オーバーロード <物語の分岐が確認されました>   作:ヒツジ2号

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ほんわか旅はまだまだ続きます。


第5章 第6話 -花妖娘も茸蟻人も友達-

 

 

「草原地帯に入ったねー…そろそろかな?」

 

例によって【究極の幸運(アルティメット・ラック)】を発動しながら北上を続け、湿地帯を抜け、再び森林地帯に入り、さらに北上を続けるとやがて樹々の背が低くなり、草本植物が多くなってきた。

 

ここに来るまでは特段知性が高い種族は見られなかった。

森林地帯の一部には大型食虫植物や絞め殺す蔦(ギャロップアイビー)、ウルフなどの魔獣が居たが、動物は基本的には強力な気配の者を避けるため一行とは鉢合わせにはならず、高い幸運値を保った状態だったので奇跡的に絞め殺す蔦(ギャロップアイビー)の蔦は誰も踏まず、食虫植物にも引っかかることはなかった。

 

 

「餡ころもっちもち様、ここからは私が前を歩きます、わん」

 

「大丈夫だと思うけどなー」

 

「ですが、前方に蟲系の者が居ります、わん」

 

「うん、分かってるけど、あの子、なんか座り込んでいて元気ない感じだよ」

 

 

草原地帯に入って、しばらく歩いた所に岩の塊があり、そこに寄りかかるように蟻のような外見をした蟲系の者が座りこんでいる。

 

 

「いきなり襲い掛かってくる理由は無いと思うし、ちょっと話しかけてみようよ」

 

「…分かりました、わん」

 

 

ペストーニャは余り納得していないようだったが、餡ころもっちもち的にはその蟻型の異形種の者は強い力をもっているようにはとても見えなかったので、そーっと近寄って声を掛けてみた。

 

 

「…ねぇ君、君ってこの辺りに住んでる子?」

 

「……妖精…カ…」

 

「ん…なんか君、体調悪そうだけど大丈夫?!」

 

「…空腹デ……モウ…動ケナイノダ…」

 

「えええーー!ちょっ!!何なら食べられるの?!とってくるよ?!」

 

「……茸ヲ……食ベタイ…」

 

 

その言葉を聞いて、餡ころもっちもちは、後ろに控えるつぶらな瞳のハムスターに声を掛ける。

 

 

「トロちゃん!!キノコ、持ってない?!」

 

「えっと…某の頬袋になら入っているでござるが…」

 

「とりあえず、それ出して!!」

 

「えっと…分かったでござる…」

 

 

巨大ハムスターは何だか申し訳なさそうに、頬袋に入っているキノコを吐き出した。

それは何というか…ハムスターの唾液でベタベタの塊だった…

 

 

「…茸…!!」

 

 

ベタベタにもかかわらず、その蟻型の者はその塊を一心不乱に食べだした。

 

そして、全てを食べてしまうと、その昆虫的な眼で餡ころもっちもち達3名を見つめ深く頭を下げた。

 

 

「妖精ト、ソノ仲間タチ、本当ニ助カッタ。心カラ礼ヲ言ウ」

 

「はー良かった…なんでそんなお腹すいてたの?君ってキノコしか食べられない子なの?」

 

「俺ハ茸蟻人(グリエイク)ノ、ワーカーダ。俺タチハ、基本的ニハ茸ヲタベテ生キテイル。ダガコノ場所ニハモハヤ茸ガ手ニハイラズ、滅ビユクノヲ待ツバカリナノダ…」

 

「キノコかぁ…確かにそんなに多くはないけど、もっと南の森の中には結構あると思うよ?」

 

「南ノ森ニイタルニハ、死ノ植物ヲコエテイカナケレバナラナイ。危険ユエ女王様ハソレヲ禁ジテオラレル」

 

「あ、食虫植物とかいっぱいあったからアレの事かな?でも今まではどうしてたの?この草原、そんなにキノコあるように見えないんだけど…」

 

「昔ハ、ココイラニハ茸生物(マイコニド)達ガ暮ラス洞窟ノ入口ガアッタノダ。俺タチハ彼ラニ水分ヤ動物ノ死体ヲハコビ、彼ラカラハ古クナッテ落チタ茸片ヲモラッテイタ。ダガ、最近オキタ地震デ入口ガウマッテシマイ入レナクナッタ…」

 

「地震?あったっけ?」

 

「そう言えば、姫に会う前にかなり大きな地震があったでござるなー」

 

「オソラクソノ地震ダ。洞窟ニハイレナクナッテカラハ、草原ニワズカニ生エル茸ヲ探シテイタガ、モウソレモ殆ドナクナッタ…スコシ前ニ花妖娘(アルラウネ)カラ貰ッタ茸ハ女王様ガ食サレタガ、ソレモナクナリ、マダ動ケルワーカーノ俺ガサガシニキタガ、空腹デ身体ガウゴカナクナッテイタノダ」

 

「なるほど…トロちゃん、まだ頬袋の中にキノコある?」

 

「申し訳ないでござる…もうキノコはないでござる」

 

「じゃあ一回トードマンたちの森に戻って取ってくればいいか…ねえ君、もし良かったらその女王様とかのところに案内してくれない?キノコ、とってきてあげるよ?」

 

「ソレハ本当カ!助カル!!イソイデ案内スル!!」

 

 

 

 

茸蟻人(グリエイク)のワーカーと名乗ったその者の案内でしばらく進むと、花畑が点在する場所に出た。

よく見ると各花畑には数名の花妖娘(アルラウネ)が居り、餡ころもっちもち達を不思議そうに見ている。

そしてその花妖娘(アルラウネ)達の下には、今にも力尽きそうな茸蟻人(グリエイク)がいる。

 

 

 

「コチラダ!」

 

茸蟻人(グリエイク)が案内した場所は、一段と大きな花畑で、中心には周りとは異なる大型の花妖娘王(アルラウネロード)と、これまた大型の茸蟻人女王(グリエイククイーン)が居た。

 

 

「ああ、ビュフミー…目を開けるのです…まだ逝かないでください…お願いです…」

 

「ララ…今マデ貴女ニ助ケテイタダキ、ワレラハ生キルコトガデキマシタ…」

 

 

 

「うわあの子、もうヤバそう!ちょっと待ってて!!」

 

そう言うと妖精は突然消えた。

 

 

 

“命溢れる祝福の森”でゴロゴロしながら遊んでいたトードマンの子供たちは、突然、大妖精様が現れたことに驚いた。

 

「ウワッ!大妖精サマ!」

 

「あっ、驚かせてごめんね!ちょっとその辺のおっきなキノコ貰っていっていいかな?!」

 

「ハッ…ハイ、モチロンデス!!」

 

 

大妖精様はその小さな手で抱えられるだけのキノコを持って消え、しばらくするとまた現れてキノコを持って消える、を何度か繰り返した。

トードマンの子供たちは、その様子を呆然と見ていたが、どうやら大妖精様はキノコが必要みたいだと分かると、消えている間にみんなでキノコを集め、現れる大妖精様に渡した。

 

何度目かに現れた時、大妖精様は『もう大丈夫そうだよ。ありがとうね!』と言って、トードマンの子供たちの頭を優しく撫でて、また消えていった。

 

子供たちは集落に帰ると、その夜、友達や大人たちへ『何だか分からないけど大妖精様のお手伝いをして褒めてもらったんだ!』と自慢したのだった。

 

 

 

 

 

餡ころもっちもちの何往復かの救援物資運搬で、奇跡的に茸蟻人(グリエイク)達は空腹を持たし、一命をとりとめることが出来た。

念のため、ペストーニャが弱っている個体へ回復の魔法もかけている。

 

人心地が付き落ちついたところで、ビュフミーと名乗った茸蟻人女王(グリエイククイーン)はその大きな体を低く落とし、餡ころもっちもちと今まで自身の種族を介抱してくれていた友の花妖娘王(アルラウネロード)へ感謝の意を告げる。

 

 

「森ノ妖精、アンコサマ、貴女サマノオカゲデ我ガ同胞ハコレカラ生キナガエルコトガデキソウデス。ソシテ我ガ友、ララ。貴女ノオカゲ、今日マデ生キテクルコトガデキマシタ」

 

「いいんだよ!森の仲間なんだから助け合わなきゃね!」

 

「そうですよ、ビュフミー。あなたが助かって本当に良かった…アンコさん、私の友を救っていただいて本当に感謝いたしますわ。貴女たちはどこから来たのですか?」

 

「えっとね、この子、トロちゃんが南の方で縄張りを持っていて、私とこの子、ペストーニャはそこで会って友達になったの。それで、その後、湖で蜥蜴人(リザードマン)とトードマンと友達になって、次に湿地のナーガと友達になって、ナーガのリリュートゥラちゃんがここのこと教えてくれたから、友達になれるかなと思って来たんだよー」

 

「…という事は森の南で生まれたのですわね…いえ、お待ちください、リリュートゥラとは先日薬草を求めてきたナーガのリュラリュースの父ですか?!彼は何者かの攻撃で瀕死の重傷と伺いましたが、無事だったのですか?!」

 

「うん、私達が到着するの間に合って、ちゃんと治したよ!」

 

「なんと…貴女はそれほどの癒しの力を持っているのですね…」

 

「治したのはこっちのペスだよ!ペスはね、すごいんだよ!!」

 

「何を御仰います…私の力など餡ころもっちもち様の足元にも及びません…わん」

 

「アンコ様、サキホド茸ヲ運ンデイタダイタトキ、一瞬デ移動シテイルヨウニ見エマシタ…モシヤ、アンコ様ハカツテノ森ノ支配者、闇妖精(ダークエルフ)ニ御力ヲカシテ、“妖精の小道”ヲヒライタ御方ナノデショウカ…?」

 

「え、闇妖精(ダークエルフ)?うーん…多分それ私じゃないと思うよ。闇妖精(ダークエルフ)の子はまだこの森に居るの?」

 

「イエ、モウ居リマセン。カレラハカナリ前ニ全テノ者ガ南ヘ避難シテイッタトイウ記憶ヲ先代女王ヨリ受ケ継イデオリマス」

 

「うーん、やっぱりそうなんだ…あ、そう言えばリリュートゥラちゃんから聞いたんだけど、この辺りで森の東側へ抜ける洞窟があるって本当?なんでも森の東側にリリュートゥラちゃんを攻撃した子がいるみたいだから、その子の様子を見ておかなきゃと思って、ここまで来たんだった!」

 

「ハイ、オソラク茸生物(マイコニド)達ノ洞窟ハ森ノイタルトコロヘツウジテイルノデ、ソノコトカト…デスガ、地震デ入口ガフサガッテシマイ、ソノセイデ我ガ種族モ彼ラカラ茸ヲ手ニイレラレナクナッタノデス…」

 

「あ、さっきの子が言ってたのかぁ…もし良かったら、その塞がっちゃった洞窟のとこ、案内してくれない?」

 

「でしたら、案内は私が。ビュフミーは休んでて下さい」

 

「ララちゃん、ありがと!」

 

 

 

花妖娘王(アルラウネロード)のララの案内で、餡ころもっちもち一行はそこから少し北東に行った場所の崩落したような岩の山に案内された。

その途中、ララとの世間話の中で、少なくともこの周囲に居る蟲系の者は茸蟻人(グリエイク)が最も強く、それ以外の者は意思疎通が困難なモンスターに属する者が殆どであると情報を得た。

 

ビュフミーのレベルは20程度と感じたので、餡ころもっちもちやペストーニャはひとまず安心した。

 

 

 

「ここですわ…この場所に以前は茸生物(マイコニド)達が住む洞窟へ続く道があったのです。ビュフミーの種族は彼らの古くなった体の一部である茸を食料とし、茸生物(マイコニド)もビュフミー達の運ぶ水や動物の死体を栄養にしていました。ここが崩落してからは、私たちが生産する蜜を提供していたのですが、それでは十分な栄養にはならなかったのです…」

 

「うーん…じゃあさ、この崩れた岩をどけて、洞窟へ続く道を作り直せば、食べ物の問題は解決するのかな?」

 

「え、はい。仰る通りですが…」

 

 

ララはそう言って、ここまでアンコと名乗った妖精を背中に乗せてきた、精悍な四足魔獣を見る。

もしかしたらこの魔獣が岩を退かすという事だろうか。

確かにこの魔獣は非常に強い力を持っているように感じる。

だが崩落した岩の多くが、この魔獣の背丈よりも大きく、その作業をするには非常に長い時間がかかりそうだと感じた。

 

 

「じゃあちょっとやってみようか!みんなは危ないから離れてて。ペス、念のためトロちゃんとララちゃんを守っててね」

 

「承知いたしました、わん」

 

 

ララが『え?え?』と思っているうちに、その巨大な崩落岩群の前に、自身の膝ほどしかない小さな妖精が一人佇む。

 

一体何を…もしや何らかの魔法?

 

そう思った瞬間、妖精は小さな両手で、ララの身長の数倍はある岩をひょいっと持ち上げ、反対側の原っぱにポイッと投げた。

 

ドーーーーーーーーン!!!

 

ピピピピ…!!

ギャーギャー…!!

 

小鳥や小動物たちが逃げていく。

 

ララが呆気に取られているうちに、その作業が数十回繰り返され、1時間もしないうちに洞窟の入り口がぽっかりと口を開けていた。

 

巨大な音を聞きつけて心配になったのか、いつの間にか移動できる花妖娘(アルラウネ)の部下や、ビュフミーとその部下数名もその場に駆けつけていたが、全員がその様子を呆気に取られて見ていた。

 

 

「よーし、これで通れるかな?あ、でもビュフミーちゃんが通るには狭いかな?もう少し広げて…」

 

「お、お待ちください!ビュ…ビュフミーは女王ゆえ、洞窟内には入りませんわ!この穴で十分な広さでございます!!」

 

「あれ、そうなんだ。良かった!それじゃあこれでみんなの食糧問題解決かな?!」

 

 

「ハ…ハイ、モンダイアリマセン!!ホントウニ…ナントオ礼ヲイエバイイカ…!ワ…ワタシニ出来ルコトガアレバ、ナンナリトオモウシツケクダサイ!!」

 

「あれ、ビュフミーちゃん、いつの間にか来てたんだね!んーと…それじゃあさ、私、ここの茸生物(マイコニド)の子とは知り合いじゃないと思うから、誰かに案内してほしいな」

 

「ソ…ソレデシタラ俺ガ!」

 

前足を上げた茸蟻人(グリエイク)は最初に、頬袋に入ったキノコをあげたワーカーの子だった。

 

「じゃあお願いね!!」

 

 

 

こうして、餡ころもっちもちは次なる種族、茸生物(マイコニド)の集落に向けて地下洞窟に進んでいくこととなる。

 

意識が飛びかけていたララは、妖精が旅立つ前になんとか意識を取り戻し、もはや彼女はどこにでもいるただの妖精ではなく、恐らくはこの森が生み出した森そのものの化身かなにかだと考え、『自分にもお手伝いすることは無いか』と尋ねる。

 

すると、妖精は天真爛漫とした笑顔で、『私が来る前にリュラリュースちゃんに薬草を渡してくれてありがとう!』と言い、続けて、『これからもみんなで仲良くしてね!』と言って、茸蟻人(グリエイク)の案内人と共に洞窟に消えていった。

 

 

しばらく呆然としていたが、ララとビュフミーは、お互いの顔を見合わせ、ほんの数時間だけ接触したこの森の、恐らくは化身たる小さな大妖精に祈りを捧げ、去り際の言葉、『みんな仲良く』を実践していくことを心に誓う。

 

 

妖精が旅立ってからしばらく経ち、南の湿地帯のリュラリュースが再び花妖娘(アルラウネ)の集落を訪れ、以前キノコと薬草を交換してくれたことで父親の命がつながったこと、そしてその結果森の守り神たる大妖精様に出会い、種族全体が救われ、さらにその恩恵は南のトブ湖の2種族も同様であることを知った。

 

ララもビュフミーも『やはり』と納得し、大妖精様がこの草原で為した奇跡を共有する。

 

そして、大妖精様が言った『みんな仲良く』のために自分たちが何をできるかを考えた。

 

食虫植物や絞め殺す蔦(ギャロップアイビー)の存在が茸蟻人(グリエイク)の行動範囲を狭めていると気づいたリュラリュースは、まずこれら植物が居ないルートの林道を開拓。

茸蟻人(グリエイク)はこの道を使って南側へ進むルートを確保した。

彼らは統率の取れた集団行動とその硬い外皮、強い顎で、林道整備を手伝うとともに、速度は無いがより安全かつ強力な物資運搬係として、ナーガと共に種族間の交易を助けていくことになる。

 

自身の花から余り遠い距離まで離れることが出来ない花妖娘(アルラウネ)達は、周囲で採れる薬草や自身の花が作る蜜を他種族に提供する生産者として、また、花粉を食料とする蟲族たちの繁栄のために精力的に活動することとなる。

 

特に彼女たちが作る蜜は、甘味が少ないこの世界で重宝され、森に棲む生き物たちの食卓を豊かにした。

これは花妖娘(アルラウネ)のコロニーに蜜蜂が住み着くようになると、生産量も激増していく。

 

彼女たちは、他の西側の種族同様、小さな大妖精様のことを決して忘れない。

何代にも亘って、その奇跡を語り継いでいく一員となるのだ。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

ある場所で様々な種族の者達が集まり話をしている。

その中の一人。

腰に何の変哲もない粗末な剣を差した若い男が、他の6名に話しかける。

 

 

「…では、みんな。次に目指すのは遥か北の森にしたいと思うんだ。ここは禁断の地と言われていて、古い時代から何か強大な存在が居るから立ち入ってはいけないと言われているらしいよ。まるでンガイの森だ」

 

 

その言葉に、別の男、フードを被っていてその顔をはっきりと見ることは出来ないが、細身で弓を持ち、特徴的な左右で異なる色の瞳を持った男が質問する。

 

 

「リク。つまり、その森に逃げ出した魔人が潜んでいる可能性があると?」

 

「ああそうだよ。今回の旅は、そういう訳でデケム、君が必要だ。ボクには君みたいなレンジャースキルがないから、君が参加してくれるととてもありがたいんだ」

 

「ふむ…その森、もしやもすると、我が国の民…いや正確には民というよりは同胞なのだが、100年ほど前に我が国の森へ避難してきた者達の元の住処やもしれぬ…そうであれば、これは同胞の故郷を取り戻す機会。是非とも参加しようではないか」

 

「ああ、君が来てくれるならとても助かるよ!」

 

 

次にがっしりとした男…こちらは体格からおそらくドワーフだろう。

大きなハンマー状の武器を持ち立派な鎧を着た、威厳に満ちた髭を生やす者。

その者も声を上げる。

 

 

「そりゃあおそらくトブの森じゃ。儂の国の南じゃな。国を出て久しいが、時間があれば一度久々に国に顔を出してもいい頃合いじゃな。もちろん、トブの化け物を叩き潰した後じゃがな!そういう訳で儂も参加じゃ!」

 

「ありがとう、君がいてくれれば火力も充分だよ」

 

 

リクと呼ばれた男が、それ以外の4名をぐるりと見る。

 

黒き翼の生え、黒い皮膚をした魔剣を持つ男。

斧を持った巨人族の男。

猫背でぼさぼさ髪の魔術師風の男。

そして、忍者のような装束を纏った老人。

 

4人ともが、リクの視線に対して肯定を意図するサインを出した。

 

 

「ありがとう、皆。じゃあ行こうか。次の目的地はンガイの森改め、トブの森だ」

 

 

7名の者達が、森を目指して移動を始めた。

 

 




森の西側、制圧完了。

アンケートです。餡ころもっちもちさんは、モモンガ(鈴木悟)さんのことをどう考えているか。

  • 異性として気になっていたことがある人
  • あくまで友人として尊敬できるギルマス
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