ヴァンガード・ザ・ウロヴォロス【再誕の先駆者】   作:唯尊

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第六話 産業遺溝の海竜

 

 エヴィリンのラボを後にし、千桜は取り逃したアルギュロスを見つけ出すべく、更なる情報収集を続ける。

 

 駅から電車に乗り、渋谷からあるエリアを目指す。

 

 平日の午前中だからか、電車内はそこまで混雑しておらず、千桜は車窓から流れる外の景色を眺めていた。

 

 東急東横線を用いて横浜駅を目指す最中、視界に映る景色は、都会の街並みから巨大な工場群、東京湾のパノラマへと劇的に変化していく。

 

 途中、『降りられない駅』で知られるJR鶴見線の海芝浦駅が見えたが、絶景の夜景スポットも、昼間だとあまり趣きを感じられない。

 

 30分程揺られると、目的地の横浜駅に到着し、改札口から駅を出る。

 

 『京浜工業地帯』-----------戦前の頃から、日本の四大工業地帯の中核を成しており、主に印刷・出版の他、機械、重化学工業が盛んな地域である。

 

 東京都大田区・城東エリアから神奈川県川崎市・横浜市、埼玉県の京浜運河沿いや内陸部にまで範囲が及ぶ巨大な工業都市群は、戦後の再開発と整備により、幾つかの工場群が区画ごと放棄された。

 

 現在、千桜が立っている場所はその一角だ。

 

 海沿いの近くにある為、微かに磯の香りがする。

 

 周辺を囲うフェンスは、海風を浴びたせいか錆の侵食が酷い。『関係者以外立ち入り禁止』とされた看板を見遣ると、そのまま内側へと踏み入る。

 

 警察の巡回パトロールに見つかっても、ライセンスを見せて任務中である事を伝えれば特に問題はないだろう。

 

 最初に立ち入ったのは、重化学工業の工場だった。海沿いの埋立地に位置し、広大な敷地に巨大な反応装置や煙突が並ぶコンビナート形態が特徴で、原材料の大量輸入と製品の大量出荷に適した港湾設備が隣接されているが、こちらは寂れつつも、一部は機能している様子だった。

 

 工場の出入り口前に立つと、鉄製の扉を開ける。金具が少し錆びているのか、ギギギ……と鈍い音が鳴る。

 

 扉を開き切った直後、カビの匂いが鼻腔を撫でる。人の出入りがなくなってから既に10年は経っているので、辺りには静謐で荒廃的な雰囲気が漂っていた。

 

------------ここだ。内地で身を隠せるとしたら、ここしかないッ。

 

 エヴィリンの予想が正しければ、この辺りはアルギュロスが身を隠すには最適な場所だった。また、少し前から不審な行方不明事件が相次いで起こっている場所でもある。

 

 東京湾の湾口から沿岸部にかけて、海底には感知センサーが設置されているので、それが反応しないとなると、まだ此処に居る可能性が高い。

 

 腰からVP9を抜くと、慎重に中へ入って行く。

 

 今回の目的は、討伐ではなく探索と発見にある。戦闘になる可能性は低いし、危険を感じればすぐに引き返せばいい。

 

 ふと、また柚瑠を連れなかった言い訳を考えている事に気付く。

 

------------いや、大丈夫だろう。別にアイツを信頼してない訳じゃない。ヤバくなったら呼べばいい。

 

 軽く首を振って思考を打ち切ると、上着のポケットからスキャナーを取り出す。

 

 普段から自分が使っている携帯端末と同じくらいのサイズであり、掌に十分収まる。アルギュロスの独特な駆動音を察知し、そこから標的の居場所を割り出す仕組みだ。

 

 液晶画面には今の所、反応がない。奥へと進むにつれ、屋外から入ってくる陽光が遮られる。VP9のスライド下部にあるアンダーマウントレールに取り付けられたタクティカルフラッシュライトを点け、暗くなっている進行方向を照らす。

 

 カツン、カツン------------。

 

 鉄製の階段を登って行くと、突き当たりに『電気室』と書かれた扉が見える。

 

 鍵が掛かってないのを確認すると、ゆっくりと扉を開ける。

 

 直後、扉の奥からいきなり鼠の群れが飛び出してきた。

 

 せいぜい5〜6匹程度だったが、暗闇の中、孤独な索敵を行う身としては心臓に悪い。

 

 首筋から背中に冷や汗が流れる中、改めて電気室に進入する。

 

 工場内で必要とされる主要な電力の大半をコントロールしていたのか、配電盤などの設備はかなり大きい。先程の鼠を見た限り、内部の母線なども齧られている事だろう。間違ってもブレーカーをONにする気にはなれなかった。

 

 電気室を出ると、転倒しない様注意しながら、さらに奥へと進む。

 

 次に差し掛かったのは、先程までと光景が大きく変わり、広々とした空間だった。

 

 おそらく厚板工場と呼ばれる場所だろう。長さ1550m、幅180mの巨大な工房であり、そのスペースの大半を占めるのが、約1200度の高熱を生む加熱炉、5000トンの圧力を加える粗圧延機と仕上げ圧延機だった。

 

 どうやらこの辺りは、かつて製鉄工場として稼働していたらしい。

 

 同時に、千桜はここが廃業した理由を察する。

 

 元来、日本という国は典型的な資源貧乏国である。特に製鉄に欠かせない原材料である鉄鉱石は、ほぼ100%を輸入に依存している。

 

 だが、戦時中から猛威を奮っていた水中型アルギュロスの脅威により、制海権を失った人類は海への進出を阻まれた。

 

 船底をウロヴォロス合金で覆ったイージス艦ならまだしも、通常の輸送船では、高い耐圧・耐腐食性能を備えた水中型アルギュロスに襲われた場合ひとたまりもない。

 

 結果、日本に運ばれる鉄鉱石が激減。材料がなければ製品なんて作れない以上、こうして不要と判断された生産設備が次々と潰されていったのだ。

 

 石油などの化石燃料も同様に不足しており、現在では脱炭素化も兼ねて太陽光発電や原発などを用いたクリーンエネルギーへの転換が急ピッチで進んでいる。

 

 最近じゃ、開発中のトカマク型核融合炉の試験運用が限定的ながら開始されたとも聞く。

 

 工場の中央部に近づき、自分の身体の数倍はあろう大きさの加熱炉を見上げる。形は何処となくオーブンに似ていた。

 

---------ビィィィィッ!ビィィィィッ!

 

 刹那、手にしていたスキャナーがけたたましい音量のブザーを鳴らす。

 

 反応ありだ。近くにアルギュロスが存在している事を知らせている。

 

 手にした拳銃を構え直し、再度臨戦態勢を執る。

 

 緊張が高まり、呼吸と脈が速くなる。

 

 己の荒い息遣いと心臓の鼓動が普段より大きく聞こえて五月蝿い、眼球が血走り、今にも眼孔から飛び出しそうになるが、集中を途切らせる事なく、周囲の闇に潜む敵を探す。

 

 銃口を向けながらフラッシュライトで辺りを照らしていくが、白銀の刺客は未だ姿を見せない。

 

------------何処だ。何処にいるッ?

 

 スキャナーが反応している以上、相手は戦闘態勢で起動している筈。

 

 スリープ状態なら兎も角、機体が稼働しているからには、極静音状態でも完全に駆動音を掻き消す事は出来ない。

 

 距離が縮まれば縮まる程、いずれ自分の耳でも聞き取れる様になる。そうなれば自ずと、姿を現す。

 

 やがて、何かが地表を引きずる様な不気味な音がする。

 

 硬く、途轍もなく重い何が、この工場を縦横無尽に徘徊している様だった。

 

 全方位から聞こえてくる恐ろしい摺動音は、徐々に大きくなっていき、此方へ近づいて来るのが分かる。しかし、姿だけが見えない。

 

 自分が持つVP9のライトだけがこの場で唯一の光源であり、あとは全て、闇より黒い闇で塗り潰されている。

 

 その中で一人、自分だけがこの世界で生きている。助けてくれる味方はいない。正に完全孤立(オール・アローン)だ。

 

 さながら夜のジャングルで、獰猛な肉食獣に狙われている気分だ。今こうしている間も、茂みに身を隠し、虎視眈々と此方の出方を窺っているのだろう。一瞬でも隙を見せた瞬間、神速必殺の牙を突き立てられると確信する。

 

 恐怖と焦燥が一気に全身を襲い掛かるが、パニックに陥らない様、理性で感情を叩き伏せる。冷や汗で気持ち悪いくらい滲む掌で銃把を握り締めながら、周囲へ視線を飛ばす。

 

 おそらく、互いの距離は既に、拳を伸ばせば届く距離にある。

 

 微かながら、低く静かに、それでいて冷たく平滑に唸る獣の声に似た駆動音も聞き取れる。なのに姿だけが見えないとはどういう事か。

 

 状況を確認するべく、視線をスキャナーに落とす。

 

 その時、思わず目を瞠った。

 

「これはッ…?」

 

千桜が見たスキャナーの画面には、自分を中心に円を描く様な空間が広範囲に表示されている。

 

 そしてその内に、自分が立つポイントの、丁度頭上の辺りに、雲の様な影が広がっているのだ。

 

 端末のブザーは脅威の接近に怯えるかの様に、テンポが激しくなっていく。もはや此方の恐怖を駆り立てる以外役に立っていない。

 

 流石に戸惑いを隠せなくなった時、不意に天井から雫が落ちてくる。

 

 千桜の頬を濡らしたソレは、よく見れば透明な水滴ではなく、劣化により黒く濁った潤滑油だった。

 

 その時、千桜の脳内にある疑問が浮かぶ。スキャナーに映っていた雲の様な影は、一体何なのかと。

 

 正体を確かめるべく、目線を上へと向けていく。

 

 首が90°近く曲がり、顎が直上を向いた瞬間------------。

 

「ぁ…………」

 

 声が出なかった。そして、自分は根本から敵の脅威に対して、認識を誤っていた事を自覚する。

 

 都市に侵入し、人間をピンポイントで襲う『簒奪者』は、隠密行動を最重要視している。故に、脳を求めて行動する機体は高い機動力と隠密性を持つ小型機種の場合が多い---------というか、それがセオリーだ。

 

 だが、目の前にいるアルギュロスは違う。

 

 工場全体に蟠を撒く様に、細長い胴体を巻き付かせている。巨大な生産設備の影に上手く隠れていたのは、全長数百メートルはあろう海蛇にも似た大型機種------。

 

 すなわち------------"龍"だった。

 

 体表が黒く、真っ暗な天井に同化していた為気付かなかったのだ。上半身の大部分を屋根に張り付かせ、イスラムの伝承に登場するバハムートに似た獰猛な形状の頭部が見える。

 

 一瞬、ヤツと目が合った。冷たく蒼い双眸がこちらを睨んでいる。

 

------------フゥウウウウウウウウウウウウッ…!

 

 唸り声にも似た駆動音を響かせ、口角から白い蒸気を漏らしていた。さながら龍の吐息を連想させる。

 

 さっきから聞こえていた摺動音はコイツから発せられていたのだ。この工場全体がヤツの巣であり、周囲にある全てが敵そのものだったのだ。

 

 黒い龍は、鯨でも一飲みに出来そうな巨大な顎を開く。凶悪な金属歯が無数に生え揃っていた。

 

 喉の奥からは、紅紫色に輝く不気味な光が覗いていた---------。

 

 恐怖と衝撃でしばし硬直していたが、脳が闘争本能をフル稼働し、無理矢理四肢を動かす。

 

 VP9を龍の頭部に照準し、引き金を引いて3発発砲。

 

 龍の顔面に命中するが、鋼鉄の面は液状化するどころか、豆鉄砲でも食らったかの様に容易く弾かれてしまう。

 

---------ゴァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

 

 愕然としたのも束の間、激昂した龍がギロチンの如く顎を振り下ろしてくる。

 

 思考するより先に、生存本能が身体を爆発的に動かし、全力でその場から横に跳ぶ。

 

 直後、激震と共にすぐ側にあった加熱炉が叩き潰され、衝撃のあまり床が陥没する。

 

 恐怖に駆り立てられる様に、先程通った道を全力で引き返す。

 

 電気室の廊下を走る最中、背後から設備群が破壊されていく無惨な轟音が迫る。巨獣が天地万物、凡ゆる物を噛み砕き、呑み込んでいく咀嚼音に似ていた。

 

 出入り口を目指し、そこまで全速力で駆け抜ける。

 

 扉から体当たりする様に外に出ると、陽光の眩しさを感じ眼を細める。

 

 海鳥の呑気な鳴き声が聞こえたかと思えば、数秒と経たずに、工場の内側から黒い大蛇の尾が現れ、外壁を突き破る。

 

 かと思えば、巨大な尾は外壁を粉砕し、屋根を引き裂く。

 

 脇目も振らずに走り続け、可能な限り離れた位置からカタストロフを見物する。

 

 崩壊し、瓦礫と化していく廃工場の中から這い出て来たのは、水中型アルギュロスの中でも大型機種に分類される存在---------水中猟兵型(スポンデュロス)だった。

 

 全長600mを超える海竜が、天に向かって咆哮する。

 

 本来の白銀のフォルムとは違い、鱗じみた装甲は漆黒だった。

 

 その色を見て、千桜は先程のウロヴォロス弾が無力化された理由に察しがつく。

 

「そうか……複合装甲(コンポジット・アーマー)!」

 

 深海の水圧は地上の100倍以上の圧力が掛かる。それに耐える構造もそうだが、フレームや装甲に用いられる材質も史上最高の強度を持つウロヴォロス合金だからこそ、水中では無敵の強さを誇る。また、ウロヴォロス合金は潜水艦に用いられる高張力鋼やチタン合金よりも遥かに軽い為、水中型と言えど、機種にはよるが、高い攻撃力と機動力は地上でも猛威を振るう。

 

 しかし、近年はウロヴォロス合金を用いた弾丸や刀剣類がアルギュロスにとって大きな脅威となっている。

 

 それに対抗するべく、アルギュロス側は機動力を犠牲にしてまで、装甲内部にセラミックや繊維強化プラスチックを板状に挟み込んだ複合装甲を備え、防御力を向上させたモデルが近年見られている。

 

 目の前にいるスポンディロスの場合は、その上に硬質ゴム製の追加装甲を装備していた。故に、機体表面が光沢のある黒色に染まっているのだろう。

 

 つまり------------拳銃程度(今の装備)では歯が立たないという事だ。

 

 千桜の額からドッと汗が噴き出る。

 

 最悪だ---------アレは自分が追っていた標的じゃない。水中型アルギュロスは海底に(エイリー)を設ける事が多いが、稀に、こういった海岸付近に拠点を構える場合があると聞いた。

 

 あの廃工場を根城にしていたヤツも、密かに上陸を果たし、潜伏していたのだろう。

 

 目的はおそらく、周囲に近づいた人間を拉致し、『簒奪』する事だ。十中八九、行方不明者の被害者達はアイツに脳を奪われているに違いない。

 

 どうする----------向こうから先に補足された以上、偵察の意味はもう無い。

 

 撤退しようにも、この距離ではすぐに追いつかれるし、そのまま市街地にでも入れる訳にはいかない。

 

 千桜が迷う暇も与えず、スポンデュロスが地を這い突撃してくる。

 

 水中型とは思えない程の速力で、気が付けば目と鼻の先まで肉薄していた。

 

「クソッ------」

 

もはやこれまでかと眼を瞑った瞬間----------目の前が強く光った。

 

「ッ!?」

 

かろうじて確認出来たのは、白い閃光に首を焼き切られたスポンデゅロスだった。

 

 頭部を失った胴体は、自分の身に何が起きたか理解しないまま、第二、第三の閃光に貫かれる。

 

 時間にして僅か数秒の間に、スポンデュロスは外殻ごとズタズタにされ、完膚なきまでに破壊された。

 

 幸い、融合炉には直撃しなかったのか、爆発は起こさなかった。蛇の抜け殻の様になった残骸が地上へと倒れ、ズシンッ…!と重い響きを残して沈黙する。

 

 爆風に巻き込まれる事なく、九死に一生を得た千桜だったが、あまりに突然の事だった為、しばし呆然と立ち尽くす。

 

 ハッと我に返ると、無意識のうちに首を周囲に巡らせていた。

 

---------今のは何だ?どこから撃ってきたッ?

 

 地上からではない。方向は空からに見えた。

 

 高空から光の矢を放った張本人を血眼になって探すが、誰も見つからなかった。

 

 やがて、騒ぎを聞きつけた警察のヘリが飛んでくる。フェンスの周りにはどこから湧いてきたのか、野次馬が押し寄せていた。

 

 同時に、サイレンを鳴らしながらパトカーが数台到着し、中から警官達がゾロゾロと降りて来る。物珍しそうに携帯で写真や動画を撮っていく野次馬達に対し、彼らは現場に近づきすぎない様にと注意しながら封鎖線を張っていく。

 

 やがて、現場担当らしき私服刑事がこちらへ近付いてくる。

 

 千桜は懐からPMCライセンスを取り出すと、歩いて来た年嵩の刑事に見せる。

 

「ふむ……見た所、廃工場に潜んでいたアルギュロスを撃破したご様子ですな」

 

白髪が多く、腹の出っ張った男の刑事はどこか探る様な口調で尋ねてくる。

 

「警報は出ていませんし、討伐依頼でもあったのですかな?」

 

「いや……討伐依頼の目標を捜索していたら、偶然あのデカブツと接敵してな…」

 

「なるほどなるほど……それはまた大変でしたねぇ…」

 

どうにも胡散臭い雰囲気の刑事は、スポンデゅロスの残骸を眺めながら他人事の様に言う。

 

「まぁ、無人地帯ですし。特に問題はないかと思いますが、被害規模を含め調べなきゃいけない事が山積みなんで、取り敢えず署まで来て貰えますか?」

 

 千桜は素直に応じ、VP9から弾倉を抜き、スライドを引いて薬室からカートリッジを取り除くと、そのまま刑事の隣にいた警官に渡す。

 

 PMCには、業務の遂行に当たって建築物等への無断侵入がある程度容認されているが、流石に限度があるので、緊急性を要すると判断されない限りは、正当な業務遂行と見做されず、違法行為となる。戦闘行為も同様だ。

 

 その是非を確かめる為、こうして警察に協力する必要がある。

 

「------なぁ、確認したいんだが…」

 

「ん?」

 

「アンタらがここに来る間、空中に妙な物が見えなかったか?」

 

 気になって、一応聞いてみた。しかし、刑事は怪訝な顔をする。

 

「妙な物?なんですかソレ?」

 

「……いや、見なかったならいいんだ」

 

そう言って、千桜は警官と共にパトカーの後部座席へと乗り込んだ。

 

 

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