ゲームキャラで転移した俺をおまいら助けてクレメンス   作:aroma moko

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おおう、結構好評で嬉しいごつ


第3話

 

 

320:通りすがりの転移者

私も向こうの言葉分かるようにしてもらえたっすー!

 

321:通りすがりのモナー

よかったねぇ

 

322:通りすがりのモナー

ところでお名前お聞きしても?

 

323:通りすがりの転移者改めてツバキ

ツバキってなまえーっておお、速攻変わった

 

324:通りすがりのモナー

ツバキちゃんね

 

325:通りすがりのモナー

今からながらちゃんでいいの?ウーマンなの?それともマンなの?

 

326:ツバキ

女っすからちゃんでもなんでも良いっすよ

 

327:通りすがりのモナー

おけおけ、とりあえずそのクールビューティー造形でニッコニコ笑顔しながら紅茶飲むのやめようか

 

328:通りすがりのモナー

なんか癖に刺さる絵面してるから

 

329:ツバキ

美味いもん食べたり飲んだりしたらこうなるのもしょうがないと思うんす

 

330:通りすがりのモナー

なんてあざとい子…!

 

331:ネイサン

いやー、同じ状況の人が居るってだけで結構安心するもんだなぁ

 

332:ツバキ

そっすね、私もそんな感じで落ち着けてます

 

333:通りすがりのモナー

やだこの子達…適応早い…

 

334:通りすがりのモナー

考えてもしょうがないしね、今は行動あるのみ!

 

335:ツバキ

つっても何すりゃ良いんすか?、とりあえずそれぞれ個室に案内されただけで放置っすよ?

 

336:通りすがりのモナー

よくある展開なら魔王討伐を依頼されるとか、この世界を救ってくれ的な事を言われると思うけど

 

337:ネイサン

ふむん、でもこの建物内の様子や窓からの景色を見る感じ平和っぽいぞ?時々見える通りの人達の表情も明るいし子供も大いに笑っているし

 

338:通りすがりのモナー

じゃあこれからそこが地獄絵図に変わる覚悟をしとかなくちゃいかんな

 

339:ツバキ

えぇ…

 

340:通りすがりのモナー

ツバキちゃんはともかくネイサンを呼んだのはこの世界の人間達なら呼んだ理由があるはず…まぁツバキちゃんの登場で状況説明もクソもない状態になっちゃったんだけど

 

341:ツバキ

じゃあなんすか?あたしが悪いと?

 

342:通りすがりのモナー

うん(キッパリ)

 

343:ツバキ

最近のスレ民きついや…

 

344:サブロウ

ここがそう言うところなのは知ってますから助けてください

 

345:通りすがりのモナー

!?

 

346:通りすがりのモナー

誰だお前!?

 

347:ネイサン

新たな転移者か?

 

348:サブロウ

そう捉えて結構!なのですぐに助けが欲しい!

 

349:ツバキ

どう言う事すか?コッチは平和そのものすけど

 

350:サブロウ

多分そっちと呼ばれた所が違う!俺ともう1人は何処かの…ええと…多分ブルグ要塞ってところに召喚された!

 

351:通りすがりのモナー

どこそこ

 

352:ネイサン

と、とりあえず分かった!コッチの人にその要塞を聞いて直ぐにそっちに行くけど…何に襲われてる?

 

353:サブロウ

モンスターだ!ゴブリンやらリザードマンやらドラゴンやらが盛り沢山!

 

354:通りすがりのモナー

思ってたより修羅場かこれ

 

355:サブロウ

急いでほしい、戦闘自体はネイサン氏が召喚されてからずっと続いてる。ようやく少し戦闘が落ち着いたから連絡取れたんだわさ

 

356:ネイサン

じゃあ…2日近く戦い続けてるのか!?

 

357:サブロウ

もう1人はあんまり戦えないみたいだから急いで!まじで!ASAP!!

 

358:通りすがりのモナー

すぐに聞きに行くんだネイサン!

 

359:通りすがりのモナー

もうツバキちゃんが姫さんとこ行ったよ!

 

360:ネイサン

おーけー、一旦クールになれ…サブロウ氏はどんなゲームから入って来た?

 

361:サブロウ

BCOF3って言うFPS!そこそこ有名所だから分かるでしょ?

 

362:通りすがりのモナー

あぁ、あの近未来系FPSの

 

363:通りすがりのモナー

武器は?

 

364:サブロウ

今はアサルトライフルだけ、サブにハンドガン持ってたんだけどもう1人に渡してる

 

365:通りすがりのモナー

すげぇ、よく弾薬持ったな

 

366:サブロウ

無限弾薬箱置けるからね

 

367:通りすがりのモナー

もう1人のゲームはわかる?

 

368:サブロウ

ストラテジーゲームだって、名前は…えー…忘れた!

 

369:通りすがりのモナー

おけ、しかしゲームのアバターで異世界に来るのにストラテジー?どんな姿できたんだ?

 

370:サブロウ

戦闘服だけで出て来たよ

 

371:通りすがりのモナー

それは…かわいそうに

 

372:通りすがりのモナー

なんも出来ねぇわなそれじゃ

 

373:サブロウ

だから今の今まで渡した拳銃持って城壁の上で敵に向けて発砲してたよ

 

374:通りすがりのモナー

お労しい…

 

375:通りすがりのモナー

転移者同士の武器の受け渡しは可能か

 

376:ツバキ

姫さんに聞いてきたらその要塞は私達のいるこの皇城から1月はかかる場所にあるって!

 

377:通りすがりのモナー

ここ皇城だったのか…

 

378:通りすがりのモナー

ここ皇国だったのか…

 

379:サブロウ

ひとつきぃ!?アッ…

 

380:通りすがりのモナー

しっかりして!ここで貴方が倒れたらもう1人と砦の兵達はどうなっちゃうの!!

 

381:通りすがりのモナー

死にますねぇ!

 

382:ネイサン

こちらも全力で向かうからなんとか1月持たせる事できないか?

 

383:サブロウ

ぬー…ぬぬぬぬぬぬぬぬ

 

384:ツバキ

今の段階でどれだけ攻められたんすか?

 

385:サブロウ

この砦?要塞?どっちでも良いけどの周りにある支城っていう拠点が4つあって全部落ちた、んでとんでもない量のゴブリンとかリザードマンとかドラゴンとか押し寄せてきてる、ドラゴンとかはこの砦のバリスタ射手が叩き落としてくれてるんだけど、ゴブリン共が至る所から入ってくる

 

386:通りすがりのモナー

ほえー

 

387:通りすがりのモナー

想像も出来んな

 

388:サブロウ

戦闘後のスクショあげよう

 

《城壁上に倒れ伏す兵士の姿と多数のゴブリンと見られる異形達の死体》

 

《城壁の外に広がる草原に倒れ伏す無数の異形達の姿》

 

《拳銃片手に項垂れる戦闘服姿の男性》

 

389:通りすがりのモナー

これが例のお労しい人

 

390:通りすがりのモナー

この掲示板に呼びなよ

 

391:サブロウ

なんか入れないみたいよ

 

392:通りすがりのモナー

?というと?

 

393:サブロウ

俺は視界の左端にチャット欄みたいな所があったからそこ見たらこの掲示板が開いたんだけど、彼にはそれが無いみたい

 

394:ネイサン

俺は視界の右上にメッセージボックスがあってそこ見たら開いたけどな

 

395:ツバキ

私は視界右下っすね

 

396:通りすがりのモナー

共通してないのか…

 

397:通りすがりのモナー

なら彼にはなんのアドバイスもしてやれんな

 

398:サブロウ

弱ったよ…

 

399:通りすがりのモナー

でもゲームやってそこの世界に来たなら何らかの能力ありそうなもんだけどな

 

400:ネイサン

俺はゲームと同じようにこの身体動かせるしな…TPS視点の剣戟ゲームをFPSで…ん?そもそもどうやって俺は俺の体を…?????

 

401:通りすがりのモナー

いかん!あんまり深く考えるな!深淵に呑まれるぞ!

 

402:ツバキ

あたしも現実よりも身体が動かしやすいっすよ、ジャブとか物凄いスピードで放てますもん、シュッ!シュッ!

 

403:サブロウ

なるほど…なにか出来ないか彼と話してくるわ、今なら丁度戦闘も落ち着いてるし

 

404:通りすがりのモナー

ノシ

 

405:ネイサン

こちらは…行くって言ってもどうやってサブロウ達と合流する?

 

406:ツバキ

姫さんから地図もらってとか?

 

407:通りすがりのモナー

勝手に行く事許可してくれんの?

 

408:ネイサン

あー…

 

409:ツバキ

あー…

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

「…って事で1月後に僕達と同じような状況の人達がコッチに来てくれます、1月耐えられれば何とかなると思いますよ」

 

目の前で人の良さそうな微笑みと共に私に状況を説明してくれる兵士 ー ゲームの自キャラで異世界に転移したらしい ー 彼の説明を聞き、私は頭を抱える。

 

いいだろう、ここに来てから拳銃片手に戦い続けたんだ、異世界云々は認めよう、まるで流行りのアニメの様な話だな!…くそ…

 

私も彼の様なアクティブに動き回るゲームをやっている時に転移させられたならもう少しマシな心持ちで居られただろうに…

 

最悪な事に私がやっていたのはデンジャークロースと言う小規模RTSだった、国家を運営して軍備を増強する様なゲームでは無く1つの村や街の一角を4〜8名程の歩兵を指揮して敵と戦ったり、戦車や装甲車を2〜4台出すのが精一杯のRTSだった。

 

当然そんなゲームに自キャラなど存在しない。

 

プレイヤーは神の視点、あるいは後方の作戦司令部から指示を出す様なイメージだった筈だ。

 

彼の方が大変だろうに無口な私にめげずに話しかけてくれる彼に心の中で感謝しながら考える。

 

これを現実だとは考えず、あくまでゲームの防衛ミッションとして。

 

ゲーム的に考えるとこの襲撃はサバイバル、どんどんキツくなる敵の襲撃にどれだけ耐えられるのかというチャレンジモード的な感覚だろう。

 

城壁で共に戦った兵士たちの言葉は分からなかったが、士気は高い…この状況では異常な程に。

 

なにか秘策があるのだろうか?

 

しかし軽く見渡しても負傷兵は壁や床に置かれているだけで、医者や看護師の姿は見えない。ただ1人魔法使いの様なローブを着た少女があちこち走り回りながら何事かを囁いている。

 

…よく見なくても分かる、まだ子供だ。親元でまだ楽しく遊んでいるだろう年齢の女の子だろう。

 

そんな子供が目尻に涙を溜めながら傷付いた兵士達に何事かを囁いて回っている。

 

…いや、アレはただ囁いているのではないな…よく見れば彼女が駆け寄った兵士達の顔から少し苦悶の表情が消えている。

 

 

「…あぁ、彼女。この近くの村に住む医療術師の弟子だそうです。お師匠さんが倒れたみたいで…」

 

 

そうだったのか…

 

心の中で消えていたロウソクに火を灯す。

 

「子供が踏ん張っているんだ。私もしゃんとしなければな」

 

「!…ええ、残弾は?」

 

彼から受け取った拳銃には8発入っていた、渡されたマガジンには7発ずつで計4本、すべて撃ち切っていた。

 

「すまないが補充を頼む」

 

マガジンと拳銃を渡しながら立つ…落ち着いてから見れば彼は私よりも身長が低い。

 

「はい…あ、弾薬箱のリキャストが終わってないや、前に置いたところに行ってきます」

 

「ああ」

 

走り去る背中を見ながらふと視界の端で動いた物を注視する。

 

臨時の救護所となっている砦の中庭の地面がモゾモゾと動いている…どこかで見た事がある…

 

考えている間にもモゾモゾと動いている土は真っ直ぐ医療術師の女の子の方へ向かっていた。

 

何か嫌な予感に襲われた、別にあの土に関して何かを思い出した訳でも閃いた訳でも無かったが、猛烈に感じた寒気を背中に少女の方へ駆け出していた。

 

周りの兵士や負傷兵がコチラを見て何事かを騒いでいるが、どうでもいい。間に合わないかと思ったが、元の身体よりも動く今の身体のお陰で間に合った。

 

と、同時に土の中から今まで見た異形の中で最も人間らしい姿形をした化け物が現れ、少女へ向けその鋭い腕を突き出していた。

 

(自分の命と救うべきと感じた他者の命なら決して躊躇うな)

 

レンジャーにいた祖父さんの教え。

 

(だかそこで命を捨てる様では三流よ)

 

少しでもコチラに注意を向けさせるために大声を出しながら突撃する

 

(他者も自分の命も救ってこそ一流だ、お前はそう言う子になりなさい)

 

ラグビーの要領で腰目掛けてタックルする

 

(だがどうしようもない時は大いに暴れ、最期に咲けい)

 

そう言った私の祖父さんは90にもなって通り魔相手に子供を守り切り死んだ…

 

三流だった。

 

私の人生で1番尊敬する三流者だった。

 

「させるものかぁぁっ!!」

 

幸運にも異形は私のタックルに抗い切れず倒れた、その隙に顔だけを少女へ向ける

 

「早く逃げろ!」

 

言葉は通じていないだろうが頷くと走り出した少女をしばし見送りたかったが、すぐに異形の腕に振り払われ地面に叩きつけられた。

 

受け身こそ取れたが、尋常ではない力で叩きつけられた為何の意味もなかった。

 

肺の中の空気全てが強制的に吐き出され嗚咽する

 

そんな私の姿を見ながら異形はぶつぶつと…おそらくは文句を垂れながら私に腕を振り下ろした。

 

来るであろう衝撃と痛み…あるいは死に備えて身体が硬直する、が目だけは異形を見ていた。

 

最期まで戦ってやる!そう思いながら。

 

しかし突然視界が白く染まる、思わず腕で顔を覆うと私のすぐそばから缶ジュースを開ける様な、空気が抜ける音が4度鳴った。

 

恐る恐る目を開けると異形は地面に倒れ紫色の血を流していて、側に見知らぬ…拳銃を渡してくれた彼とは違う男が立っていた。

 

男は追加で4発異形に撃ち込むと呟いた

 

Good night(おやすみ)

 

その後男は周囲を撫でる様に見ると、私でピタリと止まった

 

「よく召喚してくれました指揮官(コマンダー)、間に合ってよかった」

 

召喚?間に合った?

 

どう言う事だと混乱する私の視界の端っこに見慣れないメッセージが見えた

 

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[護衛官1名 コスト1]

注!このユニットはもう出せません!

残ポイント7

 

…何だこれは

 

「ご挨拶が遅れました、私は貴女の身辺警護を行うサムといいます」

 

二本指で敬礼しながらニッと笑うサムを見ながら立ち直れない私だった

 

 

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