それと目次のイラストページの最後の方にAIイラストですが前話のノウェムのコスプレとメイド姿のイラストを載せました。どうぞ作者のように存分に楽しんでください。
『やっ、やめろ! おやめください、クレイマン様!』
『クレイマンの軍勢は壊滅、作戦は失敗。この損失はあまりにも大きく、あの方の言う通り大人しくしておくべきだった────』
「これが証拠ってもんだよ、クレイマン」
魔王達の宴の会場には客人であるリムルの流した映像が出す音が響いている。
あの方、十中八九ユウキくんのことでしょうね。中庸道化連はカザリームがユウキくんに復活させてもらったのを期に彼に従っていますし、そう考えれば辻褄は合う。
「こ、こんな物は出鱈目だ! 魔法で作った偽の映像をハッタリに使うなど、程度の低いマネをするなよ、スライムが」
・・・・
「ハッタリじゃねえよバカ! お前の軍は潰したぞ、次はお前の番なんだよ」
「み、皆様! 騙されては駄目ですよ。このスライムはハッタリを得意としているのです。ヴェルドラの封印を解いてファルムス軍を滅ぼしておきながら、それを自分の力として誇示しているだけの小物ですよ! こんな奴に栄光ある魔王を騙らせるなど、言語道断でありましょう!」
・・・・・・・ああ
「おい、クレイマンよ。貴様はさっき、カリオンとそこのリムルが共謀してファルムス王国を焚き付けたと言っておっただろう。ヴェルドラの復活が事実として、何故そんな回りくどいマネをする必要があるのだ?」
「そ、それはですね・・・い、いいでしょう、説明しようではありませんか。この物も知らぬ下等なスライムは幸運にも魔王の種を得たのでしょう。それで調子に乗って人間の世界でその真実を調べたのだと思われます。そして──────」
ああ、やっぱり無理だ。
怒りが収まらない。思考を冷静にしてもまた直ぐにあの
それにさっきからダグリュールもゴミ虫も『ヴェルドラ』『ヴェルドラ』と不愉快な名前を出さないでほしい。余計に感情が揺さぶられる。
今のゴミ虫は『粛清! 粛清!』煩いし、もう何なんだろう、来なければ良かったかもしれない。
─────そうだ! どうせゴミ虫は後で処分するんだから、もういっそ気にしないことにしよう! 今は無理にでもテンションを上げないと保たない!
「だからよ、証拠を出せよ。お前のはな、『だったらいいな』っていう願望なんだよ。そんなんじゃ、誰も納得しないって言ってるだろ?」
「舐めるなよ、邪竜の威を借るスライムが! 貴様ごときが魔王になれるわけが無いのだ!」
おお、本当に偶の偶には良いことを言うじゃないかゴミ虫!
本当にあのクソトカゲは邪悪なんだよなぁ、何度消滅させても再生してくる。ゴキブリ並の生命力だからクロエ封印が終わったら、私が消滅しない程度に魔素を与え続ける効果の結界に再封印して永久に出さないつもりだったんだけど、リムルに先を越されたからなぁ。
クロエの封印が解かれるのを待たずに封印すれば良かった。
「────これが明確な証拠ってもんだ。ハッタリと思うならそれでもいいさ。そう思ったまま、死ね」
リムルがそういった瞬間、円卓が消滅した。どうやら円卓を喰ったらしい。それ程の大事でも無いのに過度に反応したクレイマンは他魔王達に制裁を訴えているが、誰も取り合うつもりは無いようで動こうとしない。それはルミナス様にも同じことが言える。
正直リムルとクレイマンの口論や戦いなんて興味ないが、今のリムルの行動は面白かった。
ここでリムルが『
まあ、私が伝えてしまったから最も隠したかった相手であろうギィには筒抜けなのだが。
「さっきも言ったけど、俺は魔王なんざどうだっていいんだ。俺は俺が楽しく過ごせる国を作りたいだけでね。それには人間の協力が必要不可欠だし、だから人間を守ると決めた。それを邪魔する者は、人も魔王も聖教会も全て等しく俺の敵だ──────お前のようにな、クレイマン!」
私がそんな事を考えている間にもリムルとクレイマンの口論は発展していっている。
クレイマンが演説中にリムルに精神支配を試みていた事に対しリムルが疑問を呈し、ギィがリムル側を肯定した。
そしてリムルは自らの考えを述べた。
正直、今の発言はこの場の全員に対する宣戦布告と取られてもおかしくはない。しかし、だからこそ魔王たちに興味を持たれる。リムルは非常に良い選択をしたと言えるだろう。
「その通りだな、クレイマン。お前も魔王なら、自分自身の力でもってそこの魔人を倒してみせよ────そして、魔王を名乗るつもりはあるのか?」
「ああ。既にジュラの大森林の盟主を引き受けているし、人からすれば魔王だからな」
「ならば良し。ちょうどここには見届け人が揃っている。俺達の前でクレイマンに勝てたなら、魔王を名乗る事を許そう」
ギィがクレイマンに諭した後に、リムルに問いかけた。
それに対するリムルの回答は魔物としては珍しいものだ。人間の尺度で物事を判断するなど普通の魔王ならばしない。
ギィもその返答に満足したようにリムルに魔王として認める旨を伝えた。クレイマンに勝てたなら、という条件付きだがあれほどのスキルをもつ彼が達成できないことはないだろう。
「────出番ですよ、ミリム」
ミリムちゃんがいなければ、の話だが。
流し目でミリムちゃんを見る。
ミリムちゃんは未だ虚ろな瞳のまま、ゆっくりと立ち上がった。
リムルがクレイマンに対しミリムを巻き込む事に文句を言っているが、ギィはこれを認めるだろう。クレイマンは
「ギィよ、文句はあるまいな?」
「構わない。ミリムが自分の意思で君を手伝うというのなら止めないとも」
ほらね。
しかしまあ、リムルも『
「まあいいさ。俺としてはミリムを助けるつもりだったし、力ずくでも洗脳を解くとしよう」
────マジか。まさか気付いてないとは。
・・・・・・・まあ問題ないだろう。地力が違いすぎるのだ。どうせリムルが勝つ。
それに、
「──────アハッ♪」
このテンションの維持も難しくなってきた所だ。
私の小さな小さな
**************
「───喰らい尽くせ、
超高速で激しく移り変わる戦場の中、エネルギー吸収攻撃をくらったミリムはムッとした顔をしてリムルとの攻防に戻る。
右の大ぶり────横にズレて回避、
続く蹴り上げ────スライム形態になることで回避、
ハイキックからの回し蹴り────回避直後にエネルギー吸収攻撃、
亜音速の貫手────上に大きく飛んで回避。
リムルはミリムの一挙手一投足の感知に全神経を注いでいた。コンマ1秒の見逃しが自身の死へと繋がるからだ。ミリムの攻撃は単純だ。しかしそれ故に凶悪。強力無比なその一撃は付随する衝撃波ですら生命を殺す威力を持つだろう。
しかしここでリムルに想定外の出来事が起きた。
リムルが大きく離れたところで、ムッとした顔のミリムがリムルに攻撃せず突然、虚空で手を握るような動作をしたのだ。そして、リムルですら何も感知出来ないうちに、ミリムの手には何かが出現していた。
ミリムの手に握られていたのは─────モノトーンの木の棒だった。
一見するとそれは、30cm程の白と黒の二色で構成された木の棒の根本に宝石が埋め込まれただけのガラクタに見える。
しかしそれを目にしたリムルの本能は全力で警鐘を鳴らしていた。そしてそれは彼の中に宿る智慧之王も同じこと。
《告! 対象からマスターの倍以上のエネルギーを検出! 対象を
(
《解。永い時をかけて武具が進化することで到る、武具の最上位の位階です。》
(はぁ!? 見るからにヤバいじゃねえか!?)
混乱するリムルを他所にミリムはモノトーンの棒────魔杖に魔素をこめた。
そして次の瞬間────
「─────ィッ!!」
────リムルの片腕が消滅した。
それを為したのは魔杖から放たれた一筋の光芒だ。
その速度は文字通り『光速』。一直線にリムルの腕を飲み込み、消滅させたのだ。それはリムルの腕を消し飛ばしただけでは止まらず、背後に佇むギィの結界に衝突した。
煙が晴れた後に結界その部分に罅が入っているのが見えたが、それは直ぐに修復された。
(───って、何だよあれ! 魔素込めただけであれかよ!?)
『無限再生』で腕を直しながらリムルが内心で驚愕している間にも、ミリムは再び魔杖に魔素を込めた。
そして起きたのは─────黒く禍々しい炎の顕現。先程とは違う術だった。
リムルは再び驚愕に目を見開いた。ミリムは先程と全く同じ魔素の操作しかしていないように見えるのに発動した術が変わったからだ。それも変わった術も先程の術と同じくらいには凶悪に思える。
(つうかミリムって【
《告。対象の術は核撃魔法【
(マジか! よし───)
「────
今度はミリムが目を見開く番だった。
リムルが
そして戦いは再び肉体同士の攻防に戻る。
上からの踵落とし────バク転で回避、
続く正拳突き────スライム形態になって回避、
からの打ち下ろし────後方に跳んでエネルギー吸収攻撃。
その時、エネルギーを吸収した際にミリムの体がふわっと、浮き上がった。
(────隙あり!)
《告。罠と推定》
「───っ」
人間形態へと戻りミリムの懐に入り込んで投げ技を繰り出そうとした瞬間、
その予測は正しく、ミリムは掴まれていない方の腕に莫大な力を込め打ち出そうとしていた。
ミリムを思いっ切り前方に投げ、後ろに跳んで回避────しかしミリムが拳を振り抜く方が早い。
(うっ、これは死ぬ!)
眼前にミリムの拳が迫り────爆発した。
「グオッ!?」
目を開け─────白目をむいた見覚えのあるおっさんの顔が目に入った。
「いきなり何をする!? 酷いではないか!?」
おっさんはミリムの拳が当った所を抑え、わめき続ける。
「ゔぇ、ヴェルドラ!?」
最強の竜種、その一体の登場は余りに不格好で残念なものであった。
************
「こんな良い所でお預けなど我に対する嫌がらせか!」
・・・・
「最終巻はどこだ? パイと八雲はどうなるのだ!」
・・・・・・
「気になって気になって、じっとしてられなかったわ! 一体どうなってしまうのだ────」
・・・・・・・・クソトカゲが。
ミリムちゃんが『フィリア』を使ってくれているのを見れて一瞬でも
あれほど嬉しかったのはミリムちゃんが昔私がクソトカゲと戦っていたときに使った【
それもこれもリムルが持っていた『
あれの権能として『暴風竜召喚』というものがあった。恐らくこの権能を応用し、魂の回廊を通って自らこちらに来たのだろう。空気の読めないあのクソトカゲなら確実にやる。
ああ、問題が山のように増えていく・・・・・・・頭痛い。
幸いなのは、ミリムちゃんが楽しそうにクソトカゲと闘っていること。
ああいうミリムちゃんが楽しんでいる手合わせなら喜んで見ていられるのだ。ミリムちゃんは見たこともない技と、そして全力で殴り合える相手が新しく出来たことに喜んでいるように見える。
というかクソトカゲは何で【鉄山靠】だったり【かめはめ波】を知ってるんだよ。読みたくなっちゃったじゃないか。こんど向こうの世界に帰ったらDB読もう。
そしてもう一つ幸いなのは、ゴミ虫が現在進行形でリムルの近衛秘書のシオンという悪鬼オニが、『狂喜の道化』として醜い本性を曝け出したゴミ虫をタコ殴りにしたことと、真実が明かされる度にクレイマンの顔が絶望に染まっていっていること。
あれは見ていてスッキリする。特に────
「何でそんな事をする必要があるのだ? リムルたちは友達なのだぞ?」
────ミリムちゃんが最初から支配されていなかったと理解したときの表情と絶叫はとてもスカッとした。
「私がこんな物で操られるわけが無いであろう!」
まあ、気持ちは全然晴れていないが。
────────────
現在はギィも結界を解除し、皆ゴミ虫を無視してお話に入っている。
カリオンの生存と、フレイさんの二重裏切り、ミリムちゃんの熱演、ゴミ虫の配下を労働力にする案、
私も皆に近づいたロイの後に続いてそちらに向かう・・・・・というか、あのピンクのドラゴンナックルを着けたミリムちゃん可愛いなあ。写真撮りたい。
《確認しました。魂をエネルギーに変換・・・・成功しました。受け皿としての肉体を分解、再構築を開始します》
────ん?
「天は! まだ私を見放してはいなかった!!」
そう叫ぶゴミ虫の周囲から、悪意によってすり潰された魂や怨念特有の悍ましい気配を感じる。どうやらゴミが不完全にだが覚醒したようだ。
「─────さあクレイマン、決着をつけようじゃないか!」
「見よ、私は力を手に入れたぞ。フッハハハハッッ!! この私を散々コケにした者どもよ、必ず報いを受けさせてやる!!」
カリオンやミリムちゃん、ラミリスさんに見送られたリムルは
すると、先程までギィが張っていた結界と同一の結界が二人を包んだ。ギィの技を盗んだらしい、まあギィも面白そうに見ているので問題ないのだろう。
結界内部ではゴミの奥義【
それもそうだろう。『
【龍脈破壊砲】を喰らったリムルはゴミに『思考加速』を施しゴミを殴り続けた。
思考加速によって引き伸ばされた時間で何もできず、ただ次の一撃に怯えるだけ─────ああ、なんて恐ろしい追い詰め方なのだろう!
でも・・・・・・・・そろそろかな。
「クレイマンを処刑する! 反対の者はいるのかな? いるなら相手するけど」
リムルが魔王達に問いかける──────当然、反対する者は現れなかった。
「楽に死ねると思うなよ。魂が消滅するまでの永遠とも思える僅かな時間を反省しながら過ごすといい」
「や、やめろ・・・やめろ! 助けてくれ、フットマン! 助けてよ、ティア!」
そう、最後の足掻きのように慟哭するゴミ・・・・・いや、クレイマンの姿は見る者によっては同情を誘うだろう
「私はまだ死ねない・・・・・・こんな、所でェ!」
這いつくばって逃げようとするクレイマンの姿は、とても無様だった
「お、お助けください! カザリーム様ァ!!!」
リムルは無慈悲にクレイマンに手を向け、呟く。
「
言葉の続きが紡がれる事は無かった。
「────っ、・・な、なんなのだ・・・これ、は・・・・」
心の底から怯えてそう漏らすクレイマンの声は、音として成立しなかった。
自らに本当の意味での死を齎そうとしていたリムルは動かない。いや、この場の誰も、あの最強の魔王達が誰も動いていないのだ。皆一様に石像のように固まっている。
首から上以外動かせない。そのことにクレイマンが気がついたのは、その直ぐ後のことだった。
そして時間も殆ど経っていない頃、その
「こんにちは、『
その声は世界に響かず、クレイマンに直接響いている。
「私はノウェムと言います。貴方をここ『
世界の全ては停止していた。
「本来は貴方ごときでは到れる筈もない世界ですが、私の権能の一部を貸し与え、貴方に関する『情報子』の操作の全てを私が執り行う事で貴方との会話などを成立させています」
クレイマンは背後から歩いてきた
笑顔は元来攻撃的なものだったなと、嫌に凪いだ心で納得したのだ。
そして先程まで以上の根源的な恐怖に心を震わせた。
「ほんの僅かな時間ですが、楽しんで、下さいね♪」
黒い少女の姿をとった『
ノウェムはルミナスに救われてからだいぶ明るくなりました。その結果がこの地の文です。
というより元々これくらい明るかった子が限界まで追い詰められてあそこまで悲観的で暗い地の文になっていただけなんですけどね。
ノウェムのクレイマンに対する「ゴミ虫」呼びはルミナスたちの影響をしっかりと受けている証です。ヴェルドラ?クソトカゲ呼び?それも影響を受けたんじゃないですかね?(元からとは言わないお約束)
それと停止世界についてはこの時点で入れる魔王はギィのみとしました。ミリムはこの時点ではまだ停止世界についてよく分からないし知らないし体験していないと思ったので除外しました。
最後に、、、、、、、皆さんもクレイマン最高と叫びなさい!
クレイマン最高!ゴミ虫最高!塵芥最高!よっ、偉大なる噛ませ犬!
ノウェムは自由学園の教師だけど、アニメ一期OADの校外学習の話書く?たぶんリムルやティス先生と少し話すだけで殆ど変わらない
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書け
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どうでも良いから本編書け