オーバーロード <物語の分岐が確認されました> 作:ヒツジ2号
ちょっと今後の展開についてアンケートを取ります。
「……アルベド、相談です」
「はい、お父様」
「ローブル聖王国でるし★ふぁーさんが世話になったと思われる、バザーさんとネイアさんという方々を、この場に呼んで、バハルス帝国との戦争について作戦会議をすることに、どのようなリスクがあると思いますか?」
「なっ!……いえ…はい。伺っている、その2名の様子から、あきらかに善性の者であり、また、るし★ふぁー様の御身を案じて行動していることが想像できます。また、るし★ふぁー様ご自身も、その2名を気に入られているご様子。我々の情報を徒に漏洩する可能性も低いと思われます。ですが、その2名が魅了されるなどの事態に陥る場合などを想定して、必要以上の情報は与えず、また、会議の後はある程度の強さを持つ僕などで秘密裏に護衛することが望ましいかと」
「……そうですね……ウルベルトさん」
「ん?どういうことだ?」
「はぁ…るし★ふぁーさんは、バザーさん、ネイアさんを伴った状態でならばここに戻り、作戦会議に参加すると言っています。それで、聞いての通りで作戦会議の後、我々の情報漏洩が起きないように、秘密裏に監視し、護衛する者をつけるべきだと思うのですが、
「ああ、成程。問題ないが、
「そうですね。ですがローブル聖王国という、るし★ふぁーさんのおかげで天使崇拝に近い状態の国では、高レベルの悪魔をウロウロさせるわけにはいかなそうですし、それに万が一の場合は我々が向かえばいいので、
「分かった。じゃあ、その2人が来たら、こっそり俺の影から移動させておく」
「ありがとうございます。後は……そうですね、るし★ふぁーさんから聞いている情報では彼らはるし★ふぁーさんが天使という異形種の姿を持っていることを知っていますし、ローブル聖王国の民は基本的に亜人種とは友好的な様ですが、念のため私たちの姿は人間の姿で対応しましょう。ペストーニャには、人間の姿に見えるように幻術をかけます。余無駄に情報を開示するものでもありませんので」
こうして準備を整えた後、タブラは、るし★ふぁーに、2名の保護者同伴の許可を出したのだった。
***
「……ショータローさん、今回の戦争、私が考えた達成すべき目標は4つ。1つ目は、リ・エスティーゼ王国とバハルス帝国の民に無駄な犠牲者を出さないこと。2つ目は、戦争の結果、各国の領土に奪う奪われるの事態が起きず、お互いの国民に禍根を残さない事。これは結果的にパルメーラさんがラナー王女のとこに連れていかれるのを防ぐことにも繋がります。3つ目はあの常闇のような竜王が万が一まだ存在していた場合にそれを先手を打って討伐すること。お伝えしたように、我々が倒すべき竜王は、全て討伐されている可能性が高い。ですが、その手下や、あるいは法則に合わない竜王もいるかもしれません。そういった存在は我々のような隔絶した強さを持つ者を見つけるとアプローチしてくる可能性があるので、我々が戦争に介入するとなるとその対策が必要となります。最後は、我々の
「うーん…何となく分かった!」
「……まあ、反対意見が無いならばいいです」
「あー……パラケルさ、殿。俺は一応理解した。その…必要があれば、後で俺から再度説明する」
「バザー陛下、大変、大変感謝します」
「ご…ごめんなさい、私は、その、ちゃんと全部わかってないと思います…」
「あ、ネイアさん。いいのです。あなたがこうしてショータローさんと共に、ここに居ていただけているだけで、大変、大変感謝しています」
「え…あ…はい」
「な、ネイアもバザーもいい奴だろ!」
「ええ、それはもう。色々終わって、ナザリックが戻った暁には、全力で歓待したいくらいには同意見です」
詳しい事情も聞かず、ショータローに伴われ転移した先には、数人の人間と亜人がいた。
そしてその中で2名の男———叡智を称えた目をした茶髪がかった黒髪のパラケルという者、深く吸い込まれそうな魅力を持った黒目黒髪のパルメーラという者、それらはショータローの“祖国の友人”だという。
バザーは速やかに、ネイアも時間をかけて、それらの者は、つまり、神たる存在であるということを理解した。
バザーもネイアも、ショータローとは友(?)という状態からの知り合いであったために、彼の本性が熾天使という神的存在だと分かっても、以前と変わらず接することが出来ていたが、このたび目の前にいる、少なくとも2名の者は、純然たる“神”であり、しかもショータローのようなふざけた感じではなかったから、どのように接すべきか分からず沈黙の時間が流れた。
しかし沈黙は、その2名の神により破られ、神々が唐突に頭を下げて、礼と詫びを繰り返すという混沌とした状態から開始した。
「バザーさん、ネイアさんですね。この度は、いえ、ここまでも、本当に、本当にどれだけの感謝と謝罪をすればいいか!」
「いや、マジでな。バザーさん、ネイアさん。本当に感謝しているし、これからもうちの仲間とうまくやってくれると本当に助かる!」
「う…うむ、いや、あの……あなた方は、その、神と考えていいのだろか…?」
「ショ、ショータローくんと同じってことは、その、かっ…神様ですよね?!」
「そう言うのは考えなくていい。今の俺はリ・エスティーゼ王国の冒険者だし、こちらは旅の錬金術師だ。ショータローさんの仲間として扱ってくれればいい」
「バザーさん、ネイアさん、あなた方の予想は正しいですが、そういうことは特に重要ではないですし、ショータローさんの本性も含めて、徒に情報開示をすべきではないので、とりあえずは見たままの姿の者として接していただけるとありがたいです」
「……承知した」
「……はい…が、がんばります…」
そんな感じで始まった会議だったが、パラケルと名乗った男性———雰囲気的に、ショータローを含めた3名の神の中では、まとめ役のように見えた———が、現在リ・エスティーゼ王国とバハルス帝国に起きている事象を説明し、それをどう収めるかの説明を始めた。
正直、幾つかの言葉は意味が分からないし、この3名以外にも“神”はこの地に降り立っているようだということをぼんやりとしか理解できなかったが、少なくともネイアとバザーには、この会議は『地上に住まう存在の争いを如何にして穏便に収めるか』という神々の話し合いであり、ショータローという実は神である友人のせいで、なぜかそのような神々の会談の場に自分たちは放り込まれたんだと、うすぼんやり理解した。
しかも良く分からないが、神々は自分たちに対して非常に感謝と言うか、好感度が高い物言いをしてくれている。
それは2名の神々だけではなく、後ろに控えるパラケルという神の娘と紹介された女性たち、それに服装などから御付きの従属神と思われる犬頭の亜人メイドからも同じ雰囲気を感じる。
いや、確かに、神たる存在達から悪印象を向けられるよりは全然いいのだが、かといって面識がない神々から、いきなり感謝や謝罪をされるというのは、どう反応して良いか分からない。
色々な意味でショータローの性格をよく知っている保護者バザーは、『ああ、ショータローは神々の中でも同じ性格なんだな…』と、何となく理解した。
一方ネイアは、自身の年齢的なものから、そういう考えには至る前に、ただただ恐縮と混乱して目を白黒させている。
「でさー、結局、オレたちはその戦争でどうするの?パラケルさんも出るって言ったよね?俺はゴーレム大量使役か天使の大量召喚すればいい感じ?」
「はぁ…いつものことながら悪戯することしか考えていないですね?まあですが今回に限っては、そのパターンもアリかと考えている次第です」
「マジで?!」
「まあ、順番に説明します。まずは……」
「ふーん……まあ、オレも遊べそうだしぃーパラケルさんもちゃんと前に出るみたいだしぃー、それでいんじゃない?」
「はぁ…ご理解感謝します。ですが今回の作戦は、そういう訳で竜王のおびき寄せと、ヘロヘロさんをはじめとした皆へのメッセージを兼ねています。可能性は低いですが万が一常闇のような竜王が存在していた場合、ミスると我々や兵士の方々にも多大な被害が出るので、必ず作戦は守ってください。特に熾天使化して皆の前に出ることは、合図をするまで絶対にしない事。それは絶ッッッッ対に守ってくださいよ」
「分かったよ、もーパラケルさんは心配性だなぁ」
「普段のあなたの行い故ですよ」
…バザーは心の中で酷く頷いた。
「あー、パラケルさん。俺からも質問いいか?」
「ええ、もちろんです」
「その作戦、聞いた感じだと俺は『漆黒の剣』の皆に、ある程度情報を隠しながら行動する感じだよな?」
「はい、仰る通りですね。事前にラナーにバレると彼女は何をしてくるか分からないので、『漆黒の剣』の行動が不自然にならないように情報開示は最小限として、一方で彼らが暴走しないようにしなければなりません。これは『蒼の薔薇』の皆さんについても同じですが、こちらについてはイビルアイさんに後で
「まぁ…やってみるしかないさ」
「お願いします。バハルス帝国への根回しは私がやります。スレイン法国への説明も私が。これに関しては問題無いでしょう。モモンガさんとパン・みーのおかげで彼らは真面目に遅滞なく、完璧に我らの言う通りに動いてくれることでしょう」
「だな」
「他の周辺国ですが、過去のバハルス帝国とリ・エスティーゼ王国の小競り合いでも、竜王国、カルサナス都市国家、アーグランド合議国、そして大陸中央の亜人国家が口を出してきたことは無いらしいですし、これらは特に根回しは不要ですね。最後にローブル聖王国とアベリオン統一国ですが…」
言葉と同時にパラケルの目線は、バザーとネイアに向いた。
バザーはパラケルを見据え、ネイアはビクッとした。
「アベリオン統一国は、幸運にも統一王陛下がここに居らっしゃるので、根回しは不要ですね。ローブル聖王国も過去の事例から他国の戦争に介入することは無いでしょうが、念のため輪廻聖典のミューギさんから、聖王女陛下などの首脳部にのみ、“戦争がある”ということだけを伝えておきましょう。そして、全て上手く終わった場合、あるいは隠れ潜む竜王などが現れた場合などの不測の事態などには、ミューギさん、並びにネイアさんを通じて我々の存在を伝え、何が起きていたのかを伝えるべきでしょうね」
「はっ…はい!!」
「うむ…アベリオン統一国についても、旧十傑辺りには追って情報を伝えるべきだろうな…戦争後、あるいは不測の事態の場合は、俺から国の幹部たちに伝えればよいだろうか?」
「ええ、よろしくお願いしますバザー陛下。ネイアさんも、その際はよろしくお願いいたします」
「承知した」
「はっ、はひっ!」
その後、幾つかの詳細について説明した後、パラケルは今後の動きについて共有するため、ニグレドに輪廻聖典を呼び戻すよう命じた。
呼び戻された輪廻聖典のうち、第2席次のミューギだけは、バザーとネイアの姿を目にして、一瞬の驚愕の表情の後、再び祈りの姿勢を取った。
そして情報共有が終わるとパラケルは言葉をつづけた。
「それでは、私はバハルス帝国へ向かいます。ミューギさん、皆さん、スレイン法国の動きの方はよろしくお願いいたします。ショータローさんはバザー陛下とネイアさんにしっかりお礼を言ったら、御2人をちゃんと送り届けてください。その後の準備はよろしくお願いいたします。パルメーラさんも色々と準備と、あと、『漆黒の剣』の皆さんへのご対応お願いします」
「おっけー」
「承知した」
神々の言葉の後、従属神たる者たちが完璧な姿勢で臣下の礼を取り、それに負けず劣らず整った礼を輪廻聖典たちが行う。
バザーは
一方ネイアはどうしていいか分からず、大量の汗を流しながら、思いつく最上位の敬意を示して頭を下げた。
その様子を横目で見ていたバザーは、『…これが終わったら、ちゃんとショータローに小言を言わなければ…ネイアが哀れすぎる…』と考えていた。
***
3名の神々が、居合わせた現地人からすれば、どう考えても神視点からの箱庭管理としか見えない話し合いをし、そしてそれぞれの準備のために転移していった頃。
バハルス帝国から遥か北の山脈の中。
狼たちの素早い波状攻撃は、常人の視力では追うことが出来ない。
さらには足場は非常に滑りやすい氷で、しかもその氷は平坦ではなく、地面は様々な角度となっている。
今まさに狼たちは、哀れな旅人に襲い掛かり…
———次の瞬間、体を真っ二つにされたのは狼の方だった。
一斬りで絶命した狼は約15。
残りの10程の狼は、その獲物が、実は到底敵わない存在で、逆に自分たちが獲物になると理解したのか、一目散に氷の山の彼方へ消えてゆく。
「…15、か。師匠…どうだった?」
「ふむ、滑りやすく平坦でない足場での戦いはもうだいぶ慣れたようだな。だが、そうだな。あえて言えば、ブレインはまだ、視覚と感覚に頼っている。残り10の敵を倒せなかったのは、それが原因だ。一流の存在と言うのは、視覚でも感覚でも追えない者の行動を読み、さらには誘導して、感覚の外から命を奪う」
「ふふ…なんて、手厳しい師匠だぜ……だが、ありがてぇ……俺には、想像すらできていなかった領域だ…」
「よーし、それじゃ今日はこの辺りにしようか。にしても聞いていた巨人族は全然いないな……まあ、修行しながら西に進んでいこうか」
弐式炎雷とブレイン・アングラウスの修行旅は続いている。
現在は氷の山の中を進んでいて、あと2つの氷河を越えれば広大な草原地帯へとたどり着く。
ただ彼らは知らない。
この氷の山は、騎馬王を下した後のヘロヘロ一行が通過する過程で、ほとんどの巨人は倒されてしまっていることに。
ヘロヘロ一行はその後、そのまま山脈を南下し、最南端の山で
この氷の山は、いつかの港番の男が言ったように、環境に適応できていた少ない種類のモンスターと巨人が住み着いていた訳だったが、山の頂点である巨人族はヘロヘロに、それ以外のモンスターの多くは弐式の指導の下でブレインに討伐されていしまい、動物相が元に戻るのは難しいかもしれない……。
神々の遊び。
…にしか見えないと思います。
アンケートです。9章の内容でどちらかを出す必要があるので、どちらがいいか多数決を取りたいと思います。どちらの場合でもストーリーに影響は無く、R18にはしないつもりです。お好きな方をお選びいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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住居最悪
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エロ最悪