ちなみに、その年の夏休み期間にやってきたドラえもんに話を聞いてみるとずっこけられた。
ドラえもん「なんで全部説明されてるの!?」
のび太「え? じゃあ、出木杉君の話本当だったんだ」
ドラえもん「当たりすぎてて怖いぐらいだ。君、とんでもない同級生をもったもんだねえ」
のび太「じゃあ、ついでに聞くけど、君が僕のところに来たのはどういうわけ?」
ドラえもん「未来のスーパーコンピューター、マザーコンピューターって言うんだけど、それが君をキーパーソンだってはじき出したの」
のび太「キーパーソン? じゃあ、僕はやっぱりすごい人物だったんだ!」
ドラえもん「知らないよ。だいたい、君の何がすごいんだ。さっぱりわからない」
のび太「おい!」
ドラえもん「マザーコンピューターの計算結果は僕の電子頭脳でも到底理解できないよ。ただ、間違ってはいないってこと」
のび太「全部コンピューター任せって、君ら未来の人間って大丈夫なのかい?」
ドラえもん「そのうちわかるよ。いや、今でも、もう、そうかもしれない。未来の世界じゃ高度な決断は、もう人間の頭脳の及ぶところじゃないんだ」
のび太「たしかにそうかも。現代でもコンピューターってすごいもんね」
ドラえもん「それでも、具体的な運命を決める力を持っているのは君達なんだ。マザーは計算結果を提示することしかできない」
のび太「結局は人間が決めることってことか」
ドラえもん「そういうこと。だから、君が頑張ったことにだって、当然意味があるってことだよ」
のび太「そういえば、セワシ君の借金って、あれどういうことなんだい? 借金が彼の代まで続くっておかしいだろ?」
ドラえもん「ああ。さすがに嘘だよ。相続放棄を知ったんだね、えらいえらい」
のび太「バカにしてるのか!」
相続放棄とは、親の財産や借金を相続するとき、いらないなら放棄することができる仕組みのことだ。
借金の放棄の他、兄弟などがいる時の取り分調整などに使われる。
大人ならだいたいの人が知ってることだ。
ドラえもん「君に分かりやすく説明するために嘘はついたけど、君のせいで彼の代まで貧乏が続いてたのは本当だ。セワシ君、本当に苦労してたんだからな」
のび太「う……そ、そうか」
ドラえもん「まあ、マザーの出した答えは本当だったよ。君の人生を好転させたおかげで、全てが好転したんだ。タイムスキー博士も喜んでるよ」
のび太「タイムスキー博士?」
ドラえもん「おっと……口がすっべちゃった。ごめん、これは機密事項なんだ」
のび太「機密!? ドラえもん、何かとんでもない秘密でもかかえてるのか!?」
ドラえもん「いや、別に。博士は時空研究の第一人者で、君の人生を変えることが未来にどんな影響を与えるか観測しようとしてる人だよ」
のび太「…? 何が機密なんだ?」
ドラえもん「秘密なのは彼のプライベートな問題だよ。気にする必要はない。別に君の子孫だとか、パパだとか、そういうのでもないし」
のび太「なんか腑に落ちないな……」
ドラえもん「ごめんごめん。でも、君はもう人生のレールから転がり落ちたいとは思わないだろ? しずかちゃんもいる、ノビスケ君もいる、他のみんなだっているんだ」
のび太「ああ、うん。もう、僕だけの人生じゃないんだよね」
ドラえもん「そういうこと。がんばってね」
なんか、僕の人生人質を取られてるような気分にはなったけど、それで正しいんだろう。
守るものができたってことだ。
がんばらなきゃな。
さすがに以下にお会話は倫理上・上品なネタ上等の諸問題から書けなかったので、疑問に思ってる方はこの会話でも脳内で追加してください。
お願いします。
のび太「僕の結婚相手が誰でもセワシ君が生まれてくるってのは!?」
ドラえもん「僕がその原理を知るわけないだろ。君の遺伝子が異常に濃いってことだと思ってた」
のび太「ぼ、ぼぼぼ、僕の精子がそんなに強いって言いたいのか!?」
ドラえもん「そうじゃないの? ロボットの僕に君の精子の戦闘力なんて、さっぱりわからんけど。ていうか呪われてるんじゃない、君の精子」
のび太「呪われてるってどういうことだ! 子供は宝だろ! つまり精子は祝福だ!」
ドラえもん「ごめん。乗っといてなんだけど、『遺伝子』って言い換えて。僕、一応子守用ロボットなんだ。頭の中で『やめなさい』って警告音がうるさくてかなわない」
のび太「あ、ごめん」
ドラえもん「まあ、どういう因果関係があるかまでは分からないけど、君がキーパーソンなのは、そういうところも関わってるんじゃないの? 知らんけど」
のび太「知らないのかよ」
ドラえもん「推測はできても、そんなことまで僕には分からないよ。何だったら君がもっと勉強してマザーにでも聞いてくれ」
のび太「やめとく。頭が痛くなりそうだ」
それとタイムスキー博士は……知っている人は知ってますね?
あなたの予想の通りです。多分な!