「普段のメイド服も妾が手ずからデザインしたものだが・・・・」
・・・・
「帝国風のドレス・・・・・スリットが良い味わいを出しておるのお」
・・・・・・・・
「ノウェムよ、次は貴様が前に言っておったバニーガールと云うのはどうじゃ?」
「・・・・・あの、ルミナス様? 少々恥ずかしくなってきたのですが────」
「妾との約束に遅れた贖罪に何でもすると言ったのは貴様であろう? ならば常々断られていた衣装をこうして着せるのは何らおかしな事ではない。違うか?」
違うと言いたい。だが────
「────っ、・・・違い、ま・・せん」
「よい。では続けるとしよう」
ああ、無情。
私は今ヴェルグリンドの様なチャイナドレスや数百年前にルミナス様と話している際に口から漏れ出たバニーガールの衣装を着させられていくという辱めを受けている。この2000年間、ルミナス様に仕えてルミナス教や神聖法皇国ルベリオスを作り上げてきた中で二番目に恥ずかしい時間かもしれない。
ルミナス様にメイドとして仕え始めたとき、ルミナス様の前で【
まあ、酒に酔って眠りこけた結果、ルミナス様との約束に遅刻した私が悪いのだが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
今だって赤くなっているだろう私の顔をニヤニヤとした顔で『魔力感知』を使って全方向から観察している。
「貴様が作ったこのカメラは本当に良いものであった。礼を言うぞノウェム」
「うぅ・・・」
この人はカッコいいし上に立つ者としての矜持とカリスマがあり、そして何より信じさせてくれる。
だから仕える主としては大好きなのだが・・・・・これがなければなぁ、プライベートでの趣味と言動が変態なおっさんなんだよなぁ。
数十年前にあげた、仕えて2000年記念のプレゼントの『魔動カメラ』を使って私の姿をパシャリパシャリと写真に残している姿はさながらコミケのコスプレカメラマンを彷彿とさせる。
だいぶ前に話に挙げたときからずっと欲しそうにしていたから思わずプレゼントしてしまったが・・・・失敗だった!!
「ああ、これもまた永久に保存せねば」
恍惚とするルミナス様に少しのドン引きと───正直自分でもどうかと思うが───ここまで自分を好きでいてくれる事にけっこうな嬉しさがある。
だがまあ、ルミナス様のメイドとしての姿が人間形態である程度大人っぽくなっているからまだ良いものの、人獣形態だったら絵面がヤバ過ぎる。完全に事案だ。ルミナス様には人獣形態を隠しているのがここで活かされてくるとは。
「・・・・・もっとこうしていたいのじゃが、そろそろ
一区切りがついた所でルミナスがそう言ってワルプルギスの準備をし始めたので、ようやく私は解放された。やはりルミナス様の着せ替え人形になるのは精神的に疲れる。
「それにしても、ようやくですか。クロエ」
今回のワルプルギスはクロエから事前に聞いていたリムル=テンペストが参加するというものだ。この罰の原因となった白氷宮の出来事の後、ギィに聞いても今回は面白くなりそうという返事が返ってきた。彼もリムルという存在とミリムの思惑に興味があるのだろう。
ルミナス様の意向としては、クロエの大切な人であるリムルが排斥されるのは困るため、もしもの時は配下に加えて庇護することも考えて、侍女のフリをしてワルプルギスに参加するようだ。
私もワルプルギスはギィの領分のため普段は参加しないのだが、今回はミリムちゃんのこともあって行くことにした。
「面倒なことにならないと良いけど・・・・・・・あっ!? ルミナス様、いつまでバニーガール着てればいいんですか!!?」
流石にバニーガールでワルプルギスに、いやバニーガールで娘の前に出るのはマズイ!! ミリムちゃんの衣装も大概だけど!? 本当にあれどこで見つけてきたの!?
───────────
私とルミナス様は既に準備を終えメイドとして、ルミナス様の代役として魔王を務めている『
『ルミナス様、もしもの時はどう動きますか?』
『殺されそうならば保護に入る、そうでないのならば特段手出しせぬでも良かろう』
『承知しました。もしもの時は私が間に入ります』
『分かった・・・・・・来たようじゃな』
思念伝達をする中でふとルミナス様が何かに気づいたようにロイの前に目を向ける。
すると、地面からワルプルギスの行われる空間への門が出現した。いつ見ても悪趣味であまり好きにはなれない門だが、雰囲気は出ると思う。
「お迎えに上がりました、ロイ・バレンタイン様」
門が開きギィの配下で、私が昔から悪友として仲良くしている『
向こうは私の正体に気付いていないので、特段話しもなく私達は門の向こう側────ワルプルギスの会場へと歩を進めた。
門を抜け、ギィが用意した空間に入ると既に数人、魔王達が着席していた。
一人目はこの空間の創造者であるギィ、いつも通りの力の偽装方法で魔素を粗く纏っている。
二人目はギィの周囲に浮いて彼に話しかけているラミリスさんで、今回は珍しく従者を連れている。
三人目はバカでかい図体を誇る
そして、四人目。
この場で唯一魔王として認められていない身でありながら席についている者。
青みがかった長い銀髪に黄金色の瞳。そして─────シズを思い出す顔立ち。
彼がクロエの想い人にして今回のワルプルギスの話題の中核────スライムでありジュラ・テンペスト連邦国の盟主『リムル=テンペスト』
彼は席に座って魔王達を観察していたようで、ロイやルミナス様、そして私にも『解析鑑定』を仕掛けてきた。
どうやらルミナス様のエネルギー量が魔王として前に出ているロイより多いことに気づいたようで、少し面白い顔をしている。恐らくルミナス様の正体に見当がついたのだろう。
私の方は『
その証拠に、リムルは私の方には特に注視していない。
こっちも一応見ておくか、なんていう軽い気持ちで私はヴェルザードに使ったときと同じようにして、彼にはバレないように知徳之王の『霊知』を使い、リムルの能力を閲覧して──────驚愕に言葉が出なかった。
『ギィさん!』
『ん? 何だノウェム』
正直見くびっていた。垣間見たリムルの力に、急いでギィに思念伝達をした。それほどの異常事態だ。
『あのリムルっていうスライム、化け物ですよ』
『何がだよ?』
そう、呆れたようにギィが対応したのも無理はない。
実際私の顔は『知徳之王』で偽装したから良かったが、していなかったら顔に驚愕の表情が張り付いていただろう。
『覚醒はギィさんも感じていたと思いますが、それに加え
『本当か!』
『ええ、『
『アッハハハッ! 俺も究極能力を持ってると分かっちゃいたが、そこまでとはなあ!』
ギィは心底おかしそうに思念伝達に笑い声を響かせる。ギィにとっては魔王の戦力が増えることルドラとのゲームのプレイヤーとしては良いのだろうが、調停者としてはたまったもんじゃない。
保有している究極能力がかつて、私を含めルドラと共に旅をしたものが保有していたものと似ているのも驚きを加速させる。ヴェルダナーヴァとルシアの二人が生前にそれぞれ保有していた誓約之王と智慧之王を持っていることも私にとって非常に重大だった。
それに
驚く私を他所に、魔王達は次々と集結していく。
彼らの存在を認めたため、私もどうにかして驚く意識を入れ替え、見届けた。
まず来たのはあの日、私と国を滅ぼした後に魔王となったディーノさん。
そして配下として死んだと言われていたカリオンを背後に連れたフレイさん。
そして先日私が酔った際に近くにいて放置し、ここに来て早々にリムルと話し始めたレオンちゃん。
最後にようやく、待ちかねた二人が歩いてきた。
虚ろな瞳で席に向かって歩くミリムちゃん。ミリムちゃんがクレイマン程度の木っ端に支配されるわけがないため操られたフリをしているのだとは分かるが、それでも娘のあのような姿は見たくなかった。
そして、腕の中に
「さっさと歩け、このウスノロ!」
────────あ゙?
「皆さん、お待たせいたしました」
何も話が入ってこない。
「それでは、出席者をご紹介いたします
ああ、しくじった。一瞬、『竜霊覇気』を撒き散らしてしまった。
─────
『隠匿』の効果が発動していたから私が放ったとは気づかれてはいないものの、明確な失態だ。一部の魔王が気づいて警戒した。
─────
そして、
以上でございます」
ああ、ヴェルザード遊んで発散した怒りがあの時を超えて燃え盛るのを感じる。例えあの塵芥があの子に操られているのだとしてもどうでも良い。
「本日は私の呼びかけに応えていただき、誠にありがとうございます。それでは始めましょう、我らが宴を─────
今すぐにあのゴミ虫を消滅させたい。これ以上不愉快な事を喚かないうちに。
─────ここに、
ああ、冷静にって云うのは無理そうだ。
***********
俺は驚くべき光景を目にした。
ミリム
しかしあのミリムを、クレイマン
その上、当のミリムは反撃せず文句も言わず席に座ったのだ。明らかに異常。他の魔王ですら戸惑い、驚いている。
そして次の瞬間─────
(───っ! 何だよこれ!?
─────意味の分からない量と質の覇気がこの空間に展開され、リムルは戦慄した。
これまで感じてきたどんな覇気より神聖で、どんな覇気より邪悪。そしてどんな覇気より濃密で、どんな覇気より『怒り』に満ちていた。
《告。覇気を放った人物を特定できませんでした》
(何だって!?)
《解。何らかの方法により隠蔽が施されています》
「─────ここに、魔王達の宴の開催を宣言します!」
・・・・・思ったより、マズイことになった。
操られたミリムに、クレイマンとその配下たち。最悪の場合、この場に集う魔王達や先程の覇気の主─────智慧之王ですら解析ができない程の敵まで俺とシオン、そしてランガで相手取らなければいけなくなった。
願わくば、覇気の主が事情を全て理解していて、かつミリムを想っていて俺に手を出さないでくれることだが────最悪を想定して動いたほうが良いだろう。
クレイマンの退屈な長話を聞き流しながらリムルはそう考えた。
クレイマンの長話は思わず泣いてしまうような名演技(笑)で飾り付けられて語られていた。どの魔王も欠片も興味示してはいないが、それでも語っているものは語っているのだ。
曰く、魔王カリオンと共謀した俺がヴェルドラの封印を解いた上ファルムス兵を虐殺、カリオンは俺に魔王を名乗らせ、共謀してクレイマンを殺そうとしていた。そしてそれをクレイマンに知らせたミュウランは俺達に殺され、カリオンの裏切りに怒ったミリムがカリオンをユーラザニアごと滅ぼした。
「────ですが、ミリムを責めないで頂きたい。ミリムは私を想って、そんな事を・・・・おわかり頂けたと思いますが、そこのリムルなる卑小な魔人は魔王を僭称する愚か者! 粛清するのがよろしいかと思います! 以上です」
正しく『道化』
先程ののとんでもない覇気にすら気付けない愚鈍な
クレイマンの”死”は確定している。いかなる理由があれど、許すことはない。
「それでは次に、来客からの説明となります」
青髪の悪魔族が俺にそう促してきた。
どうやら本当の意味で、魔王達の宴が始まったようだ。
クレイマン頑張れ!!頑張って体の塵一つでも残せ!!ノウェムは我を忘れるほどじゃないけどルシアたちが殺された時より少し弱いくらいの怒りを抱いているぞ!
私、本来のクレイマン結構好きなんですよね。みんな「クレイマンREVENGE」を読みましょう!
ノウェムは自由学園の教師だけど、アニメ一期OADの校外学習の話書く?たぶんリムルやティス先生と少し話すだけで殆ど変わらない
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書け
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どうでも良いから本編書け