[大学生活開始。え? 一人ぼっちじゃない?]
途切れたと思ったら、また交わる道もある。
大学の入学式。
僕は一人きりで、ここからまた友人を作っていくんだなと寂しさとちょっとした期待感を胸に抱いていた。
そんな僕を驚かせたのが――
のび太「す、スネ夫!?」
スネ夫「よう、のび太。二番星ってほんとに同じ二番星のことだったんだな」
思わぬ再会に僕らはおかしなテンションで小躍りする。
のび太「ウエヘヘヘ、なんで君がここにいるんだよう!?」
スネ夫「ウヒヒヒヒ、僕もここに受かったからだよう!!」
のび太「でも、君は中高大一貫の私立にいたじゃあないか!」
スネ夫「ここにロボットのサークルがあってさあ。絶対入りたいって思ったんだよ!」
のび太「受験勉強きつかっただろ!?」
スネ夫「きつかった! 去年の8月から目指してさあ、ほんとにきつかったよ!」
一貫の私立で、適当にやってれば大学にも進学できたスネ夫だ。
それが大学を蹴って、外の大学を受験するとなったら、それは大変だっただろう。
のび太「ところでロボットのサークルって?」
スネ夫「ん? のび太知らないのか? うちの大学って、ロボットに関しては日本一なんだぜ」
のび太「え? じゃあドラえもんみたいのも作れるの?」
スネ夫「バカ。そんなの無理に決まってるだろ。ラジコンの延長みたいなのだよ」
のび太「なーんだ、つまらないの」
スネ夫「おい! なんだ、つまらないって!?」
のび太「わあ、ごめん! つい本音が」
スネ夫「まあ、しょうがないかあ。ニッチな趣味なのは確かだしなあ」
のび太「ニッチって?」
スネ夫「マニアックとかそういう意味」
のび太「へえ」
ああ、そうだった。
何でニッチなんて言葉知ったんだろうって思ったら、この時スネ夫から教わったんだっけ。
スネ夫「まあ、僕はロボットのサークルで大学生活を満喫するつもりだけど、お前どうするんだ?」
のび太「え? どうって?」
スネ夫「サークル活動とかバイトだよ。何もしないなんて大学生活を損するぞ」
のび太「そうなんだ。うーん、どうしよう……」
スネ夫「やれやれ、こういう何も考えてないやつが二番星の名声を落とすんだ」
のび太「どーゆう意味だ!」
と、スネ夫と話して別れたわけだが。
のび太「サークル活動? バイト?」
言葉に出してみたが、ピンとこなかった。
そういえば、今までクラブ活動にも入ったことがなかった。
のび太「もしかして、僕ってつまらない人間……なのか?」
考えてみれば、今まで勉強しかしたことがなかった。
学生の本分とは言われてはいたけど、それ以外のことは何もやったことがない。
どうしよう……。
大学に入って、いきなり僕は難問に直面した。
Q.春休みにスネ夫に会ってたたから、大学のこと聞けたんじゃなかったの?
A.スネ夫は別の学校行ってたから、のび太のことを聞いた時も「同じ学校? まさかなあ? でも、昔よりは頭もよくなったみたいだし、本当にあの二番星? いやいや、まさかあののび太が? でも、僕が知ってる二番星なんかよりももっとすごい所って可能性もあるな。だとしたら話しかけるの恥ずかしいぞ。うーん……入学式の日に校門で待ち構えてみるか」ってなったんだよ。中学受験した時も言えなかった恥ずかしがり屋だからね。分かってあげて。
あと、母さん。なんで私のPCは「肛門」(校門)の変換が先に出てきたんだね?
直近で調べた記憶はないぞ?