古い時代、神々がいた。神々は理の純粋な塊であり故に神々だけでは生きられない、しかし世界の始まりに心臓があった。それは理つまりは神々を繋ぎ循環させ世界を生かした、息づかせたのだ。
故に世界生かし、理の塊である神々を人は崇め奉った。
しかし、人は世界に対して弱い。
故にある神ブルートは人々に自らの血を与え
人は力を得た。だが、人とは心も弱き者だ。
欲にまみれ、淀んだ心は争いを産み、更なる欲を産む
故に人は神を食らう聖餐を行い神の力、理を得た。
人々は理の力を追い求め、探求へと繰り出した。
ニフエートス王国の王は神の力、理を煮詰め神に近づくために代々、先代を食らい理を継承した
そして理を研究し人工の神を作り出し、騎士とした。人工の神は心臓を理で作られた物であり、ある種の神であった。彼らはその最中で心臓に理を刻み、理を操る神血術を見いだした
神は道具に成り果て、教会とも言えぬ天上教会が教会を名乗り天上、神を目指した。神に近づくには体内の理である神血術のみではなく、体外である皮膚にすら理を刻み、それを聖骸術と題し、独占した。
ウラドヘガでは、道具に成り果てた神を崇め奉り、恩寵を受け、呪いすらも扱った。呪いは神々が不朽であるが故の不死の呪いであり、腐敗、老い、あるいは何か、要するに永遠の苦しみである。しかし、呪いの流れは研究され、自らを癒し、他人を毒す朽像術へと至った。
そこから時は流れ神々は聖餐の果てに、神そのものである神の力、理を人々の最中に散らされたが故に理を薄れさせ知恵を失った。
理の繋がりもまた失くなり、心臓の脈動は届かなくなる。そして生命の源たる心臓の脈動が届かなくなるが故に自然である木々や草花は枯れ、空は曇天に昼夜問わずまみれ星の輝きは目にも映らない。今や人の造物しか残らず、ましてや人も滅びかける。
そう、これはかの予言の通りだった
目の神、ブリックあるいは神の心臓にて語られたもはや意味を為さない予言の
「聖餐の果てに
下賜の時代は見失われ
朽ちぬ神々は地に堕ちた
恩寵は淀みに紛れ
聖骸は腐る」
けれど、けれども、予言には救いがあった
未だに息する恩寵が、
古き時代からの予言が、息づかせたのだ
呪われた我々という神にも
だから、我々の中でも更に呪われし塞ぎ人よ
未だに神々が息し塞ぎ人よ、棺から這い出て
心臓へと、散らばりし理を自らを入れ物として運び
再び理の円環を、神々の円環を脈動させよ。
それが、君にとって最も正しい真理であろう。