(・・ぇ・・・だい・・ょう・・・ぇ! ・・・)
きれい。
只々そう思った。それに、あの蛇をいとも容易く屠ったことからも相当というか滅茶苦茶強いのだろう。
そして背中に生えている'翅''、あれは何なn───
(ねぇ! 大丈夫なのか答えなさいよ!)
(えっ! はいっっ大丈夫です!?)
頭の中に響いてきた声に思わず素で返してしまった。というか───
(分かるんですか? 狐の言葉が!?)
(うん、分かるよ。というよりこれは念話よ)
(・・・・念話?)
(あんた知らないの? そんなスキル持ってるのに?)
スキル? 死んだときに聞こえてきた声のことか? 首を傾げている自分に対し女性も困惑した表情をしている。えっそんなに困惑する?? この世界の生物は皆スキルとやらを自覚しているのか?
(すみません。まだ生まれたばかりで何もわからないんです)
(生まれたばかり? あんた、それっていつくらい?)
(だいたい・・・・4時間くらい前です)
(よじかっ!?)
「それっぽっちの時間で自我を獲得してスキルもそれだけって───」
───ユニーク
ラミリスの脳裏にそんな言葉がよぎった。
通常の魔物と比べ、文字通り桁違いの能力を持って生まれてくる特殊個体、それがユニーク。
しかし、通常のユニークならば桁違いの力を持ってはいても生まれて数時間で意思疎通ができるほどに知能が発達することは、どれだけ優れていても基本的には無い。それこそ、ラミリスのように創造主に直接作られたような者ではない限りは。
『明らかにただの魔物じゃないけど、スキルを自覚していない以上、思わぬ内にスキルを使ってしまって暴走する危険もあるしぃ〜〜〜もう、直接聞いたほうが早くない?』
(ねぇ、あんた自分がどうやって生まれたか覚えてる?)
これは素直に答えて良いのか? でもこの人、いや人か? 妖精? に嘘をついても直ぐにバレてしまう気がする。・・・・・・・・ここは素直に言ってしまうのが吉か。
(はい、覚えています。私は元々人間だったのですが、殺されてしまって。それで気づいたら狐の体になっていました。それに、この世界は自分が生きていた世界とは違う世界のようで、何もわからないんです)
それを聞いて数秒固まった後に妖精が話し始めた
(そんな生まれ方した魔物初めてみたのよさ。あんた相当特殊な生まれ方したわね)
(特殊?)
(そう、特殊なの、あんたは。普通、異世界から渡ってきた魂は分解されて記憶すら残らないもんなの。なのに、あんたは肉体を持っているわけでもなく、魂だけで世界を渡った。魂が強すぎんのよ、だから特殊ってこと)
妖精の話をよく聞くと、私のように魂のみで世界を渡るのは相当に珍しいことらしい。未だ前例がないことだが、肉体を保持した状態で世界を渡るのが最も世界渡りの現実的な手段のようだ。だが、私の場合は魂だけで世界を渡り、記憶も完全に残っているため、数万年生きていると云うこの妖精(ラミリスさんというらしい)も初めて見た位には特殊らしい。
というか、ラミリスさん数万歳レベルの滅茶苦茶長生きさんらしい・・・20代くらいに見えるのに、異世界って凄い。
(そういえば、あんたって名前無いのよね)
(名前? ありますよ?)
(あ〜〜違う違う。転生する前のじゃなくて魔物としての''名前'')
ラミリスさんによると、この世界の魔物にとって名前は進化のきっかけなどになる重要なもので、名無しの魔物と名持ちの魔物には大きな差があるんだそう。
(あぁ〜〜無いですね。本当についさっき転生したばかりなので)
(せっかくだから、あたしが名前付けてあげよっか?)
(えっ! いいんですか!?)
(うん! それに、あんた面白そうだしねっ)
それから随分長い間ラミリスさんは私の名前を考えてくれていた。自分のことをこんなに真剣に考えてもらえるというのは・・・とても嬉しかった。
「よしっ、決めた! あんたの名前は''ノウェム''よ。あんたはこれからノウェムを名乗りなさい!」
''ノウェム''
その名前が私の魂に刻まれた
ラミリスがくれた、新しい生で初めての贈り物
この名前を一生大事にしていこう。そう、胸に誓った
そして、名前を認識すると同時に、私はぷつりと気を失った。
「あちゃ〜〜。進化で
ラミリスは自ら名付けをした狐を見ながら言う。
転生者だと聞いた時は本当に驚いたが、話してみると見知らぬ地で彷徨い怯える、そんなただのか弱い狐だった。そうわかると同時に、無念の中殺されてしまって突然狐に生まれ変わったというこの子には、今度こそは幸せな生を過ごしてほしい。そう思って名付けをした。
「あんたはどんなふうに生きていくんだろうね。本当に楽しみだよ」
そう言ったラミリスのノウェムを見る目は、慈愛のこもった親が子を見守るような眼差しを宿していた。
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主人公以外のオリキャラっている?
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ノウェムだけでよろしっ!!
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大量納入で原作を壊せぇぇ!!
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一人くらいならぁ〜