オーバーロード <物語の分岐が確認されました>   作:ヒツジ2号

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ショータローくん、ついにロックオンされます


第4章 第21話 -謎の子供と治安の悪化-

 

 

亜人種による侵攻による、2つの砦とロイツの街に出た被害の規模が概ね判明した。

 

ホバンスの王城の一室では、カルカ、ケラルト、レメディオス、そしてカスポンドが集まり、情報共有と今後の対策について話し合っている。

 

 

「————以上が、ロイツ及び2つの砦の被害の最終報告となります」

 

「なんという…ことでしょう…」

 

 

ケラルトが報告書をまとめ、その内容にカルカが言葉を失う。

 

結果的に亜人の侵攻は防ぎ切ったと言えるが、カリンシャに最も近い砦では200名以上、ロイツに近い砦においても50名近い兵士の犠牲が出た。

ロイツ側の砦の犠牲者は、当時砦に詰めていた全ての兵士の数と同数である。

 

結果、この砦は一時的ではあるが亜人種に落とされ、ここから侵入した蛇王(ナーガラージャ)がロイツへ攻め入った。

そしてロイツでは暴虐を尽くし、一般国民が100名以上犠牲になった。

 

その後の検分から、蛇王(ナーガラージャ)水精霊大鬼(ヴァ・ウン)、そしてスラーシュは結託していた可能性が高く、カリンシャ近くの砦に攻め入った者たちは囮であり、本隊はロイツ側の砦を突破した蛇王(ナーガラージャ)達であることが示唆された。

 

カリンシャ近くの砦を守り切ったのち、パベル率いる弓兵隊はそのまま砦に残り、レメディオスを含めた聖騎士団は他の砦に異常が無いか見回りに出た。

 

そしてロイツ近くの砦に訪れると、中には生きた兵士の姿はなく、水精霊大鬼(ヴァ・ウン)とスラーシュによる地獄の宴が繰り広げられていた。

激高したレメディオスとその部下により、その場の亜人たちは残らず切り伏せたが、さすがのレメディオスも一晩中の連続戦闘により限界を迎え、休息を取らざるを得ず、そこでグスターボが代理で聖騎士団の指揮を行う事となった。

 

正直、グスターボもイサンドロも同様に限界が近かったのだが、昨晩の戦闘量の差によって、まだグスターボにはわずかに余力があったためである。

 

しかしここでグスターボは、この砦が落とされたという事は、何らかの亜人が聖王国内に侵入している可能性に気が付き、最も近いロイツへ動けるものを率いて馬を走らせた。

 

結論から言うと彼の予感は正しく、ロイツは蹂躙された後であったが、謎の子供の活躍により、もうすでに出来ることは無くなっていた。

 

グスターボはカスポンドと合流し、情報の共有を行うと、倒れ込むように休息することとなった。

 

 

また、なぜカスポンドがロイツに居たかというと、これはカスポンドとご老の個人的な繋がりによる情報提供を受け、聖王国南部の裏社会で流行り出している麻薬が、いつの間にか北部に流れている可能性を指摘されたからだ。

 

そしてカスポンドの調査により、その麻薬の行先はこのロイツである可能性が高いと判断していた。

これは大都市でもないが、比較的街が大きく、裏路地が存在し、一方で厄介な神殿勢力の力が強くない街という事からである。

 

カスポンドは情報漏洩を避けるために、ここまでは独断で動いていて、ある程度の証拠を見つけた段階でカルカたちへ共有するつもりでいた。

 

だが、その前に此度の亜人侵攻が起きたのである。

 

 

現在、砦は最大限の厳戒態勢が敷かれて、聖騎士団と弓兵部隊の多くがアベリオン丘陵を見張っている。

さらには神官団の半数も派遣されていて、再び兵士が傷を負ったり毒を受けたりする場面があればより効率的に動けるように、隊が再編成されている。

 

大群の侵攻に対してはレメディオスよりパベルの技の方が有効であるため、現在は重要砦に2名の聖騎士団副団長とパベルがバラバラに配置され、それぞれの砦の指揮権を持っている。

 

レメディオスは先の侵攻で起きたことをカルカへ共有するため、そして最大戦力として、不測の事態が起きた時にその場所へ駆けつけるために遊撃隊として王城に詰めている状態だ。

 

 

 

「カルカ様、この度は申し訳ありません!私がついていながらこれほどの被害を…!!」

 

「いえ…レメディオス、あなたの働きは十分すぎるほどであったことは理解しています。あなたが居なければ…2つの砦の被害者はもっと増えていたでしょう…」

 

 

言葉は事実であるが、一方でカルカは沈痛な面持ちである。

今回の件は、彼女が即位してから初めてとなる亜人種との明確な戦闘行為で、初めての国民と兵の大規模な犠牲である。

 

彼女が掲げた国是である『弱き民に幸せを、誰も泣かない国を』という思いはこの度の戦いで果たせなかった訳であり、そのことに彼女が苦しんでいることを、レメディオスは知っている。

 

知っているが、それ以上何も言えず、ただ頭を下げて血がにじむほどその拳を握りしめた。

 

 

「…カルカ様の仰る通りです。姉さまと、多くの聖騎士団、弓兵部隊の皆さまにより、被害は最小限で抑えられたと言えます。ですが今回の件で明確に調査しなければいけない事項が2つあります」

 

 

ケラルトの言葉に、カルカもレメディオスも、再び為政者として、および聖騎士団団長としての表情となって、顔を上げる。

 

 

「まずは、アベリオン丘陵内の亜人たちの勢力図の問題です。今回、カリンシャ側の砦では、最終的に十傑の1人と考えられている山羊人(バフォルク)のバザーが我々に味方するような行動をとったと聞いています。これが事実なのか、そして仮に事実であった場合、バザーが口にしたという“協定”とやらについて考える必要があります」

 

「バザーが、スラーシュや水精霊大鬼(ヴァ・ウン)を攻撃していたのは事実だ。だが私は亜人の言など信用していない。今回の侵攻も(バザー)が関与しているのではないかと私は考えているぞ!」

 

 

レメディオスは鼻息を荒くして訴える。

だが彼女の言葉も一定の理解はできる。

今回の山羊人(バフォルク)魔現人(マーギロス)石喰猿(ストーン・イーター)の援護的参戦は寝耳に水の話であったし、そもそもその行為自体が、人間に恩を売り油断させるための策である可能性も否定できない。

 

亜人と融和するためには、過去に起きた様々な争いの歴史が大きな壁となる。

それほどこの国では、人間と亜人の間の溝は深い。

 

 

「ですがレメディオス、今回私が滞在していたロイツに攻め込んだのは蛇王(ナーガラージャ)だけでした。そしてそれを倒して回った仮面の子供。その子供は城壁の戦場にてバザーと共に姿を見せていたと聞いている。仮にこの子供が山羊人(バフォルク)と繋がっていたと考えると、山羊人(バフォルク)と、蛇王(ナーガラージャ)をはじめとした今回侵攻してきた亜人種たちは敵対していて、かつ、山羊人(バフォルク)側は我々人間に友好であると考えると辻褄が合うのではないか?」

 

「む…うむ…」

 

 

カスポンドの言葉に、レメディオスは言葉を詰まらせる。

登場人物が多く、やや複雑な関係図がぱっと頭に浮かばなかったこともそうなのだが、亜人全てを憎む気持ちは有れど、今回は事実として一部の亜人種は明らかに人間の手助けをしている。

それ自体はレメディオス自身も理解しているからこそ混乱してるのだ。

 

 

 

「その仮面の子供ですが…カスポンド様。ロイツで傷ついた国民に大治癒(ヒール)を使用したというお話は事実なのでしょうか?」

 

 

ケラルトが真剣な面持ちでカスポンドに尋ねる。

 

カスポンドは目を閉じて少し考える素振りを見せた後、冷静に答える。

 

 

「…おそらくは事実だろう。私も魔法行使の瞬間を目撃したわけではないが、回復された民の姿は確認した。破かれた衣服や壊された家具、そして飛び散った血肉の跡などから考えると、私の知る限りの神聖魔法で回復できるようなものでは無かったと思うし、民自身も“ヒール”という言葉を聞いている。それに既に報告した様に、その子供は街中の動く神像を操り、未知の高位魔法で私を守り、素手で蛇王(ナーガラージャ)の指揮官を引き千切る様な怪力を持っていた…外見とは裏腹に恐ろしく強い力を持っているのは確実だ」

 

「なッ…なんという…!!」

 

 

ケラルトは改めてカスポンドの口から出た、その子供の力に驚愕する。

一方で、魔法に明るくないレメディオスは、子供の力については驚くものの、大治癒(ヒール)を使用したという事実について、なぜそこまで皆が驚いているのか分からない。

 

そんな姉の様子に気づき、ケラルトが解説する。

 

 

「姉さま、大治癒(ヒール)という魔法は、あらゆる怪我や病気を瞬時に回復し、瀕死の重傷を一瞬で無効化すると伝え聞く神代の大魔法です。この魔法は第6位階。当然私にも使えません。そして、第6位階の神聖魔法をおそらく複数回使うだけの魔法力を持ちながら、たった一人で、素手で蛇王(ナーガラージャ)を圧倒する膂力…間違いなく逸脱者の領域に到達している者です。それがバザーと繋がっている…もしその者が私たちの敵であるというのならば、此度の亜人の侵攻などとは比べ物にならない危機が我が国に迫っているという事です」

 

「…!!!」

 

 

レメディオスも事の重大さを漸く理解した。

つまり、仮にその子供がバザーと繋がっているならば、バザーが言う“協定”は何としても受ける必要があるという事なのだ。

 

 

「さらに申し上げますと、その子供、姉さまやカスポンド様の目撃した外見から、以前南部で貴族の館を荒らしまわったという、通称“顔無し盗賊団”の片割れである可能性が非常に高いと思われます。そしてその者たちが南部貴族から金属を盗んでいた理由も、今回のロイツでの戦いである程度予想が出来ました」

 

「…動く神像ですか」

 

 

カルカの言葉に、ケラルトは頷き言葉を続ける。

 

 

「はい、カルカ様の仰る通りです。カスポンド様からのご報告に基づいて、その後ロイツ内の複数の4大神像を調査いたしました。すると神像は一定の条件下…例えば像を攻撃するなどの切っ掛けで作動し、何らかの罰を与える仕掛けが施されていました。仕掛けはどれも人を殺傷するものではなく、噴水に投げ込む、掴んで一定時間空を飛ぶ、泥を吐き出すなどの懲悪的なもので、更なる調査で国内の他の都市の神像にも類似の仕掛けが施されていたことが分かりました。また南部貴族のうち、重税や、何らかの悪徳を働いていると目されている者の屋敷周辺にはこのような仕掛けの像が多数存在し、貴族たちは何度もこの被害に遭っていた可能性があるとの報告もいただきました」

 

 

ケラルトはちらとカスポンドを見遣り、カスポンドも小さく頷く。

 

 

「これらの像は100年以上前に制作されたものから、ここ数年のうちに設置されたものまで様々。いつ改造されたのかは全くの不明ですが、改造にはおそらく多くの金属が使用されているのでしょう」

 

「…そのために金属が必要だったという訳ですか…目的は…聖王国内の治安維持…でしょうか?」

 

「そう考えるのが、現時点では最も論理的かと。非殺傷の懲悪的な動きしかしないはずの像が、今回の侵攻で初めて殺傷を目的とした動きで蛇王(ナーガラージャ)と闘ったと報告を受けています」

 

 

カルカは集められた情報を頭の中で反芻し、今しなければいけない事を紡ぎ出す。

そして聖王女として3名に向き直り、命令を発する。

 

 

「私たちが今しなければいけないことは、第一にその仮面の子供との接触です。カルカ、ケラルト。あなたたちは聖騎士団、神官団へ子供の情報を伝えて捜索を開始してください。発見した場合は速やかに報告が上がるように連絡網を構築すること。また感謝の意を示しながら必ず丁重に接すること。すでに我が国はその子供に救われています」

 

「「はい!」」

 

 

「そして次に優先するべきこととして、今後、もし山羊人(バフォルク)から協定の話が正式に来た場合は一旦協議の場を設ける事とします。その際はレメディオス、あなたに護衛を任せますが、決して暴走せず、節度を持って接すること。思惑はどうであれ、彼らにも一度救われているのは事実。ならばこちらも、一度はその恩に報いる必要があります」

 

「…はい。承知いたしました」

 

 

「そしてお兄様…いえ、カスポンド殿。引き続き調査をお願いいたします。必要であれば護衛を付けますので、例の子供が南部で発見された場合の連絡や、パベルが現場を離れられない期間のご老との連絡をお願いいたします」

 

「承知いたしました」

 

 

 

 

ついにショータローの存在はカルカたちに正式に認知されることとなる。

ショータローは、ロイツでの戦いの後、しばらくはまた自宅に引きこもり、ネイアやバザーと連絡を取りながら、新たなゴーレムを作っていた。

これは彼にとって、心の中のモヤモヤを整理するために必要な時間だったのである。

 

 

この期間にネイアの母は、上司から降りてきた命令で、どこかの子供(・・・・・・)が小都市ロイツを救い、さらに聖王国内の治安維持のために働いていた可能性とを知った。

 

彼女は、最近できた娘の友達こそが、そのどこかの子供(・・・・・・)である可能性が高いと感じながらも、次回ショータローが遊びに来た時に、実際に話してから共有すべきと考えて、一旦上司への報告は保留としていた。

 

夜中にネイアの無事を確認するような伝言(メッセージ)をしてきた日が、ロイツ襲撃の日時と同じであったことも、その可能性が高いことの裏付けであった。

 

ネイアは少し遅れて、件の亜人襲撃の事実を知る。

父が無事であったことを安堵するとともに、父の同僚—何名かは顔も知っている—が国を守って殉職したこと、そしてロイツの顔を知っている店のおじさんやおばさんが、亜人に殺されたことを知り、心を痛める。

 

そして本能的に、ショータローが何らかの形でロイツを守ったのではないかと感じている。

あの夜の伝言(メッセージ)は、その最中の事だったのではないかと。

 

 

聖王国に入りこんだ八本指は、じわじわと麻薬の流通量を増やしていく。

亜人の侵攻で、王城の目は一時的に内政に向きづらくなっていた。

 

カスポンドが睨んだように、麻薬の一部はロイツに既に侵入していて、亜人侵攻とその犠牲により心に傷を負ったロイツの民は、少しずつその毒牙にかかっていく。

 

そして麻薬はロイツを拠点に、北部聖王国へとじわじわと広がっていく。

学校は近年の治安の悪化と麻薬の蔓延について子供たちに注意喚起をする。

 

 

多くの知っている人間の死、麻薬の蔓延、治安の悪化…まだ明らかに顕在化しているわけではないが、これらの影は少しずつ聖王国に広がっていく。

子供はそう言った気配に敏感である。

 

ネイアはいつの日か父から聞いた『正義』についてさらに悩むようになる。

声は聞いてるが、もう長らく会っていないショータローと、また遊びたいと考える。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

大陸の中央に位置するとある亜人国家。

その最端に位置する街の宿で、3名の者が話をしている。

 

 

「さて、エリュエンティウの調査ですが、一旦はここまでとしましょう。やはりあの結界を越えることは叶いませんでした。ですが収穫はいくつもありました」

 

「はい、タブラ・スマラグディナ様。承知いたしました。それでは一旦監視の魔法を解除してもよろしいでしょうか?」

 

「ええ、“管理人”との連絡手段は確立できましたし、そうしてください。そしてお前たちには、あのエリュエンティウについて分かったことを共有しておきます。何か意見があれば言ってください」

 

「はい、タブラ・スマラグディナさま」

「はい、お父様」

 

「まず、以前説明した様に、あの街は間違いなく『アースガルズの天空城』でした。私は直接中に入ったことは有りませんでしたが、有名なギルドでしたからね。Wikiなどでよく目にしました」

 

「それでは、やはり…」

 

「ええ、アルベド。この事実で、我らの『ナザリック地下大墳墓』もこの世界に来ている可能性があることが確定しました。ですが、エリュエンティウがこの地に来たのは500年前とされていますので、時間のズレが発生している場合があります。私たちがすべきことは引き続きユグドラシルの痕跡を探すことです」

 

「それは、つまりナザリック地下大墳墓が未来にこの地に来る可能性があるという事でしょうか?」

 

「ええ、そうですねニグレド。過去に来ている場合は、その周囲に何らかの影響を及ぼしている可能性がありますが、現時点ではそれが見つかっていない。また、私たちの様にギルドとは別のタイミングでこの世界に来ているパターンもあります。なので、私たちはギルメンとナザリック、両方の痕跡を探しながら旅を続けます。それらの探知にはお前の力がとても有用になりますので、引き続きお願いしますよ」

 

「はい、何なりとお申し付けください」

 

「それと、結界の向こうに居る多くの“住人達”。あれは私が見たところ人間にそっくりの人間ではない何者かです。行動パターンが一定の者が居ましたし、“管理人”の話では、あの光景はずっと変わっていないとのこと。これはつまり500年間全く変わらずにあの様子が続いているとのことですので、寿命から考えるとあれは人間のNPCではありません。おそらくはゴーレムか、二重の影(ドッペルゲンガー)人造人間(ホムンクルス)などの寿命が無い種族でしょう。一方で彼らは恐らく1レベルの非常に弱い存在に見えました。あれほどの上位ギルドがお遊びで“国民NPC”を作るとは考えづらいですが、現時点で分かるのはこれくらいです。噂にあった30名の守護者とやらも見当たりませんでしたし、“管理人”も見たことが無いと言っていました」

 

「あれらが弱い存在であるというのは私も同意見です…参考までに教えていただきたいのですが、低レベルの国民を作成することに拠点管理の観点から利点はあるのでしょか?」

 

「そうですね…考えられる唯一の利点はギルドの資産の減りが異常に遅く、また国民を作れば税が治められるので金銭的なギルド崩壊に対抗するという事は考えられますが、あれほどの上位ギルドがそれをする理由は正直不明です。ただ、例の守護者とやらが出てきた場合のリスクを考えて、一旦調査は打ち切りましょう」

 

「承知いたしました」

 

「さて、次の目的は先日倒した例の死者の大魔法使い(エルダーリッチ)の記憶から得た興味深い存在を探ることです」

 

「お父様…ですが例のあれは、私たちとは異なる系統の魔法…始原の魔法(ワイルド・マジック)というものを使うと。それはユグドラシルと関係があるのでしょうか…また…それはとても危険なのでは…」

 

「アルベド、ええ、そうですね。確かに危険だと思います。ですが、例の存在は、我々が知る位階魔法と共に、我々の知らない始原の魔法(ワイルド・マジック)というものを使うと記憶にありました。これはつまり、この世界と私たちの知るユグドラシルをつなぐ存在である可能性を示唆しています」

 

「確かにその通りでございます…ですが…」

 

「あなたの懸念は分かります。ですので、この件はかなり慎重に行きます。記憶によれば、例の存在は複数のエルダーリッチやナイトリッチを従えている。私たちは直接戦闘はせずに、1体ずつ静かにそれらを捕獲して、それらの持つ情報を収集していきましょう。そして前も言った通り、作戦中は必ずワールドアイテムを手放さない事。これを徹底して安全マージンを充分に取りながら作戦を遂行します」

 

「はっ…お父様のご決定に口を挟んでしまい誠に申し訳ございません」

 

「いえ、良いのです。意見はどんどん言ってください。それでは明日、例の洞窟に、より近いところまで行き拠点を作りましょう」

 

「「畏まりました」」

 

 




様々な要因が絡み合って聖王国は混沌としていきます。
何も悪くないのに外的要因で色々な問題が起こるのは原作と同様です
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