ドラゴンボールIF もしもブロリーが記憶を失ったら 作:ドドロット
「この…俺が…。」
ブロリーは身体中に傷を作り、血をダラダラと流しながら、自分の周りにバリアを張って宇宙空間を突き進んでいた。
数時間前、彼のいた新惑星ベジータは、予定よりも早く来たグモリー彗星にり木っ端微塵となった。
なんとかブロリーは逃げることができたが、タイミングが少し悪く、このようにボロボロになってしまっていた。
「俺は…諦めんぞ…!!!」
彼は地球に向かっていた。それはかつて自分を泣かせた男、カカロットもとい孫悟空を殺す為だ。
つい先ほどまでは、パラガスの制御装置によってコントロールされており、大人しかったブロリー。
だが、グモリー彗星衝突の際に外れたようで、それにより彼の悟空への復讐心が解放されたのだ。
「カカロットォ…!!!」
カカロット…死ぬ前に、お前だけは殺してやる…。
お前のいる星はわかるぞ…。確か、地球とかいったな…。
絶対に……絶対にだ………!!!!!
あれだ…見えたぞ、あの星が地球だ…!
待ってろ、カカロットォ!!!
ズトォォォォォォン
ブロリーは山間部に勢いよく激突した。
「カカ…ロット…!!!」
ようやく復讐ができる、と思った彼だったが、怪我により体が思うように動かない。そして
「カカ……ロッ……………」
彼は気を失った。
「なんだろう…この気は…。」
セルを倒して数ヶ月。急に現れた大きな気を感じた悟飯は、急いでその場所へと向かっていた。
「この辺だな…。」
そして、そこへ着いた彼は周りを見渡す。すると
「あ!誰かいる!」
数十本の木を薙ぎ倒し、地面にクレーターを作ってめり込んでいる男を見つけた。
「おっきい人だなぁ…誰だろう?」
男は細めのマッチョで長い黒髪と190センチ以上はある長身といった感じであり、体は傷と血だらけであった。
「息してる…。」
男は息をしており、まだ生きているようだった。
「なるほど、話は聞いた。では仙豆を食わせるとするか。」
「あっ、ピッコロさん!」
悟飯が後ろを向く。そこには同じく気を感じたピッコロが立っていた。
「と言っても半分だけだ。一体どんな奴か分からんからな…。」
半分に割った仙豆を男の口に入れる。そして噛ませて飲ませた。
すると、男の傷や血は先ほどよりも減り、あとは病院で手当を受ければ完璧、と言った具合になった。
「…うっ……。」
傷が回復してすぐ、男は目を覚ました。
「大丈夫ですか?」
「ここは…どこだ…?俺は…何をしていたんだ…?」
男は頭に?が沢山浮かんでいるかのように言う。
「お前…名前は?」
「名前は…ブロリー…。」