「へぇ〜、魔王ってそんな理由で生まれたんですね」
調停者の役に就いた後、私の世界のことを話したのとは逆に、この世界の歴史や秘密についてヴェルダナーヴァから教えてもらっていた。
「それにしても、魔王,
「ごめんね〜。でも、君もそういう世界の秘密は調停者として知っておいて損はないよ」
「まあいいですけど! ・・・でも、今度からはもっと少しづつ話してください。心臓が持ちません」
「心臓が無くても生きていけるだろうに、よく言うね」
「それくらい重要な情報ってことですよ!」
ヴェルダナーヴァから教えられた情報はそれほどに重要だった。天地開闢の歴史までさらっと混じっていることから改めてヴェルダナーヴァが創生の神だということを認識した。
ヴェルダナーヴァ曰く、秘匿中の秘匿である歴史を伝えたのは私が転生者であり人類を守りたいと心から思っていたからであり、間違っても世界を滅ぼすようなことはしないと見たかららしい。
確かに私は人類を守りたいと思っているが、それでも異界に封印した存在のことなどはさらっと伝えないで欲しかった。
****************
ヴェルダナーヴァに情報で殴られて、その怒りを殴った本人にぶつけていると、ふとヴェルダナーヴァが扉の方を見た。
直後、部屋に張られていた結界が消え、コンコンというノックと「入ってもよろしいでしょうか」というルシアの声が聞こえてきた。
ヴェルダナーヴァが反応したのはルシアが結界に接触したかららしい。
「ヴェルダナーヴァ様、ノウェム。話は終わりましたか?」
「うん、重要な話は終わったよ」
「それは良かったです。では、皆で広間に生きましょうか、ノウェムの歓迎会です! 兄様とグリン姉様も待っておられますよ」
どうやら私とヴェルダナーヴァを呼びに来たらしい。それにしても───
「歓迎会ですか! そんな、いいのですか?」
「はい、どうか楽しんでくださいね」
まさか、そこまでしてくれるとは思っていなかった。
ルドラに連れてこられたとはいえ、私は突然城に押しかけた形になる。
それをわざわざ歓迎会を開いてくれるなんて、嬉しさもあり、少し気恥ずかしさもある。
「ノウェム。改めて、ようこそナスカ王国へ」
「うん! ありがとう、ルシア!」
心躍らせるノウェムと共に楽しそうに笑っているルシアを、ヴェルダナーヴァはとても優しい表情で見守っているが、その胸中ではノウェムを危うく思っていた。
(ノウェムは今こそ無邪気に楽しんでいるが、本人も知らぬ間に前世から引き継いだ怒りを兼ね備えている。今は優しさや楽しさなどの良感情が怒りを塗りつぶしているが、暴走したら迂闊に手が付けられなくなるだろう。それに、『
「ノウェム」
「? なんですか? ヴェルダナーヴァ様」
「一足先に歓迎として僕から『
《告。個体名ヴェルダナーヴァより、個体名ノウェムに
《確認しました。ユニークスキル『
「ありがとうございます、後でスキルを確認してみますね」
「うん。そのスキルの使い方を確りと考えておくんだよ」
「それは勿論!」
ヴェルダナーヴァが突然祝福を送ってきたが、ありがたくもらっておこう。憤慨者に権能が加わったようだが、確認は歓迎会のあとでも良いだろう。
「ああ、それと、さっき祝福をあげたときに気づいたんだけど」
「今度はなんですか?」
「君の種族って幻竜狐でしょ」
「ええ、それが?」
「幻竜狐は君しかいない種族で、竜種の因子を持っている。つまりね、君は進化すれば竜種と同格になれるかもしれないってこと」
(多分、ノウェムが転生者である影響だろうね)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
「「はぁっ!? どういうことですか、ヴェルダナーヴァ様!?」」
その日、ルシアとノウェムの驚愕の声音が天高くこだました声を聞いたルドラ達や城の兵士達がやってきて、ナスカ王城は一時的に激しく混乱し、後日、ルシアとノウェム,
そしてヴェルグリンドに叱られるヴェルダナーヴァの姿があったとかなかったとか。
ステータス
名前:ノウェム
種族:聖魔霊──幻竜狐
加護:精霊女王の加護、星王の紋章
称号:嚆矢の異世界人、調停者
魔法:<元素魔法><物理魔法><精霊魔法><上位精霊召喚><上位悪魔召喚><陰陽術>
技能:固有スキル『神獣化バカスモノ』
ユニークスキル『憤慨者シャイタン』『信哲者シリエタモノ』『陽魔造マーリン』
耐性:『痛覚無効』『轢過耐性』『熱変動耐性』『自然影響耐性』『状態異常耐性』『物理攻撃耐性』
主人公以外のオリキャラっている?
-
ノウェムだけでよろしっ!!
-
大量納入で原作を壊せぇぇ!!
-
一人くらいならぁ〜