天星宮で始原の七天使の一人と闘い、究極能力を手に入れてから5日経った。
今はナスカ王国の近くの海上で竜の姿になったヴェルグリンドにスキルの練習相手になってもらっている。
「では、グリンドさん。『
「本当にいいの?」
ヴェルグリンドは私の言葉に微妙な表情をしている。
それはそうだろう。身近な相手にかなり威力の強い技を撃つのは気が進まないと思う。ましてや、相手がつい先日までそれを防ぐすべを持っていなかったなら尚更。
「はい。お願いします」
「もうっ、分かったわよ」
渋っていても真剣に頼み込めば最終的にはしてくれるのがヴェルグリンドのいいところであり、甘いところなのだろう。それに、最近は新しく生まれたという弟にも苦労しているようだし。つくづく彼女は苦労人気質だと思う。
「行くわよ!! ──────『
私に向かって音速の数十倍の熱線が放たれる。思考加速で引き伸ばされた時間の中で、目前に迫った極大の破壊に向けて私は一言
「──『静寂』」
瞬間、私を燃やし尽くさんと迫っていた熱線が────霧散した。
「まさかっ!? ・・・・・・・・本当にかき消されるなんて思わなかった」
ヴェルグリンドの予想外といった声が聞こえる。
それを耳に入れた同時に『灼熱吐息』の解析が終了する。以前、触りだけ聴いていたが改めて解析すると、この技はヴェルグリンドの究極能力『
究極の権能が使われているので通常の方法では模倣できないが、そこは術理創造と魔厭術の理論を使えば・・・・・・・・少し劣化版になるが、『灼熱吐息』の再現が終了した。
「グリンドさん。再現が完了したので、受けてもらってもいいですか?」
「再現って・・・・いいわよ、とことん付き合って上げる」
呆れていたヴェルグリンドも、再現されたとあってやる気になってきたようだ。
「いきます! ・・・・・・『プチ
効率を考えて、獣形態になってから再現した灼熱吐息をヴェルグリンドに向けて放つ。
『プチ灼熱吐息』は彼女に直撃し、周囲に大量の煙が巻き起こった。煙を魔法で晴らすと、そこには無傷のヴェルグリンドが悠然と佇んでいた。
「威力は少し落ちているけど、本当に再現できているわね」
「本当ですか! やったあ!」
例え完全に防がれてしまったとしても、今まで手も足も出なかった相手に対峙できるようになったというのは、とても嬉しいものだ。
はしゃいで飛び跳ねていると、人間の姿になったヴェルグリンドが近くによってきていた。
「ねえ、ノウェム!」
「なんですか! グリンドさん!」
「何度か本気で闘ってから帰らない?」
「本気で?」
「ええ、ノウェムもやってみたくない?」
「!! ・・・・・・・・・いいですね! やりましょうか!」
その後、日が暮れるまでヴェルグリンドと割と本気で戦いあった。
今まで出来なかったことが出来るようになって、それを全力で試せる機会があったら皆はしゃいじゃうよね。ヴェルグリンドも最近全力戦闘の機会が少なかったから少しは鬱憤が溜まっていたのだろう。
新しい玩具をもらった子供の様に二人揃ってはしゃいで、はしゃいで、はしゃぎまくってから私達はナスカ王城に帰った。
魔物が大量発生して荒れまくった海域には二人揃って目を背けながら。
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後日、報告を受けたルシアから案の定雷を落とされた。
しかし、今日はヴェルダナーヴァとルシアの距離感が滅茶苦茶近かったな。それに、説教も上機嫌だったからか直ぐに終わったし・・・何があったんだ?
申し訳ありません。
とある方の卒業ライブを見ていたのと、区切りが良かったため今回はいつに増して短くなりました。ですが、ライブは本当に最高でした!でも、喪失感がッッ!!最高のアイドルがッッッ!!
ギィ以外の原初って出す? どうでもいいが作者はテスタロッサが好き
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