血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

1 / 21

エイプリルフールで幼児化するリンバス幼稚園に対して書き始めたエイプリルフールネタです……が果たしてこれをエイプリルフールと言っていいのだろうか?

素のままの声のムルソーに園児を演じて素の声が飛び出るドンキちゃんは普通に笑いしか込み上げてきませんでした


特別編等
エイプリルフール::ご都合主義


 

 これは、オールフォーワンとの決戦を終えた更に翌年……望達が3年生に上がってからのお話である。普段通りインターンを終え春休みのあった3月が過ぎ新学期の4月1日が始まってすぐの事である

 

「……」

「……」

『……』

 

 何故この教室にこんな静寂が広まっているのか……その答えは教台に立っている相澤が抱えているオブリビオンイエローが輝く髪と瞳を持つ少女にあった

 

「では朝礼を始める前に……鬼血が個性事故にあって幼児の姿になった」

『(誘拐犯にしか見えない)』

「でだ、本人曰く1日は4歳児頃のままで明日には元に戻っているとの事なのだが面倒を見る奴を決めなければならない」

 

 あまりにもご都合主義的すぎるその個性を持っているやつ普通いるか?と思うがそこは二次創作パワーでどうにか見逃してやって欲しい、そして相澤先生が投げたあまりにも暴力的なまでかつ投げやりなその発言に対してA組メンバーは内心「これ面倒事だからお前らでどうにかしろって言ってるようなものじゃん」と思っていたが面倒を見る人はほぼ決まっているも同然だった

 

「て訳で爆豪、頼むぞ」

「んで俺だよ副委員長とか耳郎とかのがぜってぇいいだろ」

「最近お前と鬼血が付き合ってるって話じゃないか、ならお前の方が適任だろ?」

「……今日限りなんだよな?」

「ああ、だがどのタイミングで戻るかは知らないからな」

「分かった」

『(承諾するんだ)』

 

 そう言って爆豪は席から立ち相澤の前に立ち望を抱っこする、周りのメンバーは絶対嫌がるだろうなとは思っていたそうだがそんな事はなくすっぽりと爆豪の懐に大人しく入ったのであった

 

「……軽くね?」

「親御さんに聞いた限りこの時ろくに食事も取れてない時期だったらしく体重が平均より軽いそうなんだ、まあこうして大人しく入ったってことは精神的に安定しているってことなんだろ……くれぐれも頼むぞ?」

「わーってる」

「……」ペチペチ

「どした?」

「……きず」

「ああこれか、気にすんな……ヒーローじゃ良くあることだ」

 

 なんだかんだ言って望は心優しい子だ、過去があれでも今がある……のはいいがこんなとこで話すことではなくないか?とは思うので割愛はさせて貰う。爆豪もなんだかんだ言って面倒見がいいので大丈夫だと信じたい

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 そうこうしている内に授業が開始した、爆豪は器用に腕で支えながらノートを取っておりそれをジッと見つめている望の図なのだが今までの素行のせいで信じれないと思ってもしょうがないが角が取れて丸くなったお陰でかとてもほのぼのした形になっていた

 

「……」

「(……すっげぇ静か、こいつ子供の時もうちょい騒がしそうなイメージあったけどあん時話してくれた昔の話聞くとこうならざるを得なかったんだろうな、親も居なくて信じれるのが従姉妹と親戚のガキだけってのも環境がそうしたんだろな)」

 

 不意にそう思った爆豪は空いた手で望の頭を撫でるとバッと爆豪の顔を見てきた、嫌がるだろうとは思っていたのか爆豪は不意に「わり」と撫でるのを辞めようとしたが望は嫌々と首を横に振ってもっと撫でてほしそうにした

 

「(……嫌な訳じゃなかったんか、取り敢えず頭に手置いてりゃ安心させれんのかこいつ)」

「(……あったかい)」

「「「「「「(きゃわぁぁ〜でも爆豪じゃなけりゃなぁ……)」」」」」」

「てめぇらぜってぇ変な事考えてんだろ」

「爆豪おめぇエスパーか?」

「おぉしテメェら後で吹っ飛ばしてやっから覚悟しろよ?」

 

 いつも通り騒がしい教室、本人が幼児化していなければ更にいつも通りの状況なのだが結局は変わりないのはとても良い事でもある……のか?そんな感じで授業が進んでいきお昼休みの時間になった

 

「望ちゃんのお昼ご飯どうしよ?」

「望の部屋の荷物からいつもの袋持ってきたからとりあえずこれでなんとかなるでしょ」

「ああーこれか、確かに血鬼だし普通に食べそう」

 

 葉隠に抱えられながら望のお昼ご飯について話し合う女子組、いつの間にか戻っていたのだろう耳郎が望の部屋から普段血液バーやパックを入れてる袋を持ってきていた。それを見た望は今にも飛び付きそうな勢いで手脚をばたつかせる

 

「わわっ!お腹空いたね!食堂行こ!」

「かわぁ〜……行こっか皆待ってるし」

「よぉーし、GOGO!」

 

 ということで女子組全員揃って食堂へと赴くことになりキャッキャと騒ぎながら廊下を進んでいく、道中様々な生徒から不思議がられた様な顔を始めとした感情を向けた視線が向けられてしまい望は顔を埋めると葉隠達は足早に向かうことにした。

 到着すると既に席を取ってもらっていたらしくそれに感謝しながら望を爆豪の隣に座らせると爆豪が食べている物に強い興味を示している様だった

 

「お前今のその状態でこれ食ったら絶対やべぇから辞めとけ」

「……ん!」

「開けてほしいんか?っふ!……ほらよ」

 

 他のみんながご飯を取りに行ってる間に爆豪は血液バーの1本目の封を開けて食べやすいようにある程度剥き終わると望の小さな手に持たせるととてもキラキラとした瞳をその血液バーに向けていると後ろから物間が話しかけてきた

 

「あれぇ?なんかちっさいのいると思ったら特色さんじゃないかぁ?あれあれぇ?もしかして個性事故にあったのぉ?特色フィクサーの癖にぃ?」

「……(グギギギ……)」バギィ!

「「……」」

 

 物間が煽り散らそうとしてくると爆豪の隣にちょこんと座っていた幼女の口の方から決して聞こえては行けないような音が食堂内に響き渡り全員が一瞬にして静まり返るがそんな事は知らずと言わんばかりにモシャモシャと咀嚼していた

 

「……?(モシャモシャ)」

「……ば……爆豪くんや、そのエネルギーバーみたいなのってそんなに硬いのかい?」

「いや、望曰く歯応えあるらしい……んだがこんな音鳴るとか聞いてねぇ」

 

 ちなみにこの場において説明する事になるがこの世界線の血液バーって実は見掛けによらず滅茶苦茶硬いのである、そもそもの開発コンセプトは「より多くの血を効率的かつ短縮的に」で数Lの血液を美味しく頂けるように味を調整して凝固させたものがこの血液バーの正体である……じゃあなんで噛み砕けれてるのかって言うと幼少の頃からこの食べ方をしている、様は癖でそうなってしまったのがこのザマである

 

 一応パパンキは「これはとても硬いから口に咥えて溶かしながら食べるのが一般的」と拾って少し経った時に教えてはいるが親が死んで共に過ごすようになってから「口に入れてお腹に入れて膨らませる」が最優先になっていたサンチョ・ドゥルシネーア・ニコリーナ・クリアンブロの4人組は個性未発動状態でガリゴリと平然と噛み砕いて食べるのに慣れてしまっていた……結果高校生になった今では「パキッシャクシャク」という大変可愛らしい音なのだが

 

「(グギギギ)」バギィ!

「「(た……食べてる音があまりにも可愛くねぇ……)」」

「(も……もしあれが私の身体だったら……想像したくないよぉ!)」

 

……ご覧のように顎がまあこの時弱いって事もあって全く可愛げの無い音を響かせ続けながら咀嚼するというのがこの時の彼女の何時もである、これが幼少の頃4箇所から同時に発生するとか怖くね?

 

 ちなみにこの日は大変珍しくとても静かになっていたらしく唯ひたすらに食器のカチャカチャ音や歩く音、厨房で動き続ける音以外にとてつもない音量で鳴り響く血液バーのへし折れる音が彼女の食事が終わるその時まで続いたそうな……ランチラッシュ曰く「今日ほど静かな食堂は滅多に無い」と零したそうな

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 お昼ご飯も終わり午後の授業も無事に乗り越えて寮に帰宅したA組メンバー、なんだかんだ言って爆豪の傍を離れなかった望は現在でも爆豪に引っ付いていた……まあ必要な時はとても利口に離れるけど

 

「やぁ〜聞いてた話と違ってすっごい大人しいよねぇ〜」

「……ちっせぇ頃は妹分弟分達の為に頑張ってたみてぇだしそうならざるを得なかったんだろな、俺が今のこいつと同じ歳のガキん頃なんざ山に探検隊で遊んでたぐれぇだし」

 

 そう言って昔話を始める爆豪、虐めるきっかけになった部分は全員知っている為かある程度端折ってはいるがそれでも語り草には丁度良く話の種になった、それを聞き付けてか緑谷も会話の輪の中に入ってきた

 

「懐かしいなぁ〜爆豪探検隊、夏休みとかで良く山に行ってカブトムシ捕まえに行ってたもんね」

「そうそう、んでその度に怪我してババアに叱られてよ」

「かっちゃん獣道ですらズカズカ入っていって木の枝とかに引っ掛けて行くもんね皆丁寧に行ってるのに」

 

 所謂幼馴染トーク、と言う奴なのだろうが最初と比べてとても楽しそうに話し出していた……爆豪の目線での子供の遊びと緑谷の目線での子供の遊び、多少の差異はあれども共通する部分が多く気が付けば夕食時にまで続きあっという間に就寝時間になっていた

 

 流石に一人で寝かすのは可哀想、という耳郎の発案によって望の普段の寝巻きに着せて寝ることになった爆豪……同じ部屋で寝るとか随分風紀が乱れてるがそうする理由としてはどのタイミングで戻るかは不明だからというのもある

 

「うし、寝るぞ」

「……だぼだぼ」

「気にすんな、明日になったら元の状態に戻んだから」

「ん」

 

 短い会話も終えて電気を消し二人でベッドの中に潜り込み目を閉じると直ぐに2つの寝息が立ち始めた……2人揃って寝付きいいのなんなんじゃあ、でその翌日になると流石に元に戻っており1度部屋に戻る事にした望……なのだが

 

「(……は……恥ずかしい……幾ら相手が勝己くんだからってあんなに子供らしくない姿見せるとかもうちょっとこうさぁ!子供らしく騒いだりさぁ!)」

 

 どうやら記憶が鮮明に残っており悶えているようだ……ちなみに皆には覚えていないと一点張りをするが恥ずかしさのあまり耳が赤くなっていて直ぐにバレることになるのはここだけの話である





日付変わっちったけどまあまだ実質エイプリルフールなんで良し(良くは無い)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。