深海で生まれたココロ   作:ほがみ(Hogami)⛩

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陸 月夜

――赤城side 数時間前

 

「F島攻略第一航空艦隊連携訓練。開始!抜錨!」

 

私を旗艦としたF島奪還時の航空艦隊が今、A島からF島南方海域に向けて発艦した。F島奪還は今まで以上の戦力で挑まなければならない。そのため、1週間程前から各部隊の連携訓練を重ねていた

笑たちが最後の部隊であり、作戦時は1番最初の部隊でもある。艦隊は、私、赤城と加賀で制空権を取り、高尾と天龍で夜戦や近距離の戦闘。夕立と時雨で私たちの護衛と言った感じだ

今回の連携訓練では、一日を通して行う予定。夜戦に入る可能性を視野に入れての事。

他艦隊はF島までは行かずに、E島北部海域やらC島東方海域に生息する深海棲艦を相手にして訓練している。なぜ私たちがF島南方海域に行くのかというと…まぁ、私のわがままでもある。

 

(…あの艦載機の深海棲艦…再び会えるような…そんな気がします)

 

そんなことを言ったら加賀さんから怒られますね

兎にも角にも、この訓練を経て、F島奪還計画を完全に遂行するため、私たちは進むのだ

 

 

 

F島南方海域

 

何事もなく、無事にF島南方海域まで到達。

私たちは、偵察機を飛ばしながら一時休息を取ることにした

 

「…50km圏内、敵影なし」

「ありがとう高尾さん。そのまま偵察を続けてください」

 

一時休息とは言えども、ちゃんと警戒はする。ここは今は敵の支配域なのだから。F島奪還時は、私たちの部隊と翔鶴率いる第二航空艦隊で索敵と先制攻撃を仕掛けることになる。その後は主力部隊と合流し、正面、別機動部隊が右翼左翼からの攻撃で奪還する作戦だ

今回はそれの前段階…気は抜かない

 

「北方80km地点!2022付近に空母ヲ級補足!並びに、駆逐二級2隻・輸送ワ級1隻こちらに接近中!」

 

空母。私はあの時に出会った艦載機を思い出した

たしか真っ白だったはず…深海棲艦の体の色と艦載機の色はマッチするのだろうか?とにかく彼女の可能性も含め、少し聞いてみよう

 

「空母…妙な点はありませんか?」

「いえ…極めて普通の空母ヲ級に見えますが…」

 

私の問いに加賀さんは少しムッとする。まだそんなことを考えているのかと言わんばかりの顔だ。彼女からしたら、深海棲艦は敵でしかなく、味方や中立などということはありえない。という考えだから、私が気にしていることについて少し不満に思っているのだろう

 

「そうですか…それでは艦載機にて先制攻撃。雷撃にてヲ級艦隊を左舷に誘導します。その後、砲撃戦にて後方から撃破します。加賀さん」

「はい」

 

私達は弓を構えて艦載機を発射し、80km先にいる空母ヲ級艦隊に対して先制攻撃を行う。見事命令し思い通り雷撃を避けようと左舷の方向へ舵を切った。この攻撃で輸送ワ級は炎上し、航送困難となる。私たちは空母ヲ級艦隊がいるポイントを目指しながら、右舷へと周り後方から叩く準備をする。空母ヲ級も撃墜せんと艦載機を飛ばし、航空戦に突入した。幸い、私たちにはまだ気づいていないようだ

目標まで残り40km。徐々に空母ヲ級艦隊が目視できるようになる。無事に側面へと回ることができた。ここからはただ相手を叩く事のみを考える

 

「高尾さん!天龍さん!砲撃準備!射程距離に入り次第、砲撃開始!」

「よっし!腕が鳴るぜ!」

 

目標まで30km

最初に射程距離に入った高尾が砲撃を開始。見事駆逐二級を1隻大破。続いて射程距離に入った天龍が大破した駆逐二級を轟沈。さすがに空母ヲ級もこちらに気づいた様で、艦載機をこちらに飛ばしてきた

私たちとの航空戦を掻い潜ってきた艦載機は、大元を叩こうと私たち空母を狙ってきたのだったが…

 

「僕たちが守る!!」

「ぽい〜!!!」

 

見事、時雨と夕立によって敵艦載機は墜落した

ならば仕返しをということで、私と加賀さんとでもう一度艦載機による攻撃を開始した。悠々と空を飛び、私たちの艦載機による攻撃は、空母ヲ級に対して大破という結果を残せた

目標は目視できるくらいに近い。天龍の攻撃によって、残りの駆逐二級を轟沈。空母ヲ級は高尾の主砲命中により轟沈。輸送ワ級は時雨夕立両名による主砲にて轟沈と言った結果だった

 

「…まずまずの結果ですね」

「えぇ。連携は申し分ないとして、問題は夜戦ですね…第一、第二航空艦隊においての夜戦はあくまでも攻撃ではなく退避や防衛のためです。私たち空母艦はほとんど戦闘に参加できないでしょう。天龍さんと高尾さん。ふたりが主力となることが鍵となります」

「了解致しました」

 

夜戦なら任せな!と意気込む天龍。私は沈んで行った空母ヲ級を見ながら、この間の白い艦載機のことをまた考えていた

 

その後、安全圏まで後退して夜を待つ

 

 

 

 

夜。月明かりと心地の良い風が波を揺らし、私たちはその中を切り裂くように進んでいく。気休め程度だが艦載機を飛ばし、周囲を警戒しながらF島南方海域を2020地点から2030地点、つまりはF島南方海域を西から東にかけて進行するということ。敵艦隊の補足した場合、艦隊差を見て夜戦に突入する。

ただ、今はまだその敵艦隊を見つけられていない

 

「うーん…敵艦隊いねぇかなー」

「艦載機からは補足できてませんが、ソナーの方はどうでしょうか?」

「こっちも反応無しっぽい」

 

上、下共に反応はない。天龍は夜戦がしたくてうずうずしているみたいだ。その分目視による敵艦補足能力が上昇する…のだとか?士気と思い込みによるものだろう…おそらく。

しかし夜の海は、月に照らされた波を裂く私たちの音意外響かない。妙に静かすぎて、不安になりそうなくらいに

その時、高尾の偵察機が敵影を補足した。距離にして約50km前方、地点としては2025か

 

(2025…以前白い艦載機と遭遇した地点に近い…)

「高尾さん、敵艦は何隻ですか?」

「ええと…1隻です。おそらく空母ヲ級かと。しかし…」

「どうしたの」

 

神妙な顔つきで、高尾は報告する

その空母ヲ級は、その場に留まっているだけだと

私は何故かその空母ヲ級に合わなければならない気がし、その場まで急いでいく

ー暗闇で見ずらいが、姿が見えた。その姿は高尾の言う通り、その場に留まっていたのだが…

 

「なんかうずくまってるっぽい…?」

 

そう。こちらを見るわけでも艦載機を飛ばす訳でもなくその場に留まりしゃがんでいるようにみえる。もしかしてと夕立は私と同じ考えのようで、少し話をしてみたいと進言してきた

しかしそれにはリスクがあると加賀は言う。というより反対だと

天龍も賛成…とは行かない雰囲気のようだ。ただ、相手は空母。接近戦まで近づけばこちらの方が有利。

と、いうわけで夕立が接近し、その背後に時雨、そしてその後ろに天龍と高尾で万が一の不意打ちに備える

 

ー空母ヲ級までだいたい10km。バレないようにゆっくりと音を立てないように近づく

ヲ級はまだ動かない。艦載機が飛ぶ気配もない

残り5km。ヲ級はまだ動かない。気づいている素振りもない。不思議な感じだ。あの深海棲艦がここまで気づかないなんて

残り1kmを切った。段々とヲ級の姿が見えるようになってきて、その様子がハッキリとわかる。空母ヲ級は水面にうずくまっている。それどころかなんだか震えているような…

 

そして――空母ヲ級まで残り2m

白い空母ヲ級はその場でうずくまり泣いていた

思わず夕立は近くに寄り、「なんで泣いているの?」と空母ヲ級に対して声をかけた




艦これアーケードはじめました。
一つだけ言いたい…ル級硬すぎないかぁ?!あのボボボボボーって連打するやつ以外勝てないんだが?!!!
あと瑞鳳欲しい資材足りない…
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