
127:通りすがりの転移者
最期に食う飯がこんなに美味いなら悪くないと思う
128:通りすがりのモナー
お?姫さん…って呼ぶけどなんか手招きしてんぞ
129:通りすがりの転移者
んー…?…別の部屋に行くのかな?
130:通りすがりのモナー
とりあえずついていこうや
131:通りすがりのモナー
んだんだ
132:通りすがりの転移者
ヘルムは…脇に抱えていくか
133:通りすがりのモナー
大剣は何処に帯剣してんの?
134:通りすがりの転移者
背中に背負ってる
135:通りすがりのモナー
はえー、重そう
136:通りすがりの転移者
お、着いたみたいね
137:通りすがりのモナー
ローブ着たおじ様がいるな
138:通りすがりのモナー
す、すげぇ…あんなにふんわりしてそうなヒゲは初めて見た
139:通りすがりの転移者
なんか杖向けてきてるけど逃げるべきか?
140:通りすがりのモナー
[攻撃してくる]/[意思疎通の為のなんらかの魔法]のどちらかかな?
141:通りすがりのモナー
姫さんは落ち着く様にジェスチャーで伝えてきてるな
142:通りすがりの転移者
むーん…とりあえずヘルム被っていつでも動ける様にしてみるか
143:通りすがりのモナー
おお…体の周りに青い光が
144:通りすがりのモナー
魔法ってこんな感じなんだ…
145:通りすがりのモナー
なんか眩しくて嫌だな
146:通りすがりのモナー
視覚的に分かりやすいのは大事だぞー、事故防止にも繋がるんだからなー
147:通りすがりのモナー
んじゃこの世界の魔法行使時の色はそのうち警告色に変わるのか
148:通りすがりの転移者
収まってきたな
149:通りすがりのモナー
なんか調子悪いとかない?
150:通りすがりの転移者
ない…というか相手の言葉が分かるようになってる!?
151:通りすがりのモナー
マジかよ!
152:通りすがりのモナー
やったじゃん!
153:通りすがりの転移者
おお…自己紹介できる…って俺なんて名乗ればいいんだよ
154:通りすがりのモナー
リアルネーム…はその顔に似合わんな
155:通りすがりのモナー
かと言ってお顔の元の名前名乗るわけにも…
156:通りすがりのモナー
そのキャラの公式ネーム名乗るしかねぇ
157:通りすがりの転移者改めネイサン
コテハン変わった
158:通りすがりのモナー
へー、変わるんだ
159:通りすがりのモナー
今更ながらこの掲示板どういうシステムなんだよ
160:通りすがりの転移者
姫さんがアウレリアさんでお付きの騎士さんがブ…ヴのほうか?ヴルグさんで魔法使いのおじ様の方がミアウスさんね
161:通りすがりのモナー
ん?もう1人のお付きの騎士が前に出てきたな
162:通りすがりのモナー
「僕はアウレリア様の筆頭騎士であるケイルドーン・ビエラクス・ガードナー・ゴメリー、いきなりで申し訳ないが貴殿に試合を申し込みたい」
163:通りすがりのモナー
ははーん?この金髪に整った顔…テンプレ的かませじゃな?
164:通りすがりのモナー
とうとう武力を見せる時が来たのか…
165:通りすがりのモナー
やっちまいな!
166:ネイサン
戦うの怖いんだけど…
167:通りすがりのモナー
その鎧と剣はお飾りかー!
168:通りすがりのモナー
玉無しー!
169:通りすがりのモナー
お前らの方がテンプレ的野次馬じゃねぇか…
170:ネイサン
でもまぁ…この体のスペックならなんとかなるか…?
171:通りすがりのモナー
いけるいける
172:通りすがりの転移者
…よしやってみよう、試合だからいざとなれば降参すればいいし
173:通りすがりのモナー
実際どれだけやれるのかは確かめといた方がいい
174:通りすがりのモナー
まぁ負けはせんだろ
175:通りすがりのモナー
テンプレ的にはねー
176:ネイサン
油断なんて出来ないけどね…よし了承しよう
177:通りすがりのモナー
こりゃあ飲み物とお菓子用意しなきゃな
178:通りすがりのモナー
トイレ行ってくる
179:通りすがりのモナー
映画見てるんじゃねぇんだぞう?…あぁでもワクワクしてきた
180:通りすがりのモナー
気をつけろー
ーーーーーーーーーー
ー今、練兵場で対峙している相手は、太陽に輝く鎧を纏い、手に持つ大剣の切先を僕に向けている。
かなりの重量であろうその大剣を低い姿勢で両手で構える姿は少しの揺るぎもない堂々とした姿、まさしく全身鎧を纏う騎士の構えだ。
対する僕はカイトシールドと長剣と全身鎧という装備、カイトシールドも長剣も鎧でさえあの大剣を防ぐには役不足だろう。
しかし我がゴメリー家が代々継いできた防御魔法にこの国最強とまで言われた僕の実力を持ってすれば勝つ事は不可能ではないだろう。
ネイサンと名乗った彼は構えを解くと大剣の腹で左肩を2度叩きもう一度構え直した…彼の国で戦う前の礼儀作法なのだろうか?
ならばこちらも改めて名乗ろう
「我が名はケイルドーン!皇国最優の騎士にしてアウレリア様の筆頭騎士!騎士に恥じぬ正々堂々たる戦いをお見せ致す!」
そう声高らかに宣言すると同時にシールドを掲げながらネイサンに突進する、無論加速魔法をかけてだ、20歩ほどあったが一瞬で距離を詰め剣を振るう。
初見でこの加速からの切りつけに対応できた者は少ないが、彼はまるでそこに剣があるのが見えていたように左手の籠手で弾き飛ばしてきた。
あまりの力に長剣を持つ右手がビリビリと痺れ、危うく剣を取り落としそうになってしまった。
僕の見間違いでなければあまりの速さに腕が残像を残していたように見えた、
「これに対応するとはお見事です」
「…いや、そちらこそ見事だ、お互い全身鎧を着けていると言うのにそのスピード…恐ろしいものだ」
「これは自前ではありませんよ、加速という魔法を自分に使っているだけです、貴方は魔法も無いのにその反射速度…本当に人間ですか?」
「褒め言葉として受け取っておこう」
ヘルムの中で笑った気配がした、そして手元で大剣をクルリと回転させ上段から振り下ろしてくる
さほど力は籠っていない…が、全力で避けた
先程まで立っていた場所を風を切る轟音と共に衝撃波の様なものが身体に叩きつけられた。
しかしそれだけでは終わらず、上段で振り下ろした勢いのまま体の左側で回転させまた上段で振り下ろしてくる。
両手剣を扱う騎士が行う剣術、風車と呼ばれる剣術だ。
両手剣使いは切れ味ではなくその剣の重さで敵を打ち倒す剣術を使う、力を使うのは剣を戻す時だけでそれ以外は剣の重みで攻撃する為長い間剣を振り続けられる、このままだと攻撃するチャンスは巡ってこない。
しかもネイサンは振り下ろす際に一瞬だけ力を込めて振り下ろすスピードを上げている、避け続けるのは可能だがそれでは勝てない。
(いけるかは分からないけど…!)
振り下ろされる大剣に対してカイトシールドで迎え撃つ、普通ならカイトシールドは大きく凹み使い物にならなくなるだろうが…
「我が家の防御魔法を侮るなよ!」
練兵場に響き渡る大きな金属音のあとネイサンの持つ大剣がその重量を誇示する様な音を響かせ地面に落ちる。
それと同時に僕の左手で持っていたシールドも地面に落ちる、凹むどころか半ば切り裂かれている、持っていた僕の左手諸共。
ゴメリー家に伝わる防御魔法は反射する特性を持っていて、剣だろうが矢だろうが…魔法でさえ反射し術者にかかる負担を減らすか無くす魔法だったが。今の一瞬で僕の左腕は使い物にならなくなった。
「お”あぁ…っ!」
あまりの激痛に意識を飛ばしそうになるが、歯を食いしばり相手を見るとこちらに組み付かんとしている所だった。
「させるかぁ!」
手に持つ長剣を左上段から振り下ろすが、ネイサンのヘルムに弾かれそのままタックルされてしまった。
ヘルムのスリット越しの視界がぐるりと周り、背中から地面に叩きつけられた。
「ガハッ!?」
そのままネイサンは馬乗りになると籠手で僕のヘルムを殴り始めた、響く金属音と衝撃で気絶しそうになるが、右手に魔力を集め殴りつける様に放射するとネイサンは練兵場の壁まで飛ばされた。
だけど、僕が出来たのはここまでだった。薄れ行く意識のなか聞こえてきたのは姫様の悲鳴に高い声とネイサンの
「誠見事なり」
という言葉だけだった