血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

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金髪・赤目・吸血鬼属性を持っている子にレーヴァテイン担がせたらそれもうフランじゃね?と内心思ってる作者です……いやぁほんへの方でマティアスパッパがレバ剣担いでたから「これ望ちゃんに担がせた方が良くね?」と思い担がせましたが皆どう思うか心配で仕方ないです


いざ始まる体育の祭

 

 

 黄色い銛襲来から更に数日が経過し気が付けば雄英体育祭本番となった……心と望の使い方を完全にマスターした望にとってはほぼ消化試合に近いが油断ならないのが勝負でもある、特に伸び代のある緑谷に素の個性が強力な爆豪と轟の3人は望にとってもマークしなければならないがワンチャンの可能性が他にもある

 

「あーあ、やっぱコスチューム着たかったぁ」

「公平性をきすため着用禁止だよ」

「予選の内容……なんだろうな?」

「何が来ようと乗り越えるまでだ」

 

雑談をしながらある程度の緊張を解しながらゆったりとしているそんな中轟は緑谷に話しかけていた

 

「緑谷、客観的に見てお前はこの中で強い……しかもA組に敵情視察しに来たあの日からかなり変わったような気もする、だから俺はお前に勝つつもりでいる」

「うぇっ!?い、いやいやいやいや!!!ぼ、僕なんかよりもかっちゃんとか鬼血さんに宣戦布告する方が絶対いいよ!」

「いや……俺はお前だからこそ宣戦布告したいんだ」

「なんだ?喧嘩か?」

「開始前に良しなよぉ〜」

「んだと半分舐めプ野郎!俺じゃ物足りねぇってかぶっ殺してやるぞ!」

 

 緊張しているメンバーもいる中やたらと血気盛んでワーワー騒ぐあたり何時も通りだなと内心呆れ果ててる望は既に5つ飲み干し空けた人工血液パックと5本空にした血液バーの袋をビニール袋に放り込みゴミ箱に捨てると芦戸が話しかけてきた

 

「ねね望、やっぱり血鬼だから血が一番の好物なの?」

「ん?いやそういう訳じゃなくてさ?硬血とかの発動に血が必要だしある程度血餐のストックは溜めておきたいから……あと補給するならやっぱ血が一番効率良いから定期的に実家からそれぞれダンボールで5箱ずつ飛んでくるの」

「それぞれ5箱……ってとは10箱も届くの!?」

「最近ちょっと消耗早くて……経口摂取がいちばん手っ取り早いし」

「へぇ〜個性の都合もやっぱあるんだ……食の傾向とか変わるんだね」

「後先んじて言うと私基本好き嫌い無く食べるわよ?刺身だろうが納豆だろうが生卵だろうが」

「ニンニクは?」

「その日の気分によるかな?」

「みんな!もう間もなく入場の時間だから外に出て列順に並んで!」

 

 なんだかんだ雑談をしていると開始の時間になった、プロヒーローが多く見に来るこの体育の祭典は1年ではお披露目、2年では1年で培った技術の披露とインターン先の斡旋、3年は総決算とそれぞれの目的があっての出場……なのだが1年には風雲児というか問題児の塊のようなA組がいるせいで恐らくそっち目当てなのだろう

 

『ヘーイ、刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!今年もお前らの大好きな高校生の青春の暴れ馬!雄英体育祭が始まりエブリヴァディ!生徒の入場だ!』

 

 会場から溢れんばかりの歓声と拍手が鳴り響く中プレゼント・マイクによるアナウンスが開始された……A組が一番に入場する立場な都合上やたらと目立つのもご愛嬌だ

 

「(こうやってみるとかなり多いわねメディアも観客もヒーローも……流石にラ・マンチャランドのパレードよりかは多いわね気を引き締めないと)」

 

 やたらと誇張された紹介をされながら続々と入場するが普通科やサポート科、経営科はほぼ省略と雑に扱われて殆どオマケのような扱いにされているのには流石に憤りを感じた望はこの後行う選手宣誓で思いっきり喧嘩を売るつもりなのを誓ったのだった

 

「これより!雄英体育祭の開会式を執り行います!」

「R-18ヒーローミッドナイトが居ていいのかよ?」

「良いんだよオイラ的に!」

「選手宣誓!1年首席合格者鬼血望さん!壇上へ上がってきて下さい!」

「そういや首席だったな鬼血は!」

 

 取り敢えずこの話を聞いたら「自由に言ってくれて大丈夫」と言われている為じゃあお言葉に甘えてと自由に宣誓をすることにした望、壇上に上がり振り返ると1箇所物凄い見覚えのある顔のメンバーがいた

 

「(あっいた……そういや父上達現地入りして録画するとか言ってたっけ?まあいいや)皆さ〜ん!ラ・マンチャ〜!」

『……ん?』

「声が無い!ラ・マンチャ〜!

『ラ……ラ・マンチャ〜』

「声が小さい!はいもう1回!ラ・マンチャ〜!!!!

ラ・マンチャ〜!!!!

「はいよろしい」

 

 挨拶は大事、古事記にもそう書かれている……とは言え初動の挨拶がラ・マンチャ〜(気さくな挨拶)なのは流石に自由がすぎるんじゃないかとお兄さん思うのだが皆はどう思う?

 

「ええ〜ラ・マンチャランド所属1級フィクサーの鬼血望です、選手宣誓!私達は正々堂々と競技に挑むことをここに誓います!……とまあ普通に言うのは流石にテンプレが過ぎるので皆さんを挑発します拒否権は無いです」

『……は?』

「普通科!及びサポート科に経営科!お前らやる気ないなら今すぐ帰れ!」

『んだとテメェ!!』

 

 そう言うと一瞬にして非難轟々の嵐が巻き起こった。そりゃそんなこと言えばキレるのは当たり前の話なんだよなぁ……けどこれは必要経費、皆のやる気を出すための挑発なのだから

 

「そもそもとして私達A組がヴィランの襲撃を切り抜けれたのは偶然と運が良かったからです、殆どのクラスメイトは恐怖に怯えもしかしたら殺されていたかも知れませんし女子は性的暴行をされた可能性だってあったんです!あの場に私が居て、オールマイトが駆け付け、委員長が援軍を呼んできてくれたから切り抜けれたんです……本物のヴィランと会ったこともないような半端者にああだこうだなんて言われる筋合いは無いんです!」

 

 皆が静かに聞き入る……やたらと高い演説能力、それを仕込んだのは紛れもなく父ドン・キホーテだ。彼には他を牽引する才能が望にはあると踏んで使わないけど覚えておいて損はないと言って教えたそれを彼女は実践しているのだ

 

「自分たちが脇役だとか、自分たちはヒーロー科を引き立てる踏み台にしかなれないとか!そんな甘っちょろい考えは今すぐ捨てる!上だとか下だとか関係ない!今この場にいる皆が主役なのよ!観客を見てみなさい!沢山のプロヒーローのサイドキックが見ているのよ!なら自分をもっとアピールしてみなさいよ!この中で最上級に強い私に挑んでみなさいよ!」

『お……おお!』

「そうだ……俺だってヒーローを夢見てここに来たんだ!」

「そうよ、学科が違うからって何よ!私たちだってやれるんだってところ証明してやるんだから!」

「そう!その意義よ!今ここにいる皆がヒーローで主役なのよ!主役なら根性見せて!私の事ぶっ倒してみなさいよ!」

『上等だオラァ!』

 

 挑発は無事に通り全員のやる気が俄然起きるようになったのを見た望は大満足、隣に居たミッドナイトも「いい!青臭くて!」と大変恍惚としておりますよ

 

 

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 開会式も無事に終わり会場内のボルテージは既に好調となっており生徒一同もまたやる気になっていた、挑発したかいがあったね望ちゃん

 

「さあ!ここからは楽しい予選の時間よ!予選1回戦では本来なら総数42名まで絞られることになるけれど今年はA組が21人ってことで1つ枠を追加!今年は43名に絞られるわ!……その競技はこれ!【障害物競走】!」

 

 障害物競走と聞こえはいいがここは雄英、中身の部分がぶっ飛んでる可能性は否定しきれないというか否定出来ない……そんな障害物競走のルールは至ってシンプル、妨害ありで会場外周約4km走ってこいというものでクラス総当りということでかなりの激戦となるのは必死、折角習得した心や望もお披露目するつもりではあるがそれは決勝までの秘策

 ならばやれることは至ってシンプル!【硬血を惜しまず使って常にトップに立つ】!これだけよということで最前列にて開始の合図を待つが……どうせここで普通科サポート科経営科は吹っ飛ばす腹積もりなのだろう、そもそも普通科ならワンチャンあるが戦闘職ですらないサポート科と経営科にはあまりにも酷すぎないか?

 

『よーい……始め!』

 

 開始の合図と共に最速で駆け出し狭い通路を抜けながら硬血甲冑を纏い何時ものラ・サングレを出して臨戦状態に、後ろを見ると轟がやったのだろう足元を凍らせてほとんどを行動不能に陥れるがA組は全員回避、B組も複数名回避と初動にしては上々だろう

 

『さぁーて!実況行くぜ解説アユレディ?ミイラマン!』

『無理矢理呼んだんだろ……鬼血が今はトップ、その後ろを付いて行く形で妨害した轟、その後は殆どA組で構成されてんな……けど鬼血のやつに殆ど追いつきやしないなありゃ』

『入学してからとことん思うが現役最年少フィクサー相手にこれはちょっとヌルゲー過ぎないか?ってことで早速第1関門!ロボインフェルノ!』

「洒落臭いのよ!退きなさい!」

 

 氷から抜けたと思えば今度はロボに行く手を阻まれ全員足を止める中望は勢いを止める事もなくラ・サングレを突き出しながら片足に望を一つだけ重ね加速、中央突破をして一瞬にしてロボインフェルノ地帯を越えた

 

『えげつねぇー!鬼血!一瞬にしてロボインフェルノの布陣を中央突破で抜け切ったァ!つかなんか強くなってねぇかあいつ!』

『鬼血の奴はフランスにいる頃は常に街を走り回り続けてたこともあって随分と手馴れているな……加えて入学してからその実力は落ちるどころか上がり続ける一方、なら次はどう出る?』

『早速登場!第2関門ザ・フォール!1度落ちると復帰するのにかなりの時間と手間が掛かるぞ!』

 

 ブレーキを掛け1度足を止めると正面には細い足場と心細いロープで繋がっているがそんな事は知らぬ存ぜぬと言わんばかりに紅糸と紅鎖をラ・サングレに繋ぎ逆手持ちにして全力投擲、対岸から更に先の方にグッサリと差し込みアンカーで固定出来たのを確認しながら後ろを振り返ると既に轟が追いつき出していた……がしかし哀れ轟

 

「じゃね」

「は?」

 

 某蜘蛛男よろしくアンカーを巻き取りながら一瞬にしてさよならバイバイ、追いつきかけた距離がまたしても大きく離されて残念ながら轟は2位継続、対岸に無事に着地出来たということでラ・サングレを回収しながら使い終わった紅糸と紅鎖を血液に変換して消費量の節約をきっちり行う

 

『おいおいおいおい!!!???鬼血のやつアメリカマーベルヒーローズのスパイダーマンみてぇな事してんじゃねぇか!?やたらと深い穴すらも意味ねぇとかあいつどうやったら止まんだよ!?』

『特色設置しねぇと無理だろうがそんなほいほい呼べるような人らじゃ無いし無理だろうな』

『んなコネクション持ってねぇよ!?てことでラストお披露目早すぎんだろ!怒りのアフガン地帯!地雷には威力はねぇけどノックバックと煙と音がえげつねぇからお漏らし厳禁だ!』

「なぁるこれはこれは……けど残念!予定変更早速お披露目よ!」

 

 望は1度立ち止まりラ・サングレを仕舞い心を発生、加えて両足に二望を展開してやたらと上がった耐久力に物言わせて地雷のノックバックを利用し一気に加速、それを数度繰り返していくと地雷エリアを速攻で抜け出すという離れ業を見せつけた

 

『……は?いやいやいやいやいやいやいやなんじゃありゃ!?』

『予定変更と言っていたが……ありゃ最近会得した技術っぽいな、地雷のノックバックをものともせず加速に利用して一気に抜けやがった』

『どんっだけ強くなんだよあいつは!!て事でリスナー共刮目しろ!会場に最速で戻ってきたのはヒーロー科1年A組所属の鬼血望!!!これが現役最年少1級フィクサーの強さの真髄だぁ!!』

 

 当然トップは望、その後に続くように逆転勝ちした緑谷が2位、轟爆豪の順で入りA組B組は全員通過に加えてサポート科から1人と普通科から1人が入った……が次の騎馬戦で1000万P1人に担がせるのはあまりにもアンフェア過ぎやしないかの?





TIPS【ノーブル・ファンタズム社】

 フランスに本部を置いている遺跡調査を主に執り行っている企業で聖遺物の保管・回収・管理・展示を行っている。
多戸籍の従業員がおり最もグローバルな企業とも言われているがその実はフィクサー集団で且つ危険な遺跡調査を平然とするぐらいの器量が無ければまともに出来ないほどやばい企業……なんだが

 どういう訳か福利厚生はかなり手厚く給金も良く掛け持ちもOK、現場に出るのが怖い?なら事務とかどうよとか言えるほど緩い

理事長はヴェルギリウス事務所所属グレゴールの母ヘルマンでよく息子に対して連絡という名のダル絡みをしていることが多い(現パロだとこの位してても良くね?とは思ってたりする)

 博物館の運営も行っており遺跡から発掘された聖遺物はかなり物珍しく入館数もかなり多いがその分強盗とか聖遺物を付け狙っているヴィランなんかが来るがそこは安心
何せアイン主導の元J・P社の特異点を利用して作られたショーケースにその他諸々の技術を利用して魔改造が施されたショーケースのせいで全ての犯罪者が聖遺物の回収が出来ずそれどころかとっ捕まって薬指の芸術にされるというデストラップと化していた
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