ドラゴンボールIF もしもブロリーが記憶を失ったら 作:ドドロット
「今まで何をしていたのか…何故ここにいるか…なにも思い出せん…。」
ブロリーと名乗る男は言う。彼は名前以外のことを殆ど覚えていなかった。
「記憶喪失か…そいつは困ったな。」
「俺は…これからどうしたらいい……?」
ブロリーは困っていた。自分が何者ということすら忘れてしまった今、何をすべきかさっぱりだった。
「ひとまず、僕の家に泊まりませんか?」
「あぁ…頼む。」
悟飯の助けにより、ブロリーは彼の家に一旦身を置くこととなった。
チチも最初は驚いたが、すんなりと受け入れてくれた。
そして、一年後の時が流れた。
「ブロリーさん強いなぁ…。」
「悟飯もなかなかやるぞ…。」
この一年の間に、ブルマの検査によってブロリーはサイヤ人の生き残りであることが判明した。
更に、彼に興味を持ったベジータが戦いにより、彼がとてつもない戦闘力を持つこと、超サイヤ人になれることなども分かった。
また、この戦いを経て、ブロリーは戦うことに興味を持ち始め、ピッコロや悟飯たちと修行するようになっていった。
そして今現在。悟飯とブロリーは1週間後の天下一大武道会に備えて修行していた。
「それにしても珍しいな、チチさんが悟飯の修行を許すとは。」
ブロリーが言う。大武道会では優勝者に多額の賞金が渡されることとなっており、近頃金欠気味の孫家には聞き捨てならぬことであったこと。また、勉強漬けの悟飯をチチが気遣ったこと。
チチが修行を許したのはこの為である。
「あの時は驚きましたよ。普段勉強だ勉強だ言うお母さんが、まさか修行を勧めてくるなんて。」
「そうだな。では、本気を出すぞ!!」
「こっちも行きますよ!!」
「「ハァッ!!!」」
2人は超サイヤ人へと変身した。
「だりゃぁーっ!!!」
「うりゃぁーっ!!!」
2人は上昇して拳をぶつけ合う。それと同時に、もの凄い音と衝撃波が広がる。
「えいっ!」
悟飯は一旦距離を取って気弾を放つ。それをブロリーは片手で軽く打ち消し、隙をついて悟飯の腹にパンチを打ち込む。
腹を抑えよろけた彼をブロリーは蹴り飛ばし、更に追撃の気弾を複数発放った。
「くっ!」
悟飯はなんとか体勢を立て直して気弾をよけ、ブロリーに向かった。
「でりゃぁぁぁ!!!」
強烈なアッパーを喰らわせてからキックで彼を飛ばし、先回りした先で手を組んで地面に叩き落とした。
「がはっ!!」
「魔閃光!!!」
更に魔閃光を浴びせた。辺り一面が光に包まれる。
「甘いぞ!」
だが、ブロリーはすぐに起き上がり、魔閃光を突っ切ってアッパーを喰らわせた。
「うわぁっ!」
そして悟飯を掴んで数十回回転し、彼を投げ飛ばし
「とっておきだぁ!!!」
小さな気弾を投げ飛ばしたと思ったら、それは一瞬で巨大化し、悟飯へと向かっていった。
「こっちだって!」
悟飯も負けじと体制立て直してかめはめ波を放つ。
2人の技はしばらくぶつかり合った。そして
ドガァァァァァァァァン
肥大化したエネルギーが、技同士の接触しているところから発生し、大爆発を起こした。
「今回も引き分けだな。」
「そうですね…。」
爆発が収まった後、2人はそう言いながら今日の修行を終えた。